カテゴリー: 改善事例

  • PCOSと診断され二ヶ月に一回の生理不順に悩でいた30代女性が妊娠するまでの経緯【改善事例】

    E・T様

    31歳 女性 群馬県 太田市

    初診

    平成27年11月11日

    お悩みの症状

    生理不順。二ヶ月に一回の生理。

    E・T様が当院に来院された経緯

    当初Tさんはまだ未婚でしたが、将来結婚をして希望した時に妊娠出来るように、生理不順を今から良くしておきたいと思い来院されました。

    生理は20代のころからずっと遅れがちでした。

    一年半前にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断されてピルを一年間服用していました。服用開始から半年は30日に一回の生理が来るようになっていましたが、その後は2ヶ月に一回に戻ってしまいました。

    交際している人もいて、結婚も視野に入ってきていることもあり、何か良い方法は無いかと思い「女性ホルモン」「生理不順」といったキーワードでネットを調べていたところ、大成堂を見つけ連絡をされてきました。

    初回カウンセリングの様子

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Tさん、こんにちは。本日治療を担当する院長の藤田です。

    まずはお体の状態を詳しく教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]20代後半から生理不順がひどくなり、生理が来ないことがストレスでイライラしてしまうようになってしまいました。

    一時期ピルを飲んでいたのですが、最初は生理も順調になったのですが、また不順になってしまい止めてしまいました。

    現在生理の周期は二ヶ月に一回程度です。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]生理が遅れることで、それがストレスになるのですね。

    ストレスによって、また生理は不順になりますから、悪循環に陥っていますね。[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]イライラしてしまうので、こんな生活はやめたいと思っています。

    交際している人もいて、まだ分かりませんが将来結婚するとして、今から生理を整えておきたいと思っています。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]生理の時の状況を教えてください。[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]生理痛はありますが、薬は飲んでいません。

    生理前はイライラしたり、気持ちの落ち込みが強いです。食欲も増進します。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Tさんのお体の状態はだいたい分かりました。

    Tさんの生理を順調にして、将来結婚をしたときのために妊娠しやすい体を準備していきましょう。

    では、更に詳しく検査をして、お体を診ていきますのでこちらにどうぞ。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    脈を診ると、弱くてエネルギー不足ですが、その中に緊張が存在していました。

    緊張しやすく、ドキドキしやすく、首肩こりもあり、無意識に緊張しやすい体だというのが分かります。

    お腹を診ると、血のめぐりの悪さ(瘀血)と、副腎疲労の存在が見て取れました。

    また骨盤内血液循環不全のサインも出ていました。

    緊張が続いたことで、副腎が疲弊し、血のめぐりが悪い状態なっている体だということが浮き彫りになってきました。

    初回の治療

    骨盤内の血液循環を高めるためのツボと、瘀血を取り除くためのツボを使用し、強力に血のめぐりを高めた。

    卵巣の機能を高めるためのツボも使用。

    加えて、不妊のツボとして有名な中条流のツボも使用。

    中上流のツボは、江戸時代から使われている歴史のある不妊のためのツボです。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 復溜 崑崙 次髎 梨状etc

    セルフ灸の指導もした。

    経過

    二診目(11月19日)

    セルフ灸をしたが、煙の臭いがダメ。

    無煙のせんねん灸も使ったがダメ。

    仕方がないので、セルフ灸をしてもらうのは断念に、治療したツボに置き鍼を貼ってお灸の代わりとすることにした。

    三診目(11月27日) 

    肩こりがやや良くなった。

    5日前に高温期に入ったようだったが、また下がってしまい、高温期が安定していない。

    四診目(12月4日)

    イライラする。お腹がすく。肌荒れがある。

    緊張感は減ってきた。眠れるようになってきた。

    五診目(12月10日)

    前回の心臓のツボで緩んだ感じがする。

    緊張しなくなっている。夜も眠れる。

    六診目(12月18日) 

    首肩がこる。腰が痛い。

    七診目(12月29日) 

    4日前から高温期が続いている。

    八診目(平成28年1月6日) 

    腰は、置き鍼が貼ってある間は楽だった。

    はがしたら痛みが戻ってきた。

    九診目(1月15日) 

    腰の痛みは10→3レベル。

    肩はちょっと楽。

    1月7日に生理になり、6日間。いつもと同じ生理の状況だった。

    十診目(1月22日)

    腰はだいぶ良くなった。

    肩も良くなっているが、まだある。

    1月13日に生理が終わり、まだ低温期。

    十一診目(1月29日)

    腰は良い。肩はまだある。

    まだ低温期。

    寝る時に足の裏に樹液シートを貼っている。

    十二診目(2月5日)

    今日、体温が上がったと思ったが、二回目に体温を測ったら下がっていた。

    腰は大丈夫。

    肩もだいぶ良い。

    十三診目(2月17日)

    肩こりは、自分で肩をもむようなことが無くなった。

    腰は大丈夫。

    仕事をしている時にドキドキすることがあった。

    交際している彼氏の両親と会ってきた。

    十四診目(3月4日)

    前回治療4日後に生理が来た。

    1日目、2日目は量が多く、6日間。

    十五診目(3月18日)

    肩こり強い。

    緊張はあまりしないようになった。

    甘いものは、意識して控えている。

    十六診目(4月1日)

    肩こりがひどい。

    十八診目(4月29日)

    体調的に大きな変化は無し。

    結婚前に彼氏と一緒に住むことになる。

    ※これ以降、不定期に来院。

    二十二診目(12月28日)

    生理は38日周期

    肩がこる。

    生理前に眠い、食欲亢進していた。

    二十三診目(平成29年2月4日)

    今年10月に結婚することになった。

    結婚をしたら、本格的に妊活をしていく。

    生理39日周期

    二十六診目(6月3日)

    職場が移動になって、落ち着かない場所になった。

    生理は33日周期

    二十八診目(11月16日)

    10月の結婚式は無事終わった。これからは積極的に妊活をしていく予定

    今回の生理は29日周期

    二十九診目(12月1日)

    生理は30日周期

    三十診目(12月23日)

    生理は34日周期

    今回、生理痛は全くなかった。

    三十一診目(平成30年1月19日)

    昨年年末27日28日にタイミング法をしたが、30日が排卵だったので微妙。

    今回はダメかも・・・

    三十二診目(1月19日)

    妊娠した。現在9週目。

    このため、今回から妊活ではなく、安産の施術に移行。

    三十三診目(3月23日)

    来週14週目に入る。

    悪い夢をよく見るようになった。

    仕事は6月中旬までする予定。

    三十四診目(4月28日)

    六ヶ月になった。順調。

    悪い夢はみなくなった。

    三十五診目(5月19日)

    便秘がちになった。

    予定日は9月23日

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]卵巣の中には、沢山の卵の素があります。

    この中のいくつかが毎月大きくなっていき、その中でも一番健康な卵が育って排卵となります。

    PCOSでは、中途半端な卵がたくさん育ってしまい、排卵もしにくい状態になります。

    なかなか排卵されないと、脳下垂体からLH(黄体化ホルモン)と呼ばれるホルモンがたくさん分泌されて卵巣の皮が硬くなってしまい、余計に排卵しにくい状態となってしまい、無排卵や月経周期が長くなってしまうのです。

    Tさんは来院時、生理周期は2ヶ月に一度でした。

    まだ結婚もしておらず、切羽詰まった状況でもない中で、まずは骨盤内の血のめぐりを高めて、健全な卵が育つ環境を作っていくことになりました。

    治療を続けていく中で、生理の周期が30日前後と正常になってきた時期と、結婚をしてタイミング法での妊活を開始した時期が、ちょうど良いタイミングとなり、すぐに妊娠をされました。

    現在は、妊娠中のケアとして安産のために治療を継続中です。[/baloon-line-left]

  • 突発性難聴からめまいが続くみどり市60代女性の改善までの経緯【改善事例】

    M・S

    63歳 女性 群馬県 みどり市

    初診

    平成27年1月16日

    お悩みの症状

    めまい 頭が重い

    M・S様が当院に来院された経緯

    Sさんは、10年前に突発性難聴になって入院しています。

    当時、ステロイドの治療で突発性難聴は良くなりましたが、その後3ヶ月に1回めまいが出現するようになってしまいました。

    60歳で定年となり仕事を辞めて、一時期調子が良くなっていましたが、一年後にめまいと吐き気が出現するようになりました。

    その後1年間で2回ほど強いめまいが出現しています。

    直近では、一週間前に強いめまいが出現し、その後も朝に軽いめまいが出ています。

    最近は、一週間に一回ほど夜寝られないことがあるとのことです。

    初回カウンセリングの様子

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Sさん、初めまして。治療を担当する院長の藤田です。

    まずは現在のお体の状態を教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]今一番大変なのは、朝起きた時にそれほど強くはないのですが、グラグラとめまいを感じることです。

