投稿者: 院長 藤田勇

  • じっくり私の身体と向き合った治療のおかげで、今では痛みがかなり軽減しました

    伊勢崎市 funaさま 女性 39歳
    症状:頭痛首肩の痛み・指のしびれ・ふらつき・食欲不振・便秘・鼻の詰まり・睡眠障害

     

    Q1:大成堂の治療を受ける前にどのようなことで悩んでいましたか?

    1ヶ月以上続く、頭がボーとした状態。左側のこめかみや左側の眉毛の眉間付近の痛み。左側の頭と首の境目の痛み。首と肩の境目の痛み(左側)。左側の薬指と小指のしびれ。ふらつき。食欲不振。寝付くのに30分~1時間以上、掛かる。便秘。左側の鼻のつまり。短時間睡眠。

     

    Q2:何がきっかけで大成堂の鍼灸治療をお知りになりましたか?

    インターネットで「伊勢崎、首こり、鍼灸院」で検索して、大成堂を見つけました。

     

    Q3:大成堂を知ってすぐに治療を受けましたか?何か不安を感じていましたか?

    鍼は少し怖いものだと思っていましたが、内科、耳鼻科、整形外科、眼科、脳神経外科で診察してもらい、お薬を服用したり、MRIを2回撮りましたが、異常がなく、身体の左側の痛みが取れずにいたので、すがるような思いで、治療をお願いしました。(心療内科と併用して治療中です。)

     

    Q4:実際に大成堂の治療を受けてみていかがですか?

    藤田先生が、じっくり私の身体と向き合ってくれるので、鍼も少し痛む事もあるかもしれませんが、殆ど痛くありません。毎週の鍼と、自宅でのセルフ灸のお陰で、治療から半年で頭痛、こめかみの痛み、首と頭の境目の痛み、肩と首の境目の痛みは、かなり軽減しました。とても感謝しています。

     

    Q5:大成堂の鍼灸治療を、どのような人に勧めたいですか?

    色々なお医者様に診察して頂いても痛みが取れない人。精神的な事で身体が痛む事がある人に治療を勧めてみたいです。

     

    ※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

  • 【改善事例】細かい作業で首こりがひどい設計士の改善までの経緯

    患者

    43歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成29年3月1日

    主訴

    首こり 自律神経失調 薄毛 花粉症

    症状

    12年ぐらい前から首こりを強く感じるようになる。

    設計の仕事をしていて、前かがみで根を詰める作業が多く、一日の終盤にこりが強くなってきて辛くなる。

    整形外科では頸椎がずれていると言われたことがある。

    4年ぐらい前から、めまいを感じるようになる。

    MRI検査をここ何年かは定期的に受けているが、特に異常が見つかったことはない。

    以前と比べて、血圧が高くなってきている。

    以前から食欲がなかったが、首こりがひどくなってきてから一層なくなった。

    春先は早く目が覚めてしまう。

    花粉症も毎年春先になるとひどくなる。

    検査

    体を診ていくと、頚椎3番の問題、扁桃弱体の問題、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。

    脈を診ると交感神経が高ぶっている状態と、パワーが落ちている状態をあらわしていた。

    また、東洋医学的にはの機能が落ちているサインが脈にみられた。

    腎は髪との関係が深く、薄毛の症状に関連してうることがうかがわれた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎3番の調整、扁桃強化、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチをおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 ネーブル 頭皮針 etc

