投稿者: 院長 藤田勇

  • 【改善事例】頚椎症、手根管症候群に悩む、ケーキ屋さんで働く50代女性

    53歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    首、肩の痛み 手、足のしびれ 手首の痛み

    症状

    1年前から手のしびれが出現。脳のMRI検査をしたが、異常は見つからなかった。

    首が問題だということで痛み止め、筋弛緩剤が処方された。頸椎専門のカイロプラクティックに行ったこともある。

    半年前に手の痛みが強くなり手根管症候群と診断された。

    手術をするかどうかを決めるにはギリギリの状態だったので、様子見ということになった。

    町中の整形外科にずっと受診していた。

    1ヶ月前に左腰から左大腿の痛みが出現。

    10日前に首の痛みが出現。血流を良くする薬で腰の痛みが軽減。

    首から手の痛みは、朝起床して10~15分経つと強くなってくる。お風呂に入ると軽減。デパスが一番効果がある。

    ケーキ屋に勤めていて、今月いっぱいでフルの仕事はやめる予定。

    20年近く前に交通事故、車が横転するほどの事故。

    5年ほど前にのぼせ、動悸など更年期の症状がでたことがあった。

    睡眠:夜中に1~2回目が覚める。

    治療

    1~2週間に一回のペースでの治療をスタート。

    卵巣、扁桃弱体、椎骨脳底動脈血流不全、頚部筋緊張の問題があり、それに対する治療をおこなった。

    経過

    一回目の治療後、手足のしびれはほとんど無くなった。

    首肩も楽になっている。朝起床時、楽である。

    二回目の治療後、週に一回ほど両手を使ってしまうと、痛みが強くなってしまう。

    左腰から臀部の痛みある。

    三回目の治療後、首は大丈夫。

    全五回の治療で、首、手の状態が良いので、治療のペースを月に一回に変更。

    自宅でのお灸と組み合わせ、調子が悪くなると自分でお灸で対処することを主に、月一の治療でメンテナンスをしていく形になり、それが2年間ほど継続。

    その後は、更に調子が良い時が多いため、本当に調子が悪くなった時に来院するのみで、現在も治療継続中。

    はり灸文化の復活にとって理想的な東洋医学を取り入れた生活

    この患者さんは、来院三年目です。

    現在、基本は自分でのお灸をして、体調を整えることを中心として、思い出したときや、体調の悪い時に大成堂に来院する形になっています。

    大成堂が理想とする形で鍼灸を活用している患者さんです。

    大成堂では「はり灸文化の復活」を実現させていくことを目指しています。

    江戸時代に、はり灸が庶民の生活に根付いていて、ちょっとした体のトラブルは、セルフ灸で対処していって、それで対処しきれない場合に、専門家の治療を受けるという習慣があったわけです。

    この理想に非常に近いのが、この患者さんのケースなのです

     

  • 【改善事例】定年退職して、第二の人生を楽しもうとして矢先にめまいが出るようになって、人生楽しくない60代男性

    64歳 男性 群馬県 高崎市

    主訴

    めまい 首こり

    症状

    半年前に、ベッドに横になった時に回転性めまいが出現。5~10秒でおさまる。

    翌朝、すっと起きたらまためまいが出現。

    内科、耳鼻科、脳神経科を受診して、検査を受けたが特に異常は見つからなかった。

    首を後ろに曲げて、ソファに座りテレビを見ていることは多かった。

    60歳で退職、デスクワークと工場での現場作業を半々やっていた。

    3年前の大雪で雪かきをして、右膝半月板を損傷。

    手術という話があったが、受けずにそのままに。

    現在普段は問題ないが、冷えると膝の調子も悪くなる。

    高校生の時にラグビーをしていた。大けがはなかった。

    睡眠良。食欲佳。

    便通、ここ1、2年、月に一度2日間出ないことがある。

    毎晩、ビール350缶2本 日本酒1合

    親が農家をやっていた。それを受け継いだ畑があり、現在は野菜作りをしているため腰痛もあり。

    ゴルフ月に2回。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    椎骨脳底動脈不全の問題と、頚部の筋肉の過緊張があるので、それに対する治療をおこなった。

    また肝はめまいと関連があり、お酒も毎日飲んでいて、肝のポイントに反応が出ていたので、肝の治療も同時におこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 頚夾脊 天柱 風池 肝兪 etc

