投稿者: 院長 藤田勇

  • 耳鳴りは生活習慣で変わる|更年期と自律神経を整える過ごし方

    耳鳴りは生活習慣で変わる|更年期と自律神経を整える過ごし方

    耳鳴りは「生活の結果」としてあらわれることがある

    「耳鳴りがなかなか消えない」
    「薬を飲んでも変わらない」
    「年齢のせいなのかもしれないけど、気になって仕方がない」

    こうしたお悩みを抱える方の多くが見落としがちなのが、日々の生活習慣です。
    特に更年期に差しかかる50代女性は、ホルモンバランスの変化や家族関係の転機、仕事のストレスなども重なり、自律神経が非常に不安定になりやすい時期

    この記事では、耳鳴りの背景にある生活習慣の影響と、今日から取り入れられる「自律神経を整える過ごし方」について、東洋医学の視点も交えてお伝えします。


    耳鳴りと生活習慣の深い関係

    夜の眠りが耳鳴りに与える影響

    「夜になると耳鳴りがひどくなる」という声はよく聞かれます。
    その理由のひとつは、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいっていないことにあります。

    東洋医学では「夜は“陰”が満ち、体を休ませる時間」と考えます。
    ところが、寝る直前までスマホを見たり、考えごとをしていたり、夜遅くまで明るい部屋にいると、本来休まるべき「陰の時間」が浅くなってしまうのです。

    また、睡眠の質が悪いと「肝(かん)」と「心(しん)」のバランスが崩れやすくなり、精神的に不安定になり、耳鳴りの自覚が強くなります。

    🛌改善のためのヒント

    • 就寝1時間前には照明を落とす(オレンジ系の暖色に)
    • スマホ・テレビは30分前にはOFF
    • 耳まわりのツボ(翳風・完骨)を軽く押す
    • ハーブティー(カモミール、ラベンダーなど)で心を落ち着ける

    カフェイン・糖質と耳鳴りの関係

    耳鳴りに悩む方が意外と知らないのが、カフェインと糖質の影響

    カフェインは交感神経を刺激し、心拍数や血圧を上げる作用があるため、自律神経が緊張気味の方には過剰に反応してしまうことがあります。

    また、急激な血糖値の上下も「気の乱れ」を招く要因になります。甘いものを摂りすぎると一時的に元気になりますが、その後に血糖が急降下すると、めまいや耳鳴りが悪化することも。

    ☕️控えめにすべきもの

    • 濃いコーヒー、紅茶(特に午後以降)
    • チョコレートや甘いパン(高糖質)
    • 清涼飲料水・エナジードリンク

    🌿代替としておすすめ

    • ルイボスティー、黒豆茶、はと麦茶(ノンカフェインで腎や肝をいたわる)
    • 小豆やくるみなどの“補腎食材”を間食に

    更年期の体にやさしい1日の過ごし方

    東洋医学では、「病は日常の中に芽生える」と考えます。
    無理をしない、我慢をしない、そして“流れ”をつくることが大切です。

    ここでは、耳鳴りを悪化させない1日の過ごし方のヒントをご紹介します。

    おすすめの起床〜就寝ルーティン

    時間帯行動東洋医学的意味
    6:30〜7:00ゆっくり起きて、白湯を一杯胃腸(脾)を温めて「気」を巡らせる
    7:00〜9:00朝日を浴びる、軽いストレッチ自律神経を整え、陽気を高める
    12:00〜13:00温かい昼食(冷たいものは避ける)消化器を守り、気血の生成を促す
    15:00軽い散歩や休憩でリセット気の滞りを防ぐ
    18:00〜19:00早めの夕食+入浴血行を促し、「腎」を養う時間
    21:00以降間接照明・音楽・リラックスモードへ陰の時間に切り替える準備

    このように、“緩急のある流れ”をつくることで、体のバランスは徐々に整い、耳鳴りも軽減していく可能性があります。


    気血水を整える食材とお茶

    耳鳴りの背景には、東洋医学的に「気虚」「血虚」「腎虚」が絡んでいることが多く見られます。
    以下のような食材を日常的に取り入れていくことで、体の内側から“巡り”を良くすることができます。

    🌾気を補う食材

    • もち米、山芋、豆腐、にんじん、はちみつ

    ❤️血を補う食材

    • 黒ごま、黒きくらげ、鶏レバー、ほうれん草、小松菜

    🪨腎を補う食材

    • くるみ、黒豆、小魚、昆布、しいたけ

    🍵おすすめのお茶

    • なつめ茶(血を補い、気分を安定させる)
    • 黒豆茶(腎を強くし、冷えにも良い)
    • 陳皮茶(胃腸の働きを助け、気の巡りを促す)

    ▶次回予告:病院や治療法の違い、東洋医学の選び方

    「生活を整えても、なかなか改善しない」
    「病院に行っても異常がないと言われた」
    そんなあなたに向けて、次回は耳鳴りに対する治療法の比較をお伝えします。

    • 病院(西洋医学)の耳鳴り治療とは?
    • 東洋医学(鍼灸・漢方)の耳鳴りアプローチ
    • 群馬県伊勢崎市「大成堂中医針灸院」の具体的な治療内容

    【第5回はこちら】▶耳鳴り治療、何を選ぶ?病院・治療院・東洋医学の違いと選び方

    また、自分に合った治療を受けたいと感じた方は、こちらをご覧ください。

    🔗耳鳴り特設ページはこちら

  • 耳鳴りのセルフケア3選|ツボ・呼吸・心の整え方

    耳鳴りのセルフケア3選|ツボ・呼吸・心の整え方

    あなたの「聴こえ」は、整えられる

    静かな場所にいるのに、「キーン」と高音が鳴っている。
    寝ようとすると「ジー」という音が気になって眠れない。
    いつのまにか当たり前になってしまった耳鳴りに、「もう慣れるしかないのかも」とあきらめていませんか?