    経過

    一回目の治療後(3月1日)、治療後、治療開始前の状態を10段階で10とした場合、10→3程度まで楽になった。

    その後、徐々に戻ってきて、夕方などの一番辛い時には8程度までに戻ってしまった。

    二回目の治療後(3月9日)、治療開始前のようなこりがとても楽になって、日中はあまり感じない。

    夕方になると徐々に強くなってくる。

    三回目の治療後(3月15日)、夕方の一番辛い時間帯でも10→5程度までになった。

    花粉症の調子が良い。

    四回目の治療後(3月22日)、少し風邪をひいたようだ。

    首こりは少しもどったが、それでも10→3~4程度。

    五回目の治療後(3月30日)、10→2態度に。

    六回目の治療(4月6日)、毎年春は鼻づまりがひどいのだが、今年は大丈夫。

    七回目の治療(4月21日)、首こりはほとんどなく調子良いため、略治として治療を終了した。

    治療のふりかえり

    この患者さんは設計士で、姿勢が悪く根を詰めることが多い作業を毎日している方でした。

    首のこりはひどい状態でしたが、ツボへの刺激に対する反応が良く、こりもスムーズに緩んでいったため、短期間で改善してしまいました。

    治療中に、毎回こりが緩んでいくことに驚いていたのが印象的でした。

    ツボへの刺激に対して非常に反応が良く治りやすいタイプの人と、ツボへの刺激に対して反応が悪く治りにくいタイプの人がいます。

    反応が良く治りやすいタイプの人は、だいたい性格が素直な人だということが、長年の経験から分かった結論です。

    この患者さんも素直なタイプの人で、初回の治療をする前に治りやすいタイプだと見ていましたが、案の定でした。

    性格や心理状況と体の治り方には関連が深く、

    昔の鍼灸医学の本には、治療をする前に患者さんの心を治療しなさいと書かれています。

    性格は変えることができませんが、心理状況は変えることができますので、大成堂では治療に入る前に、できる限り良い心理状況になるように心がけています。

  • 【改善事例】坐骨神経痛ではない左臀部から左太もも外側の痛みが、一ヶ月前から続く83歳Tさんの改善までの経緯

    患者

    Tさん 83歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年11月3日

    主訴

    左臀部外側の痛み 左太もも外側の痛み

    症状

    一年前、ベッドから降りるときに転倒して腰の骨を圧迫骨折して一ヶ月入院した。

    その後はリハビリをつづけ、現在はディサービスで週一回運動、リハビリをしている。

    そういった中、一ヶ月前に本箱や自転車など家の片付けしたところ、次の日から左のお尻から太もも外側の痛みが出るように。

    整形外科でブロック注射を受けたところ、三日間めまいが出現した。

    現在の痛みのレベルは10→7~8程度になっている。

    朝起きた時が一番痛い。

    この左側の痛みが出る前には、右の太もも外側の痛みがあった。

    検査

    体を診ていくと、左の小殿筋に強い圧痛があった。

    小殿筋は、お尻の横にある筋肉で、大腿骨の大転子のすぐ上に存在する筋肉。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    症状の出方と検査の結果より、小殿筋のトリガーポイントの存在が確定的だった。

    治療は小殿筋のトリガーポイントを消失させることを目的に行った。

    トリガーポイントを効果的に消失させるため、大成堂の裏メニュー剛の鍼による群鍼をおこなった。

    使用したツボは、左小殿筋トリガーポイント 左風市 etc

    経過

    二回目の治療(11月10日)、前回治療後、痛みは不変だった。

    三回目の治療(11月19日)、一昨日痛みが非常に強い。

    左臀部の上の部分の痛みは無くなったが、大転子付近の痛みは不変。

    自宅灸では、現在せんねん灸のニンニクを使っているが、所々以外は熱さを感じない。

    四回目の治療(12月1日)、昨日は非常に痛く10→7~8レベル。今日は10→6レベル。

    五回目の治療(12月15日)、昨日は痛くて、今朝はとても痛かった。調子良い時は10→5程度。

    六回目の治療(12月29日)、痛みレベル10→2~3程度に。

    ※痛みが軽減し状態が良くなってきているので、月に一回程度の治療に変更。

    七回目の治療(平成29年1月21日)、痛みレベル10→2~3。

    八回目の治療(2月9日)、だいぶ良くなってきた。

    九回目の治療(3月1日)、痛みは無く違和感を感じるのみ。

    ※略治として治療を終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、以前頭痛の治療に通われていた患者さんのお母さんで、娘さんに紹介されて来院されました。

