投稿者: 院長 藤田勇

  • 【改善事例】PCOSで3ヶ月~半年に一回の生理不順の20代女性

    29歳 女性 伊勢崎市

    【症例報告】ストレートネックと診断された首肩こりの20代女性 《改善例》

    こちらの症例の患者さんでもあります。

    主訴

    PCOS 生理不順

    症状

    15歳で初潮。

    18歳の時より、少しずつ生理不順が始まる。

    19歳の時に一人暮らしをして、不規則な生活やストレスが原因で体重が7キロ減し、生理が止まってしまった。

    その後、海外留学をする。

    一年間ほとんど生理なしだった。

    21歳の時にPCOSと診断され、妊娠希望していないので、ピルの服用開始。

    25歳で日本に帰国。

    当帰芍薬散や温経湯などを服用していた。

    28歳の時にカウフマン療法を半年ほど行うが、治療を止めるとまた生理不順になってしまった。

    治療

    週に一回のペースで、三ヶ月間女性ホルモンのバランスを整える鍼灸治療を行う。

    腹部の瘀血があり、卵巣の反応ポイントにもサインが出ていたので、そのためのツボを使用し、併せて骨盤内の血流を高めるためのツボも使用しました。

    そして、家でも骨盤の血流を高めるためのツボにセルフ灸をしてもらうように指導しました。

    経過

    二回目の治療後、生理が来る。

    35日周期での生理で、これほど短い周期で生理が来たことはなかったとのこと。

    今まであった生理痛もほとんどなかった。

    その一ヶ月後、また生理が来るが、量が少なかった。

    またその一か月後、生理と呼べるほどは多くない出血が来る。

    三ヶ月の治療が経過した時に、婦人科で子宮が萎縮していると指摘され、カウフマン療法をおこない子宮の状態を整えた方が良いと言われる。

    一旦鍼灸治療はストップ。

    四ヶ月後に再来院し、前回と同様の治療を再開。

    一回目の治療後、高温期に突入する。

    婦人科で子宮のエコーを見ると、内膜も厚くなりとても良い状態だとのこと。

    二ヶ月後、婦人科の検診で、LH(黄体ホルモン)が正常基準値の7以下になり、PCOSからPCOになる事ができた。

    女性ホルモンバランス療法

    骨盤内の血流を改善することが、女性ホルモンのバランスを整えるために重要なこととなります。

    卵巣から女性ホルモンが分泌されるわけですが、卵巣の中の卵子が正常に育つことによって、女性ホルモンも正常に分泌されます。

    卵子は、脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって、成長が促されます。

    このため、骨盤内の血流が良い状態であることが重要で、これによってFSHが卵巣にしっかりと届く状態になるのです。

    PCOSとは、卵巣の中の卵子が正常に育つことが出来ず、発育不全の状態になってしまう症状です。

    卵子が正常に成長していくために、骨盤の中の血流を良くしていくわけです。

     