    第1回・第2回の記事では、耳鳴りの原因が「更年期」や「自律神経の乱れ」、そして「東洋医学でいう五臓のバランス」と深く関係していることをお伝えしました。

    今回は、それらの背景をふまえたうえで、自宅でできるやさしいセルフケアを3つご紹介します。

    耳鳴りに効果的な3つのセルフケア

    ① ツボ刺激:耳まわりと心をゆるめるポイントを押す

    耳鳴りのケアでまず注目したいのが、耳のまわりや精神的な緊張をほぐす「ツボ」です。ツボは単なる“押しどころ”ではなく、気や血の巡りを調整するスイッチのようなもの。以下の3つのツボを、1日に数回、やさしく押してみてください。

    🌿おすすめのツボ3選

    ツボ名場所効果
    翳風(えいふう)耳たぶの後ろ、顎の骨と耳の間の隙間耳の気の流れを整える
    完骨(かんこつ)耳の下の骨、乳様突起すぐ後ろ聴覚神経の安定、耳鳴りに有効
    郄門(げきもん)手首のシワ中央と肘のシワ中央を結んだ線上で、肘より三分の一の場所精神安定、イライラや不安の軽減

    🌱基本のツボ押しポイント

    • 息を吐きながらゆっくり5秒ほど押し、力を抜いてゆるめる
    • 1回3〜5セット、朝晩に実施がおすすめ
    • 強く押しすぎない(痛気持ちいい程度)

    これだけでも、「なんだかスーッとする」「ふっと耳が楽になる」と感じる方も多くいらっしゃいます。


    ② 東洋医学的呼吸法:腹式呼吸+意識の置き方

    呼吸は、無意識に自律神経を整える力を持つ、最も手軽で強力なツールです。特に東洋医学では、「呼吸」は気の出入りであり、心身の状態と深くつながっています。

    ここでご紹介するのは、「腹式呼吸」と「意識の配置」を組み合わせた、耳鳴りに効果的な呼吸法です。

    🌿ステップ

    1. 頭のてっぺん(百会)が天井から糸で釣られているイメージの姿勢で立ってても坐っていてもOK
    2. 鼻からゆっくり息を吸いながら、両手をおへその下(丹田)に置いて意識を集める
    3. 口から細く長く吐きながら、全身がゆるむイメージを持つ
    4. 1回1分、朝晩または耳鳴りが気になるときに実施

    ポイントは、「耳に意識を置きすぎないこと」
    多くの方は耳鳴りが気になるあまり、無意識に「耳そのもの」に意識を集中させてしまい、かえって神経が過敏になります。

    意識を下(丹田)におくことで、自律神経の“緊張モード”から“リラックスモード”へと自然に切り替わっていきます。


    ③ 思考の整え方:「なんとかしなきゃ」を手放す

    耳鳴りの悩みが長引く人の多くが口にする言葉があります。

    「この音をどうにかしたい」「止めたい」「なんで治らないの?」

    その気持ちは当然のことですが、実はこの“なんとかしなきゃ思考”が、交感神経を常に高ぶらせてしまい、耳鳴りを悪化させる原因にもなっているのです。

    🌿思考を整えるための小さなヒント

    • とりあえず、今の状態を「なっちゃったものは仕方ない!」と受け入れる
    • そして「治らなくてもいいや」と腹をくくる(その上で治る体に整えていく行動をとる)
    • 「体がメッセージをくれている」とポジティブに置き換える

    東洋医学では、「心の持ち方」も体の状態に大きく影響すると考えます。

    耳鳴りは“敵”ではなく、“あなたの思考の癖、気にしい、自己犠牲、生真面目、完璧主義・・・といったこれまでの心のあり方が体に負荷をかけてきて、いっぱいいっぱいになっているのを教えてくれているサイン”だと捉えることで、気の巡りが自然と穏やかになり、症状の和らぎにつながります。

    こんな方は注意!セルフケアで逆効果になるケース

    セルフケアは基本的に安全ですが、以下のようなケースでは注意が必要です。

    • 耳鳴りに伴ってめまい・難聴・激しい頭痛がある(メニエール病や脳疾患の可能性)
    • 呼吸法中に動悸・息苦しさ・胸の圧迫感が出る
    • 精神的に不安定で、「耳鳴りの音」に強く固執してしまっている場合

    これらの方は、まず医療機関での確認や、東洋医学専門の治療院などでプロの判断を仰ぐことをおすすめします。

    ▶次回予告:生活習慣を見直すだけで改善できることとは?

    セルフケアで「ちょっと楽になった」と感じたあなた。
    次は、普段の生活の中で自然に耳鳴りを軽くしていく方法をお伝えします。

    • 食事で気を補う工夫
    • 質の良い睡眠をとるための習慣
    • 更年期と自律神経を整える「1日の過ごし方」

    「耳鳴りがあるから○○できない」ではなく、
    「整った生活の中で、耳鳴りが薄れていく」状態を一緒に目指しましょう。

    【第4回はこちら】▶耳鳴りは生活習慣で変わる|更年期と自律神経を整える過ごし方

    また、耳鳴りの治療に関して詳しく知りたい方は、専用の解説ページをご覧ください。

    🔗耳鳴り特設ページはこちら

  • あなたの耳鳴りタイプはどれ?東洋医学でわかるセルフチェック法

    あなたの耳鳴りタイプはどれ?東洋医学でわかるセルフチェック法

    耳鳴りの音が違うのはなぜ?