    83歳とご高齢でしたが非常に元気で、この痛みさえなければ体には問題がないのにと言っているほどでした。

    朝起きがけの時に最も痛みが強く、日中活動をしているとだんだんと痛みが軽くなるのは、筋肉の問題です。

    寝ている間に筋肉が硬直するために朝が一番辛く、動かしている間にだんだんとほぐれてくると楽になってい来るパターンです。

    お尻から太ももまでの痛みというと、一番多いのは梨状筋の問題による坐骨神経痛です。

    これを梨状筋症候群と呼びます。

    坐骨神経痛というと、腰のヘルニアを思い浮かべる人が多いのですが、ヘルニアが原因のケースよりも梨状筋症候群が原因のケースが非常に多くあります。

    お尻から太ももにかけての痛みは小殿筋症候群

    更に問題なのは、このTさんの場合は梨状筋ではなく小殿筋の問題だったことです。

    小殿筋はお尻の横についている筋肉で、股関節を横に上げる時に使う筋肉です。

    梨状筋症候群でさえヘルニアとして見逃されやすいのですが、小殿筋症候群は更に見逃されやすい症状です。

    整形外科やペインクリニックにかかっても、小殿筋のトリガーポイントへアプローチしてもらえずに、苦痛が長引くケースが時々あります。

    小殿筋トリガーポイントへのアプローチは非常に簡単で、小殿筋症候群を知っているかどうかが重要です。

    太ももの外側の痛みには小殿筋症候群をまずは疑ってくださいね。

  • 【改善事例】首肩の痛み、臀部痛、更年期の症状(ホットフラッシュ)などに悩むブラジル生まれの日本人Sさんの改善までの経緯

    患者

    Sさん 54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年2月3日

    主訴

    首肩痛 臀部痛 更年期症状(ホットフラッシュ) テニス肘 花粉症

    症状

    以前より首肩のこりが強く、最近は目の奥の痛みも感じるようになっている。

    仕事で腕を酷使するためか左肘が痛く、腕を使うときに大変。

    最近、長時間車を運転する機会が多く、運転した後から右臀部の痛みを感じるようになった。

    2年前に閉経になり、ここ3ヶ月ホットフラッシュがひどくなってきた。

    花粉症もひどい。

    検査

    体を診ていくと、頚椎5番に問題がみられ、また副腎疲労のサインもみられた。

    右臀部は小殿筋、梨状筋にトリガーポイントが発生していて、また僧帽筋、後頭下筋群にもトリガーポイントが確認できた。

    左肘は上腕骨外側上顆の部分を押すと痛みがあり、いわゆるテニス肘という状態だった。

    治療

    検査の結果より、頸椎5番の調整、副腎強化、各筋肉のトリガーポイントを緩める治療、右肘への整体をおこなった。

    使用したツボは、四瀆 照海 各筋肉トリガーポイント 天柱 風池 etc

    また坐位で運動鍼(パイオネックス)をおこなった。

    経過

    二回目の治療(2月14日)、前回治療後、体が全体的に楽になった。

    右臀部はほとんど痛くない。

    三回目の治療(3月18日)、肩はだいぶ調子良い。左肘の痛みは少し残っている。ホットフラッシュはあまりない。

    花粉症がつらい。

    四回目の治療(3月30日)、花粉症は以前よりも楽になった。ホットフラッシュは多少ある。

    右臀部はややある程度。首肩もだいぶ楽に。

    ※体の状態がかなり良いので、ひとまず略治として中止。また調子が悪くなったら来院することに。

    治療のふりかえり

    この患者さんはブラジル生まれの日本人で、ご両親がブラジルに渡ってから生まれた方でした。

    非常にツボへの刺激に対する反応が良く、短い期間で体の諸症状が改善していきました。

    同じ症状でも、重症度によって治りのスピードが違ってくるのは当然ですが、治療を受ける患者さんの身体の感受性によっても治りのスピードは違ってきます。

    よく言われることですが、動物に鍼灸治療をすると非常に治りやすいと言われています。

    なぜだと思いますか?

    それはツボへの刺激に対して、素直に反応、変化をするからです。

    人は大脳が発達していますが、体に入った刺激に対して素直に受け入れず、さまざまな抵抗をしてしまいます。

    このため、人でも素直に受け入れるタイプの場合は治りやすいのです。

    今回のSさんはブラジル育ちですが、それも関係しているような思われました。

    三回目の治療の時に、花粉症がひどいという話になったのですが、

    「ブラジルには花粉症はありません。」

    「私もブラジルに戻った時は花粉症が無くなりますが、成田空港に着いたとたん花粉症になります」

    と言っていたのが印象的でした。

    環境は人に大きな影響を与えます。

    より良い環境で生活するためにも、もっと環境に対する意識を持ちたいものですね。

  • 五十肩による左肩の痛みに悩む伊勢崎市50代主婦の改善までの経緯【改善事例】

    患者

    54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年5月19日

    主訴

    五十肩 頭痛 ばね指 更年期による発汗、ホットフラッシュ

    症状

    昨年末ごろより左肩に違和感を感じるようになっていた。

    特に思い当たる原因はなく、自然と徐々に痛みが出てくるようになった。

    今年(28年)の2月ごろより痛みが強くなり、左肩を動かすのが大変になってきた。

    仰向けになると肩が痛くなってきてしまうので、横にならないと寝ていられない。

    5年程前より、月に数回の頭痛が出るようになる。後頭部頭痛。

    両手にばね指があ。右小指、左親指。親指はほとんど曲がらない状態。

    また、ホットフラッシュ、暑がり、発汗など更年期の症状にも悩んでいる。

    検査

    左肩はいわゆる五十肩で、挙上、結帯、結髪動作に制限がみられた。

    治療ベッドに仰向けになると左肩が痛くなってしまい、肩の下にタオルを差し込むことで短時間は仰向けになっていられる状態だった。

    肩甲下筋、小円筋の緊張が強く、また小胸筋、僧帽筋、深部の頚部の筋肉にも緊張がみられた。

    扁桃弱体のサイン、頚椎3番の問題、後頭下筋群のトリガーポイントのサインもみられた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    仰向けの大勢で長時間いられない状況だったので、まず肩甲下筋をゆるめことから始めた。

    その後、頭痛を起こす原因となる頸椎3番の調整、肩周りの筋緊張を緩和させる施術をおこなった。

    その後、扁桃強化の治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 天柱 etc

    プラス肩関節の可動域を瞬時に改善させる整体も加えた。

    経過

    一回目の治療(5月19日)、やや軽くなった感じ。

    二回目の治療(5月27日)、前回の治療でやや軽くなったかなという程度だとのことだったが、仰向けになってもらうと一回目の時ように痛みを感じず、ずっとその姿勢でいられた。