    なお、この患者さん、昨年妊娠をされ、今年には元気な赤ちゃんを産んだばかりです。

  • 【改善事例】ストレートネックと診断された首肩こりの20代女性

    29歳 女性 伊勢崎市

    主訴

    肩こり、首こり、背中の張り 

    症状

    5年ほど前に、パソコンでのデスクワークをするようになり、そのころより首肩こり、顎関節症が出てくるようになる。

    外国の職場で働いていて、会社で雇用していた香港人のマッサージ師に週に一回揉んでもらっていて良くなっていた。

    日本に帰って来てからは、たまにマッサージを受ける程度だった。

    昨年、首肩が痛くなったので整形外科に受診すると、ストレートネックと診断される。

    しかし、ストレートネックの小冊子をもらって、ストレッチをするようにと言われるだけで、何も治療等は受けなかった。

    その後、整体に2回ほど行ったけど、特に症状は変わらなかった。

    朝1時間、姿勢矯正ベルトを着用している。

    視力0.2。

    お酒好き。

    冷え症。

    生理不順があって、PCOSと診断されている。

    治療

    お腹を診ると、瘀血、免疫、卵巣、肝臓の反応点にサインが出ていました。

    また首の免疫ポイント、椎骨動脈のポイントにもサインが出ていました。

    そこで、瘀血を取り除き、肝の状態を良くするためのツボを使用し、併せて、首のサインが出ているポイントを緩めるために、免疫や椎骨動脈のためのツボも使用しました。

    経過

    週に一回のペースで治療スタート。

    初回治療で10→5程度に首肩こりの症状は軽減しました。

    3回の治療で、背中の張りはかなり楽になりました。

    そして、6回の治療で、首、肩、背中はほとんど問題ない状態になり、一旦治療を終了。

    この患者さんは鍼灸を受けるのがはじめてだったので、最初治療を受ける時に非常に緊張していました。

    しかし、微細な刺激によるほぼ無痛の鍼灸を受けて、あっけに取られていました。

    また、とても反応の良い方で、少しのツボへの刺激で劇的に体がゆるむので、とても不思議がって面白がって治療を受けていました。

    ストレートネックは、骨の問題ではない

    ストレートネックというと、首の骨(頸椎)が本来持っている生理的湾曲とよばれるカーブがなくなってしまい、首がまっすぐになってしまう状態のことをいいます。

    このため、首の骨(頸椎)そのものの問題と勘違いしてしまう方も少なくありません。

    しかし問題となるのは、首の骨(頸椎)を支える筋肉です。

    ストレートネックというのは、首の骨が結果的にまっすぐなっているだけなので、首の骨を矯正しないと治らないというものではありません。

    特に、首のこりなどがあって、その原因がストレートネックだから・・・という場合は、首の骨周りの筋肉をしっかりを緩めれば、首こり自体は解消されてしまいます。

    首をバキボキする必要はないのです。

    腰のヘルニアが・・・とか、

    頸椎、腰椎の変形が・・・とか、

    レントゲンやMRIで目に見えるところにしか、整形外科は着目できません。

    ですが、レントゲンやMRIではキャッチできない、筋肉の悪い状態が痛みやこりの原因になっていることが非常に多いのです。

    ぜひこのことを頭の片隅にとどめておいてください。

  • 【改善事例】車やバイクの運転で気分が悪くなるめまい

    50歳 男性 伊勢崎市

    主訴

    めまい 気分の悪さ 

    症状

    一年前のゴールデンウィークに仕事で四国へ車で行って、非常に疲れた思いをした。

    首のこりや、体のだるさ等を強く感じるようになります。

    7月に入ってめまいが一回出現し、8月にも同様にめまいが一回出現。

    その後は大丈夫だったのですが、10月に車を運転していて、降りたとたんにクラクラするめまいが出現するようになります。

    普段から、頭がボーッとして調子が悪い。

    群大で脳の検査をしたり、整形外科で首の検査をしても異常が見つかりませんでした。

    治療も、注射や電気などでした。

    冬になってから良くなって、その後も大丈夫でした。

    今年の夏、お盆休み明けに、会社が始まり車を運転した後、再びめまいが出現して今に至る。

    治療

    めまいの原因の一つ椎骨脳底動脈不全を解消するためのツボを中心に治療を行い、週一回のペースで治療を進めていきました。

    経過

    初回治療後、週末の二日間バイクで温泉に旅行に行った。肩こりが出て、息苦しさを感じたが、めまいは出なかった。

    2回目の治療後、日曜日に車の運転をしたが大丈夫だった。

    その後も、週一ペースの治療で、時々調子がくずれて気持ち悪くなったり、頭がボーッとすることはあったが長くは続かずに、基本的にはずっと調子が良い状態が続いていました。