    経過

    一回目の治療後、めまいは10→5程度の軽減。

    家でのお灸もまじめにやっている。

    二回目の治療後、めまいが起こるのではということへの恐さ、不安な気持ちはずいぶん楽になった。

    三回目の治療後、めまいがピタッと止まった感じ。めまい出ていない。首を動かしても違和感がない。

    四回目の治療後、めまい、首こりはほとんど10→0の状態。

    二時間畑仕事をしたため、腰が痛い。

    全四回の治療で、めまい、首こりはほとんど無くなり膝の治療もしてほしいとのことだった。

    半月板の損傷があるので、膝のストレッチ、筋力強化、お灸による血流改善、サポーターの活用で乗り切るようにアドバイスし、膝治療も加えていくことになった。

    これ以降、月に一回の治療ペースに変更し、半年間の来院。

    めまいは全快し、膝の違和感もほとんど出ない状態になり、略治として治療を終了した。

    加齢と言われて納得できなかった

    この患者さんが最初来院した時、病院で加齢が原因だと言われて、それで諦めなければいけないのでしょうか?と打ち明けられました。

    確かに、加齢は原因の一つとなりますが、それが諦めるための納得要素になるかと言われれば、まったく違います。

    この患者さんにも、加齢は関係ないと伝え、しっかりと治していきましょうとお伝えしました。

    3ヶ月後に、娘さんの結婚式をひかえていて、自分がこんなにも調子が悪く、式に出られるか不安をもっていました。

    また、定年して第二の人生として、農家だったご両親が残した畑で、悠々と畑仕事をしていくつもりだったのに、それもままならなくなってしまい、人生を悲観していました。

    体の治療を通じて、多くの人の人生を明るくしたい

    この患者さんは、非常に速やかにめまいも首こりも改善していきました。

    それにともなって、悲観していた人生が、本来の理想の人生に転換することが出来ました。

    その転換させることができたものは、ちょっとの鍼と灸の刺激です。

    体の不調が人生にも影響するのであれば、それを改善させることもその患者さんの人生の改善にもつながるのだと実感できた症例でした。

  • 【改善事例】11年前に卵巣嚢腫の手術をしてから生理痛がひどい30代女性

    31歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    ひどい生理痛  

    症状

    11年前に右卵巣嚢腫になり、卵巣摘出手術を受けた。

    その後より、右下腹部の生理痛が出現するようになった。

    強い痛みで、刺すような痛み。痛みに波があり、強い月とそうでもない月がある。

    一時期、痛みがやわらいでいた時もあったが、ここ2、3年は痛みがずっと強い。

    手術を受ける前は、このような強い痛みは無かった。

    生理初日が一番痛みが強く、その後は多少鈍い痛みがあるのみ。天候による痛みの変化はない。

    結婚1年半だが、まだ妊娠していない。ご主人は異状なく、問題は患者本人にあると言われている。

    子宮後屈、子宮内膜症があると言われている。

    経血量少め、血塊がたまに出る。

    ストレスが強い。

    冷え性。

    体が疲れやすい。

    睡眠は熟睡間が無く、多夢。

    便秘気味。

    治療

    瘀血、肝、卵巣、骨盤内血流の異常がみられたので、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 中条流 次髎 小腸兪 上仙 etc