    そのことを伝えると、本人も驚いていた。

    三回目の治療(6月3日)、前回の治療から拇指が少し曲がるようになった。

    ドライヤーを使う時に、肩の痛みが薄らいて頭の後ろまで届くようになった。

    タオルで頭をふけるようにもなってきた。

    四回目の治療(6月17日)、ドライヤーが使いやすい状態。

    指が動くようになって、痛みを感じられるようになってきた。

    頭痛は全く起こっていない。

    五回目の治療(6月24日)、肩を動かした時の痛みがかなり軽減してきた。

    お灸をして寝ると夜が楽。

    六回目の治療(7月1日)、シャンプーを両手で出来るように。

    九回目の治療(7月22日)、今週は肩がずきずき痛み、首筋も痛くて痛み止めを服用したと言うので、話を詳しく伺っていくと、夜寝るときに肩を出していたとのことだった。

    寝苦しい暑い夜であっても、明け方には冷える場合があり、また扇風機の風も悪化の原因になるので気をつけるようにと伝えた。

    十一回目の治療(11月10日)、お風呂上りにブラジャーのひもがとめられた。

    最近、手を使いすぎるためか、拇指の調子が悪い。

    ※肩の痛みがひと段落してきたこともあって、今回より、以前から興味を持っていた美容鍼を毎回の施術と一緒にやって行くことに。

    十二回目の治療(8月18日)、左手首の痛み、左拇指球筋の痛み、左拇指関節の痛みがある。

    手首をひねる時に、ビックリするくらいの痛みが出る時がある。

    十四回目の治療(9月2日)、前回治療後の拇指の曲がりが良い。

    右手小指は完治。

    十六回目の治療(9月16日)、エプロンの紐が後ろで結べるように。

    十九回目の治療(10月7日)、久しぶりに頭痛があって、薬を服用した。

    肩の痛みは問題なく、肩の動く範囲も正常な右肩と比べるとやや悪い程度になる。

    引き続き肩の動く範囲を広げていく治療をおこないつつ、美容鍼をメインで行うようになる。

    二十三回目の治療(11月10日)、季節的に涼しくなってきたが、体は上の方が熱くなるので窓を開けて暖房をつけないことが多い。

    二十九回目の治療(111月10日)、最近は全く頭痛が出ない、これはここ数年全くなかったこと。

    女座りをした後や、深くかがむ時に右膝内側の痛みを感じる。

    現在、五十肩は完治。

    頭痛が時々出ることがあるが、それほどひどくない程度。

    膝はほとんど痛み無い。

    指も問題ない。

    という状態になり、美容鍼と体のメンテナンスのために月に一回継続通院中。

    治療のふりかえり

    医学的には、四十肩、五十肩という名称はなく、正式には肩関節周囲炎と呼びます。

    急性期、慢性期、拘縮期の三段階があり、この患者さんは拘縮期になりかけの状態でした。

    夜寝る時の痛みは改善しやすく、次は動作時の痛み、拘縮に入り固まった肩は一番治りにくいものです。

    最初、この患者さんも安静にしている時の痛みがありましたが、すぐに痛みは無くなりました。

    腱鞘炎や頭痛、ホットフラッシュなどの症状もあり、扁桃弱体と女性ホルモンの乱れが今回の五十肩の根本的な原因と見受けられました。

    扁桃弱体&女性ホルモンの乱れが起こす炎症

    扁桃腺があっても無くても良いぐらいに思われていたのは一昔前のことです。

    腫れたら手術でとってしまうことが今でもあるようですが、免疫の要となる臓器なので、やむを得ない場合以外は摘出しない方が賢明です。

    体が弱くなります。

    この扁桃腺が弱体化すると、体の組織に炎症を起こす原因となります。

    一番多いのが腱鞘炎です。

    腱鞘炎の原因は使い過ぎと考えられています。

    確かに、使い過ぎは原因の一つとなりますが、その前に扁桃弱体という基本的な原因があっての場合が非常に多いのです。

    なので、腱鞘炎そのものの治療をしているだけでは片手落ちとなってしまうので、扁桃を強化することと同時に治療をしていくことが重要です。

    五十肩も、いろいろと原因が言われていますが、その前のベースとしての原因が扁桃弱体です。

    更に、女性ホルモンの乱れも原因の一つとなってきます。

    腱鞘炎、五十肩(肩関節周囲炎)など炎症のベースとなるもう一つの原因となります。

    更年期の女性に腱鞘炎が多いのも、これが理由です。

    このため、今回も扁桃強化を主に、女性ホルモンのバランスをとる事も加えて五十肩の治療をしたわけです。

    ※この患者さんは、現在は体的にはそれほど問題が無くなり、体のメンテナンスと、これまで施術した美容鍼の効果を維持することを目的として月に一回来院されています。

  • 【改善事例】片頭痛、ストレートネック、腰背部痛があり、首が回らないMさん46才の改善までの経緯

    患者

    Mさん 46歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年12月4日

    主訴

    片頭痛 ストレートネックによる首背中の痛み 首が回らない 腰痛

    症状

    20歳の時にアルバイトで重い物を持ち上げる作業をした時に、首や背中を痛めたことがあり。

    25歳の時に交通事故に遭い第6.7頸椎を痛めた。

    現在、首が常に張っている。

    首の痛みで左に向けない。下に向くと左の腰が痛い。

    首がつらくなってくると、目の奥の痛み、頭痛が出てくる。

    年に2.3回急性腸炎になる。過敏性腸症候群と診断された。

    検査

    体を診ていくと、左頚部の筋肉に異常な緊張がみられ、それに連動するかのように左背部から左腰部にまで筋緊張が広がっていた。

    また、瘀血の問題、第3頸椎の問題、後頭下筋群のトリガーポイントをあらわすサインも出ていた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果より、左頚部の筋緊張緩和、頸椎3番の調整、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチ、瘀血の解消に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 中脘 左大巨 委中 志室 崑崙 etc

    経過

    一回目の治療(12月14日)、治療直後に首の動きが大きく改善したことに驚いていた。

    二回目の治療(12月21日)、前回治療後上を向くときに首の痛みはかなり軽減、背中のつっかえがまだある。首を左右に限界まで向いた時の角度が広くなった。肩甲骨にツッパリはある。

    三回目の治療(12月29日)、首はだいぶ良く、来院当初の痛みレベルを10とすると→3~4に。

    お腹にお灸をするようになってから、それまで3,4日に一回の排便が1日一回に。

    腰の痛みは無くなった。

    四回目の治療(平成29年1月12日)、背中のはりも楽になり体が軽い。

    正月2日から大掃除をして、背中に張りが出てもすぐに大丈夫になった。

    コンタクトを使うようになってから、ドライアイ。午後から調子が悪くなる。

    五回目の治療(1月19日)、今日の午前に右腹部に違和感があり、午後から右肩甲骨の痛みが出現した。寒い現場に出ていたのが原因なのではとのこと。

    昨日、今日と便秘。

    六回目の治療(2月8日)、背中がややはり気味。右肩甲間部の痛みあり。

    七回目の治療(2月22日)、左目の下がピクピクする。胸を開く動作で胸骨が痛い。

    肩甲間部の痛み10→7程度。

    八回目の治療(3月16日)、一昨日、急に寒くなった時に背中に痛みが出現した。

    それまでは、ほとんど首、背中とも痛みは無かった。

    九回目の治療(3月25日)、一昨日、仕事中に重い物を持って動かした時に、ツキンと腰に痛みが走った。現在左の靴下を履くのがキツイ。

    治療後、靴下は楽にはけるようになった。

    十回目の治療(3月29日)、朝起き上がる時に腰がこわばっていて動かない。

    日中の生活上では問題なく動ける。

    ※体の状態がかなり良いので、一旦略治として終了した。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、当院に通われている患者(ある会社の社長)さんの紹介で来院されました。

