投稿者: 院長 藤田勇

  • 【改善事例】2年間つづいた五十肩が3回の治療で完治したケース~糖と筋肉の甘くない関係~

    患者

    54歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年2月8日

    主訴

    右肩の痛み

    症状

    2年前に、右肩の痛みが出現。五十肩と診断された。

    当時は、肩をあげるのも大変で、夜寝ている時にも痛みが強かった。

    その後、そのような強い痛みは徐々に軽減していったが、完全には改善せずに痛みが残ってしまった。

    現在は、じっとしていれば強い痛みは無いが、それでも常に右肩の存在感を感じている。

    プログラマーでパソコンのマウスを使うが、長時間仕事をしていると右肩の痛みが強くなってくる。

    整体やマッサージ、鍼灸を受けたことがあるが、あまり良くならなかった。

    検査

    腕を前から上に挙上する動きは、やや右が上がりにくい。

    後ろに上げていく動作と結帯動作の時、右肩の動きが悪い。

    肩の筋肉(三角筋)の前部繊維、並びに上腕二頭筋腱の長頭、インナーマッスルと呼ばれる肩甲下筋に問題がある事が見受けられた。

    2年前の発症から続いている五十肩ということで、ほとんど後遺症と言って良い状態だった。

    鍼灸の経絡理論では、この肩の部位は肺、大腸と関連のある場所になる。

    治療

    検査の結果を受けて、問題の筋肉を緩めるための整体と、肺に関連のあるツボを使用した。

    痛みがあると、無意識の緊張が体に生まれ、それによってまた痛みが増幅され、更に無意識の緊張が体に生まれると言う悪循環になってしまうので、それを断ち切るための整体のテクニックを使った。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 太淵

    経過

    一回目の治療(2月8日)、治療直後には右肩の前面の痛みが無くなり、「今までの治療は何だったんでしょうか?」とのことだった。

    二回目の治療(2月18日)、前回治療後翌日は体がだるくなったとのこと。

    右肩前面の痛みは10→4程度に軽減している。

    右肩前面の痛みが軽くなってきたら、右肩側面、後面の痛みが目立ってきた。

    治療直後には、右肩全体の痛みがほとんどなくなり、肩の動きもスムーズになったと喜んでいた。

    三回目の治療(3月4日)、右肩の痛みはほぼない。若干右肩の前面に違和感があるのみとのことだった。

    治療直後に、その違和感も消失。

    略治として一旦治療を終了とした。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、持病で糖尿病を持っていた方でした。

    糖代謝の問題は、筋肉のコンディションに悪影響を与えます。

    いわゆる四十肩、五十肩になっている方の大半に、糖尿病にまで行かない状態だとしても、糖代謝異常が見受けられます。

    この患者さんの場合、二年前に五十肩になりその後ずっと方の痛みに悩まされてきていました。

    二年は長すぎます。

    普通、長くても一年です。

    なぜこんなに長い期間良くならなかったかは、糖尿病があったからです。

    ただ、二年も経っているということは、強い炎症などがないので、上手く緩めることができると今回のケースのようにあっという間に良くなってしまうことがあります。

    初診時、この患者さんは、おこずかいが無いので、あまり通えないと言っていました(^_^;)

    本当は、肩が良くなっても、糖代謝の問題を治療していった方が良いのですが、そこまでは強要できませんし、お灸で対処してもらえるようにツボの指導をして、治療終了としました。

    糖と筋肉の甘くない関係

    糖代謝異常、分かりやすく言うと甘い物の摂りすぎは、筋肉全般にトラブルを起こしやすい状態になります。

    先ほども書きましたが、四十肩、五十肩はその典型です。

    ふくらはぎのこむら返りなども代表例です。

    あと女性に関係してくるのが子宮です。

    子宮も筋肉の塊なので、甘い物の摂りすぎは問題を起こします。

    特に妊娠・出産の時です。

    それまでどれほど甘い物を摂っていたかが、妊娠・出産の時の苦労に関わってくるということを、頭にとどめておいて欲しいのです。

    もし、これから妊娠出産の計画がある女性は、一度、体から砂糖抜きをした方が良いですよ!