    しかし、5ヶ月が経ったときに、群馬で大雪が降り、その時に家の物置が壊れてしまいます。

    それがストレスとなり、きっかけとなったのかは定かではないですが、この時期を境に調子の良さが一変し、調子悪い状態の長いトンネルに入って行ってしまいます。

    半年間、一進一退で、どちらかというと悪い状態の時が多く、患者さんと共に辛抱の時でした。

    男性更年期を疑い、検査を受けに行く一幕もありましたが、結果は異状なしでした。

    めまいと深い原因になる東洋医学でいう五臓の中の「肝」に対する治療を強化することで、この苦境は乗りこえられました。

    それ以降は、時々調子悪い時はありましたが、基本的に調子よく、めまいも気分の悪さも出なくなっています。

    現在も月に一回のメンテナンス治療に通われています。

    肝とめまいの関係

    東洋医学でいう五臓:肝・心・脾・肺・腎は、さまざまな症状に関わってきます。

    その中で、肝はめまい、自律神経、ストレス、女性では生理などと深く関係があります。

    ある種のめまいは、体の中で風が吹いている状態と、東洋医学では捉えます。

    肝に問題があると熱が籠り、これを肝火と呼びます。

    この肝火が風を巻き起こすことで、めまいが起こるのが、ある種のめまいの発生メカニズムです。

    このため、めまいの治療では肝のツボを多用するのです。

    今回の症例では、めまいの治療で第一選択肢となる椎骨脳底動脈不全治療ですすめていきましたが、ある時から効果が出にくくなっていました。

    そこで、原点に帰り「肝」の治療を加えるようになってから、状況が改善してきたのでした。

    ちなみに肝の治療で使ったツボは、右天枢、右章門、右肝兪、右攅竹などを使用しました。

     