    また、週に一回ぐらい、よく睡眠がとれないことがあります。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]めまいは気持ちの良いものではありませんね。

    病院で検査もされているようですね。[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]はい、去年脳のCTも撮りましたが異常はありませんでした。

    良性のめまいだと言われていますが、なかなか良くならず、ずっとこのままなのかと思うと、気分も落ち込んでしまいます。

    定年になって、新しい生活がはじまってこれからという時に、良い手立てはないものかと思い、こちらに伺いました。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]分かりました。早くSさんのお体の状態を向上させて、めまいに悩まずにすむようにしていきましょう。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    脈を診ると弱く、体のエネルギーが無い状態を表していいます。そして、その中にやや緊張が存在している状態でした。

    脳への血のめぐりに関係する椎骨脳底動脈に問題があるサイン、脳神経の疲労のサイン(僧帽筋の緊張)も見られ、

    また、お腹の状態を診ると、免疫の弱体化、瘀血の問題を示すサインも出ていました。

    初回の治療

    まずは週一回のペースで治療をしていくとお伝えしました。

    脳への血のめぐりを高めるために、椎骨脳底動脈の状態を改善するツボを使用。

    また、免疫強化、瘀血解消のツボも使用しました。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 曲池 四瀆 崑崙 天柱etc

    加えて、毎日の自宅でのセルフ灸を指導。

    経過

    初診(1月16日)

    はじめての鍼灸、しかもあまり鍼灸を信頼していないことが見受けられたため、小学生でも平気で受けられる無痛鍼による施術を行った。

    心が鍼を受け入れていないために、体の反応も今一つ。

    このような患者さんの場合、効果が現れるのに時間がかかることが多いので、施術を継続していく事の必要性、しっかり継続していくことで改善が見込める事をお伝えした。

    二診目(1月23日)

    前回施術の後、2日後に強いめまいが出現した。

    朝のめまいも依然としてある。

    三診目(2月6日) 

    大きなめまいは出ていない。

    小さなめまいも、以前より軽くなってきている。

    ※予想以上のスピードで状態が良くなっていることもあり、月に二回の施術ペースに変更。

    四診目(2月26日)

    めまい無し。

    調子良い。

    五診目(3月13日)

    寝不足になると、めまいっぽくなることが頻繁に有ったのが、無くなった。

    六診目(3月25日) 

    朝4時に目が覚めてしまうとのこと。

    入眠時間が、夜の10時半、11時なので、それほど心配する必要はないと伝える。

    本日の朝から、頭重とめまいが起きそうな感じがある。

    七診目(4月10日)

    調子は悪くなかった。

    最近、落ち込むことが無かった。

    首がこって、脈が速いなと感じることが一回あった。

    八~十二診目(5月7日~7月16日)

    首の凝りを感じることが時にあり、そんな時はめまいっぽい感じが出る程度。

    日常生活に支障はないレベルで推移していた。

    十三診目(8月5日)

    回転性めまいが起こった。2時間ほど起きられず。

    めまいが起こるまでの4日間、暑さと、ご主人のいびきが原因で、睡眠が良く取れなかったとのこと。

    それが原因となって、久々の回転性めまいが起こったと考えられる。

    十四診目(8月20日)

    前回の回転性めまいは一時的なもので、その後は特に大きく変わってはいない。

    状態が

    十五診目(9月1日) 

    今朝、目が覚めた時にめまいを感じたが、起きたら大丈夫だった。

    ※多少めまいを感じることはあるものの、日常生活に影響するような程度ではないため、治療間隔を1ヶ月に一回に。

    十六診目(10月15日)

    めまいは出なかった。

    十七診目(12月3日)

    東北にバス旅行に行った。

    帰って来てから疲れ、風邪をひいた。

    十八~二十一診目(平成28年1月28日~4月28日)

    めまいを少し感じることもある程度。

    また不眠になってきた。

    二十二診目(7月14日)

    一週間前に少しフラフラした程度。

    前回の治療から二ヶ月経ったところで、少しめまいが出る感じだった。

    二十三診目(8月18日)

    一週間前からめまいが出るように。

    その前からめまいがでそうな気配があった。

    二十四診目(12月1日)

    ずっと大丈夫だったが、一週間前からめまいが出るように。

    11月上旬ごろから変な感じだった。

    二十五診目(12月22日)

    前回の治療後、翌日からめまいは軽減。

    二十六診目(平成29年1月5日)

    12月29日に、一日2~3時間ほどパソコンで年賀状を作成していた。

    寝不足もあった。

    30日31日と回転性めまいが出現。吐き気、めまいもあった。

    二十七診目(5月11日)

    4月に物干しを干そうとしたら、回転性めまいが出現した。

    その後も、頭の重いのが続いていて、昨日運動をして横を向いた時に回転性めまいが再び出現。

    二十八診目(5月23日)

    めまいは落ち着いた。

    二十九診目(7月13日)

    昨日の朝から、めまい出現。

    5日前からキーンとする耳鳴りがあった。

    一ヶ月前から、肩こりがひどかった。

    三十診目(7月20日)

    めまいは落ち着いた。

    ※これ以降も、普段は調子よく、疲労が蓄積して首の凝りがひどくなるとめまいが出現し、その都度治療をして改善させています。

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]

    初回の来院時、看護師であるSさんは「自分が鍼灸を受けるなんて・・・」としきりに言っていました。

    長年、西洋医学の世界に浸ってきていたため、東洋医学である鍼灸治療を受ける自分に納得できなかったようです。

    数回の施術の後、治療効果を実感してからは積極的に通われるようになりました。

    一回目の治療の時は、施術に対する体の反応が悪く、効果が出るのに時間がかかるかなという印象でした。

    しかし、効果を実感するとともに反応も良くなったため、スムーズに良くなっていきました。

    心と体は密接な関係があるので、心の状態(治ろうとする気持ち、施術に対する信頼)などは、治療効果にも大きく影響します。

    この事例をご覧になって、鍼灸を受けるかどうか迷っている方がいたら、この点をよくよく考えてから決めてください。

    せっかく受けるのなら、出来る限り効果が出やすい状況で受けて欲しいので。[/baloon-line-left]

  • 産後の動悸と息切れに苦しんでいた伊勢崎市32歳の女性が元気に生活できるまでの経緯【改善事例】

    R・S様

    32歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年7月6日

    お悩みの症状

    切迫早産のため帝王切開による出産後、一ヶ月経ったごろに突然動悸が出現。

    R・S様が当院に来院された経緯

    Sさんは30代前半の女性。切迫早産のため帝王切開による出産をして一ヶ月経った頃に、突然動悸や息苦しさが出現しました。

    夜間の救急外来にかかって、心電図の検査をすると、不整脈はあるものの問題のあるものではなくて治療不要と判断され一旦帰宅しました。

    翌日、ふたたび循環器科で心電図や心エコー、採血、尿検査など詳しく検査をしても異常はみられず、気に病まなくて大丈夫だと言われてしまいます。

    そうは言われても辛い事には変わりなく、他に方法は無いか探したところ鍼灸が自律神経を整えられると知り、ネットで調べて大成堂をみつけ連絡をされてきました。

    一人で運転できない状態だったため、お母様に連れられての来院。

    初回カウンセリングの様子

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Sさん、初めまして。本日治療を担当する院長の藤田です。

    小さいお子さんを育てながらの今のお体の状態は、さぞ大変なことでしょうね。

    まずは現在のお体の状態を教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]今大変なのは、動悸と息苦しさがふとした時に出て来て、このまま死んでしまうのではと思ってしまいます。

    調子が悪くない時でも、またなるのではと不安に感じて、いつも無意識に心配してリラックスができません。

    育児も大変で、常に気をはって心も体も休めずに疲れてしまっています。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]それはとても大変ですね。

    病院の検査では異常が見つかっていないのですよね?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]はい、循環器科でいろいろと検査をしましたが、心臓も甲状腺も異常は有りませんでした。

    動悸が出た時のために薬が出されて、2週間でに2、3回使いました。

    あまり気にし過ぎないようにと言われているのですが、辛くて・・・どうすれば良いのか分からなくて・・・

    自律神経に鍼灸がよいと目にしまして、何とか助けてもらいたいのです。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]分かりました。早くSさんのお体の状態を向上させて、体の心配をせずに育児が出来るようにしていきましょう。

    まずはお体を調べて、いまどのような状態になっているのかみていきましょう。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    脈を診ると早くて緊張しています。