    「キーンと高い音がずっと続く…」
    「ジーというノイズのような音が気になって眠れない」
    「ボーッと低く響く感じがある」
    「心の状態で変化する耳鳴り」

    耳鳴りには、実は“音の種類”があります。そしてその違いは、東洋医学の視点から見ると、体質や内臓の状態のサインととらえることができます。

    第1回の記事では、「耳鳴り=耳の病気」ではなく、自律神経や五臓のアンバランスによる体全体の不調の現れであることをお伝えしました。

    今回はその内容をふまえて、「あなたの耳鳴りが、どの臓器のバランスと関係しているのか」を見つけるセルフチェック法をご紹介します。

    「高音」「低音」「心の状態で変化する音」それぞれの背景

    耳鳴りの種類は主に次の3つに分けられます。

    音のタイプ東洋医学的な背景体の状態の特徴
    キーンと高音肝タイプ(気滞)イライラ・目の疲れ・肩こり
    ジーと蝉が鳴くような低音腎タイプ(腎虚)冷え・疲れやすい・老化傾向
    心の状態と連動する音心タイプ(心神不安)不眠・動悸・焦り・不安感

    「ただ耳鳴りがある」のではなく、「どんな音か」「どんなときに強くなるか」に注目することで、耳鳴りの原因に近づくヒントになります。

    東洋医学の体質別耳鳴りセルフチェック

    以下では、東洋医学でよく使われる「五臓」のうち、耳鳴りと特に関係が深い3つのタイプをご紹介します。

    ぜひ、今のあなたの体と心の状態に当てはまる項目をチェックしてみてください。


    「肝タイプ」イライラ・怒りがたまりやすいあなたへ

    🔍こんな症状があれば肝タイプの可能性

    • キーンという高音の耳鳴りが強く感じる
    • ストレスがたまると耳鳴りが悪化する
    • 肩こり、首こりが強い
    • イライラしやすく、怒りっぽくなった
    • 月経前や感情が乱れたあとに耳鳴りが出ることがある
    • 目が疲れやすく、まぶたがピクピクする

    🧠原因と背景

    「肝」は、気の流れや感情のバランスに関係する臓です。更年期以降は肝のエネルギーが滞りやすく、ストレスによって「気滞(きたい)」と呼ばれる巡りの悪さが起こります。これが耳の神経にも影響を与え、高音の耳鳴りとして現れることが多いです。


    「腎タイプ」冷え・老化が気になるあなたへ

    🔍こんな症状があれば腎タイプの可能性

    • ジーと蝉が鳴くような耳鳴りがする
    • 聞こえが悪くなってきた
    • 夕方以降に耳鳴りが強くなる
    • 最近疲れやすくなった
    • 足腰がだるい・冷えが強い
    • 尿トラブルがある(回数が多い、出にくい)
    • 加齢にともなって耳鳴りが出てきた

    🧠原因と背景

    「腎」は、東洋医学で生命力の源とされる臓。年齢とともに腎のエネルギーは自然と減っていくため、50代以降は腎虚(じんきょ)と呼ばれる状態になりやすくなります。腎が弱ると聴力にも影響し、低音の耳鳴りが出やすくなるのです。


    「心タイプ」不眠・不安が強いあなたへ

    🔍こんな症状があれば心タイプの可能性

    • 不安感が強くなると耳鳴りがひどくなる
    • 夜になると耳鳴りが気になる
    • 寝つきが悪く、夢をよく見る
    • 動悸・息切れや焦燥感を感じやすい
    • 集中力が続かない・物忘れが気になる
    • 胸の辺りがモヤモヤする感じがある

    🧠原因と背景

    「心」は、文字通り“心神”=精神の安定をつかさどる臓です。心のエネルギーが乱れると、睡眠や情緒が不安定になり、それが耳鳴りとして現れることがあります。

    とくに更年期の女性では、ホルモン変化によって心神が乱れやすくなり、不安や動悸、そして耳鳴りがセットで起こる傾向があります。

    ▶次回予告:耳鳴りのセルフケアはどうする?

    「自分がどのタイプか、なんとなくわかった」
    「でも、どう対処したらいいの?」

    そんなあなたに向けて、次回はタイプ別にできる東洋医学的セルフケアを紹介します。

    • 肝タイプ:気の巡りをよくするツボや呼吸法
    • 腎タイプ:腎を補う食べ物や温活の工夫
    • 心タイプ:心を安定させる思考法や休息のとり方

    耳鳴りに振り回されず、日々の生活を少しでも楽にするための方法を、やさしく、具体的にお伝えします。

    【第3回はこちら】▶耳鳴りのセルフケア3選|ツボ・呼吸・心の整え方

    また、これまでの内容を踏まえて「もっと詳しく知りたい」「自分に合った治療を受けたい」という方は、耳鳴りの専用ページをご覧ください。

    🔗耳鳴り特設ページはこちら

  • 長年治らない耳鳴りの本当の原因とは?-更年期・自律神経との意外な関係

    長年治らない耳鳴りの本当の原因とは?-更年期・自律神経との意外な関係

    耳鼻科で異常がないのに、耳鳴りが続くあなたへ

    「キーン」「ジー」「ボー」…。

    静かな部屋でふとした瞬間に聞こえるその音。

    誰にも聞こえていないのに、自分だけが感じている「耳鳴り」は、不安を大きくし、心を重たくさせます。

    50代を迎え、更年期の入り口に差し掛かる女性にとって、このような症状は決して珍しいものではありません。

    実際に多くの方が、病院で検査を受けても「異常なし」と言われてしまい、どうしていいかわからないまま年月だけが過ぎているのです。

    この記事では、そんな「長年治らない耳鳴り」の背景にある原因について、東洋医学の視点も交えながら解説していきます。

    耳鳴りが続く女性に共通する悩みとは

    耳鼻科で異常がないのに治らない理由

    耳鳴りに悩んでいる方の多くが、まず最初に耳鼻科を受診されます。聴力検査やCT、MRIなど精密な検査を受けるものの、「異常は見つかりませんでした」と言われるケースは少なくありません。