  • 【改善事例】整形で装具をつけましょうと言われた膝痛

    76歳 女性 伊勢崎市

    主訴

    右膝の痛み 

    症状

    10年前から右膝の痛みを感じることが時々あった方です。

    昨年ごろより、痛みが強くなり、腫れも出るようになってきてしまいました。

    整形外科で4回ほど水を抜いても、すぐに腫れてきてしまいます。

    整形の先生から膝の装具をつけましょうと言われ、逃げるように大成堂に来院されてきました。

    右と左の膝を比べると、明らかに右が腫れていて、触ると熱も持っています。

    他動的に膝を曲げようとしても、痛みであまり曲がりませんでした。

    約2ヶ月後に台湾に旅行に行くので、それまでには間に合わせたいとのことでした。

    治療

    膝痛の特効穴を中心に治療をしました。

    昭和の名灸師と呼ばれた深谷伊三郎先生が、膝の灸治療で使っていたというのツボです。

    更に、膝に関連のあるツボに鍼と灸を使って治療をしました。

    経過

    週に一回のペースで治療をスタートしました。

    初回の治療終了時に、膝の腫れは半分以下になり、治療院から帰る時にはかなり楽に歩くことが出来ていました。

    2回目大成堂に来た時には、膝のはばったい感じは、10→2程度まで軽減していました。

    また、膝を曲げた時の痛みも6割程度にまで軽減していました。

    6回の治療で、膝のはばったい感じは、天候によって増減はあるものの、ほとんど問題ない程度になりました。

    歩行で足をついた時のズキンとする痛みは、調子が良い時は10→1~2、調子が悪い時でも10→5程度にまで軽減しました。

    完全に良くなったところまではいきませんでしたが、台湾旅行には問題なく行ってくることはできました。

    装具をつけようと言われた状態から考えたら、二ヶ月で劇的な改善ができました。

    台湾旅行から帰って来てからも、しばらくは週一回のペースで、その後二週に一回、月に一回と間隔を広げて、現在はメンテナンス治療として来院されています。

    膝の水は基本的には抜かない方が良い

    膝に炎症があるために、関節包内に水が浸出してきてしまい、それが原因で水が溜まってきます。

    水を抜いても炎症が治まるわけではないので、また水が溜まってきてしまいます。

    鍼灸の膝への治療メカニズムは、血流を改善して炎症反応を速やかに促進させて、炎症が治まるようにすることが中心です。

    更に、鍼灸の刺激が麻酔効果となり、痛みを軽減させます。

    また、血流とリンパの還流を促進することで、水を抜くよりも自然な形で腫れをひかせていきます。

    このようなメカニズムで、今症例のような装具をつけることを検討するような膝痛でも、鍼灸治療で改善してきたわけです。

  • 【改善事例】5年以上顔のピクピクが止まらない

    33歳 女性 会社員 邑楽郡

    主訴

    顔面痙攣 顔のピクピク 

    症状

    5,6年前から左の鼻の横がピクピクするようになったのが始まり。

    だんだんとピクピク痙攣する場所が広がって、左目の下、左目の上、右鼻までもピクピクするようななってきていました。

    1ヶ月前にボトックスを注射して、左鼻の横だけは軽くなったものの、そのほかの場所は痙攣は変わりませんでした。

    他の鍼灸院で、鍼治療を3ヶ月ほど受けても痙攣は変わりませんでした。

    1週間前より、抑肝散という漢方薬を飲むようになって、少し良いような気がしているとのこと。

    来年結婚を考えているが、この状態だと結婚できないので、それが一番の悩みだと言われていました。

    治療

    大成堂に来院する前に行った鍼灸院では、顔に直接たくさんの鍼を刺されたそうです。

    顔面麻痺ではなく、顔面痙攣の場合は、直接顔に鍼をしない方が治ります。

    顔から、首、肩まで緊張が強かったので、それを直接その部分には鍼をせずに緩めていきました。

    また、顔のピクピク、顔面痙攣には特効穴がありますので、それも使って治療をしていきました。

    経過

    週に一回のペースで治療。

    初回の治療で、右の鼻の横のピクピクはほとんど出なくなりました。

    2回目の治療で、右はほぼ大丈夫の状態に、左も目の上下が少しピクピクするのみに。

    3回目の治療で、左もこわばり感があるのみで、ピクピクはしなくなりました。

    5回の治療で、右はまったく違和感もない状態。左は違和感がある程度でピクピクは無くなりました。

    その後も、2週に一回、月に一回と治療間隔を広げていきましたが、ピクピクが出ることはありませんでした。

    現在も月に一回のペースで予防、メンテナンスの目的で通われていますが、疲労やストレスがたまって体調が悪い時に、左の顔に違和感を感じる程度です。

    顔面痙攣は顔に鍼をしない

    院長である私(藤田)が、天津に鍼の名人を訪ねて修行をしていた時の話です。

    ちょうど同時期に、顔面麻痺患者さんと、顔面痙攣の患者さんがやって来ました。

    麻痺と痙攣の違いはありましたが、同じ顔の症状にもかかわらず、

    その鍼の名人は、二人に対してまったく違うツボを使って治療をしたのでした。

    顔面麻痺の患者さんには直接顔に鍼をして、

    顔面痙攣の患者さんには顔に鍼をしない対照的な治療が鮮明に記憶に残ったものでした。

