カテゴリー: 五十肩・四十肩

  • 【改善事例】首肩の痛み、臀部痛、更年期の症状(ホットフラッシュ)などに悩むブラジル生まれの日本人Sさんの改善までの経緯

    患者

    Sさん 54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年2月3日

    主訴

    首肩痛 臀部痛 更年期症状(ホットフラッシュ) テニス肘 花粉症

    症状

    以前より首肩のこりが強く、最近は目の奥の痛みも感じるようになっている。

    仕事で腕を酷使するためか左肘が痛く、腕を使うときに大変。

    最近、長時間車を運転する機会が多く、運転した後から右臀部の痛みを感じるようになった。

    2年前に閉経になり、ここ3ヶ月ホットフラッシュがひどくなってきた。

    花粉症もひどい。

    検査

    体を診ていくと、頚椎5番に問題がみられ、また副腎疲労のサインもみられた。

    右臀部は小殿筋、梨状筋にトリガーポイントが発生していて、また僧帽筋、後頭下筋群にもトリガーポイントが確認できた。

    左肘は上腕骨外側上顆の部分を押すと痛みがあり、いわゆるテニス肘という状態だった。

    治療

    検査の結果より、頸椎5番の調整、副腎強化、各筋肉のトリガーポイントを緩める治療、右肘への整体をおこなった。

    使用したツボは、四瀆 照海 各筋肉トリガーポイント 天柱 風池 etc

    また坐位で運動鍼(パイオネックス)をおこなった。

    経過

    二回目の治療(2月14日)、前回治療後、体が全体的に楽になった。

    右臀部はほとんど痛くない。

    三回目の治療(3月18日)、肩はだいぶ調子良い。左肘の痛みは少し残っている。ホットフラッシュはあまりない。

    花粉症がつらい。

    四回目の治療(3月30日)、花粉症は以前よりも楽になった。ホットフラッシュは多少ある。

    右臀部はややある程度。首肩もだいぶ楽に。

    ※体の状態がかなり良いので、ひとまず略治として中止。また調子が悪くなったら来院することに。

    治療のふりかえり

    この患者さんはブラジル生まれの日本人で、ご両親がブラジルに渡ってから生まれた方でした。

    非常にツボへの刺激に対する反応が良く、短い期間で体の諸症状が改善していきました。

    同じ症状でも、重症度によって治りのスピードが違ってくるのは当然ですが、治療を受ける患者さんの身体の感受性によっても治りのスピードは違ってきます。

    よく言われることですが、動物に鍼灸治療をすると非常に治りやすいと言われています。

    なぜだと思いますか?

    それはツボへの刺激に対して、素直に反応、変化をするからです。

    人は大脳が発達していますが、体に入った刺激に対して素直に受け入れず、さまざまな抵抗をしてしまいます。

    このため、人でも素直に受け入れるタイプの場合は治りやすいのです。

    今回のSさんはブラジル育ちですが、それも関係しているような思われました。

    三回目の治療の時に、花粉症がひどいという話になったのですが、

    「ブラジルには花粉症はありません。」

    「私もブラジルに戻った時は花粉症が無くなりますが、成田空港に着いたとたん花粉症になります」

    と言っていたのが印象的でした。

    環境は人に大きな影響を与えます。

    より良い環境で生活するためにも、もっと環境に対する意識を持ちたいものですね。

  • 五十肩による左肩の痛みに悩む伊勢崎市50代主婦の改善までの経緯【改善事例】

    患者

    54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年5月19日

    主訴

    五十肩 頭痛 ばね指 更年期による発汗、ホットフラッシュ

    症状

    昨年末ごろより左肩に違和感を感じるようになっていた。

    特に思い当たる原因はなく、自然と徐々に痛みが出てくるようになった。

    今年(28年)の2月ごろより痛みが強くなり、左肩を動かすのが大変になってきた。

    仰向けになると肩が痛くなってきてしまうので、横にならないと寝ていられない。

    5年程前より、月に数回の頭痛が出るようになる。後頭部頭痛。

    両手にばね指があ。右小指、左親指。親指はほとんど曲がらない状態。

    また、ホットフラッシュ、暑がり、発汗など更年期の症状にも悩んでいる。

    検査

    左肩はいわゆる五十肩で、挙上、結帯、結髪動作に制限がみられた。

    治療ベッドに仰向けになると左肩が痛くなってしまい、肩の下にタオルを差し込むことで短時間は仰向けになっていられる状態だった。

    肩甲下筋、小円筋の緊張が強く、また小胸筋、僧帽筋、深部の頚部の筋肉にも緊張がみられた。

    扁桃弱体のサイン、頚椎3番の問題、後頭下筋群のトリガーポイントのサインもみられた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    仰向けの大勢で長時間いられない状況だったので、まず肩甲下筋をゆるめことから始めた。