    案の定、交感神経が高ぶっている状態を表す脈です。

    お腹を診ると、帝王切開の手術痕がみられ、これが実は精神活動に大きな影響を及ぼします。

    後頭下筋の問題が見受けられました。これは内臓の働きをコントロールする迷走神経に影響するため、心臓に異常がないのに動悸が出る原因となります。

    また、頚椎3番にも問題がみられました。

    これはの問題で、は東洋医学的にストレスに関連してきます。

    初回の治療

    まずは週一回のペースで通院することが最善だとお伝えしました。

    帝王切開の手術痕の状態を改善するためのツボを使用。

    後頭下筋の緊張を緩めて、迷走神経を健全な状態にする。

    頚椎3番を緩めて肝の状態を改善させる。

    以上を中心とした施術を行いました。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 四瀆 崑崙 風池 術痕etc

    更に毎日の自宅でのセルフ灸を指導。

    経過

    初診(7月6日)

    はじめて鍼灸を受けるため、小学生でも平気で受けられる無痛鍼による施術を行った。

    ツボへの刺激による体の変化が早く、非常に素直に刺激を受け入れられるタイプだった。

    このタイプは経過が速やかに改善していくので、その旨をお伝えた。

    また末梢の循環が悪いので、夏とはいえ就寝時にあまり冷えないように、そして自宅でのお灸のアドバイスをした。

    二診目(7月13日)

    前回施術の後、数日はやや不安が軽くなる感じがした。

    靴下をはいて、長袖で寝るようにしたら調子が良いとのこと。

    お灸はアドバイス通り、毎日しているとのこと。

    三診目(7月20日) 

    動悸、息苦しさはまだある。

    母親が何気なく言った一言が、グサッと来て不安が強まった。

    ※初診から母親が付き添いで来院していたが、一人で来院するように。

    四診目(7月27日)

    動悸、息苦しさはまだある。首肩こりを感じる。

    ランチには出かけられるようになる。

    昨日、雨で家の中にいて、胸にもやっとする感じがあった。

    ※出産後に以前のズボンが履けなくなっているので、骨盤矯正を受けたいと思っていると打ち明けられた。

    そのため、特別に骨盤矯正の施術も加えるようにした。

    五診目(8月3日)

    少し胸にもやっとする感じが出たことがあるが、それを引きずらなくなった。

    「また悪くなったらいやだな」という不安がある。

    ※前回の骨盤矯正の施術で、ズボンが履けるようになったとのこと。

    六診目(8月9日) 

    今日は、首肩の凝りを強く感じる。

    夜は良く眠れるようになった。

    冷えもあまり感じなくなった。

    七診目(8月23日) 

    調子は悪くなかった。

    最近、落ち込むことが無かった。

    首がこって、脈が速いなと感じることが一回あった。

    八診目(8月31日) 

    4日前、夜ご飯を食べている時に、急に呑み込めない感じになって、少しふっと不安を感じた。

    夜中に寒さをかんじて、胸が苦しい感じがした。

    気持ちがモヤモヤするのが一番嫌な感じ。

    九診目(9月7日) 

    前回の治療後、不安はかなり薄らいだが、まだ少し残っている。

    首がこわばっている感じがあった。

    昨日悪寒を感じたが、お灸をしたら大丈夫になった。

    十~十四診目(9月13日 28日 10月12日 25日)

    状態が安定してきたので、二週間に一回の施術ペースに。

    まだアップダウンはあり、時々の不安がふっと出ることもあるが長引かない。

    十五診目(11月1日) 

    娘を長時間抱っこしていたら肩こりが強くなった。

    次の日、朝起きたらどよーんと気分が落ちこんで、うつうつとした。

    その次の日も首がこわばって、気分がどよーんとして、気持ちの切り替えができない。

    十六診目(11月8日)

    だいぶつらかった。

    ドツボにハマっていた。

    実家に帰ろうか考えている。

    十七診目(11月15日)

    夢をたくさん見る。

    いろいろとネガティブなこと、最悪なことを考えてしまう。

    カウンセリングを受けることにした。

    十八診目(11月24日)

    カウンセリングに行って来た。

    納得するところがあったが、なにか机上の空論的な印象だった。

    嫌なイメージは無くなったが、子供と二人きりでいることは不安に感じる。

    母が来てくれたのに、イラッと感じてしまった。そばにいて欲しいのに、いて欲しくない矛盾。

    十九~二十二診目(12月1日~12月29日)

    やっと落ち着いてきて、すごく悪いという状態はなく、またなったら嫌だなという不安を感じる。

    年末、年越しで忙しくしているのが、気が紛れて良いほうに転んでいるよう。

    二十三診目(平成29年1月15日)

    疲れや空腹の時に、気分が落ちやすいのが分かったので、それを避けるようにしている。

    お正月はゴロゴロしていた。

    状態が良いので、ふたたび二週間に一回の施術ペースに。

    二十四診目(1月26日)

    特に不安はなかった。

    ※この後、二週間に一回のペースで施術継続。特に問題も無く、不安もほとんど出るようなことも無く、現在もメンテナンスで通院中。

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]

    出産後に動悸、不安、息切れ、気分の落ち込みなどの症状に悩むSさん。

    救急搬送されるような状態でしたが、検査では異常が見つからず、家では初めての育児に対するストレスや不安もあって、にっちもさっちもいかない状況でした。

    当サイトのコラム、頭痛、めまい、メニエール、頚椎症、自律神経失調 首専門鍼灸師が教える、首が原因で起こる症状5つのタイプにも書きましたが、Sさんはまさにタイプ⑤が当てはまりました。

    数回の施術後、動悸や息苦しさなどは出なくなりましたが、不安感がしつこく出ていました。

    一時期、状態が良くなり、施術間隔を二週に一回にしましたが、まだ時期尚早で状態が後退し不安が強く出るようになってしまい、週一回のペースに戻しました。

    この時、首肩コリを強く訴えているので、これが状態後退の原因と考えられました。

    後頭下筋群と頸椎3番が原因であることが示唆されています。

    実際ここを緩めていくことで、状態も改善しました。

    約半年の施術で不安がほとんど出なくなり、二週に一回のペースで現在に至るまで施術を受け、状態は安定しています。

    [/baloon-line-left]

  • 更年期になって疲れやすく、やる気も落ちてしまった玉村町の46歳女性【改善事例】

    C・Y様

    46歳 女性 群馬県 玉村町

    初診

    平成29年6月15日

    お悩みの症状

    更年期による諸症状:疲れ易い、やる気が出ない 冷える 首こり 肩こり 寝つきが悪い 眼精疲労 膝痛 肘痛

    C・Y様が当院に来院された経緯

    1年以上前から、Yさんは更年期によるさまざまな症状に悩まされていました。

    非常に疲れやすく、やる気も起きず、体にエネルギーがないような状態が続いていました。

    また膝や肘の痛みも1年近く続いていました。

    日常生活も普通に過ごせないような状態で、どうにかしないといけないと思われていました。

    鍼灸は受けたことは無かったのですが、更年期の症状に鍼灸という選択肢があることを知って、大成堂に来院されました。

    初回カウンセリングの様子

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Yさん、初めまして。本日治療を担当する院長の藤田です。

    いろいろとお体の症状がありますね。

    まずは現在のお体の状態を教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]今、一番困っているのは、10ヶ月前に痛めた両膝と、半年前に痛めた両肘が、まだ全然治らないことです。

    両膝は、ある日高いヒールの靴を履いた後から痛くなって、それ以来ずっとです。

    両肘は、竹ぼうきで庭掃除をしたときに痛めてから続いています。犬の散歩をすると痛みが強くなります。

    あとは更年期になって、眠れないとか、火照って体が熱いといった症状がでるようになって、特に疲れやすくて体力がなくなって動けなくなってしまい、日常生活もままならない状態です。

    手足の冷えも強く感じるようになって、最近はサンダルも履けません。ストッキングやタイツがないとダメになってしまいました。

    目もとても疲れるし、めまいも感じます。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]かなり大変なお体の状況ですね。

    病院にはかかりましたか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]はい、婦人科で更年期と言われて、エストラーナテープを貼るようになりました。

    それで、気分の落ち込みもあったのですが、それは楽になりました。

    でも、それ以外は変わらなくて・・・

    何か良い方法は無いかと思いまして・・・[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Yさんは、今の体の状態のために、何が出来なくて困っていますか?家事とか、趣味とか、何かありますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]はい、旅行が好きなのですが、こんな状態では出かける気にもなれず、元気になって旅行や出かけることを楽しみたいです。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]元気になって、旅行に出かけられるようにしていきましょう。

    では、まずはYさんのお体がどのような状態なのか調べていきますね。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    脈を診ると沈んでいて、エネルギーが落ちている状態を示しました。