    大成堂の顔面痙攣の治療は、この流れをくむものです。

    そして、私自身が一度顔面のピクピクが長く続いたことがあり、その時に見つけたピクピクを止める特効穴を組み合わせて治療していくものです。

  • 【改善事例】腱鞘炎のピアニスト

    50歳 女性 ピアニスト 伊勢崎市

    主訴

    腱鞘炎 右手首の痛み 

    症状

    大学生の時に始めてから、30年以上ピアノを弾いている方です。

    2ヶ月前より、最初は右腕がビリビリと痛みを感じるようになり、

    1ヶ月半前より右手首の痛みを感じるようになります。

    2週間前にはカイロプラクティックを受診し、数日前にピアノ専門ドクターに受診しました。

    痛み止めと胃薬が処方されただけで、一向に改善は見られていません。

    3か月後にピアノのリサイタルがあって、練習を休むわけにもいかず、また当日までに間に合わせられるか不安も持たれていました。

    ピアノを弾くときに、かなり肩に余分な力を入れてしまうので、ひどい肩こりもありました。

    治療

    腱鞘炎は、扁桃との関係が深く、扁桃腺が弱くなると、腱を含めた人体の軟部組織に炎症が起きやすくなります。

    そこで、治療の中心は弱っている扁桃を復活させ、更に局部の炎症に対する施術をおこなっていきました。

    また、扁桃の治療にはお灸が最適なので、自宅でもせんねん灸を使用してセルフ灸をするよう指導しました。

    経過

    週に一回のペースで治療を開始。

    初回治療直後、痛みは10段階で0に。

    2回目の治療時には7程度まで戻ってきていましたが、治療後は0に。

    このような治療を繰り返していきました。

    3回目の治療時には、以前は4割程度の力で練習しても痛みがMAX10になっていたのが、7割程度の力の練習でも痛みが7程度に。

    5回の治療で、練習時に痛みはほとんど感じなくなりました。

    この方は不安を感じやすい性格で、本番が近づいてくるにしたがって、その不安が大きくなってきていました。

    もうベテランで、何度もリサイタルなどは経験していても、毎回本番前には不安で緊張してしまうとのことでした。

    そこで、腱鞘炎が再発しないように治療をするとともに、緊張しない心と体を作って行くことにしました。

    リサイタル本番当日、私も聴きにいきましたが、まったく危なげもなく素晴らしい演奏をしていました。

    扁桃と腱鞘炎

    腱鞘炎は、実は大成堂の得意とする症状の一つです。

    以前、大学病院の鍼灸外来にいたころ、内視鏡手術をするドクターが腱鞘炎になって、明日の手術ができないので何とかしてほしいと治療を頼まれたことがありました。

    今回と同じ、扁桃の治療を中心とした鍼灸をして、そのドクターは無事翌日の手術が出来ました。

    それから、そのドクターから鍼灸外来に患者さんが回されてくるようになったというエピソードがあります。

    扁桃は外界からの最近をブロックする、免疫の要所です。

    しかし、この扁桃が弱っていると、扁桃自体が感染をしてしまい炎症を起こします。

    そうすると毒素が発生して、それが血液に載って靭帯や腱といった結合組織の炎症を引き起こすと言われています。

    そのため扁桃が腱鞘炎の治療の中心となるのです。

    また、この毒素は、腎臓にも到達することで、腎盂腎炎になることがあります。

    実際、今回の症例のピアニストさんは、腎盂炎になって入院もしています。

    このため、現在は手のメンテナンスのためと、腎盂炎の予防のため、また最近は美容のために小顔整体や美容鍼も受けに来られています。

  • 【改善事例】めまい、生理痛、イライラ、首こり

    34歳 女性 パート 伊勢崎市

    主訴

    生理前になるとめまい、首こり、つかれ、イライラがひどくなる。

    症状

    普段から、頭がスッキリとしない、ふわふわするなどの症状があり、首すじが凝ってくるとそれがひどくなります。

    そして生理前には、それが顕著になります。

    この方は、生理痛もひどく、経血量も多く、生理時には下腹部痛やむかむかもありました。

    一年前、喉の腫れ、エコー検査の結果、甲状腺嚢胞が見つかっています。

    半年前に橋本病と確定診断されています。 いとこに5~6人、甲状腺疾患の人がいるとのことでした。

    治療

    この方は、首こり、甲状腺、女性ホルモンバランスに問題があるため、上記のさまざまな症状が出現していました。

    腹診では、瘀血、副腎、免疫、子宮、卵巣に反応がでていました。

    経過

    大成堂オリジナル首療法を中心として、めまい治療と女性ホルモンバランス療法を併用して施術していきました。

    一回目の治療後、2日目からだいぶ首筋のこりが軽くなって、それに伴いめまいも軽くなります。

    (首こりがめまいと関連している証拠です)

    その後、三ヶ月間、週一回のペースで治療を継続していきました。

    生理周期もある程度順調になり、めまい、首筋のこりも初診時から比べると軽減していますが、完全にはなくなっていません。

    そこで、大成堂の裏メニューである剛の鍼の中の首鍼を併用しました。

    その後は月一回のペース施術を継続していきましたが、生理時に血塊がたくさん出たり(瘀血が排出されている証です)、首筋のこりも緩んでいき、めまいの状態も良くなっていきました。