    その後、頭痛を起こす原因となる頸椎3番の調整、肩周りの筋緊張を緩和させる施術をおこなった。

    その後、扁桃強化の治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 天柱 etc

    プラス肩関節の可動域を瞬時に改善させる整体も加えた。

    経過

    一回目の治療(5月19日)、やや軽くなった感じ。

    二回目の治療(5月27日)、前回の治療でやや軽くなったかなという程度だとのことだったが、仰向けになってもらうと一回目の時ように痛みを感じず、ずっとその姿勢でいられた。

    そのことを伝えると、本人も驚いていた。

    三回目の治療(6月3日)、前回の治療から拇指が少し曲がるようになった。

    ドライヤーを使う時に、肩の痛みが薄らいて頭の後ろまで届くようになった。

    タオルで頭をふけるようにもなってきた。

    四回目の治療(6月17日)、ドライヤーが使いやすい状態。

    指が動くようになって、痛みを感じられるようになってきた。

    頭痛は全く起こっていない。

    五回目の治療(6月24日)、肩を動かした時の痛みがかなり軽減してきた。

    お灸をして寝ると夜が楽。

    六回目の治療(7月1日)、シャンプーを両手で出来るように。

    九回目の治療(7月22日)、今週は肩がずきずき痛み、首筋も痛くて痛み止めを服用したと言うので、話を詳しく伺っていくと、夜寝るときに肩を出していたとのことだった。

    寝苦しい暑い夜であっても、明け方には冷える場合があり、また扇風機の風も悪化の原因になるので気をつけるようにと伝えた。

    十一回目の治療(11月10日)、お風呂上りにブラジャーのひもがとめられた。

    最近、手を使いすぎるためか、拇指の調子が悪い。

    ※肩の痛みがひと段落してきたこともあって、今回より、以前から興味を持っていた美容鍼を毎回の施術と一緒にやって行くことに。

    十二回目の治療(8月18日)、左手首の痛み、左拇指球筋の痛み、左拇指関節の痛みがある。

    手首をひねる時に、ビックリするくらいの痛みが出る時がある。

    十四回目の治療(9月2日)、前回治療後の拇指の曲がりが良い。

    右手小指は完治。

    十六回目の治療(9月16日)、エプロンの紐が後ろで結べるように。

    十九回目の治療(10月7日)、久しぶりに頭痛があって、薬を服用した。

    肩の痛みは問題なく、肩の動く範囲も正常な右肩と比べるとやや悪い程度になる。

    引き続き肩の動く範囲を広げていく治療をおこないつつ、美容鍼をメインで行うようになる。

    二十三回目の治療(11月10日)、季節的に涼しくなってきたが、体は上の方が熱くなるので窓を開けて暖房をつけないことが多い。

    二十九回目の治療(111月10日)、最近は全く頭痛が出ない、これはここ数年全くなかったこと。

    女座りをした後や、深くかがむ時に右膝内側の痛みを感じる。

    現在、五十肩は完治。

    頭痛が時々出ることがあるが、それほどひどくない程度。

    膝はほとんど痛み無い。

    指も問題ない。

    という状態になり、美容鍼と体のメンテナンスのために月に一回継続通院中。

    治療のふりかえり

    医学的には、四十肩、五十肩という名称はなく、正式には肩関節周囲炎と呼びます。

    急性期、慢性期、拘縮期の三段階があり、この患者さんは拘縮期になりかけの状態でした。

    夜寝る時の痛みは改善しやすく、次は動作時の痛み、拘縮に入り固まった肩は一番治りにくいものです。

    最初、この患者さんも安静にしている時の痛みがありましたが、すぐに痛みは無くなりました。

    腱鞘炎や頭痛、ホットフラッシュなどの症状もあり、扁桃弱体と女性ホルモンの乱れが今回の五十肩の根本的な原因と見受けられました。

    扁桃弱体&女性ホルモンの乱れが起こす炎症

    扁桃腺があっても無くても良いぐらいに思われていたのは一昔前のことです。

    腫れたら手術でとってしまうことが今でもあるようですが、免疫の要となる臓器なので、やむを得ない場合以外は摘出しない方が賢明です。

    体が弱くなります。

    この扁桃腺が弱体化すると、体の組織に炎症を起こす原因となります。

    一番多いのが腱鞘炎です。

    腱鞘炎の原因は使い過ぎと考えられています。

    確かに、使い過ぎは原因の一つとなりますが、その前に扁桃弱体という基本的な原因があっての場合が非常に多いのです。

    なので、腱鞘炎そのものの治療をしているだけでは片手落ちとなってしまうので、扁桃を強化することと同時に治療をしていくことが重要です。

    五十肩も、いろいろと原因が言われていますが、その前のベースとしての原因が扁桃弱体です。

    更に、女性ホルモンの乱れも原因の一つとなってきます。