    経過

    一回目の治療後、次の日の午前中あたりまで、体がだるかった。

    生理痛は、激痛ではなかったが、鈍痛で会社を休んだ。

    一ヶ月後に二回目の治療、治療翌日に生理が来た。

    痛みはあったがかなり楽だった。10→5程度に。

    いつもの生理痛は、痛みの出方が徐々に強くなってくるものだったが、今回は最初まったく痛みの無い状態があり、その後痛みが出てきた。

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    一ヶ月後三回目の治療。

    今回は、生理前に集中して治療をする、中国方式を採用。

    四回目五回目と三日間連続で治療をおこなった。

    この治療後に来た生理は10→2程度になり、かなり楽で薬を飲まなくても大丈夫だった。

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    一ヶ月後、また同様に生理前に集中して治療。

    六回目七回目八回目九回目と四日間連続で治療をおこなった。

    この治療後、生理痛はまた10→2に軽減していた。

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    一ヶ月後、更に同様の治療をおこなった。

    十回目十一回目十二回目と三日連続で生理前の集中治療をおこなった。

    生理痛は抑えられたままで、強くならなかったため、略治として治療を終了した。

    生理痛には薬よりもぜったいに鍼灸が強力

    器質的な疾患がない生理痛、特に20代女性の場合、鍼灸ほど効果的なものはないと考えています。

    実際、生理痛が劇的に改善するケースが非常に多いのが実情です。

    器質的な疾患がある場合は、ない場合よりは落ちますが、それでも今回の患者さんのように長年悩んでいた激しい生理痛が速やかに改善するケースも多くあります。

    痛みがあって当然と誤解している女性も多くいるようですが、生理とは基本的に痛みのないものが正常です。

    ストレスや、生活習慣、食事など、さまざまな要因で、本来あるべきではない生理痛がおこってしまっているのですが、少しの刺激でそれは取り除かれることを、多くの女性に知って欲しいものです。

  • 【改善事例】首肩こりから頭痛に悩む20代女性セラピスト

    27歳 女性 群馬県 渋川市

    主訴

    首肩こり 頭痛 

    症状

    一年半前に出産。

    一年前に、添え乳をして横になっていたら、右首を痛めた。

    その前から右首は凝ったりすることが多かった。

    リラクゼーションの仕事をしていて、右の親指を使い過ぎて、母指球筋が疲れてくると、右首の凝りが強くなることが良くあった。

    20代のになった頃から頭痛はあった。

    首の状態が悪くなると、頭痛も強くなる。

    先月離婚をした。

    諸事情により、まだ分かれたご主人と同居しているため、いろいろとストレスが強い。

    小学校高学年の時に、横断歩道を渡っていて、左から車に轢かれたことがある。

    19歳の時に、単身事故。ガードレールにぶつかって胸を打ち、1週間くらい痛みが続いた。

    父、父方の祖母も糖尿病。

    母方の祖父が肺がん。母の弟も前立腺がん。

    以前、近所の鍼灸院で治療を受けた時、すごくほぐれたのだが、帰りの車で気分が悪くなり、しばらく横になっていたという経験がある。

     

    治療

    二週間に一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、免疫弱体、副腎疲労、椎骨脳底動脈不全、そしてなにより糖代謝の異常がみられ、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、中封 尺沢 曲池 陰陵泉 太白 崑崙 etc

    経過

    一回目の治療後、首肩の凝りは10→2程度になった。

    かなり楽で、良い状態。

    二回目の治療後、二回ほど頭痛薬を飲んだ。

    三回目の治療後、寝不足になると目が疲れ、頭も重くなる。

    雪かきをして、首、腰、腕が筋肉痛。

    四回の治療で、首肩の凝りは落ち着いているので、一旦治療を休止。

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    その後、半年間一ヶ月に一回来院。

    糖質制限をして一ヶ月ぐらい。

    右首、腕、左腰、左臀部が凝っている。

    足のむくみがある。

    首のこりがぶり返し。

    など、その時々でいろいろな訴えがあり、その都度対処していった。

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    その後も、思い出した時に来院し、数ヶ月は二、三週に一回来院し、また休止ということを繰り返していった。

    最終的には、家庭の事情で来院が困難になり、治療ストップとなった。

    甘い物の甘くない誘惑

    この患者さんは、父方に糖尿病を患っている人が多数います。

    こういう場合、この患者さんも糖代謝が弱い体質を受け継いでいる可能性が強いと考えられます。

    実際、糖代謝異常のサインが出ていました。

    糖代謝異常があると、筋肉のコンディションが悪くなり、トラブルが起こりやすくなります。

    この患者さんは、右首、腰、臀部の筋肉にトラブルが起こりやすい状態でした。

    毎回の治療後はとても楽になり、しばらくは良い状態が続きますが、家庭の事情もあり定期的な継続治療が出来にくく、また調子が悪くなると来院して治療をするということを繰り返していました。