    そして現在は、首筋のこり、めまい、生理時の不調なども、あまり気にならない程度になり、月一のメンテナンスに通われています。

    今回は裏メニュー剛の鍼の首鍼がポイント

    大成堂で施術する鍼灸は、基本的に「小学生でも平気で受けられる優しい刺激」です。

    ですが、今回の症例では、首のゆるみが今一つだったことと、患者さんの感受性が強刺激でも問題なかったので、総合的に判断し剛の鍼を加え、好結果を得ることが出来ました。

    大成堂の裏メニュー「剛の鍼」の詳細はこちら

  • めまいの隠れ原因「椎骨脳底動脈不全症」

    めまいの隠れ原因「椎骨脳底動脈不全症」

    めまいの原因で一番に思い浮かべるのは耳の疾患です。

    メニエールや最近では良性発作性頭位めまいも良く聞かれる病名です。

     

    危険なめまいとしては、脳の疾患が思い浮かべられます。

     

    小脳出血・梗塞や悪性発作性頭位めまいなどは、早期に発見して西洋医学の治療を施さないといけません。

     

    この他にも、めまいを起こす原因となる耳や脳の疾患はたくさんありますが、多くのめまいに悩む人たちを苦しめている原因は、この二つではないことがほとんどです。

     

    首が原因となる頚性めまいが大半をしめます。

    頚性めまいの中には、二つのポイントがあります。

     

    一つは、このブログでも何度も書いてきている後頭下筋や頚板状筋など、頚部の筋が問題になっている場合です。

     

    そして、もう一つは今回取り上げる椎骨脳底動脈不全症です。

     

    10年間つづく、意識が薄れそうになるめまい

    10年間、意識が薄れそうになるめまいに悩まされた方が大成堂を訪れました。

     

    大学病院や専門病院で検査をしても原因が分からず、入院、治療をしてもめまいが良くならなかった方です。

     

    脳神経外科や耳鼻科で、CT、MRI、ホルター心電図、血管造影検査などすべて異常なし。

     

    体の疲れや神経の使い過ぎでめまいが悪化し、その時は首筋がはってきます。

     

    めまいが続くことで元気もなくなり、生気がなくなってくる様子を傍らでみていた奥様は、ご主人の葬式の準備を本気で考えていたそうです。

     

    この患者さんは、典型的な椎骨脳底動脈不全症です。

     

    椎骨脳底動脈不全症とは?

    椎骨脳底動脈は、心臓からでた動脈が、首の骨である頸椎の中を通る椎骨動脈と、そこから後頭部の所に来て脳の中に入って行く脳底動脈の総称です。

     

    椎骨動脈は、頸椎にある細い穴を通っているので、頸椎のズレや頸椎周りの筋肉の緊張などの影響をうけやすく、脳底動脈は、後頭部のところで急カーブして脳に入って行くので、後頭部周りの筋の緊張の影響をうけやすい構造となっています。

     

     

    厳密に言うと、動脈硬化により血管がアテローム変性し、通り道が細くなっている状態を椎骨脳底動脈不全症とするのですが、頸椎のズレや周りの筋緊張の影響で血流不全になる場合も、椎骨脳底動脈不全症に入れて良いと考えています。

     

    椎骨脳底動脈循環不全チェック項目

    めまいの症状に加えて、

     

    ・頭が後ろにひかれる感じ
    ・靴ひもを結ぶ時のように下をむいた時めまいが起こる
    (縦の頭の動きでめまいが起こるということ)
    ・手足足先のしびれ
    ・複視:ものが
    ・霧視(景色に霧がかかったように見える)
    ・眼前暗黒(目の前が暗くなってくるように見える)
    ・発汗(冷や汗)
    ・脱力発作
    ・意識消失
    ・比較的強い後頭部痛
    ・両側耳鳴り、頭鳴(脳鳴)
    ・異常血圧(高い場合と低い場合がある)
    ・口周囲のしびれ感

    ※プライマリーケア医のためのめまい診療の進め方 中山杜人著 新興医学出版社より

     

    椎骨脳底動脈不全の鍼灸治療

    冒頭で出てきた、意識が薄れそうになるめまいの患者さんは血管造影検査で異常が見つかっていません。

    血管造影検査で診られるのは、動脈硬化による血流障害がある場合の話です。

     

    これが現在の西洋医学の限界なのですが、日常生活上での流動的な体の変化の上で起こる血流障害をキャッチすることができないのです。

     