    腱鞘炎、五十肩(肩関節周囲炎)など炎症のベースとなるもう一つの原因となります。

    更年期の女性に腱鞘炎が多いのも、これが理由です。

    このため、今回も扁桃強化を主に、女性ホルモンのバランスをとる事も加えて五十肩の治療をしたわけです。

    ※この患者さんは、現在は体的にはそれほど問題が無くなり、体のメンテナンスと、これまで施術した美容鍼の効果を維持することを目的として月に一回来院されています。

  • 【改善事例】2年間つづいた五十肩が3回の治療で完治したケース~糖と筋肉の甘くない関係~

    患者

    54歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年2月8日

    主訴

    右肩の痛み

    症状

    2年前に、右肩の痛みが出現。五十肩と診断された。

    当時は、肩をあげるのも大変で、夜寝ている時にも痛みが強かった。

    その後、そのような強い痛みは徐々に軽減していったが、完全には改善せずに痛みが残ってしまった。

    現在は、じっとしていれば強い痛みは無いが、それでも常に右肩の存在感を感じている。

    プログラマーでパソコンのマウスを使うが、長時間仕事をしていると右肩の痛みが強くなってくる。

    整体やマッサージ、鍼灸を受けたことがあるが、あまり良くならなかった。

    検査

    腕を前から上に挙上する動きは、やや右が上がりにくい。

    後ろに上げていく動作と結帯動作の時、右肩の動きが悪い。

    肩の筋肉(三角筋)の前部繊維、並びに上腕二頭筋腱の長頭、インナーマッスルと呼ばれる肩甲下筋に問題がある事が見受けられた。

    2年前の発症から続いている五十肩ということで、ほとんど後遺症と言って良い状態だった。

    鍼灸の経絡理論では、この肩の部位は肺、大腸と関連のある場所になる。

    治療

    検査の結果を受けて、問題の筋肉を緩めるための整体と、肺に関連のあるツボを使用した。

    痛みがあると、無意識の緊張が体に生まれ、それによってまた痛みが増幅され、更に無意識の緊張が体に生まれると言う悪循環になってしまうので、それを断ち切るための整体のテクニックを使った。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 太淵

    経過

    一回目の治療(2月8日)、治療直後には右肩の前面の痛みが無くなり、「今までの治療は何だったんでしょうか?」とのことだった。

    二回目の治療(2月18日)、前回治療後翌日は体がだるくなったとのこと。

    右肩前面の痛みは10→4程度に軽減している。

    右肩前面の痛みが軽くなってきたら、右肩側面、後面の痛みが目立ってきた。

    治療直後には、右肩全体の痛みがほとんどなくなり、肩の動きもスムーズになったと喜んでいた。

    三回目の治療(3月4日)、右肩の痛みはほぼない。若干右肩の前面に違和感があるのみとのことだった。

    治療直後に、その違和感も消失。

    略治として一旦治療を終了とした。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、持病で糖尿病を持っていた方でした。

    糖代謝の問題は、筋肉のコンディションに悪影響を与えます。

    いわゆる四十肩、五十肩になっている方の大半に、糖尿病にまで行かない状態だとしても、糖代謝異常が見受けられます。

    この患者さんの場合、二年前に五十肩になりその後ずっと方の痛みに悩まされてきていました。

    二年は長すぎます。

    普通、長くても一年です。

    なぜこんなに長い期間良くならなかったかは、糖尿病があったからです。

    ただ、二年も経っているということは、強い炎症などがないので、上手く緩めることができると今回のケースのようにあっという間に良くなってしまうことがあります。

    初診時、この患者さんは、おこずかいが無いので、あまり通えないと言っていました(^_^;)

    本当は、肩が良くなっても、糖代謝の問題を治療していった方が良いのですが、そこまでは強要できませんし、お灸で対処してもらえるようにツボの指導をして、治療終了としました。

    糖と筋肉の甘くない関係

    糖代謝異常、分かりやすく言うと甘い物の摂りすぎは、筋肉全般にトラブルを起こしやすい状態になります。

    先ほども書きましたが、四十肩、五十肩はその典型です。

    ふくらはぎのこむら返りなども代表例です。

    あと女性に関係してくるのが子宮です。

    子宮も筋肉の塊なので、甘い物の摂りすぎは問題を起こします。

    特に妊娠・出産の時です。

    それまでどれほど甘い物を摂っていたかが、妊娠・出産の時の苦労に関わってくるということを、頭にとどめておいて欲しいのです。

    もし、これから妊娠出産の計画がある女性は、一度、体から砂糖抜きをした方が良いですよ!