    また扁桃弱体のサインが、頚部にあるツボ(天牖)にはっきりと出ていました。

    扁桃は免疫の要となる臓器で、弱体することは疲労の大きな原因になり、ここを強化させることが疲労回復につながってきます。

    風池に圧痛があり、後頭下筋の緊張もキャッチできました。

    後頭下筋の緊張は、頭部鬱血(頭部瘀血)につながり、また、手足の冷えも有るため体幹に熱がこもり、頭に昇った熱が鬱滞して脳の働きを落とします。

    治療

    最初は、週一回のペースで通院するようにお伝えしました。

    扁桃の弱体に対して強化のためのツボを使用。

    後頭下筋の緊張を緩めて頭の鬱血を下げる。

    骨盤内の血流を高めて、卵巣に血液を送りこみ残っている卵巣の機能を出来る限り高める。

    その他肘膝局所の筋緊張、トリガーポイントを緩める。

    以上を中心とした施術を行いました。

    使用したツボは、陰陵泉 外関 曲池 肘膝のトリガーポイント、次髎 梨状 天柱 風池etc

    加えて、毎日の自宅でのセルフ灸を指導。

    経過

    初診(6月15日)

    Yさんは、鍼灸は全くの初めてとのことでしたが、鍼灸に対する不安は持っていませんでした。

    大成堂では、初診では小学生でも平気で受けられる無痛鍼による施術を行います。

    後頭下筋の緊張が強く、ここを緩めるためのツボである外関では完全に緩ませることができませんでした。

    そのため、髪の毛と同じ太さの鍼を使い、直接鍼を刺す施術を行い緩めました。

    骨盤内の血液循環を高めるためのツボにお灸をおこない、初回の施術は終了しました。

    二診目(6月22日)

    前回施術の直後から3日間、目の前にあった霧が晴れたような感じだったとのことでした。

    肘の痛みは最初の痛みを10とすると4~5程度に、膝は10とすると1~2程度に。

    寝つきも良かった。治療「こんなに楽なのはどれぐらいぶりだろう」と言われました。

    一診目と同様の施術をして、後頭下筋は前回よりもやや緩みやすくなっていました。

    三診目(6月29日) 

    前回の施術後の状態は、肘膝は同じ様な状態で、首に関しては楽になったとのことでした。

    施術は前回と同様におこないました。

    四診目(7月6日)

    イヌの散歩のときに、急にリードを引っ張られて無理な力がかかってしまい、それから肘の痛みがややぶり返したとのこと。

    肩の張りはかなり緩んでいるが、体全体のだるさが結構あり。

    昨日、胃が気持ち悪くなり、ムカムカして少し戻してしまった。半年前(今年の初め)から、少し食べる量が多いと気持ち悪くなることがあった、とのことでした。

    五診目(7月13日) 

    ここ最近は良く寝られるようになってきた。

    以前は顔が熱くて寝られないことがあったが、それがほとんど無い。

    その他は変わりなしとのこと。

    七診目(7月27日) 

    少し寝つきが悪いことがあった。

    肩のはりが強い。

    以前は散歩もほとんどできなかったが、35分くらいまで平気で出来るようになったとのことでした。

    膝もあまり気にならない。

    八~十二診目(8月3日 10日 17日 24日 31日) 

    前回より今回、そして次回と少しづつ症状の改善が進んでいます。

    肘の使い過ぎや、散歩を少し多くしてしまった時に、肘や膝の状態がやや後退することもありますが、施術をして改善していくことを繰り返しています。

    肘も膝も10→2程度をキープしています。

    十三診目(9月7日) 

    体調良く、睡眠も良くとれている。

    散歩もできている。

    体を動かすと疲れてしまっていたのが、今は動いても調子良い。

    Yさんは、よく体の変化に対する感想を施術中に言われるのですが、今回はしみじみと「動けるって良いですね」「大成堂に来て良かった」と言われるまでになりました。

    十四診目(9月14日) 

    この一週間、2回ほど寝つきが悪い時があった。

    とはいえ、朝起きた時の体の軽さが、今まで忘れていたぐらいのものがよみがえってきたようだとのことでした。

    それほど元気になったと喜ばれていました。

    十六診目(9月28日)

    昨日の朝、ふわふわとするめまいがした。頭を動かすとめまいがして吐いてしまった。

    一年前に、耳石の問題でめまいになったことがあったとのこと。

    十七診目(10月5日)

    前回の施術直後、めまいは良かったが、だんだんとまためまいが出るようになってしまった。

    耳鼻科に行って検査を受けたが、問題はみつからなかったとのこと。

    現在は、10→2~3程度に軽減している。

    十八診目(10月12日) 

    めまいは少し残っている程度。10→1程度に軽減。

    少し疲れがある感じ。肩が張っている。

    十九~二十四診目(10月20日 25日 11月2日 9日 16日 24日) 

    めまいは大丈夫。

    散歩もできている。

    よく眠れて、昼も調子良い。

    肘も膝は、使い過ぎた時に違和感を感じる程度。

    だいたい同じような状態で推移していました。

    二十五診目(11月30日)

    京都にいる娘さんに会いに旅行して、紅葉やお寺を観に歩き回ったためか、足がだるい。

    二十六診目(12月7日)

    足がだるいのが続いていて、散歩を躊躇している。

    ずっと便通が良かったのに、京都から帰って来てから便秘になっている。

    二十七診目(12月14日)

    足のだるさは軽くなってきた。

    それに代わって背中がパンパンに張っている。

    二十九診目(12月28日)

    気持ち悪くなって吐いた。それから3日間調子が悪かった。

    その後、散歩を復活した。

    体は大丈夫だけど、気力がない。

    三十診目(1月5日)

    便秘で一週間便通がなかった。昨日やっと出た。

    正月はバタバタ忙しかった。

    便秘治療のツボとして、天枢、帯脈をプラスしました。

    三十一診目(1月11日)

    少しづつ便通があるようになって、昨日はスッキリ出た。

    娘が成人式で送り迎えして疲れた。

    その後、体がだるく、動くのが大変な感じ。

    三十二診目(1月18日)

    前回の施術後から、便通はずっとある。

    睡眠もしっかりとれている。

    散歩も普通にできて、体力は大丈夫。

    やる気、気持ちが戻らない。

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]

    更年期にともなうさまざまな症状に悩むYさん、

    疲労感が強くやる気も出ない状態でしたが、

    初回の施術で、それまで目の前に霧がかかっていたような感じがなくなり、目の前が晴れたことに驚かれていました。

    1年程前に痛めた肘と膝もずっと治らず、心身ともに疲弊してしまっていました。

    更年期となって、女性ホルモンのバランスが乱れると、そのほか全身のホルモンバランスと自律神経のバランスの乱れにもつながってしまいます。

    副腎ホルモンが不足してくると炎症が治りにくくなりますが、そのあたりの問題が関係していたと考えられます。

    体のエネルギーが無くなってしまい、ガス欠状態にかんじていたのが、生活で疲労することはあっても、エネルギーがまた復活するよう感じられるまでになりました。

    アップダウンがありますが、大きな流れでは良い状態になっています。

    今後もアップダウンはあるでしょうが、ご自身の体と向き合い体の声を聴く姿勢をもたれている患者さんなので、今後も更年期を有意義に過ごされていくことでしょう。

    [/baloon-line-left]

  • 【改善事例】妊活希望の29歳女性教師、職場のストレスで生理不順に悩み妊活はりを希望して来院

    F・K様

    29歳 女性 群馬県 高崎市

    初診

    平成27年2月24日

    お悩みの症状

    生理不順 肩こり 冷え性

    F・K様が当院に来院された経緯

    Kさんは小学校の先生です。

    約半年前(昨年8月)に結婚をしてから、徐々に生理が遅れるようになりました。

    現在、まだ同居はしておらず、今年の4月から一緒に住む予定とのことで、今のような生理が不順の状態では妊娠できるか心配で、そのことにストレスや不安を感じていました。

    妊娠しやすい体になりたいと思い、ネットで女性ホルモンのバランスを整える方法は無いかと調べていて、大成堂のサイトを見つけました。

    初回カウンセリングの様子

     

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Kさん、初めまして。本日治療を担当する院長の藤田です。

    早速ですが、生理が不順になり始めた時の状況を詳しく教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]半年前の去年の8月に結婚をしまして、まだ同居はしていません。

    2ヶ月後の4月に同居をする予定です。

    ちょうど結婚をしたあたりから、徐々に生理が遅れるようになりました。

    もともとは31日周期でしたが、40日前後に送れるようになってしまいました。

    同居をしたら、妊活をしたいと考えていて、今までこんな生理が乱れたこともなかったので、このまま生理が安定しない状態で妊娠出来るか心配しています。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]そうですか。妊活を予定している中で、今まで順調だった生理が乱れるようになって不安に感じているんですね。