    リラクゼーションのセラピストとして仕事をしていて、お客さんの筋肉の凝りを頑張ってほぐしていることで、自分の筋肉が凝ってしまうということを繰り返していました。

    同僚や、関連店の鍼灸師などに凝った筋肉をほぐしてもらってもあまり効果がなく、一度鍼灸で気分が悪くなってしまうこともありました。

    しかし、大成堂の治療では、直後効果も良く、長続きするので、凝りがひどくなると来院することを繰り返していました。

    もう少し、集中して継続治療ができていたらと残念に思うケースでした。

  • 【改善事例】腰、臀部から坐骨、ふくらはぎまで痛い、スノボ大好きな40代女性

    46歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    腰、臀部から下肢の痛み めまい

    症状

    二ヶ月ほど前から、腰、両臀部(特に坐骨)、右膝、右ふくらはぎの外側、右足首が痛い。

    整形外科で診てもらうと、仙腸関節が悪いと言われた。

    右ふくらはぎは、仕事でいつも右脚に体重を乗せて作業をしているためだと思うとのこと。

    そのため、右足首も痛い。

    17歳の時に、臀部を強打したことがある。

    24歳の時に車の事故で、胸椎12番の圧迫骨折し腰痛が出るようになった。

    半年ほど前より、めまいが出るようになった。

    現在はだいぶ落ち着いている。仰向けで首を回すと出る程度。

    立ち仕事で、朝8時~夕方5時まで勤務。昨年までは昼夜シフト勤務だった。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    腰、臀部、下腿の局所治療と共に、副腎疲労、椎骨脳底動脈の異常がみられたので、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 照海 四瀆 腰部阿是穴 臀部阿是穴 屈伸 環跳 坐骨etc

    経過

    一回目の治療後、おしりの痛みは半分になった。

    めまいはほとんどない。

    二回目の治療後、おしりの痛み10→2~3程度に。

    仕事をすると強くなるが、以前ほどではない。

    めまいは一度、夜中にトイレで目が覚めて、起き出した時に出現した。

    三回目の治療後、めまいはちょっと感じるぐらい。

    右足首の痛みは強い。

    五回目の治療後、膝の痛みは無くなった。

    めまいは少しクラっとくる程度。

    計六回の治療で、足首10→6、おしり10→6~7、下腿外側10→6程度。

    七回目の治療後、足首10→1~2に。おしり10→5~6。

    この後も、同じペースで治療を継続、良くなっても、仕事での作業がハードになるとまた痛みが出たり、スノーボードシーズンに入り、滑りすぎると痛みが強くなったりして、アップダウンを繰り返していた。

    5ヶ月を経過し、一進一退が続いていたので、治療方針を変更して大成堂の裏メニューである剛の鍼をおこなうことにした。

    そこからは、月に一、二回のペースに治療間隔を広げて半年間経過し、現在はかなり痛みも軽減し、毎週末はスノーボードを楽しんでいる。

    大成堂の裏メニュー「剛の鍼」の詳細はこちら

    辞めないでずっと続けてくださいね!

    この患者さんは、以前行きつけの整体があったのですが、そこがいろいろな理由から閉店してしまったそうです。

    気に入っていた整体院だったので、とても残念でどこに行けばいいのか途方に暮れてしまったそうです。

    その後、縁あって大成堂に来院するようになり、しばらく経った時にその話題になって、この患者さんに言われました。

    「大成堂さんは辞めないでずっと続けてくださいね!」

  • 【改善事例】子供の運動会の前日、臀部の痛みで駈け込んで来た40代女性

    40歳 女性 群馬県 玉村町

    主訴

    臀部の痛み 

    症状

    飛び込みで来院。

    明日、子供の運動会があるのだが、左臀部をギックリ腰のように痛めてしまい、なんとか明日に間に合わせたいとのこと。

    腰を伸ばせない。

    治療

    瘀血と腰臀部の局所の治療をおこなった。

    使用したツボは、中封 太白 L4夾脊穴 屈伸 環跳etc

    経過

    三週間後に来院。

    前回治療翌日、何とか運動会は大丈夫だった。

    現在、臀部はやや違和感がある程度。

    首から肩が気になる。

    頭がふわふわする。

    ストレートネックと言われたことがある。

    前回の治療に加え、椎骨脳底動脈血流の不全を解消する治療もおこなった。

    加えたツボは四瀆、崑崙、天柱、風池。

    この後、三週から四週に一回のペースで定期的に来院するようになる。

    生理周期にあわせて調子が悪くなったり、強いストレスがあった時に調子が悪くなったり、無理をして体を痛めて調子が悪くなったりと、その時々の体のトラブルに対処している。