  • 【改善事例】ガンガンする頭痛に悩むマラソン愛好者の50代女性

    患者

    56歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年11月2日

    主訴

    ガンガン痛む頭痛

    症状

    1ヶ月前に軽い頭痛を感じるようになっていた。

    1週間前から痛みを強く感じるようになってくる。頭の左側に強く感じている。

    昨日、朝は大丈夫だったが、夕方からガンガンするほどの痛みがある。

    もともと体が疲れやすく、体にパワーが欲しい。

    検査

    検査を行っていくと、頸椎の3番に問題がありました。

    頸椎の3番の異常は、頭痛やめまいにもつながってくるポイントで、案の定この患者さんにも問題が見られました。

    また、糖質過剰のサインも出ていました。

    糖質過剰により糖代謝の異常がおこると、筋のコンディションに悪影響を与え頭痛の原因にもなります。

    あとは左側の脳底動脈不全のサインも出ていました。

    脈を診ると、交感神経が高まっていて、心身が緊張状態であることが伺われました。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果を受けて、頸椎3番の調整、糖代謝の調整、脳底動脈の循環の調整に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 太白 関門 曲池 崑崙 天柱 etc

    経過

    一回目の治療後(11月8日)、何日かは頭痛が残っている感じだったが、その後は無くなり今も頭痛は無い。左の首肩が固まっているような感じがする。

    二回目の治療後(11月15日)、頭痛は出ていない。左の首肩の重い感じが残っている。

    三回目の治療後(11月22日)、頭痛は全く出ていない。左の首肩の重い感じは8割程度は無くなった。

    ※状態が良いので、二週に一回ペースの治療に変更。

    四回目の治療後(12月6日)、頭痛はない。左の重さはほんの少し感じる程度。

    五回目の治療後(12月27日)、頭痛なし。少し首肩がこる程度。

    ※頭痛は略治とし、以後メンテナンスとして月一ペースでの治療となる。

    マラソン大会が3月にありエントリーしているので、それに向けてのコンディション作りをする。

    六回目の治療後(平成29年1月27日)、年末年始は暴飲暴食した。寒いのでウォーキングのみをしている。

    七回目の治療後(11月10日)、ウォーキング時に足上げをすると左右のバランスが乱れることに気付いた。

    ※次回以降は二ヶ月に一回のペースに変更となり、現在も通院中。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されている方からの紹介で来院されました。

    以前から、その知り合いの人から大成堂のことを聞かされていても、実際治療を受けようとは思わなかったとのことでした。

    やはり、鍼灸は痛い恐いというイメージが持たれてしまうので、良いと聞かされても気軽に受けない方が多いですね。

    そして、よく言われるのが「もっと早く来ればよかった」なんです。

    一回目の治療後、数日は頭痛が残っていたようですが、その後は頭痛も消えて、それ以降は頭痛は全く起こらなくなりました。

    この患者さんの頭痛は左に強く痛みが出ていました。

    検査をしていくと、頚椎の3番、特に左側に問題が見られました。

    頚椎(特に3番)の問題は、めまいや頭痛に直結してくるので要チェックのポイントとなります。

    ここを改善させなければ、いくら痛み止めなどで痛みを抑えても、頭痛が繰り返されるのは当然です。

    この患者さんの頚椎3番で左側を緩めていったことで、頭痛は一回で無くなってしまいました。

    頭痛だからといって、頭を見ていても病の本質に治療が出来なければ、改善はできないということは肝に銘じておきたいものです。

  • 右口角から頬のピリピリした感じと目の奥の痛みに悩む前橋市40代看護師の改善までの経緯【改善事例】

    Y・K

    40歳 女性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年10月14日

    お悩みの症状

    ストレートネック、右口角から頬のピリピリした感じ 首こり 頭痛 目の奥の痛み

    Y・K様が当院に来院された経緯

    昨年夏より、右口角から頬にかけてしびれが出現。MRIで検査したが問題は見つからなかった。

    その年の冬に入って一旦おさまったが、今年の6月~7月ごろより再び出現するようになる。

    目の疲れ、天候などで症状の増悪軽減がある。

    ストレートネックと言われていて、首こりも強い。

    朝起きたときに、めまいや頭痛、目の奥の痛みを感じることが月に1回~2回ある。

    血圧低い。

    首のこりや、頭痛、目の奥の痛みで、痛み止めを内服する日が増えてしまい、休みの日も寝て終わってしまうので、休みの日はたまった家事をスッキリ終わらせるようにしたいとのこと。