    妊活を予定している中でストレスによっても、女性ホルモンのバランスが崩れて、生理は乱れやすくなります。

    結婚という行為事態、例え良い事だとしても人の体にとってはストレスとなります。

    もう少し状況を教えてもらえますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]実は小学校の教員をしていまして、とても大変なクラスを担当しています。

    このまま続けることが辛くて、職場には移動を申し出ています。

    もし希望の職場に移動できない場合は、仕事を変えようか悩んでいます。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]なるほど、結婚だけでなく、職場が大変なことも強いストレスとなっているようですね。

    婦人科の受診はされましたか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]はい、検査をしても異常はみつかりませんでした。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]分かりました。

    ではこれからKさんのお体を検査していって、今どのような状態なのか調べていきたいと思います。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    検査を行っていくと、

    腹部の反応点を探って(腹診)いくと、左下腹部に強い圧痛がみられました。

    これは瘀血(おけつ)があるサインです。

    また副腎、卵巣、子宮の反応点にも圧痛があり、問題があることを示すサインが出ていました。

    卵巣と子宮にサインがあるのは納得しやすいですが、なぜ副腎にもサインが出ているのでしょうか?

    体に強いストレスがかかると、それに対抗するためにコルチゾール(副腎ホルモン)が分泌されます。

    常にストレスにさらされていると、副腎が頑張ってコルチゾールを出し続けることになってしまいます。

    そして、最終的に副腎は疲れてしまい、副腎疲労になってしまいます。

    そうなるとコルチゾールは分泌できなくなって、痛みや炎症などの問題が起こってきてしまうのです。

    Kさんには、血の巡りをよくして瘀血(おけつ)を取り除くこと、骨盤内の血流を高めて卵巣、子宮の状態を良くすること、副腎の疲労を取り除くことを中心とした施術を行っていくとお伝えしました。

    治療

    毎週の通院が難しいとのことなので、セルフ灸をしっかりとしてもらう事をお伝えして、だいたい2週間に一回の通院となりました。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 左中封 次髎 復溜etc

    加えて、毎日の自宅でのセルフ灸を指導。

    経過

    初診(2月24日) 

    不安、ストレスを強く感じているので、大前提としてお話を詳しく伺い、安心、リラックスをしてもらうように努めました。

    それに加えて、瘀血を取り除き、副腎の働きをサポートし、骨盤内の血流を高めて卵巣、子宮の状態を良くするための施術を行っていきました。

    最初は、左下腹部(瘀血の反応点)を左中封への無痛鍼によって消去させました。

    その後、副腎の機能をアップさせるツボへの施術、骨盤内の血流を高めるツボへのお灸を順次行い、初回の施術を終了しました。

    妊活に限らず、婦人科のさまざまな症状にとって大敵である足の冷えもあるため、自宅で冷えのためのセルフ灸やその他セルフケアの指導を合わせて行いました。

    二診目(3月4日) 

    前回と同様に、瘀血を取り除き、骨盤内の血流を高め前回の治療に加えて、頭にこもった熱を取り除くための施術を加えました。

    ストレスや不安で脳を使い過ぎていると、脳がオーバーヒートを起こします。

    そのため頭に昇った熱が下がるように、首を緩める施術を加えました。

    三診目(3月18日) 

    昨夜、こたつでうたた寝をしてしまい、今朝起きたらお腹が張っていて、便がスッキリ出なかった。

    3日後に、職場の移動願いが通るかの結果が分かるとのことで、かなりストレスフルになっていました。

    そのためお腹の働きにも影響が出ている状況です。

    瘀血のための左中封への施術は、実は腸の活動を高める働きもあるので、一石二鳥の効果です。

    職場移動のことや、終わりに近づいている3学期のことなどもあり、ストレスのピークという感じの状態でした。

    四診目(3月30日) 

    5日前に生理が来た。今回は31日周期で、正常の期間だったとのことでした。

    希望の職場に移動ができたとのことで、ホッとした様子。

    昨日業者にお願いして引っ越しをした。

    治療をスタートして一回目の生理が正常の周期になったこと、職場の移動も希望通りとなり、新たな生活のスタートも準備万端と、良い状態になってきました。

    五診目(4月15日) 

    新生活のストレスを感じている。

    新しい職場は、以前より良いとのこと。

    ※職場でのストレスは軽減するようになったのですが、今度は同居という新しい生活にストレスを感じるようになっています。

    Kさんは、基本的にストレスを感じやすい性格のようです。そのため、一貫して出来る限りお話を聞いて、ストレスを発散するようにしていきました。

    七診目(4月29日) 

    夕食後にリビングのソファでうとうとと寝てしまうと、ご主人がグチグチ言うので、それがストレス。

    夜、ご主人はすぐに自分の部屋にこもってしまい、コミュニケーションも取れずに不満を感じているとのことで、こんなはずじゃなかったとまで言われました。

    生理がまだ来ていない。

    前回は31日周期で、3月25日に生理が来たのに、今回はまだ来ない(現時点で34日経過)。

    同居は失敗だった?とまでいう勢いだったので、詳しくお話を伺い、悩みを受け止めながら施術を行いました。

    八診目(5月13日) 

    昨日産婦人科で診てもらったところ、めでたく妊娠6週目!

    前回の施術時、生理がまだ来なかったのは妊娠していたためで、すでに悪阻が出はじめているので、悪阻のためのお灸のポイントにマークをするのみで施術は行いませんでした。

    妊婦のための東洋医学的生活法の資料をお渡しし、それを参考にライフスタイルに注意するように、そして安定期に入ったらまた来院するようにお伝えしました。

    九診目(8月11日) 

    安定期に入り、悪阻も落ち着いている状態。

    現在、学校は夏休みに入っていて、11月に産休に入る予定。

    前回の妊婦のための資料に書かれているように、甘いものをひかえているとのこと。

    妊娠中の体の状態は妊娠までに決まり、出産時の体の状態は妊娠中に決まります。

    安産のために、出来るだけ動く、歩く、甘いものは摂りすぎないなど、生活をする上で注意すべきことをお伝えしつつ、施術によるサポートも出産直前まで続けるようにお話をしました。

    十診目(9月9日) 

    男の子と判明。

    立ち上がる時に、時々腰に違和感を感じるとのこと。

    十一診目(9月29日) 

    前回の腰とは違う場所を、立ち上がる時に痛めてしまった。

    ギックリ腰?とのことでした。

    状態を診ていくと、腰というよりも仙腸関節とその周りの筋肉のトラブルと判明したので、その部位の緊張をとりのぞく施術をしました。

    十二診目(10月14日) 

    前回の治療後、2日ほどで痛みは無くなったとのことでした。

    今回は首から頭にかけての痛みあり。

    後頭下筋の緊張がみられたので、外関に無痛鍼の施術を行って緩めました。

    十三診目(11月10日) 

    時々、後頭部に痛みを感じ、同時にお尻の筋肉の奥の方にも痛みを感じるとのこと。

    今までと同じ施術で、筋緊張を緩めていきました。

    産休に入り、いよいよ出産も近づいて来ました。

     

    ※12月1日にLINEで連絡があり、無事男の子を出産とのことでした。

     

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]

    Kさんは、ストレスを受けやすい性格で、一つのストレスの原因が無くなっても、次の原因がストレスになるという状態でした。

    幸い、早い段階で妊娠されたので良かったですが、これが妊娠するまでの期間が長くなってきていたら、ストレスがより強くなってそれが原因で妊娠しにくくなる危険性もあったかと思います。

    よく、不妊治療を一旦休止した途端に妊娠をした、というような話がありますが、まさに一度不妊治療のストレスからの解放が、結果につながった良い例です。

    ストレスは本来、人の体にとって必要なものです。

    ストレスがないことも、実は体に良くありません。

    しかし、何事も過剰になると体にとって悪影響となります。

    あなたが妊活をしているなら、全てにおいて「過ぎたるは及ばざるが如し」だと記憶にとどめておいてください。

    それが結果的に早く、良い結果につながるのですから。

    Kさんは妊娠後も体の不調に対して施術を受けに来院され、その都度対処をしていきました。

    結果、快適な妊娠生活を送ることができ、無事出産をされました。

    妊活している女性に、このKさんの症例を参考にしてもらえたら嬉しく思います。

    [/baloon-line-left]

    F・Kさんの実際の声

     

    高崎市 F・Kさま 女性 29歳
    症状:生理不順、生理の遅れ

     

    Q1:大成堂の治療を受ける前にどのようなことで悩んでいましたか?