    実は、耳鳴りの原因は耳の器質的な問題だけではないのです。

    現代医学では、「加齢性難聴」や「突発性難聴」などが見つからなければ、特に治療法もなく、経過観察になることが多いのが現実です。

    ですが、耳鳴りが日常生活に支障をきたすほど強くなっている場合、それは「体の他の不調のサイン」である可能性があるのです。

    更年期に入ってからの耳鳴りが多い理由

    実際、当院に来られる患者さんの中でも、「耳鳴りが始まったのは50代に入ってから」という方が非常に多くいらっしゃいます。

    その背景には、「更年期によるホルモンバランスの変化」と「自律神経の不安定さ」が関係していると考えられます。

    • 肩こり・冷え・不眠・めまい・動悸…
    • 子育てや仕事、家族関係のストレス
    • 「これからどう生きていこうか」という人生の節目での不安

    これらの心身の揺らぎが、自律神経の働きを乱し、耳鳴りという形で現れているケースが非常に多いのです。

    東洋医学から見る耳鳴りの本質的原因

    五臓六腑と自律神経の関係

    東洋医学では、体と心の働きは「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」と呼ばれる臓器のエネルギーバランスによって保たれていると考えられます。耳鳴りは、こうしたバランスの乱れが「耳」という場所に現れたサインともいえるのです。

    耳鳴りと深く関係するのが「腎(じん)」「肝(かん)」「心(しん)」という3つの臓です。

    • は生命エネルギーの源であり、聴覚や老化に関係するとされます。
    • は気血の流れを司り、ストレスや怒りといった感情、自律神経のような働きに関係します。
    • は精神活動の中心であり、眠り・不安・動悸・集中力など「心神(しんしん)」の安定と深く関係しています。

    この三者のバランスが崩れることで、耳鳴りだけでなく、不眠や不安感、集中力の低下なども同時に起こりやすくなるのです。

    特に50代以降は、更年期にともなってホルモンや神経系が大きく揺らぐため、このバランスが一気に崩れやすいタイミングでもあります。


    「腎」「肝」「心」のバランスの乱れとは

    それぞれの臓が乱れることで、耳鳴りのタイプにも違いが出てきます。

    耳鳴りのタイプ東洋医学的な原因体と心の状態
    キーンと高音肝の緊張(気滞)イライラ、目の疲れ、肩こり
    ジーと蝉が鳴くような低音腎の虚弱(腎虚)冷え、疲れやすさ、加齢症状
    心の状態と連動する音心の不安定(心神不寧)不眠、動悸、焦燥感

    このように、「耳鳴り=耳の問題」ではなく、体の深い部分にある“気・血・神”の乱れとして捉えることが、根本改善への第一歩になります。

    当院では、東洋医学に基づく刺さない鍼で「肝」「腎」「心」の調和をはかり、気血の流れと心神の安定を整えることで、耳鳴りの改善を目指しています。

    ▶次回予告:自分の耳鳴りタイプを見つけるセルフチェック法

    「自分の耳鳴りのタイプが知りたい」「どこが乱れているのかがわかれば、もっと安心できるのに」——

    そんな声にお応えして、次回は東洋医学の体質分類をもとにした耳鳴りセルフチェック法をご紹介します。

    【第2回はこちら】▶あなたの耳鳴りタイプはどれ?東洋医学でわかるセルフチェック法

    また、記事の最後に、耳鳴りに関する詳しい情報や実際の症例、費用、治療内容などをまとめた【耳鳴り特設ページ】もご覧いただけます。

    🔗耳鳴り特設ページはこちら

  • パニック障害の原因と向き合う – 現代社会で生きづらさを感じているあなたへ

    パニック障害の原因と向き合う – 現代社会で生きづらさを感じているあなたへ

    現代社会では、私たちは非常に多くのストレスにさらされています。仕事や家庭のプレッシャー、人間関係の悩み、社会的な期待と自己の矛盾。

    特にパニック障害を持つ方々にとって、このストレスは日常的な問題であり、心の安定を保つことが難しくなります。高いストレスレベルや不安感が、パニック発作を引き起こす一因となることが多いのです。

    パニック障害とは?

    パニック障害は、予期せぬ恐怖や不安に支配される状態を指します。これには心拍数の急激な増加、息苦しさ、動悸、めまい、さらには体が震えるような感覚が伴います。

    パニック発作が突然起こり、その後も発作が繰り返される恐怖に悩まされることが多いため、生活の質が大きく低下してしまうこともあります。

    現代社会とパニック障害

    現代社会は、特に精神的な負担を抱えがちな環境です。過度な競争、常に忙しい日常生活、対人関係の複雑さなどが、パニック障害を引き起こす背景にあることがよくあります。

    現代人は「完璧を目指さなければならない」というプレッシャーを強く感じ、自己評価が低くなりがちです。これが心に大きな負担をかけ、パニック障害を引き起こす要因となります。

    特に、社交的な場面や公共の場所(新幹線、映画館、ショッピングモールなど)でパニック発作を経験する方が多く、その恐怖がまた次の発作を引き起こすという悪循環に陥りやすいのです。