    この社長さんの紹介から三人が来院されたのですが、一番重症と思われる方でした。

    来院前に大成堂のホームページを読んで、「このような症状にお困りではありませんか?」という箇所に書かれている症状が全て自分に当てはまると言っていたそうです。

    非常に多くの薬にもたよっていた状態でした。

    ところが、初回の治療をおこなったところ症状が一回でかなり軽減し、患者さんも驚き、喜んでいました。

    結果的に三人の中では一番順調に良くなり、最初に卒業していきました。

    ストレートネックは原因ではなく、結果です

    ストレートネックがあるから首こりや首の痛みが頑固で治りにくいという言われ方をすることがありますが、それは正しくありません。

    この患者さんも、ストレートネックによる首の痛みと診断されていました。

    しかし、一回目の治療で首の痛みは半減し、数回の治療で痛みはほとんど無くなってしまいました。

    ストレートネックは、首の骨を支える筋肉の問題を解決していくことで、速やかに首の痛みや首こりか解消されていくのです。

    ストレートネックになったから、首の痛みや首のこりが起こるのではなく、首の筋肉の緊張があるから、ストレートネックという状態になると考えるのが一番自然です。

    ストレートネックだからといって、今の辛い首の痛みや首こりは簡単に治らないとは思わないことです。

  • 【改善事例】仮病?小学生なのに頭痛、吐き気、肩こりで学校を休みがちな11才少女の改善までの経緯

    患者

    Rちゃん 11歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年1月18日

    主訴

    頭痛 肩こり 吐き気

    症状

    2年程前から時々頭痛を感じることがあった。

    昨年12月にひどい頭痛が起こる。最初、目がかすみ、視野狭窄、吐き気などがあって、それから強い頭痛が発症した(一回目)。

    今年に入って1月8日に二回目の吐き気、頭痛が起こる。2時間ずっと吐きっぱなしだった。

    今回は、勉強後リラックスをしている時に出現した。

    昨日も同じ様な頭痛がでた(三回目)。

    群馬大学病院和漢診療部で、漢方(五苓散)が処方されて飲んでいる。

    時々お腹が痛くなることがある。食が細く、お腹が弱い。

    その他体で気になることは、不眠、疲れやすい、手足の冷え、肩こり。

    検査

    体を診ると頚椎3番の問題、胸鎖乳突筋の緊張、後頭下筋群トリガーポイントのサインがみられた。

    頚椎3番は、当院の患者さんの多くにみられる問題で、頭痛やめまいの大きな要因になる問題。

    胸鎖乳突筋の緊張は、自律神経の乱れで起こりやすい。

    後頭下筋群のトリガーポイントは、ダイレクトに頭痛につながってくる問題。

    脈を診ると、細く弱い中に、緊張の状態がみてとれ、体のエネルギーが落ちているのに、精神的な緊張、ストレスがあることが伺われた。

    治療

    検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、後頭下筋群トリガーポイントの解消に対する治療をおこなった。

    また胃が弱いため、それに対する治療も加えた。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 丘墟 左郄門 崑崙

    経過

    一回目の治療(1月18日)、治療後ずっと頭痛は発症しなかった。

    二回目の治療(1月28日)、頭痛なし。ここ一ヶ月鼻炎。

    三回目の治療(11月10日)、週に一回程度、やや痛いかなという感じの頭痛がある。鼻炎。

    四回目の治療(11月10日)、頭痛なし。甘いパンを食べすぎたためか、腹痛になった日があった。

    ※頭痛は全く出ておらず、略治として一旦治療終了となった。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、子宮内膜症の治療で来院していた患者さんの娘さんでした。

    お母さんは症状も良くなり、しばらくご無沙汰となっていましたが、ある日、娘の治療をして欲しいと連絡がありました。

    こんな小さな子でも、頚椎に問題がありました。

    頚椎の問題は、外部からの大きな衝撃(例えば交通事故)などが加わって起こるケースと、生活習慣の積み重ねのケース、生れつきのケースと原因が三つあります。

    この患者さんの場合は、この年齢で、特に外部からの衝撃もなかったこともあり、生れつきであったと考えられます。

    この頚椎の問題があったため、後頭下筋群のトリガーポイントの発生にもつながりました。

    不眠、手足の冷え、疲れやすい、肩こりなど、小学生の子とは思えないような訴えもありましたが、それは全て頸椎の問題と後頭下筋群のトリガーポイントがその原因です。

    仮病?小学生なのに肩こり!?

    最近、同じようなお子さんが、頭痛や首肩のこりを訴えて来院されています。

    仮病なのでしょうか?

    学校で嫌なことがあって行きたくないと思うことは、私たちにも経験があった覚えはありませんか?