    現在、三年経過。

    毎回治療をしていくことで体が楽になるため、定期的に継続して現在も来院中。

    鍼灸をする前に、まずは「治神」から

    この患者さんは、いろいろとストレスを抱えていて、単に体の治療だけでは追いつかない状況でした。

    実の父親との確執や、お子さんのこと、ご主人のこと、さまざまな問題が発生した時に、その悩みを打ち明けられました。

    その悩みに耳を傾けつつ、体の治療をしていきました。

    時には、治療に入る前に長い時間話を聴いたこともありました。

    これは中国医学でいう、「治神」というものになります。

    中国医学の古い書物には「治神」の重要性が書かれていて、体の治療をする前にまず「治神」をせよと書かれています。

    神とは中国医学で、意識、精神活動のことになります。

    それを治すということですので、心に対するアプローチと解釈できます。

    この「治神」を大成堂では重視しているため、結果的に多くの患者さんから「丁寧に話を聴いてもらえる」と言われるようになったのだと思います。

  • 【改善事例】めまいと頭痛に悩む20代美容師

    29歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    めまい 頭痛 

    症状

    1年以上前から定期的にめまいがある。

    ここ2ヶ月ぐらいは、ほぼ毎日めまいと頭痛がある。

    内科や耳鼻科にいき、CT検査やその他いろいろと調べても、特に問題が見つからず、片頭痛か神経からくるものでしょうと言われ、特に治療をしていない。

    生理前後に特にひどくなる。

    生理痛はひどく、お腹が痛くなる。

    足の冷えあり。

    仕事が終わるのが遅く(21時~22時)、それから家に帰って食事をしたりしているので、就寝が1時で、起床が7~8時。

    治療

    瘀血、卵巣と椎骨脳底動脈に問題にあるサインが認められ、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 復溜 崑崙 天柱etc

    経過

    二週間後に来院。

    前回治療してから調子良かった。めまいもほとんど無く、少し頭が重い程度。

    来週生理になる。

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    二回目の治療から5ヶ月後に来院。

    前回の治療後、生理痛が楽だった。

    お灸は続けていたが、一度火傷をしてストップしてからまた痛みが強くなってきた。

    2週間ほど前に、生理中に一度めまいが酷くなった。

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    三回目の治療から一ヶ月後に来院。

    めまい、頭痛は10→2程度になっている。

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    その一ヶ月後にまた来院。

    ほとんど問題ない程度になっている。

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    二ヶ月後に再び来院。

    ほとんど問題ない。

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    それから七ヶ月後、久々の来院。

    調子悪く、動悸、息切れ、変な汗が出るようになってきた。

    一日の後半になるにつれて、調子が悪くなってくる。

    最近めまいもまた出てきた。

    お灸もしていなかった。

     

    調子が良くなってもメンテナンスのために継続治療した方が良い理由

    この患者さんは、継続治療中です。

    一旦、めまい、頭痛も良くなっていましたが、それもぶり返しつつあり、また動悸などの症状も出るようになってきてしまいました。

    美容師として働いていて、お店の休みが大成堂の休みと合わずに、長らく来院できずにいたところ調子が急降下してしまいました。

    休日が合わないため、仕方ないところもありますが、一旦良くなったからといっても、その後もメンテナンスのためにも継続治療をした方が良いです。

    火事をたとえにすると分かりやすいのですが、仕事や生活習慣が変わっていなければ、治療で症状が良くなっても、症状をおこした原因は取り除いていないわけですから、また火事が起こる可能性が高いわけです。

    このとき、ちょっとしたボヤで消火活動を行うのか、メラメラ燃え盛る火事になってから消火活動を行うのかを比べたら、どう考えてもボヤの時の方が消化しやすいのです。

    このような理由から、メンテナンスで継続治療を受ける方が絶対良いのです。

  • 【改善事例】五十肩に悩むタクシー運転手でお坊さんの50代男性

    59歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    左肩関節痛

    症状

    タクシー運転手でお坊さん。

    1ヶ月前から左肩に痛みが出現。

    腕を前から上に挙げる時の痛みは無い。

    後ろに持っていく時に痛みを感じる。

    安静時痛は無い。側臥位で左肩を下にすると痛みが強くなる。

    毎年年末に仕事が忙しくなってくると、左肩が痛くなっていた。

    今までは腕が挙がらない程にまでなっていたが、今回はそこまでではない。

    仕事が忙しくなくなってくると、痛みも軽減している。

    タクシー運転手の仲間との人間関係によるストレスがある。

    お坊さんとして、人の悩みを効くこともストレスとなっている。

    20年来糖尿病だったが、現在は正常値になり服薬停止。

    心電図検査ではいつもひっかかる。

    父、姉は糖尿病。母はリウマチ。叔父は心カテーテル手術をしている。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    扁桃弱体、椎骨脳底動脈血流不全、糖代謝の異常がみられ、それを改善する治療をおこなった。