    パニック障害の主な原因

    • 遺伝的要因 研究によると、パニック障害には遺伝的な要因があることが分かっています。家族に同じような症状を抱える人がいる場合、その影響を受ける可能性が高いとされています。
    • ストレスと環境要因 パニック障害の発症には、過度のストレスが重要な役割を果たします。仕事や学校、家庭でのプレッシャーが長期間にわたると、心身に大きな負担がかかり、パニック発作を引き起こすことがあります。
    • 心の不安定 パニック障害を抱える人は、物事に対して過度に不安を感じやすい傾向があります。常に最悪の結果を想像し、不安感が募ることが発作を引き起こす原因となります。
    • 過去のトラウマや心的外傷 過去のトラウマや心的外傷が、パニック障害の原因となることもあります。特に過去に大きなストレスを受けた出来事がトリガーとなって、パニック発作が起こる場合があります。

    現代社会の生きづらさと心のケア

    現代社会に生きる私たちは、ますます複雑な状況に直面しています。物事を一人で解決しなければならないプレッシャー、そして「完璧にこなすべきだ」という期待が、心に大きな負担をかけています。

    特に、生真面目で気にしやすい性格の方々は、このような環境において特に苦しむことが多いでしょう。社会的なプレッシャーに圧倒され、心が折れそうになっている方にとって、パニック障害は非常に辛い病気です。

    そんな中、パニック障害を克服するためには、まず自分の心と向き合い、原因を見つけることが必要です。そして、過度なプレッシャーから解放される方法を見つけることが大切です。

    心を落ち着けるためには、リラックス法や深い呼吸法が有効です。

    パニック障害の治療法とアプローチ

    パニック障害の治療は、主に薬物療法と心理療法に分かれますが、東洋医学のアプローチも非常に効果的です。以下の方法を試してみることをお勧めします。

    • 薬物療法 抗不安薬や抗うつ薬など、薬物療法は多くの方にとって症状の改善に役立ちます。しかし、薬物だけでは根本的な治療にはならない場合が多いため、併用して他の方法を試みることが推奨されます。
    • 心理療法 カウンセリングや認知行動療法(CBT)などが効果的です。自分の考え方や感じ方を見直し、不安や恐怖に対する認識を変えることができます。
    • 東洋医学(鍼灸) 東洋医学、特に鍼灸は、心と体を整えるために非常に効果的です。鍼灸による治療は、身体のエネルギーの流れを整え、精神的なバランスを取り戻す手助けとなります。特に、ストレスが溜まりやすい人には、心身のリラックスを促す方法として非常に有効です。
  • 食べるのがこわいあなたへ|東洋医学の呼吸・ツボ・心のリセット法で整える機能性ディスペプシアのセルフケア

    食べるのがこわいあなたへ|東洋医学の呼吸・ツボ・心のリセット法で整える機能性ディスペプシアのセルフケア

    「食べると胃が痛い」「体重が減って不安」「美味しく食べられない」。

    そんな症状が続き、病院では「異常なし」と言われても、つらさだけが残る——機能性ディスペプシアで苦しむ方に向けたセルフケアを、今回はご紹介します。

    機能性ディスペプシアとは?

    機能性ディスペプシア(FD)は、胃の痛み・不快感・食欲不振・体重減少などが続くにもかかわらず、明確な異常が検査で見つからない疾患です。

    ストレス社会に生きる私たちにとって、心と体のバランスが崩れることで発症しやすい状態とも言えます。

    理屈抜きで楽になる!東洋医学に基づいた3つのセルフケア

    1. 呼吸法:横隔膜を大きく動かして内臓と神経に刺激を

    まずは「腹式呼吸」を意識した深呼吸。

    横隔膜をしっかり動かすことで、迷走神経が刺激され、自律神経のバランスが整いやすくなります。

    消化器の働きも高まり、「なんだかお腹が空いたかも」という感覚が戻ってくることも。

    2. ツボ刺激:ゴルフボールを使って背骨の横から自律神経にアプローチ

    仰向けに寝転がり、背骨のすぐ横(胃の裏)にゴルフボールや「孫の手ボール」を当て、体重をかけて1分深呼吸します。

    これは背中から自律神経を優しく刺激する方法で、胃腸の働きがぐっと整いやすくなります。

    3. 心のリセット法:「治ろうとしないこと」が治癒のスタート

    実は最も重要なのが、この「心の整え方」です。

    不安・焦り・イライラ…。
    その感情が心臓や肝臓に負荷をかけ、自律神経を乱し、胃腸の働きまで落ちてしまう。
    これは東洋医学的に“心身一如”の考えに基づいています。

    いまの状態を「もうしょうがない」「治らなくてもいい」と受け入れる。
    それが回復の第一歩となるのです。

    今日のキーワード:治りたかったら治ろうとするな

    まずは1週間、試してみてください

    これら3つのセルフケアを毎日行ってみてください。

    「なんとなく気持ちが軽いかも」「少しだけ食べられた」——
    その感覚があれば、あなたの体と心は確実に回復の方向へ向かっています。

    セルフケアで限界を感じたら

    症状が強くてつらい、あるいはなかなか改善を実感できないという方は、東洋医学を専門にする鍼灸院での施術をおすすめします。

    特に「刺さない鍼」は、自律神経や心の疲れに優しく作用します。

    当院では、機能性ディスペプシアやパニック障害など「心と体の不調」に向き合う施術を行っています。

    まとめ:あなたの体と心には、まだ回復力が眠っています

    体の声に、心の声に、耳を傾けてみませんか?