    生理不順、生理の遅れ

     

    Q2:何がきっかけで大成堂の鍼灸治療をお知りになりましたか?

    インターネットで「生理不順、群馬」などで検索したところ、大成堂のホームページを見つけました。

     

    Q3:大成堂を知ってすぐに治療を受けましたか?何か不安を感じていましたか?

    LINEで1週間以内に予約ができ、すぐに治療を受けられました。針は痛みはないのか少し不安を感じていました。

     

    Q4:実際に大成堂の治療を受けてみていかがですか?

    針は全く痛みはないのに、体の痛みがどんどんなくなるのですごいと思いました。

    治療後、体が温まり、軽くなったように感じました。

    また、現在のストレスについての悩み等聞いていただけて、気持ちが楽になりました。

     

    Q5:大成堂の鍼灸治療を、どのような人に勧めたいですか?

    妊娠を希望していたところ、治療を始めて2ヵ月くらいで妊娠することができたので、同じような希望の方に勧めたいです。また、ストレスをかかえている方にも勧めたいです。

     

    ※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

  • 【改善事例】1年前から耳鳴りとめまいを感じ、めまい発作で仕事ができなくなる不安を抱えている40代男性

    S・A様

    49歳 男性 埼玉県 深谷市

    初診

    平成29年7月20日

    お悩みの症状

    左耳鳴り めまい

    S・A様が当院に来院された経緯

    一年前のある日、突然耳鳴りを感じるようになったSさん、会社でめまいと吐き気が出現して病院に駆け込みました。

    そのような発作が2回起こってからというもの、耳鳴りはずっと続いていて、めまいの発作も時々起こるようになってしまいました。

    めまいの発作が起こるのは、だいたい天気の悪い時でした。

    一時期、まったく発作が起こらなくなった時がありましたが、梅雨時に再びめまいの発作がおこるようになって以来、天気に関係なく突然起こるようになってしまいました。

    初回カウンセリングの様子

     

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Sさん、初めまして。本日治療を担当する院長の藤田です。よろしくお願いいたします。

    めまいが頻繁に起こるようになったとのことですが、もう少し詳しく今までの状況を教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/danseiwakai.jpg”]はい、一年ほど前の朝、突然左の耳鳴りが聞こえるようになって、なんだろうと思ったのですが気にせず会社に出勤しました。

    しかし、会社で突然めまいと吐き気が出て、会社を早退して病院に駆け込みました。

    病院で検査をしてもらったのですが、特に異常はみつからず、何が原因なのか分かりませんでした。

    それからというもの耳鳴りはずっとしていて、天気の悪い時に突然めまいが起こるようになってしまいました。

    数ヶ月して、一時期めまいが起こらなくなったのですが、梅雨時になってぶり返してからは、天気に関係なく週に何回もめまいが起こるようになってしまいました。

    仕事に支障がでてしまい、いつ発作が起こるかとビクビクしています。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]以前よりめまいの発作も頻繁になって来ていますし、仕事にも支障が出ているのは大変ですね。

    めまいの発作が起こった時の状況を、もう少し詳しく教えてください。[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/danseiwakai.jpg”]はい、最初突然汗が出てくるようになって、それに続いてフワーとめまいを感じるようになります。一旦発作が起こると、2時間ほど続きます。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]病院で検査をしたとのことですが、何科にかかりましたか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/danseiwakai.jpg”]耳鼻科と脳神経科です。何も異常はないとのことで、めまいの薬を出されて、それをずっと飲んでいますが・・・[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]めまいというと、耳か脳が原因と一般的には考えられていますが、そこに異常がないのにめまいに悩む方は多くいます。

    実は、首の問題でめまいが起こるケースが非常に多くあって、Sさんの場合もそれに該当する可能性が高いのです。

    では、今から問題の原因を見つけていきたいと思います。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    検査を行っていくと、

    頚椎の三番の問題椎骨脳底動脈循環不全のサインがみられました。

    頚椎三番はめまいとの関係が深いポイントです。

    椎骨脳底動脈は脳への血流に関与していて、ここに問題があるとめまいを引き起こします。

    耳鳴りは、耳周囲のトリガーポイントが確認できて、この問題が直接耳鳴りの原因になるのと同時に、耳への血流にも悪影響をおよぼしていることが見受けられました。

    これらの原因を改善させて、耳鳴りを鎮め、めまいの発作が起こらないようにしていきましょうとお伝えしました。

    また、耳鳴りめまいが起こるようになったのと同時期に、むくみやすくなったとの情報が引き出されました。

    お腹を触ると、非常に冷えていました。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 左曲池 難聴点 翳明 完骨 etc

    経過

    初診(7月20日) 

    頚椎三番の圧痛と、椎骨脳底動脈循環不全のサインとなる圧痛ともに四瀆と外関への無痛鍼によって消去させました。

    その後、耳周囲のトリガーポイントに鍼と灸をして緩め、施術を終了しました。

    左外関に施術をする時に、左の中指、薬指、小指が切断されていることに気がつきました。

    お話しを伺うと、15年ほど前に仕事中の事故で切断してしまったとのことでした。

    実は、この左手の指が切断されていることも、左耳鳴りに関与するのですが、それは考察で触れたいと思います。

    施術のツボに対してマーキングをして、自宅でのセルフ灸の指導を行いました。

    二診目(7月27日) 

    前回の治療後、それまではめまいが起こると2時間は続いていたのが、10分程度でおさまるようになったとのことでした。

    指導したセルフ灸もしっかりと行い、一回の施術で改善傾向がみられ前途洋々だと伝えしました。

    前回と同じ施術を行い、一週間後に来院するようにお伝えしました。

    三診目(8月2日) 

    前回の施術後めまいは起きていない。耳鳴りも小さくなっているとのこと。

    引き続き、順調に改善傾向がみられているので、施術も変えず初診、二診目と同様に行いました。

    五診目(8月24日) 

    めまいは引き続き起こっていない。「めまいが起こったら・・・」という恐怖心をずっと持っていたが、それもなかったと喜ばれていました。また耳鳴りも3分の2程度まで小さくなってきているとのことでした。

    六診目(8月31日) 

    めまいは無かったが、仕事でじっと坐っている時にやや不安感を感じた。

    この時期は梅雨と同じで、湿気が非常に多い季節です。この辺りがやや不安感を感じる状態に影響していると判断しましたが、今までの施術の積み重ねがあるので問題はないと判断しました。

    なお湿気に関しては、上記の指の切断と合わせてめまいに影響をおよぼしますが、これも考察のところで詳しく触れたいと思います。

    ※1クール六回の施術を終えた時点で、かなりの改善傾向がみられているので、施術間隔を二週間に一回のペースに伸ばしても問題ないと判断し、その旨をお伝えしました。

    七診目(9月14日) 

    めまい無く、耳鳴りも引き続き徐々に小さくなっている。

    十診目(11月2日) 

    めまい無し。体調良い。耳鳴りは半分にまで小さくなった。

    ※状態が安定しているものの、将来まためまいが起こったらという漠然とした不安は持っているので、施術間隔を三週間に一回のペースに伸ばして引き続き施術を行ってい来ましょうとお伝えしました。

    十三診目(1月5日) 

    めまい無し。耳鳴りは仕事中などは全く気にならず、静かな時に気になる程度。

    ※現在も三週間に一度のペースで施術をしながらセルフ灸を続けて、体調は非常に良い状態を維持できています。

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]

    今回のSさんは、突然の耳鳴りとめまいになやまされていましたが、実は突然に問題が起こったのではありません。

    左の指を15年前に切断していますが、まずこのことが耳鳴りの原因となっています。

    特に左の薬指と小指は、鍼灸医学では耳や頚椎三番と直接のつながりがあると考えています。

    15年前の指の切断の影響が、耳やめまいを起こす首のさまざまな部分に徐々に影響をおよぼして、コップに水が徐々に溜まって最後にあふれ出るように、あたかも突然耳鳴りとめまいが起こったのです。

    また、湿気がめまいの発作とリンクしていますが、東洋医学では「水毒」と呼んで、耳鳴りやめまいの大きな原因と考えられています。

    耳鳴り、めまいが起こるようになったのと同時期にむくみ易くなったり、湿気のある季節に悪化しているのはそのためです。

    Sさんは、指導したセルフ灸もまじめに継続してくれましたが、お灸は体内の余分な水分を捌いてくれる働きがあるので、このことも改善を速める要因となったと考えられます。

    なによりも、Sさん自身が積極的に治して行こうという意思をもって継続して来院されたことが、良い結果につながりました。

    Sさん、将来仕事を続けられるかという不安が解消されて本当に良かったですね。

    もしこれをお読みのあなたも同じような症状で悩んでいるのでしたら、Sさんのように積極的に治して行こうとする意思をもつことが、今の状況を改善する一歩になる事を知って欲しいと思います。