    肩の局所の治療もおこなった

    使用したツボは、曲池 手三里 陰陵泉 関門 四瀆 曲泉 シュガーポイント etc

    経過

    一回目の治療後、10→5~4程度に軽減。

    二回目の治療後、普段はほとんど大丈夫な程度に。

    腕を後ろに回したときに痛みが出る。

    全四回の治療で、肩の痛みはほぼ大丈夫になり、略治として治療を終了。

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    一年後、右ふくらはぎの痛み。左太もも後面の痛み。

    ブレーキを踏みこむときにチクッとした痛みを感じる。

    一回目の治療後、10→3程度に。

    二回の治療で、略治として治療を終了。

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    三か月後、今度は背中が折れそうな感じで痛いということで来院。

    一週間前のから痛みが出るように。

    糖代謝の治療をメインとして、一回の治療で改善。

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    二ヶ月後、右臀部の痛みを訴えて来院。

    一回の治療で改善。

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    半年後、ねむれない、胃痛で来院。

    一回の治療で改善。

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    三か月後、腰、背中、首の痛みで来院。

    一回の治療で改善。

    素直な心と素直な体

    この患者さんは、非常に治りやすい方で、いろんな症状を訴えて来院されるのですが、すべて速やかに改善していってしまっています。

    お坊さんということもあってか、お話しをしていると、心が非常にきれいで純粋な人だと感じられました。

    素直な心を持った人は、体も素直で、鍼灸の刺激に素直に反応するので、治りやすい傾向があります。

    現在も、時々体のトラブルが起こった時に来院され、すぐに改善して帰って行くことを繰り返しています。

  • 【改善事例】セミプロゴルファーのゴルフ肘

    54歳 男性 群馬県 前橋市

    主訴

    ゴルフ肘(上腕骨外側上顆炎)