    今すぐに完璧を目指さなくて大丈夫。
    少しずつ、安心して食べられるあなたへ戻っていくために、できることから始めましょう。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。
    大成堂中医針灸院の機能性ディスペプシア専門鍼灸

  • 機能性ディスペプシアが治らないあなたへ|薬に頼らず整える東洋医学的アプローチと5つの対策

    機能性ディスペプシアが治らないあなたへ|薬に頼らず整える東洋医学的アプローチと5つの対策

    「食べると胃が痛い」「薬を飲んでも良くならない」「体重が減って毎日が不安」…
    機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia)に悩んでいる方にとって、それは日常生活を大きく損なう深刻な問題です。

    このピラー記事では、機能性ディスペプシアがなぜ薬で治らないのかを東洋医学的視点で解説し、
    心と体を整えるための5つのアプローチをまとめました。


    機能性ディスペプシアとは?|病院で異常なしでもつらい理由

    機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや不快感が続くにもかかわらず、検査では明確な異常が見つからない病態です。

    • 食後のもたれ・膨満感
    • 空腹時の胃の痛みやムカムカ
    • 食欲低下や食事の恐怖
    • 体重の減少

    検査で「異常なし」と言われることで、自分のつらさが軽く見られたように感じてしまう方も多いのです。

    ▶ 詳しくはこちら:体重減少と不安が止まらない…。機能性ディスペプシアで心が折れそうなあなたへ

    薬や漢方で改善しないのはなぜ?その本当の原因とは

    多くの方が経験しているように、胃薬・漢方・食事療法などを続けても症状が改善しない場合があります。

    その理由は、「胃そのもの」に問題があるのではなく、自律神経・体質・心の状態に原因があることが多いからです。

    ▶ 詳しくはこちら:なぜ薬でも治らない?機能性ディスペプシアの慢性化を防ぐためにできること

    「食べるのが怖い」「体重が減って不安」…心まで弱らせる悪循環

    一度つらい経験をしたことで「また痛くなるのでは」という予期不安が生まれます。

    この不安が交感神経を刺激し、胃腸の働きをさらに低下させる悪循環に…

    体だけでなく、心までもが「食べること」に対して怖さを感じてしまうのです。

    ▶ 詳しくはこちら:機能性ディスペプシアで食べるのが怖いあなたへ

    東洋医学的セルフケアで整える|呼吸・ツボ・思考リセット

    当院でご紹介しているセルフケア法は、以下の3つを柱にしています:

    • 呼吸法:腹式呼吸で横隔膜と内臓を動かし、迷走神経にアプローチ
    • ツボ刺激:手軽にできるツボ押しで気血の巡りをサポート
    • 心のリセット:「治ろうとしない」ことから始まる、心の脱力法

    ▶ 詳しくはこちら:東洋医学の呼吸・ツボ・心のリセット法で整える機能性ディスペプシアのセルフケア

    「全部やったのに治らない」あなたにこそ届いてほしい新しい選択肢

    病院、薬、漢方、サプリ、食事改善…すべて試したのに良くならないと感じている方へ。

    それはあなたの努力が足りなかったのではなく、アプローチの方向が合っていなかっただけかもしれません。

    ▶ 関連記事:【機能性ディスペプシア】もうできることは全部やったあなたへ

    群馬県伊勢崎市の大成堂中医針灸院でできる施術とは

    当院では、東洋医学の視点から「心と体のバランス」を整えることを目的とした施術を行っています。

    • 刺さない鍼でやさしく自律神経へアプローチ
    • 舌・脈・体質を読み取り、個別の施術計画
    • 「言葉の鍼」で心の緊張をほぐす
    • 食事・生活・思考習慣のアドバイス

    ▶ 施術紹介ページ:群馬県で機能性ディスペプシアに悩む女性へ|施術内容はこちら

    【まとめ】あなたの“回復力”を引き出すために今できること

    機能性ディスペプシアの改善には、「症状を抑える」ことよりも、「なぜそうなったか」に向き合う姿勢が大切です。

    あなたの体は、きっと回復する力を持っています。
    その力を、やさしく、丁寧に引き出す方法が東洋医学にはあります。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。
    大成堂中医針灸院の機能性ディスペプシア専門鍼灸

  • 群馬県で機能性ディスペプシアに悩む女性へ|大成堂中医針灸院の施術

    群馬県で機能性ディスペプシアに悩む女性へ|大成堂中医針灸院の施術

    「食べると胃が痛い」「検査では異常なし。でもつらい…」
    そんな機能性ディスペプシアの症状で悩む女性が、今とても増えています。

    「病院では問題なしと言われたのに、体調が戻らない…」
    「食事が怖い」「体重が減って不安で仕方ない」
    そんな苦しさを、一人で抱えていませんか?

    この記事では、群馬県伊勢崎市の大成堂中医針灸院が行う、
    東洋医学に基づいた機能性ディスペプシアへの施術アプローチをご紹介します。

    機能性ディスペプシア(FD)とは?

    機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや不快感、もたれ感などが続くにもかかわらず、
    検査では器質的な異常が見つからない状態を指します。

    主な症状

    • 食後すぐに胃が重くなる、張る
    • 少量で満腹になってしまう
    • 空腹時にも胃が痛む
    • 吐き気やげっぷ、胃のむかつき
    • 不安感や食欲不振、体重減少

    このような症状が続くと、食事のたびに不安や緊張を感じてしまい、
    さらに胃腸の働きが落ちてしまうという悪循環
    に陥りやすくなります。

    なぜ女性に多いのか?