    その気持ちが体に緊張をもたらして、痛みなどの症状が現れることは現実にあります。

    しかし、それだけでなく、純粋に体に問題があることがほとんどです。

    心と体は密接な関係があるので、ケースバイケースでどちらが主かが違ってきます。

    今回の患者さんの女の子は、首に問題があることが手に取るように見て取れました。

    実際、首の問題を解決することで、速やかに症状が改善していったことからも、見立てが正しかったことが分かります。

    あなたのお子さんが頭痛があって学校に行けないと言っているとしたら、それは仮病ではなく首の問題の可能性が高いですよ。

  • 生理前の発熱、ひどい頭痛に悩む前橋市の女性 改善までの経緯【改善事例】

    患者

    28歳 女性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年11月25日

    主訴

    発熱 頭痛 PMS(月経前症候群)

    症状

    生理の前になると、いつも発熱し、頭痛、ふらつきに悩まされていた。

    ひどい月には一日中寝込んでいることもある。

    平熱は35.5℃で、生理前になると37℃後半~38℃台が続く。

    頭痛薬を飲んでも、生理前の不調に効くといわれる漢方を病院からもらって飲んでも効果が無く、仕事も休みがち。

    今回は、生理が終わって一旦熱が下がったのが、また発熱し現在も続いている。

    子供が風邪をひいて発熱していたので、もしかするとそれがうつった可能性もある。

    現在も頭が痛い。

    小さいころから扁桃腺が弱かった。

    検査

    体を診ていくと扁桃腺弱体、頚椎3番、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。

    扁桃腺は、西洋医学では無くてもあまり問題にならない臓器という認識にされ方だが、実際には免疫において非常に重要な役割のある臓器。

    後頭下筋群にトリガーポイントが発生すると頭痛の原因となる。

    治療

    検査の結果より、扁桃腺の強化、頸椎3番、脳底動脈の循環の調整に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲池 四瀆 天牖 大椎 崑崙 次髎 etc

    経過

    一回目の治療(11月25日)、治療中から頭が楽になった感じがしはじめる。

    施術後は頭痛が無くなる。

    二回目の治療(12月17日)、2週間後に生理の予定。いつも生理1週間前から熱がでる。

    前回治療から、以前よりも体が楽に感じる。

    三回目の治療(平成29年1月7日)、昨年末28日から生理。今回は元旦から発熱し37.4℃。

    発熱し体のだるさを感じるが、頭痛はほとんど無かった。

    四回目の治療(3月21日)、生理が1週間以内に来る予定。

    先月、子供と一緒に発熱。

    現在微熱37.4℃。目、おでこ、軽い頭痛あり。

    五回目の治療(4月15日)、前回、生理1日目から1週間ほど久しぶりに38℃まで発熱。

    久しぶりに頭痛がひどかった。

    詳しく聴くと、先月我慢できずチョコをたくさん食べてしまったとのこと。

    ※チョコレートは、頭痛を引き起こす原因物質のチラミンが含まれています。

    ※治療継続中。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、当院にめまいの治療で長年通われている患者さんの娘さんです。

    生理前の不調はPMS(月経前症候群)と診断されていました。

    発熱は一般的なPMSの症状ではありません。

    この患者さんは、小さいころに扁桃腺が弱く、また扁桃腺弱体化のサインもみられました。

    扁桃腺弱体化の問題は、いろいろな症状に関係してきますが、微熱にも深い関係があります。

    頭痛に関しては、頚椎3番の問題と後頭下筋群のトリガーポイントが原因となっていました。

    特に後頭下筋群のトリガーポイントは頭痛に直結してきます。

    第一回目の施術中にだんだんと頭痛が楽になってきましたが、これは後頭下筋群のトリガーポイントが緩んでくるのと同時に起こった減少でした。

    PMS(月経前症候群)の原因

    PMSというと、女性ホルモンとの関係が真っ先に思い浮かぶかと思いますが、実はそれだけではありません。

    確かに、生理周期にあわせて症状が強くなってくるので、女性ホルモンが関係していることは間違いありませんが、それがメインではないのです。

    頭痛に関しては、今回のケースのようにトリガーポイントが原因の場合は非常に多くあります。

    その上で、女性ホルモンの周期によって、トリガーポイントの状態が悪化すると、頭痛がひどくなるわけです。

    発熱に関しても同様で、扁桃腺弱体が主原因で、女性ホルモンの周期によってその原因を強化して、症状が強くなる仕組みです。

    人の体は複雑で体の中でつながりがあります。

    そのため「これが原因!」とか「これを飲めば、食べれば健康!」のように、一つの原因ですべてが解決することはほとんどありません。

    世の中にはこういった話が多いですが、あまり惑わされないでください。

  • 【改善事例】砂糖が原因?!季節の変わり目にめまいがひどくなる高校の先生の改善までの経緯

    患者

    35歳 男性 群馬県 佐波郡玉村町

    初診

    平成28年8月7日

    主訴

    めまい 耳鳴り

    症状

    1年前より、季節の変わり目にめまいを感じるようになる。

    1~2ヶ月前から、だんだんめまいを強く感じるようになり、耳鳴り(高音)も感じるようになる。

    動こうとするときにフワーとめまいを感じる。

    耳鳴りは夜寝る時に感じる。

    病院で検査をしてもらったところ、特に異常はみつからず。

    デスクワークが多く、パソコンでの仕事が多い。

    視力が悪く、コンタクトをしていないと0.02.