    症状

    ゴルフ歴20年。ここ5、6年ほどは毎日練習をしている。

    それまでも痛みを感じることもあったが、半年ほど前より両肘の痛みを強く感じるようになってきた。

    上腕骨外側上顆炎。

    ゴルフのスイングはできる。

    何気なしにペットボトルを持った時に強い痛みが出る。

    また、何もしていない状態でも痛みを感じることもある。

    高周波治療、シップなどをしている。

    治療

    扁桃弱体化があるので、それに対する治療と肘局所の治療をおこなった。

    使用したツボは、曲池 天牖 手三里 曲泉etc

    経過

    一回目の治療後、翌日は多少軽くなった程度。

    二回目の治療後も同様の経過。

    三回目の治療後もほとんど同様の経過。

    三回の治療で、今一つ効果がはっきりしなかったので、大成堂の裏メニューである剛の鍼をすることに。

    そこから二回の治療で、10→1程度までに軽減する。

    初回から数えて、全六回の治療で、ほぼ痛みはなくなり略治として一旦治療は終了した。

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    それから二ヶ月後、今度は腰痛で来院。

    腹筋マシーンのワンダーコアをしてから腰が痛くなる。

    一回の治療で痛みは10→1程度に。

    全二回で略治として治療を終了。

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    それから五ヶ月後、今度は肩の痛みで来院。

    結帯動作をすると肩から腋窩にかけて痛みを感じる。

    ゴルフのスイングでも痛みを感じる。

    一回の治療で10→3~4程度に軽減。

    全二回で略治として治療を終了。

    この時に、朝起きる時に腰が痛いことを相談される。

    朝起きた直後や、夜中に目覚めてトイレにいく時の動き出しに、イタタタタとなって素早く動けない。

    動いているとだんだんと軽くなって、日中は気にならない。

    この腰痛は長年のもので、今まで何をやっても改善しなかったのであきらめていたが、さまざまな症状が改善していることから、もしかしたらと思う。

    月に一回程度で治療を継続することに。

    現在10ヶ月ほど経過し、腰の痛みは10→6程度にまで軽減し、治療を継続中。

    最初のゴルフ肘は剛の鍼がポイントに

    最初の症状のゴルフ肘は、三回ほど治療をおこなっても今一つ改善がみられませんでした。

    そのため、裏メニューである剛の鍼をおこなうことにしました。

    肘痛に対する剛の鍼は非常に効果がある反面、刺激が強く痛い治療です。

    今まで剛の鍼でテニス肘、野球肘を治療した患者さん達は、みな歯を食いしばって痛みを我慢しながら治療を受けていました。

    この患者さんにも、剛の鍼の効果と痛みについて説明していましたが、最初は恐がってスタンダード治療をおこなっていました。

    しかし、経過が今一つな事もあり、剛の鍼をやってみるということになりました。

    非常に痛がって、歯を食いしばって剛の鍼を受けていました。

    大成堂の裏メニュー「剛の鍼」の詳細はこちら

    トレーナーのようにさまざまな症状に対して

    ゴルフ肘を改善したことから、体にトラブルが起こると来院するようになりました。

    その都度、そのトラブルを改善してきたことによって、信頼を得ることができました。

    肩の痛み、腰の痛みなどに対処し、長年のあきらめていた腰痛にも治療をお願いされるようになりました。

    体のトラブルだけでなく、体のコンディションを整える目的のためにも来院されるようになり、月一のトレーナー的な関係となっています。

  • 【改善事例】手袋、靴下のような範囲の手足のしびれに悩む60代会社経営者

    63歳 男性 群馬県 太田市

    主訴

    手足のしびれ 

    症状

    半年ほど前から、両手、両足に手袋、靴下のような範囲で、しびれと知覚のにぶい状態が出現するようになる。

    両腋窩から両脇腹にかけても同じ状態があるが、手足にくらべて弱い。

    症状の出始めのころは、日中ずっと出ていたが、現在は三分の二程度に。強さも三分の二程度に軽減はしている。

    入浴で若干軽減。気温や気圧で増悪傾向。

    2年前、5ヶ月前に、心臓にステントを入れる手術をした。

    5年ぐらい前より、睡眠時無呼吸症候群がある事に気づく。

     

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、免疫弱体、副腎疲労、糖代謝、酸素供給の異常がみられたので、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、中封 曲池 照海 太白 陰陵泉 中脘 魄戸 脾兪 etc

    経過

    一回目の治療後、手足のしびれは10→5程度に。

    脇は変化なし。

    二回目の治療後、手足のしびれは10→3程度に。

    三回目の治療後、手足のしびれは大分軽減し、しびれの範囲も狭くなってきた。

    斜角筋の所の痛みが気になる。

    五回の治療で、手は残り1割、足は残り3割程度になった。

    脇腹や斜角筋の痛みがまだ気になる。

    七回の治療で、手足は残り位置一割程度、その他全ての症状が三分の一以下にまで軽減した。

    この後も、一年ほど週に一回のペースで治療を続け、日常生活で仕事をしている時などはほとんど気にならない程度で維持し続けた。

    その後は、二週に一回のペースでさらに一年間治療を継続し、仕事の忙しさもあり、略治として治療を終了した。

    しびれに対する鍼灸治療3つのポイント

    今回のしびれに対して、大成堂でメインスタイルとしている長野式鍼灸治療の考えで重視している三つのポイントに治療をしています。

    ポイント①

    太白:糖代謝の問題によりしびれがおこってくるので、この場合に使うツボです。

    必ずしも血液検査で血糖が異常値を示していなくても使えます。

    ポイント②

    魄戸:酸素供給不足によってもしびれは起こり、この場合に使うツボです。

    肺に関係するツボは、気を主り酸素供給を増加させていきます。

    魄戸以外にも、肺に関係するツボをしびれに対して使います。

    代表的はツボは経渠です。

    ポイント③

    中脘:このツボは胃腸などの問題にも多用されますが、神経繊維そのものに対する治療で使います。

    以前、抗がん剤治療による足のしびれの患者さんにも、この中間を使ったケースがあります。

    その患者さんは、とても面白い反応を示して、中脘に鍼をすると、足先まで一旦しびれが強くなり、その後しびれが改善していきました。

    臀部に鍼や灸をすると、坐骨神経を刺激して足先まで刺激が届くことはよくあり、それは解剖学的にも納得できる現象です。

    しかし、中脘があるのはお腹で、足まで解剖学的にはまったく繋がりがありませんので、とても不思議な現象でした。

    以上3つのポイントに、今回の患者さんも治療をおこなっていき、速やかにしびれが改善していきました。

    鍼灸治療の中では、一般的にしびれは治りにくいと言われています。

    しかし、この3つのポイントを外さず治療をしていくと、多くの場合改善していくケースがほとんどです。