    看護師で夜勤もあり、また休みの日には子供が所属する野球チームの付き添いで、寒い中、外に立っていることも多い。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈不全の問題、瘀血の問題、顎関節の問題、骨盤内血液循環の問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲泉 築賓 崑崙 外関 上仙 次髎 etc

    経過

    一回目の治療後(10月19日)、首は10→5に。痛み止めを服用しなかった。

    肩が重いと、目の奥の痛み、吐き気につながって行くのだが、肩止まりだった。

    顔のしびれも軽減した。ピリピリが強くなるとジンジンまで行くのだが、そこまで行かなかった。

    二回目の治療後(10月29日)、首の凝りがなく、痛み止めを服用しなかった。10→2に。

    顔は違和感程度に。

    三回目の治療後(11月3日)、首は大分楽になった。顔のしびれは口角に少し。

    疲れにくくなった。便通が良くなった。

    四回目の治療後(11月8日)、首のこり、口角のしびれ更に軽減した。

    五回目の治療後(11月16日)、首のこり、めまいは無いが、後頭部にシャワシャワと感じる。

    顔に一枚張り付いている感じ。

    先週、お知りにボールが当たり、坐骨神経痛のような痛みがある → 臀部の治療も加えた。

    六回目の治療後(12月1日)、ずっと顔のしびれは無かったが、昨日から少し感じる。

    頭痛、めまい無い。

    七回目の治療後(12月13日)、先週、突然額が痛く感じた。

    残業が多く、救急車の搬入が多くて忙しかった。

    八回目の治療後(12月27日)、子供が咳をしていて、それがうつったようで先週から空咳が出る。

    顔のしびれは出なかった。

    九回目の治療後(平成29年11月10日)、咳はすっかり良くなったが、咳の時に首がむち打ちっぽくなった。

    先週末に出かけて体が疲れたら、口角がピリピリしてきた。それまではずっと大丈夫だった。

    疲れが抜けにくく感じる。寝起き悪く、寝つきが良い。

    十回目の治療後(1月18日)、先週、寝て起きた時に腰に痛みを感じたことがあったが、自分でお灸をしたら良くなった。

    右口角にやや違和感がある。便通が戻ってきた。疲れが抜けてきた。

    ※状態が良いので、ここから二週に一回の治療ペースに。

    十一回目の治療後(2月1日)、一昨日、寝ている最中から首に違和感を感じる。寝違え?

    昨日から口角に違和感が出現。左眼が疲れやすい。

    十二回目の治療後(2月18日)、ちょっと口角にしびれを感じる程度。左腰の痛み。

    ※来院時に比べ格段に良い状態となり、現在も二週に一回のペースで来院継続中。

    顔の症状は顔を治療しない?!

    この患者さんの場合、右顔面頬の部分にピリピリとしびれを感じることが主訴でした。

    顔の感覚神経は三叉神経です。

    よく顔面神経痛と言う人がいますが、顔面神経は運動神経であって顔の筋肉を動かく神経です。

    なので、顔面神経は痛みを感じません。

    顔の痛みは三叉神経痛となります。

    この患者さんのしびれを感じるというのも、三叉神経の問題です。

    三叉神経に問題がある場合、大成堂では基本的には顔に治療をしません。

    首肩の問題がある部分を緩めていくことで、症状は治まっていくものです。

    それとは反対に、顔面神経の麻痺の場合は話が変わってきます。

    この場合は、顔の筋肉に直接刺激をして、麻痺筋に刺激を与えていきます。

    この辺りが分かっていない治療家もいますので、注意した方が良いでしょう。

     