    首を動かしたときにだけ血流が障害されてしまうケースがあっても見逃されてしまうので、日常生活の動作で椎骨脳底動脈の血流不全がおこっていても分からないのです。

     

    この椎骨脳底動脈不全によるめまいに対しての切り札となる鍼灸治療が、椎骨脳底動脈不全治療です。

     

    手足のツボを使って頸椎や後頭部の筋緊張を緩め、血流不全を起こしている状態を解消していくことで、めまいが起こらない状態にしていきます。

     

     

    症例に出てきたSさんの実際の声

    私は前から意識が薄れそうになる、目まいが時々おきて立っていられない状態になり専門の病院に入院してMRI、CTをはじめあらゆる検査をしてもらいましたが、どこにも異常は見つかりませんでした。

     

    しかし退院してしばらくするとめまいの症状が起きてくるのです。

     

    見落としがあるのではと思い他の病院に入院して検査をしてみましたが、ここでも異常なところはみつかりませんでした。

    こんな状況で3回入退院をくりかえしたが、めまいの症状はなおりませんでした。

     

    そこで、東洋医学を受けてみようと思い大成堂中医針灸院をたずねてみました。

    針と灸ははじめての体験で不安でしたが、治療していただくと痛くも熱くもなく、身体がぽっぽとしてきて、すっきりして軽くなった気がしました。

     

    その後2日目頃からはめまいがおきなくなり、4ヶ月が過ぎましたがめまいはありません。

    今は1ヶ月1回の治療で症状は安定しています。

     

    今は針治療をしていただいたお陰と、感謝でいっぱいです。


    ※施術効果には個人差があります

  • 更年期の症状は首こりが原因だった!?

    更年期の症状は首こりが原因だった!?

    更年期障害と診断された動悸・うつ様症状の原因が実は首こりだった

    更年期障害の症状と診断されていた動悸や不安感、うつ様の症状に悩む50代女性が大成堂に来院しました。

    この方は、数回の大成堂の首を中心とした鍼灸でほとんどの症状が無くなってしまいました。

     

    更年期は女性ホルモンがなくなってくることからの症状じゃないの?

    首を治療することで、本当に良くなるの?

     

    最後まで読んでもらえれば、その答えが書いてあります(所要時間5分です)

     

    更年期とは?

    更年期は思春期と同じ女性としての転換点

    45歳から55歳までの期間。

    女性にとっては、いくつかある人生の転換期の中でも、カラダにとってとても大きな時期となってきます。

     

    女性にとっては、第二の人生が始まると言っても過言ではないほど大きな転換点です。

    比較的穏やかに過ごすことが出来る人もいれば、とても大変な状況に悩む人もいます。

     

    この時期をネガティブに捉えるのか、ポジティブに捉えるのかだけでも、この時期を快適に過ごせるかが変わってくると言われています。

     

    とはいえ、気持ちの持ち方だけではどうにもならないことも多く、女性ホルモンのバランスを整えながらソフトランディングできることが理想となります。

     

    今回取り上げるのは、こういった女性ホルモンのバランスが乱れることで起こった更年期障害の話ではなく、更年期障害と診断され、動悸やうつ、更には自律神経失調の症状に悩んでいた女性の症状が他の所に原因があったという話です。

     

    更年期障害と診断され、ホルモン療法などを受けているけれども、症状が今一つ改善してこない女性には朗報になる可能性のある話です。

     

    更年期の症状と女性ホルモン

     

    生理不順や、月経血の量が増えるなど生理関連の症状や、のぼせ、ほてり、発汗、いらいらなどは分かりやすい更年期の症状です。

    それ以外にも、不眠、頭痛、めまい、首肩こり、不安、うつ、動悸など、さまざまな症状が現れることがあります。

     

    更年期になると、毎月の生理周期の中で卵巣から分泌されていた女性ホルモンが、だんだんと分泌されなくなってきます。

     

    それまで女性ホルモンが体の中に存在することが当たり前で、ホルモン-自律神経のバランスが保たれていた状態から、女性ホルモンが存在しなくなった状態に体がまだ慣れないために、ホルモン-自律神経のバランスが乱れている状態になってしまうメカニズムです。