    機能性ディスペプシアは、特に30代〜50代の女性に多いとされます。その背景には、以下のような要因が関係しています:

    • ホルモンバランスの変化(PMS、更年期など)
    • 真面目・完璧主義・頑張り屋の性格傾向
    • 仕事と家庭の両立による慢性的ストレス
    • 感情を内に溜めやすい

    これらの要素が自律神経に影響を与え、胃腸の働きにもブレーキをかけてしまうのです。

    当院の考え方:症状は「体からのメッセージ」

    大成堂中医針灸院では、症状を抑えるのではなく、
    「なぜそうなったのか?」に目を向けることを大切にしています。

    あなたの身体は今、「もうこれ以上無理しないで」とサインを出しているのかもしれません。

    東洋医学がアプローチする「根本原因」

    東洋医学では、機能性ディスペプシアのような不定愁訴を以下のように分類します:

    • 肝気鬱結タイプ:ストレスで気が滞って胃の働きを邪魔している
    • 脾虚タイプ:胃腸がもともと弱く、疲れやすい
    • 心脾両虚タイプ:精神疲労と消化力の両方が落ちている

    この「体質」に応じた施術と生活アドバイスが、改善へのカギとなります。

    大成堂中医針灸院の施術:やさしく整える「刺さない鍼」

    1. 自律神経を整える「刺さない鍼」

    当院では、刺さない鍼(てい鍼)を使用し、身体に負担をかけずに自律神経を調整していきます。

    施術中に「ぐぅ〜」とお腹が鳴る方も多く、
    身体がリラックスして消化のスイッチが入る感覚を実感されます。

    2. 「言葉の鍼」による心のケア

    心の乱れから自律神経の乱れが生まれます。その心を整えるための当院独自の手段が「言葉の鍼」です。

    3. 体質に合わせた生活アドバイス

    食べる時間、食材、睡眠のリズム、呼吸の仕方まで。
    その方に合った“日常ケア”を具体的に提案します。

    改善された方の声(一例)

    「病院では何をしても変わらなかったのに、こちらで初めて“安心して食べられた”と感じました」
    (40代 女性/伊勢崎市)

    「刺さない鍼なんて…と思っていましたが、本当に心がほぐれる感じがします。夜も眠れるようになりました」
    (50代 女性/前橋市)

    まとめ:群馬県で機能性ディスペプシアにお悩みなら

    もしあなたが「もう何をしてもダメかも」と感じているのなら、
    それは体と心の“根本”に優しくアプローチするタイミングかもしれません。

    群馬県伊勢崎市の大成堂中医針灸院では、
    薬では届かない領域を、東洋医学の視点からやさしく整えることを大切にしています。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。
    大成堂中医針灸院の機能性ディスペプシア専門鍼灸

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  • 「もうできることは全部やった」と感じているあなたへ|機能性ディスペプシアの新しい選択肢

    「もうできることは全部やった」と感じているあなたへ|機能性ディスペプシアの新しい選択肢

    もう、できることは全部やった…

    「病院に通っても、薬を飲んでも、漢方を試しても良くならない…」
    「食事も見直したし、サプリや運動も頑張った。でも、症状は変わらない」

    そんなふうに、機能性ディスペプシア(FD)のつらさに悩みながら、
    「もう、できることは全部やった」と感じている方も多いのではないでしょうか。

    本記事では、そんなあなたに向けて、
    機能性ディスペプシアという症状の本質、そして“まだ目を向けていないかもしれない新しい選択肢”についてお伝えします。

    限界を感じている女性の表情

    機能性ディスペプシアは“結果”であって“原因”ではない

    まず知っておいてほしいのは、機能性ディスペプシアの症状は“体の悲鳴”だということです。

    検査で異常がないということは、もっと“内側のシステム”に不調があるということ。

    「なぜ治らないのか?」を深掘りしてみる

    • 胃酸を抑える薬
    • 消化を助ける薬
    • ストレスを抑える抗不安薬
    • 漢方や整腸剤

    これらはあくまでも表面的な対処にとどまることが多く、
    「なぜ胃がつらくなったのか?」の根本には届かないことが多いのです。

    機能性ディスペプシアの背景にある5つの要因

    ▲体質・生活習慣・思考パターンなど根本の要因を視覚化

    東洋医学は「土台からの回復」を重視します

    群馬県伊勢崎市にある当院・大成堂中医針灸院では、刺さない鍼(てい鍼)や温灸を通して、
    西洋医学では見えづらい“体の背景”を丁寧に読み解いていきます。

    あなたの「根っこ」を見極めて整える

    • 肝気鬱結(ストレスで気の流れが滞っている)
    • 脾胃虚弱(胃腸がもともと弱い)
    • 心脾両虚(思考過多・疲労・消化不良)
    東洋医学における体質タイプ分類

    ▲体質によって必要なケアが変わることを理解しよう

    刺さない鍼がもたらす“やさしい刺激”

    刺さない鍼は、皮膚表面にやさしく触れるだけで気血の流れを整え、
    交感神経の過緊張を解除し、副交感神経を高める働きがあります。

    刺さない鍼によるリラックス中の様子

    「全部やった」の中に、まだない選択肢があるかもしれません

    「どこに行っても同じだった」
    「これ以上どうしたらいいかわからない」

    そんなあなたにこそ届けたいのが、“全身のバランスから整える視点”です。

    新しい選択肢に希望を感じる女性

    ▲「全部試した」と思ったその先に、まだ道があるかもしれません

    【まとめ】「できることは全部やった」その先にあるスタート

    「もう何をすればいいかわからない」――そんな気持ちは、とてもよくわかります。

    でも、それは回復の扉の前に立っているサインかもしれません。

    私たちは、そんなあなたに寄り添い、
    丁寧に体と心を整えるお手伝いをしています。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。
    大成堂中医針灸院の機能性ディスペプシア専門鍼灸

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  • 体重減少と不安が止まらない…。機能性ディスペプシアで心が折れそうなあなたへ

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    【はじめに】食べられない不安と痩せていく恐怖に悩んでいませんか?