  • 【改善事例】2年前に突然起こっためまいの後遺症で、ふわふわと浮くようなめまいや頭痛に悩む20代男性

    患者

    28歳 男性 群馬県 太田市

    初診

    平成27年5月

    主訴

    ふわふわと浮くようなめまい 頭痛 耳の奥の痛み 首肩こり

    症状

    20代後半から肩こりを感じるようになり、35才ごろより背中の張りまで出るようになる。

    夜寝ている時に、大胸筋の凝りで目が覚めるようになった。

    天候の悪い日、雨の前に状態が悪くなっていたが、最近ではそれほど影響を受けないようになってきた。

    肩こりがひどくなってくると、頭痛も出てきて、気持ち悪くなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、菱形筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 四瀆 生辺 膏肓 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    一回目の治療後、10→4程度に軽減。今日は6~7に戻った。

    三回目の治療後、全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 【改善事例】育児のストレスと疲れによる首肩こりとめまいに困っている40代女性。

    患者

    45歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年1月

    主訴

    首肩こり めまい

    症状

    20代後半から肩こりを感じるようになり、35才ごろより背中の張りまで出るようになる。

    夜寝ている時に、大胸筋の凝りで目が覚めるようになった。

    天候の悪い日、雨の前に状態が悪くなっていたが、最近ではそれほど影響を受けないようになってきた。

    肩こりがひどくなってくると、頭痛も出てきて、気持ち悪くなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、菱形筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 四瀆 生辺 膏肓 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    一回目の治療後、10→4程度に軽減。今日は6~7に戻った。

    三回目の治療後、全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 【改善事例】もうヘルニアを原因にしないでください。首が痛くて動かせない作家の40代女性

    患者

    49歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年11月

    主訴

    首が痛くて顔を上に向けない 左右に回せない 首肩背中のはり

    症状

    3日前より首の痛みを強く感じて、上を向けない。

    朝起きた時に、「あれ?」という感じで、それから痛みが強く感じるようになった。

    痛みの起きる3日前にご主人の三回忌があり、ずっと気がはっていた。

    2年前にご主人が亡くなる、その少し前にも同じような体の状態になったことがある。

    今年の夏に背中の痛みを感じ、整形外科を受診し胸椎ヘルニアと言われ、リリカを出された。

    また腰椎椎間板がすり減っていると言われた。

    パソコン、スマホの使用時間が多い。ストレスも感じていた。

    児童書の物語をパソコンで創作するので、首、肩、腕が重いと辛い。

    小さいころ突発性難聴で鍼治療の経験がある。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、瘀血の問題、副腎疲労、僧帽筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 中脘 中封 照海 肩背部の阿是穴 etc

    経過

    一回目の治療直後、首がスムーズに動くようになる。10→2程度に軽減。

    まだ肩甲間部の所が固くて、つまる感じがある。

    二回目の治療後、週末に風邪気味全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 【改善事例】お酒を飲むと首肩背中がこってきてしまう、スキューバが好きな53歳男性

    患者

    53歳 男性 群馬県 北群馬郡

    初診

    平成27年7月

    主訴

    首 肩 背中のこり 腰痛

    症状

    20代後半から肩こりを感じるようになり、35才ごろより背中の張りまで出るようになる。

    夜寝ている時に、大胸筋の凝りで目が覚めるようになった。

    天候の悪い日、雨の前に状態が悪くなっていたが、最近ではそれほど影響を受けないようになってきた。

    肩こりがひどくなってくると、頭痛も出てきて、気持ち悪くなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、菱形筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 四瀆 生辺 膏肓 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    一回目の治療後、10→4程度に軽減。今日は6~7に戻った。

    三回目の治療後、全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 頭痛 顔面痛 首肩こりの僧帽筋

    頭痛 顔面痛 首肩こりの僧帽筋

    僧帽筋はカトリック修道士が着る衣装のフードに似た形であることから、この名がつけられています。

    ひし形で、首肩背中にある筋肉では、一番体の表面にある大きな筋肉です。

     

     

     

    僧帽筋は三つに分かれた筋肉が、一つにまとまったもので、上部繊維、中間部繊維、下部繊維の僧帽筋繊維で構成されています。

     

    首のトリガーポイントと関係するのは、この中の上部の筋肉です。

     

    僧帽筋上部繊維

     

    上部繊維は、上は後頭部に付着して、下は鎖骨の外三分の一についています。

     

     

    上部繊維にできたトリガーポイントは、胸鎖乳突筋に沿った痛みを感じるようになります(関連痛)。

     