    20歳ごろから頭痛は感じていて、目の奥や、後頭部に痛みを感じるようになっていた。

    検査

    体を診ていくと頚椎3番・5番の問題がみられた。

    頸椎の3番の異常がめまいの原因になるケースは非常に多く、この患者さんにも問題が見られた。

    また糖代謝の異常もみられ、すい臓疲労(慢性膵炎様の腹)のサインまで見られる状態だった。

    糖代謝異常は、筋のコンディションに悪影響を与えめまいの原因にもなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果より、頸椎3番・5番の調整、糖代謝異常の調整、脳底動脈の循環の調整に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 太白 崑崙 T11夾脊穴 天柱 etc

    経過

    一回目の治療(8月17日)、治療後少し楽になった。

    初回来院時の体の状態を10として、健康な状態を0と仮定した場合、10→7に軽減。

    二回目の治療(8月24日)、治療後は、首肩にコリを感じるようになった。10→7のまま。

    三回目の治療(11月10日)、治療後は、3~4日間は4程度に軽減した。その後は7程度に戻った。

    四回目の治療(9月7日)、治療後、最初10→6程度に、その後7程度に。

    五回目の治療(9月14日)、治療後は10→5程度に。めまいがひどくなくなってきた。急に頭を動かした時のめまいはあるが、以前ほどではなくなってきた。

    六回目の治療(9月22日)、治療後は10→3~4程度に。そのほか気になる事は無い。

    七回目の治療(9月28日)、治療後10→3。

    八回目の治療(10月5日)、治療後3~4日は10→0~1程度に。その後は2~3に。

    ※状態が良くなってきたので、治療間隔を二週に一回のペースに変更。

    九回目の治療(10月19日)、10→0~1。悪くても2程度だった。

    喉のつまり感が、以前からあったが、ここ1,2週間強くなっている。

    十回目の治療(11月2日)、ほとんど無い感じ。のどのつまり感もない。

    ※状態が良いので三週間間を開けることにした。

    十一回目の治療(11月24日)、部活で二泊三日で出かけた。

    休みの次の日、疲れてくると10→1~2程度に。

    十二回目の治療(111月10日)、10→1~2程度。

    ※やや状態が戻ってしまったので、二週間後に来てもらうことにした。

    十三回目の治療(平成29年1月18日)、治療後ずっと大丈夫で10→0、今週に入って10→2.

    ※また状態が良くなってきているので三週間後に来てもらうことに。

    十四回目の治療(2月8日)、。昨日、一昨日に少し違和感が出た程度で、ずっと調子良かった。

    十五回目の治療(3月2日)、大丈夫。

    十六回目の治療(4月5日)、大丈夫。

    ※職場の学校が遠くに移動になってしまい通院できないこともあり、ひとまず略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、比較的時間がかかったものの、順調に改善する経過をたどった方でした。

    初診時お腹を診ると糖代謝異常のサインが、更にはすい臓疲労のサインまでが出ていました。

    砂糖の摂りすぎは、インシュリンを絶え間なく分泌させるので、すい臓疲労につながって行きます。

    血糖値やヘモグロビンA1cは問題ない状態でも、問題のある状態です。

    水面下で問題があるものの、水面上には出てきていないので、検査では問題のない状態になってしまうのです。

    これを未病の状態と言います。

    この状態でいると筋肉のコンディションが悪くなって、筋肉のトラブルにつながる事も多くあります。

    この患者さんの、めまいの直接的な原因は首の筋肉にありました。

    糖代謝異常が首の筋肉に問題を起こして、それがめまいにつながったわけです。

    このため治療としては、糖代謝の異常に対しての治療と、首の筋肉を緩める治療を組み合わせて進めていきました。

    結果、最終的には日常生活でめまいは気にならない状態になりました。

    職場の高校が、今まで前橋だったのが館林になってしまい、大成堂に来院できる時が分からなくなってしまったこともあり、ひとまずは略治として大成堂を卒業されていきました。

  • 20年前から呼吸が浅く、胸苦しさを感じていた前橋市50代男性の改善までの経緯【改善事例】

    患者

    55歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年4月14日

    主訴

    呼吸が浅い 首痛 肩こり

    症状

    20年前より、デスクワークが多く首こりを感じ、整体やカイロに通っていた。

    その当時より胸苦しさも感じていたが、それほどひどい状態ではなかった。

    昨年末に仕事が忙しく、その頃よりひどく感じるようになった。

    それとともに、左脇や左肩甲骨の下あたりの肋間部に痛みを感じるようにもなった。

    左腕にも痛みを感じている。

    本人は自律神経の問題?かと考えている。

    仕事の会議中や外食をしている時に、首が重苦しくなってきてしまい困っている。

    検査

    体を診ていくと案の定、頚椎3番に問題がみられ、また脳底動脈不全のサインもみられた。

    この問題によって自律神経に影響が起こり、動悸や息切れ、胸苦しさなどが起こってくることがある。

    へその少し上にある水分というツボに軽く触れると拍動が強く感じられ、脈を診ると緊張しており、自律神経が乱れて交感神経が高まっている状態がうかがわれた。 

    また、患者の訴える痛みの部位は左胸に集中しており、心臓の問題が伺われた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、脳底動脈の循環の調整、心臓に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 左郄門 左天宗 崑崙 右滑肉門 etc

    経過

    一回目の治療(4月14日)、当日は快調だったが、翌日朝起きた時に左脇に重さを感じたので、指導された自宅灸をおこなったら更に重さが強くなったと電話が入ったため(4月15日)、来院するように指示。