     

    女性ホルモンが不足していることが原因となっているのですから、女性ホルモンを補ってバランスを取りながら、徐々に体を慣らしていこうとするのがホルモン補充療法の考え方です。

     

    この療法の良いとこは、女性ホルモンの不足そのものが原因の症状にとっては効果てきめんだということです。

     

    しかし、更年期障害の症状すべてが、ダイレクトに女性ホルモンの不足と繋がっているわけではありません。

    このため、ホルモン補充療法で改善しない更年期障害の症状が多くあるわけです。

     

    更年期障害と診断された動悸、うつ様の症状が実は首こりだった症例

     

    冒頭で少し紹介したK子さんの症例です。

    50代女性。

     

    1ヶ月前から不安感や動悸がひどく、家に一人でいると症状が強くなるので誰かにそばにいてもらわないと耐えられない状態。

    ずっと同居していた娘さんが結婚をして、家を出て行ってからこの症状が出てきました。

     

    K子さんには二人の娘さんがいて上の娘さんは既に嫁いで行っていますが、その当時はとくに問題も出ませんでした。

    しかし、下の娘さんが今年結婚をして家を出て行ってからというもの、K子さんは不安で不安で仕方なくなってしまいました。

     

    朝起きた時から胸がしめつけられ、不安感や動悸があり、 特に夕方日が暮れてくる時に不安感が強くなり胸もパクパクして、いたたまれなくなってしまいます。

     

    ご主人は単身赴任で普段は家にいませんが、毎月定期的に帰って来ます。

    初診時、K子さんはご主人に連れられて来院されました。

     

    首、背中のコリも強く、手足の冷え、疲れやすい、顎関節症、唾液が出ない等の症状もありました。

     

    三日後に、ご主人がまた単身赴任で行ってしまうので、それについて行こうか迷っているとのことでした。

     

    大成堂オリジナル首療法にて首を緩めることを中心に治療をしました。

    動悸や更年期症状は、首のトラブル5つのタイプの中に書きましたが、交感神経型の範疇に入ってきます。

     

    首こりがメンタルに影響することも多く、K子さんの症状はほぼ首が原因と判断しました。

     

    なぜ首こりが更年期障害につながるのか?

    気分快晴

     

    K子さんは1回の治療で症状が半分程度になりました。

    その後、少しアップダウンを繰り返しましたが、週一回の鍼灸を5回行った時点で、最初の症状はほぼなくなっていました。

     

    女性ホルモンを補充したわけでもありません。

    したことは、首こりを緩める事、それに全身の自律神経、ホルモンバランスを整えるツボに鍼灸をしただけです。

     

    首のこりが緩んでくるにしたがって、症状が軽くなっていくのが良くわかる症例でした。

    首は体の中の要所です。

     

    心臓から出た血液は、首を通って脳に行きます。

    また脳から伸びた神経は、首を通って全身に広がります。

     

    このため、首に問題があると、脳の問題、全身の神経の問題、両方とも出てきてしまうのです。

     

    今回の更年期の症状とみられていたさまざまな症状は、女性ホルモンそのものの問題ではなくて、首の問題から自律神経が乱れたため、結果として女性ホルモンバランスの乱れのような症状が出てしまったのです。

     

    また、脳血流にも影響が起こり、メンタル的な症状にもつながったものと考えられます。

    みなさんが想像するより遥かに多く、体のトラブルの背景に首がある事をぜひ知ってもらいたいのです。

     

    あなたの更年期の症状も首こりが原因かもしれない!?

     

    あなたが更年期の症状に苦しんでいるのなら、ぜひ頭にとどめてください。

     

    女性ホルモン補充療法、低用量ピルの服用などを始めているのなら、それで楽になる症状と楽にならない症状があるかと思います。

     

    またホルモン値は大きく悪くなっていないのに、更年期の症状が出ているかもしれません。

    その場合、首を疑った方が良いです。

     

    もし、首こりを日常的に感じるようでしたら尚更です。

     

    首こりを緩めることで、あなたが今悩んでいる更年期の症状が解消できる可能性があるのですから。

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