    関連痛が強い場合、更にこめかみや下顎にまで、時には後頭部や下あごの臼歯にまで関連痛が広がる場合があります。

     

    また、このトリガーポイントはめまいを引き起こすことも報告されています。

     

    自分で出来る対処法

     

    ショルダーバックを片側にかけていると、掛けている側の僧帽筋(それと肩甲挙筋)に負担がかかり、トリガーポイント発生の原因にもなります。

     

  • 目の奥・頭の中が痛んだら頭・頚板状筋

    目の奥・頭の中が痛んだら頭・頚板状筋

    目の奥が痛くなるタイプの頭痛があります。

    酷い人になると、「目をくり抜いてしまいたい!」という程になることもあります。

     

    この目の奥の痛みは、「目」そのものではなくて「首」が原因の場合が本当に多くあります。

     

    首のどこに問題があるかというと・・・

     

    目の奥の痛みを引き起こす頚板状筋

     

    トリガーポイントシリーズ①でご紹介した後頭下筋群も含め、首の後ろの筋肉はさまざまな痛みを引き起こしてきます。

     

    その中の一つ、頚板状筋にトリガーポイントが発生すると、目の奥に痛みを感じるようになります。

     

     

    頚板状筋に発生するトリガーポイントは2ヵ所あります。

    この中で、下部のトリガーポイントは首の付け根の痛みを引き起こすのみですが、上部のトリガーポイントは目の奥に痛みが広がります(関連痛)。

     

     

    このように書いてはきましたが、目の奥の痛みの原因すべてが頚板状筋のトリガーポイントだとは言いません。

    首の他のポイントも関係してきます。

     

    首のトリガーポイント①や②で紹介してきた、後頭下筋群や僧帽筋も関係がありますし、今後紹介する予定の、後頚筋群も関係してきます。

     

    後頚部と目の関係

     

    後頚部には目と関係のあるツボが沢山あります。

    なぜでしょうか?

     

    視覚を主る中枢の、大脳視覚野が後頭部にあるのが一つの原因だと思われます。

     

    視覚の問題を治療するときに使うスクリーン穴と呼ばれるツボがありますが、首のトリガーポイント②で紹介した僧帽筋が後頭部に付着する付近にあります。

     

    また天柱や風致も目の症状によく使われるツボです。

     

  • 花粉症は気のせい?花粉症で試したいツボとお灸

    花粉症は気のせい?花粉症で試したいツボとお灸

    群馬県 伊勢崎市の鍼灸院
    大成堂より

    院長の藤田です

    花粉症の季節になりました。

    敏感な人は2月ごろから大変ですね。

    大成堂の患者さんの中にも「花粉症が・・・」という方が多くなってきています。

    よく「先生は花粉症は?」と聞かれますが、「花粉症は気のせいと考えることにしています」とお答えしています。

    実際に私自身、春先にくしゃみや鼻水がたくさん出る日が何日かありますが、本当に花粉症の症状が軽くなるから不思議です。

    花粉症に限らず、アレルギーは心との関係が非常に強く、心の状態によって症状が変化する場合が多くあります。

    一つ例をとってみましょう。

    「漆」という植物はかぶれることで有名ですが、これは「漆」ではないという催眠をかけて触れさせるとかぶれない場合があるそうです。

    花粉症も催眠で治ってしまうケースもあります。

    それほど心の状態がアレルギー反応と深い関係がある、ということなんですね。

    花粉症のツボ

    ★ネーブル四点
    へそ周りの四点のツボです。

    ネーブルとは、柑橘類のことではありませんよ、英語でへそのことをnavel(ネーブル)といいます。

    ここに置き鍼を貼り付けるのが手っ取り早いです。
    お灸も良いですが、皮膚が薄いので火傷に注意してください。

    ★上星
    額の生え際の中央から2cmほど頭のてっぺんに向かったところにあります。

    少し凹んでいて、押すと痛いところです。

    上星は鼻の症状全般に使えるツボです。

    以前、風邪を引いた後に、嗅覚異常になってニオイが全く分からなくなってしまった時ことがありました。

    その時に、このツボに自分で鍼をして何とかもとに戻した経験があります。