    来院し話を聞いていくと、時間の経過と共に軽減してきて、現在はそれほどでもないが重さを多少感じるとのことだったため、左四瀆に置き鍼を貼るのみで様子を見てもらう事に。

    二回目の治療(4月22日)、左胸の違和感は、今は気にならない。

    朝起きた時に首が重く、仕事へ行って動いているとだんだんと軽くなってくる。

    三回目の治療(11月10日)、左胸は大丈夫。一昨日肩が急に重くなってから、ずっと辛い。

    四回目の治療(5月7日)、胸の方は気にならなくなったが、首肩の重さを強く感じるようになる。

    会議や外食時に、だんだんと重くなって息苦しくなってくる。呼吸を整えるとだんだん落ち着いて来ることを繰り返している。

    ※斜角筋の問題も見受けられたので、それを緩める施術も加えるようにした。

    五回目の治療(5月13日)、昼食で外食する時に、食べ始めて15分ほどで首が重くなってくる。会議の時の重苦しさは少し軽くなって来た。

    六回目の治療(5月25日)、食事の時に首が重苦しくなるのは、毎回あったのが三回に一回に軽減。

    会議の時は大丈夫になった。

    七回目の治療(6月3日)、左胸(小胸筋)、左肘に痛みを感じる。ゴルフをしてからなので、単純に筋肉を傷めたことが原因と思われたので、痛みを起こしている筋肉を緩める治療を加える。

    八回目の治療(6月15日)、左胸(小胸筋)の痛みは無くなる。左肘はまだ痛い。

    九回目の治療(6月24日)、左肘の痛みは半分以下。

    十回目の治療(7月5日)、左胸は疲れてくると重苦しく感じることがある程度。

    一週間前にボーリングをしてから右手首が痛いとのことで、そこに対する治療も加えた。

    十一回目の治療(7月13日)、右手首はまだ痛い。

    十二回目の治療(7月21日)、久しぶりにゴルフを2日間したら、肋間筋が痛い。

    右手首の痛みは10→3程度に軽減。

    十三回目の治療(8月3日)、肋間筋は大丈夫。右手首は10→1程度に軽減。

    十四回目の治療(11月10日)、右手首10→1程度。2、3日前に胃がムカムカした。

    十五回目の治療(8月24日)、左胸肋間部に多少の痛み。右手首もやや痛い。

    また左かかとの痛みを感じ、足をつくときに痛みが強いとのことで、その治療を加えた。

    十六回目の治療(9月1日)、頭が重い。仕事が忙しく、全身の疲れを感じる。こういう時には左胸が重くなってくることがある。

    十七回目の治療(10月15日)、首こり、頭重、頭がボーッとすることがある。

    十八回目の治療(11月10日)、全身的に特にこれといった体の問題は感じない。

    十九回目の治療(11月4日)、一週間前に風邪をひき、それが抜けきらない。

    ※風邪対策の灸を加えた

    二十回目の治療(11月11日)、カラ咳、喉のイガイガ、風邪が抜けきらない。

    二十一回目の治療(平成29年4月7日)、久々の来院。

    前回の治療後、体にあまり不具合を感じずに過ごしてきていた。

    昨日より、首の硬さ、左胸の一点に痛みを感じるため来院したとのこと。

    治療後「また辛い時にはよろしくお願いいたします」と帰っていかれた。

    治療のふりかえり

    この患者さんは営業マンなのですが、身につけているもの、乗ってくる車など、すべてがスタイリッシュな方でした。

    そして施術に入る時に、服を丁寧にたたんでいたのが印象的でした。

    やや神経質な感じがあって、それが体の症状に現れていました。

    頚椎に問題があり、それが自律神経に影響を与えて胸苦しい状態と作り出していました。

    首から背中、胸周囲の筋肉が緊張しやすく、それが胸苦しさの大きな原因です。

    呼吸は肋骨が上下することで、胸郭が広がって空気が肺に入って来るのですが、ここの筋肉が緊張すると、胸郭の動きが悪くなって呼吸が苦しくなることが多くあります。

    強いストレス、神経質な性格などメンタルの原因で、持続的な筋緊張が起こる事で、息苦しさにつながるのです。

    現代社会では、非常に多い症状です。

    あなたは何となく息苦しいと感じることはありませんか?

    未病を治す東洋医学

    更にこの患者さんは、左の胸周辺に痛みを感じていて、前面、側面、後面のピンポイントでの痛みも訴えていました。

    これは心臓に何らかの問題があるサインです。

    検査では心臓に異常が見つかっていない状態でも、健康な状態から病気の状態に近づいてきている時に、左胸周辺にこのようなサインが出ることがあります。

    これを放っておくと、検査で引っかかるほどの状態になる事が多いので、この段階で対処できるのは理想です。

    これを東洋医学では「未病を治す」といいます。

    火事をイメージすると分かりやすいのですが、ボヤのうちに消火するのと、ボウボウ燃えているのを消火するのでは、大変さが違いますね。

    ボヤのうちに消火しておきたいものです。

    総括

    こちらが良くなると、今度はあちらが痛いというように、モグラたたきのように施術を継続した患者さんでしたが、しっかりとこちらの指示通りに通院してくれたこともあり、最終的にはほぼ問題ない体の状態になりました。

    現在は、忙しくお仕事をされ、メンテナンスとして時々来院いただくまでになっています。

    また一人、お役にたてたことを嬉しく思います。