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  • 【改善事例】細かい作業で首こりがひどい設計士の改善までの経緯

    患者

    43歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成29年3月1日

    主訴

    首こり 自律神経失調 薄毛 花粉症

    症状

    12年ぐらい前から首こりを強く感じるようになる。

    設計の仕事をしていて、前かがみで根を詰める作業が多く、一日の終盤にこりが強くなってきて辛くなる。

    整形外科では頸椎がずれていると言われたことがある。

    4年ぐらい前から、めまいを感じるようになる。

    MRI検査をここ何年かは定期的に受けているが、特に異常が見つかったことはない。

    以前と比べて、血圧が高くなってきている。

    以前から食欲がなかったが、首こりがひどくなってきてから一層なくなった。

    春先は早く目が覚めてしまう。

    花粉症も毎年春先になるとひどくなる。

    検査

    体を診ていくと、頚椎3番の問題、扁桃弱体の問題、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。

    脈を診ると交感神経が高ぶっている状態と、パワーが落ちている状態をあらわしていた。

    また、東洋医学的にはの機能が落ちているサインが脈にみられた。

    腎は髪との関係が深く、薄毛の症状に関連してうることがうかがわれた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎3番の調整、扁桃強化、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチをおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 ネーブル 頭皮針 etc

    経過

    一回目の治療後(3月1日)、治療後、治療開始前の状態を10段階で10とした場合、10→3程度まで楽になった。

    その後、徐々に戻ってきて、夕方などの一番辛い時には8程度までに戻ってしまった。

    二回目の治療後(3月9日)、治療開始前のようなこりがとても楽になって、日中はあまり感じない。

    夕方になると徐々に強くなってくる。

    三回目の治療後(3月15日)、夕方の一番辛い時間帯でも10→5程度までになった。

    花粉症の調子が良い。

    四回目の治療後(3月22日)、少し風邪をひいたようだ。

    首こりは少しもどったが、それでも10→3~4程度。

    五回目の治療後(3月30日)、10→2態度に。

    六回目の治療(4月6日)、毎年春は鼻づまりがひどいのだが、今年は大丈夫。

    七回目の治療(4月21日)、首こりはほとんどなく調子良いため、略治として治療を終了した。

    治療のふりかえり

    この患者さんは設計士で、姿勢が悪く根を詰めることが多い作業を毎日している方でした。

    首のこりはひどい状態でしたが、ツボへの刺激に対する反応が良く、こりもスムーズに緩んでいったため、短期間で改善してしまいました。

    治療中に、毎回こりが緩んでいくことに驚いていたのが印象的でした。

    ツボへの刺激に対して非常に反応が良く治りやすいタイプの人と、ツボへの刺激に対して反応が悪く治りにくいタイプの人がいます。

    反応が良く治りやすいタイプの人は、だいたい性格が素直な人だということが、長年の経験から分かった結論です。

    この患者さんも素直なタイプの人で、初回の治療をする前に治りやすいタイプだと見ていましたが、案の定でした。

    性格や心理状況と体の治り方には関連が深く、

    昔の鍼灸医学の本には、治療をする前に患者さんの心を治療しなさいと書かれています。

    性格は変えることができませんが、心理状況は変えることができますので、大成堂では治療に入る前に、できる限り良い心理状況になるように心がけています。

  • 【改善事例】坐骨神経痛ではない左臀部から左太もも外側の痛みが、一ヶ月前から続く83歳Tさんの改善までの経緯

    患者

    Tさん 83歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年11月3日

    主訴

    左臀部外側の痛み 左太もも外側の痛み

    症状

    一年前、ベッドから降りるときに転倒して腰の骨を圧迫骨折して一ヶ月入院した。

    その後はリハビリをつづけ、現在はディサービスで週一回運動、リハビリをしている。

    そういった中、一ヶ月前に本箱や自転車など家の片付けしたところ、次の日から左のお尻から太もも外側の痛みが出るように。

    整形外科でブロック注射を受けたところ、三日間めまいが出現した。

    現在の痛みのレベルは10→7~8程度になっている。

    朝起きた時が一番痛い。

    この左側の痛みが出る前には、右の太もも外側の痛みがあった。

    検査

    体を診ていくと、左の小殿筋に強い圧痛があった。

    小殿筋は、お尻の横にある筋肉で、大腿骨の大転子のすぐ上に存在する筋肉。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    症状の出方と検査の結果より、小殿筋のトリガーポイントの存在が確定的だった。

    治療は小殿筋のトリガーポイントを消失させることを目的に行った。

    トリガーポイントを効果的に消失させるため、大成堂の裏メニュー剛の鍼による群鍼をおこなった。

    使用したツボは、左小殿筋トリガーポイント 左風市 etc

    経過

    二回目の治療(11月10日)、前回治療後、痛みは不変だった。

    三回目の治療(11月19日)、一昨日痛みが非常に強い。

    左臀部の上の部分の痛みは無くなったが、大転子付近の痛みは不変。

    自宅灸では、現在せんねん灸のニンニクを使っているが、所々以外は熱さを感じない。

    四回目の治療(12月1日)、昨日は非常に痛く10→7~8レベル。今日は10→6レベル。

    五回目の治療(12月15日)、昨日は痛くて、今朝はとても痛かった。調子良い時は10→5程度。

    六回目の治療(12月29日)、痛みレベル10→2~3程度に。

    ※痛みが軽減し状態が良くなってきているので、月に一回程度の治療に変更。

    七回目の治療(平成29年1月21日)、痛みレベル10→2~3。

    八回目の治療(2月9日)、だいぶ良くなってきた。

    九回目の治療(3月1日)、痛みは無く違和感を感じるのみ。

    ※略治として治療を終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、以前頭痛の治療に通われていた患者さんのお母さんで、娘さんに紹介されて来院されました。

    83歳とご高齢でしたが非常に元気で、この痛みさえなければ体には問題がないのにと言っているほどでした。

    朝起きがけの時に最も痛みが強く、日中活動をしているとだんだんと痛みが軽くなるのは、筋肉の問題です。

    寝ている間に筋肉が硬直するために朝が一番辛く、動かしている間にだんだんとほぐれてくると楽になってい来るパターンです。

    お尻から太ももまでの痛みというと、一番多いのは梨状筋の問題による坐骨神経痛です。

    これを梨状筋症候群と呼びます。

    坐骨神経痛というと、腰のヘルニアを思い浮かべる人が多いのですが、ヘルニアが原因のケースよりも梨状筋症候群が原因のケースが非常に多くあります。

    お尻から太ももにかけての痛みは小殿筋症候群

    更に問題なのは、このTさんの場合は梨状筋ではなく小殿筋の問題だったことです。

    小殿筋はお尻の横についている筋肉で、股関節を横に上げる時に使う筋肉です。

    梨状筋症候群でさえヘルニアとして見逃されやすいのですが、小殿筋症候群は更に見逃されやすい症状です。

    整形外科やペインクリニックにかかっても、小殿筋のトリガーポイントへアプローチしてもらえずに、苦痛が長引くケースが時々あります。

    小殿筋トリガーポイントへのアプローチは非常に簡単で、小殿筋症候群を知っているかどうかが重要です。

    太ももの外側の痛みには小殿筋症候群をまずは疑ってくださいね。

  • 【改善事例】首肩の痛み、臀部痛、更年期の症状(ホットフラッシュ)などに悩むブラジル生まれの日本人Sさんの改善までの経緯

    患者

    Sさん 54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年2月3日

    主訴

    首肩痛 臀部痛 更年期症状(ホットフラッシュ) テニス肘 花粉症

    症状

    以前より首肩のこりが強く、最近は目の奥の痛みも感じるようになっている。

    仕事で腕を酷使するためか左肘が痛く、腕を使うときに大変。

    最近、長時間車を運転する機会が多く、運転した後から右臀部の痛みを感じるようになった。

    2年前に閉経になり、ここ3ヶ月ホットフラッシュがひどくなってきた。

    花粉症もひどい。

    検査

    体を診ていくと、頚椎5番に問題がみられ、また副腎疲労のサインもみられた。

    右臀部は小殿筋、梨状筋にトリガーポイントが発生していて、また僧帽筋、後頭下筋群にもトリガーポイントが確認できた。

    左肘は上腕骨外側上顆の部分を押すと痛みがあり、いわゆるテニス肘という状態だった。

    治療

    検査の結果より、頸椎5番の調整、副腎強化、各筋肉のトリガーポイントを緩める治療、右肘への整体をおこなった。

    使用したツボは、四瀆 照海 各筋肉トリガーポイント 天柱 風池 etc

    また坐位で運動鍼(パイオネックス)をおこなった。

    経過

    二回目の治療(2月14日)、前回治療後、体が全体的に楽になった。

    右臀部はほとんど痛くない。

    三回目の治療(3月18日)、肩はだいぶ調子良い。左肘の痛みは少し残っている。ホットフラッシュはあまりない。

    花粉症がつらい。

    四回目の治療(3月30日)、花粉症は以前よりも楽になった。ホットフラッシュは多少ある。

    右臀部はややある程度。首肩もだいぶ楽に。

    ※体の状態がかなり良いので、ひとまず略治として中止。また調子が悪くなったら来院することに。

    治療のふりかえり

    この患者さんはブラジル生まれの日本人で、ご両親がブラジルに渡ってから生まれた方でした。

    非常にツボへの刺激に対する反応が良く、短い期間で体の諸症状が改善していきました。

    同じ症状でも、重症度によって治りのスピードが違ってくるのは当然ですが、治療を受ける患者さんの身体の感受性によっても治りのスピードは違ってきます。

    よく言われることですが、動物に鍼灸治療をすると非常に治りやすいと言われています。

    なぜだと思いますか?