    「お腹が空くのに、食べると気持ち悪くなる」

    「ほんの少ししか食べていないのに、お腹が張って苦しい」

    「食べられない日が続き、体重がどんどん減っていく…」

    そんなつらい状態が続いている方、あなたは決して一人ではありません。
    機能性ディスペプシア(FD)の症状によって食べることができなくなり、体が弱っていく。
    同時に「このまま戻れなくなったらどうしよう」という強い不安が押し寄せてくる――。

    それは、心身ともに非常につらい状況です。

    この記事では、なぜ機能性ディスペプシアで体重が減少し、不安感が強くなるのか
    そして群馬県伊勢崎市の当院が、どのように「心と体の両面から回復」を支えているのかを詳しく解説します。

    そもそも機能性ディスペプシアとは?検査で異常がないのに続く不調

    機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia)は、以下のような症状が3ヶ月以上慢性的に続くにもかかわらず、病院の検査では明確な異常が見つからない胃の不調のことです。

    よくある症状例

    • 食欲がわかない(食べたいのに食べられない)
    • 食後に胃が張って苦しくなる
    • 少量で満腹になる
    • 空腹時にも胃の不快感がある
    • 胃の痛みやむかつき、吐き気を感じる

    これらの症状が原因で、食事量が大幅に減り、体重が急激に落ちてしまう方が少なくありません。

    なぜ体重が減ってしまう?「食べるのが怖い」が生む悪循環

    食べることへの不安と体重減少の悪循環

    機能性ディスペプシアの患者さんが体重減少に陥る最大の原因は、
    「食べる=また気持ち悪くなるかもしれない」という恐怖心です。

    一度の不調が“トラウマ”になり、食事を避けてしまう

    • 過去に食後に強烈な胃痛や吐き気を経験
    • 同じことが起こるのが怖くて食べられない
    • 食事のたびに緊張し、無意識に量が減ってしまう

    このように、心理的ストレスが胃腸の働きをさらに悪化させる悪循環が起こりやすくなります。

    そしてエネルギーや栄養が不足することで、筋肉量・脂肪量が落ち、目に見えて体が痩せていきます。

    体が細くなっていくことで、さらに「このまま治らないのでは」という不安感が強まり、
    心まで弱ってしまうことがよくあるのです。

    心が折れそうなとき、まず知ってほしいこと

    あなたの不調は「気のせい」ではありません

    「病院では異常なしと言われた」
    「ストレスのせいでしょう、とだけ言われて終わった」
    そんな経験をして、「気にしすぎているだけかも」と自分を責めていませんか?

    いいえ、違います。
    機能性ディスペプシアはれっきとした“心身症”であり、
    ストレス・感情・自律神経・胃腸機能が複雑に関与する医学的に認められた症状です。

    あなたが感じているつらさは、確かに“存在している苦しみ”です。

    不安と体重減少の裏にある“自律神経の乱れ”

    自律神経は、呼吸・血流・消化・免疫など、生命維持に欠かせない働きを調整する神経です。
    このバランスが崩れることで、消化不良・胃腸の緊張・食欲不振・睡眠障害などを引き起こします。

    食事前から緊張することで「胃が動かなくなる」

    • 不安 → 緊張 → 交感神経が過剰に働く
    • 胃の血流が減少、消化液も減る
    • 食べても消化できない → ますます気持ち悪くなる

    結果として、食事量減少・体重減少・不安の悪化

    このような“身体的悪循環”が、機能性ディスペプシアを慢性化させているのです。

    群馬県伊勢崎市・大成堂中医針灸院の3つの改善アプローチ

    刺さない鍼での施術中の様子
    患者への体質説明と生活指導風景

    当院では、西洋医学と東洋医学の両面から「根本的な回復」を目指し、以下のようなアプローチを実践しています。

    ① 刺さない鍼で自律神経を整える(無痛・非侵襲)

    自律神経の乱れをやさしく整えるために、当院では刺さない鍼を用いた治療を行っています。

    • 緊張モードからリラックスモード(副交感神経)へ切り替え
    • 施術中にお腹が鳴り出す方も多数
    • 胃腸が自然と動き出し、「食べたい」という感覚が戻ってくる方も

    ② 体質を見極めた東洋医学的ケア

    機能性ディスペプシアは、単なる胃腸の不調ではなく、「体質と心の傾向」が関係しています。

    • 脾虚:胃腸がもともと弱い
    • 肝気鬱結:ストレスを内にためやすい
    • 心脾両虚:考えすぎ・眠れない・消化も悪い

    舌診・脈診などを通して、その方に合った施術と生活アドバイスをご提案します。

    ③ 食事の“安心感”を少しずつ取り戻すリハビリ法

    「またつらくなるかも…」という不安を乗り越えるには、小さな成功体験を重ねることが大切です。

    • 安心できる食材を少量から
    • 落ち着いた空間で、ゆっくりと食べる
    • 食後はしっかり休む
    • 「大丈夫だった!」という成功を積み重ねる

    これは、“心の胃腸”に効くセルフケアでもあります。

    まとめ|「治らない」は終わりではなく、始まりかもしれません

    ▲【動画で解説】食べられない原因は「心と体の誤作動」かもしれません

    機能性ディスペプシアによる体重減少や不安は、心身ともに大きな負担です。
    しかし、「もうダメだ」と思ったときこそ、回復への扉が開くタイミングかもしれません。

    あなたは決して「弱い」のではありません。
    真面目で頑張りすぎてしまう性格が、知らず知らずのうちに心と体を追い込んでしまっただけ。

    私たちは、そんなあなたの「最後のよりどころ」でありたいと考えています。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。
    大成堂中医針灸院の機能性ディスペプシア専門鍼灸

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