    それはツボへの刺激に対して、素直に反応、変化をするからです。

    人は大脳が発達していますが、体に入った刺激に対して素直に受け入れず、さまざまな抵抗をしてしまいます。

    このため、人でも素直に受け入れるタイプの場合は治りやすいのです。

    今回のSさんはブラジル育ちですが、それも関係しているような思われました。

    三回目の治療の時に、花粉症がひどいという話になったのですが、

    「ブラジルには花粉症はありません。」

    「私もブラジルに戻った時は花粉症が無くなりますが、成田空港に着いたとたん花粉症になります」

    と言っていたのが印象的でした。

    環境は人に大きな影響を与えます。

    より良い環境で生活するためにも、もっと環境に対する意識を持ちたいものですね。

  • 五十肩による左肩の痛みに悩む伊勢崎市50代主婦の改善までの経緯【改善事例】

    患者

    54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年5月19日

    主訴

    五十肩 頭痛 ばね指 更年期による発汗、ホットフラッシュ

    症状

    昨年末ごろより左肩に違和感を感じるようになっていた。

    特に思い当たる原因はなく、自然と徐々に痛みが出てくるようになった。

    今年(28年)の2月ごろより痛みが強くなり、左肩を動かすのが大変になってきた。

    仰向けになると肩が痛くなってきてしまうので、横にならないと寝ていられない。

    5年程前より、月に数回の頭痛が出るようになる。後頭部頭痛。

    両手にばね指があ。右小指、左親指。親指はほとんど曲がらない状態。

    また、ホットフラッシュ、暑がり、発汗など更年期の症状にも悩んでいる。

    検査

    左肩はいわゆる五十肩で、挙上、結帯、結髪動作に制限がみられた。

    治療ベッドに仰向けになると左肩が痛くなってしまい、肩の下にタオルを差し込むことで短時間は仰向けになっていられる状態だった。

    肩甲下筋、小円筋の緊張が強く、また小胸筋、僧帽筋、深部の頚部の筋肉にも緊張がみられた。

    扁桃弱体のサイン、頚椎3番の問題、後頭下筋群のトリガーポイントのサインもみられた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    仰向けの大勢で長時間いられない状況だったので、まず肩甲下筋をゆるめことから始めた。

    その後、頭痛を起こす原因となる頸椎3番の調整、肩周りの筋緊張を緩和させる施術をおこなった。

    その後、扁桃強化の治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 天柱 etc

    プラス肩関節の可動域を瞬時に改善させる整体も加えた。

    経過

    一回目の治療(5月19日)、やや軽くなった感じ。

    二回目の治療(5月27日)、前回の治療でやや軽くなったかなという程度だとのことだったが、仰向けになってもらうと一回目の時ように痛みを感じず、ずっとその姿勢でいられた。

    そのことを伝えると、本人も驚いていた。

    三回目の治療(6月3日)、前回の治療から拇指が少し曲がるようになった。

    ドライヤーを使う時に、肩の痛みが薄らいて頭の後ろまで届くようになった。

    タオルで頭をふけるようにもなってきた。

    四回目の治療(6月17日)、ドライヤーが使いやすい状態。

    指が動くようになって、痛みを感じられるようになってきた。

    頭痛は全く起こっていない。

    五回目の治療(6月24日)、肩を動かした時の痛みがかなり軽減してきた。

    お灸をして寝ると夜が楽。

    六回目の治療(7月1日)、シャンプーを両手で出来るように。

    九回目の治療(7月22日)、今週は肩がずきずき痛み、首筋も痛くて痛み止めを服用したと言うので、話を詳しく伺っていくと、夜寝るときに肩を出していたとのことだった。

    寝苦しい暑い夜であっても、明け方には冷える場合があり、また扇風機の風も悪化の原因になるので気をつけるようにと伝えた。

    十一回目の治療(11月10日)、お風呂上りにブラジャーのひもがとめられた。

    最近、手を使いすぎるためか、拇指の調子が悪い。

    ※肩の痛みがひと段落してきたこともあって、今回より、以前から興味を持っていた美容鍼を毎回の施術と一緒にやって行くことに。

    十二回目の治療(8月18日)、左手首の痛み、左拇指球筋の痛み、左拇指関節の痛みがある。

    手首をひねる時に、ビックリするくらいの痛みが出る時がある。

    十四回目の治療(9月2日)、前回治療後の拇指の曲がりが良い。

    右手小指は完治。

    十六回目の治療(9月16日)、エプロンの紐が後ろで結べるように。

    十九回目の治療(10月7日)、久しぶりに頭痛があって、薬を服用した。

    肩の痛みは問題なく、肩の動く範囲も正常な右肩と比べるとやや悪い程度になる。

    引き続き肩の動く範囲を広げていく治療をおこないつつ、美容鍼をメインで行うようになる。

    二十三回目の治療(11月10日)、季節的に涼しくなってきたが、体は上の方が熱くなるので窓を開けて暖房をつけないことが多い。

    二十九回目の治療(111月10日)、最近は全く頭痛が出ない、これはここ数年全くなかったこと。

    女座りをした後や、深くかがむ時に右膝内側の痛みを感じる。

    現在、五十肩は完治。

    頭痛が時々出ることがあるが、それほどひどくない程度。

    膝はほとんど痛み無い。

    指も問題ない。

    という状態になり、美容鍼と体のメンテナンスのために月に一回継続通院中。

    治療のふりかえり

    医学的には、四十肩、五十肩という名称はなく、正式には肩関節周囲炎と呼びます。

    急性期、慢性期、拘縮期の三段階があり、この患者さんは拘縮期になりかけの状態でした。

    夜寝る時の痛みは改善しやすく、次は動作時の痛み、拘縮に入り固まった肩は一番治りにくいものです。

    最初、この患者さんも安静にしている時の痛みがありましたが、すぐに痛みは無くなりました。

    腱鞘炎や頭痛、ホットフラッシュなどの症状もあり、扁桃弱体と女性ホルモンの乱れが今回の五十肩の根本的な原因と見受けられました。

    扁桃弱体&女性ホルモンの乱れが起こす炎症

    扁桃腺があっても無くても良いぐらいに思われていたのは一昔前のことです。

    腫れたら手術でとってしまうことが今でもあるようですが、免疫の要となる臓器なので、やむを得ない場合以外は摘出しない方が賢明です。

    体が弱くなります。

    この扁桃腺が弱体化すると、体の組織に炎症を起こす原因となります。

    一番多いのが腱鞘炎です。

    腱鞘炎の原因は使い過ぎと考えられています。

    確かに、使い過ぎは原因の一つとなりますが、その前に扁桃弱体という基本的な原因があっての場合が非常に多いのです。

    なので、腱鞘炎そのものの治療をしているだけでは片手落ちとなってしまうので、扁桃を強化することと同時に治療をしていくことが重要です。

    五十肩も、いろいろと原因が言われていますが、その前のベースとしての原因が扁桃弱体です。

    更に、女性ホルモンの乱れも原因の一つとなってきます。

    腱鞘炎、五十肩(肩関節周囲炎)など炎症のベースとなるもう一つの原因となります。

    更年期の女性に腱鞘炎が多いのも、これが理由です。

    このため、今回も扁桃強化を主に、女性ホルモンのバランスをとる事も加えて五十肩の治療をしたわけです。

    ※この患者さんは、現在は体的にはそれほど問題が無くなり、体のメンテナンスと、これまで施術した美容鍼の効果を維持することを目的として月に一回来院されています。