  • 【改善事例】腰、肩関、大腿といろいろ体を痛めるゴルフ好きの社長60代男性

    患者

    61歳 男性 群馬県 邑楽郡

    初診

    平成21年7月

    主訴

    腰痛

    症状

    2週間前に草刈りでずっと中腰になって作業をしていて痛めた。

    日常生活には大きな支障はないが、常に痛みを感じていて、特に後屈、左回旋で強く痛みを感じる。

    左ふくらはぎが良くこむら返りを起こす。

    左上腕が、この1~2ヶ月ゴルフのスイングなどの動作時に痛みを感じるのでアイシングをしている。

    朝一時間の散歩している。

    加圧トレーニングを週に最低一回で、もう四年間している。

    軽い血圧の薬を服用で、血圧135~/90~。不整脈あり。

    中性脂肪を指摘されている。糖尿で、空腹時血糖121。

    食事が遅く、食べてすぐ寝てしまう。

    治療

    腰は、単純な筋筋膜性の腰痛だが、糖代謝の異常、瘀血の問題も存在しているため、あわせて治療していった。

    糖代謝の異常は、実は筋のトラブルの要因となり、瘀血は心臓血管のトラブルにも関連があるので、この患者さんの場合、重要度が高い。

    使用したツボは、中封 太白 陰陵泉 関門 郄門 屈伸 内環跳 L5夾脊 etc

    経過

    一回目の治療後、当日から2~3日後までは調子よく、その後だんだんもとに戻っていった。現在は10→7程度。現在は、後屈してもそれほど痛まない。

    二回目の治療後、かなり痛みが軽減していたが、しばらく来院できず(一ヶ月後)また痛みが強くなってきた。

    三回の治療でほとんど痛み無く、略治として一旦治療終了。

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    一年後、再び来院。

    1週間前から腰が重い。ゴルフをした次の日から出てきた。

    ゴルフをした次の日から痛みが出てきたことから、今回も単純な筋筋膜性腰痛と考えられる。

    治療は、一年前のと同様。

    一回目の治療後、10→5に軽減。

    二回目の治療後、最初は10→5から、現在は5→3に。

    三回目の治療後、だるさを感じる程度。

    四回目の治療後、ほぼ痛みは無くなった。

    全五回の治療で、略治として治療を終了。

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    半年後、今回は左太もも内転筋の痛みを訴えて再び来院。

    屋根に上って作業をして痛めた。

    また左肩の痛みがあり、ゴルフのスイングに影響がある。

    一週間に一回のペースでの治療。

    一回目の治療後、左内転筋の痛みは同じ程度、押しての痛みは軽くなっている。

    二回目の治療後、左内転筋は10→3程度に。左肩は10→8程度。

    四回目の治療後、左内転筋は日常生活では大丈夫。ストレッチで脚を大きく開いた時に、まだ伸びない感覚がある。左肩は、日常生活では10→3に、ゴルフのスイング時の痛みはまだ残っている。

    五回目の治療後、直後は非常に調子が良くなるが、その後徐々に悪くなってくる。

    六回目の治療後、左肩の状態は非常に良く10→1~2程度に。

    風邪をひいて来院できず、一ヶ月後に最来院。

    間が空いたら、左肩の状態がやや後退した。

    以後も、週一回のペースで三ヶ月間来院。

    左内転筋、左肩ともに、痛みもほぼなくなり、ゴルフにも支障がなくなったため、略治として治療を終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、循環器系の問題、消化器系の問題、代謝系の問題と、いろいろと内臓の問題を持っていましたが、最初の主訴の腰痛は、それら内臓の問題はダイレクトに関与しておらず、単純な筋肉のトラブルによる痛みでした。

    そのため、適切に筋を緩めることで、速やかに痛みは取れていきました。

    また、ゴルフを熱心にしているので、それによって腰、肩を痛めることがありましたが、その都度来院し、治療を受けることで改善しました。

    更に、ゴルフのパフォーマンスを高めるための治療も同時に行いました。

    スポーツのパフォーマンス向上に鍼灸は非常に有効です。

  • 【改善事例】五十肩に悩むタクシー運転手でお坊さんの50代男性

    59歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    左肩関節痛

    症状

    タクシー運転手でお坊さん。

    1ヶ月前から左肩に痛みが出現。

    腕を前から上に挙げる時の痛みは無い。

    後ろに持っていく時に痛みを感じる。

    安静時痛は無い。側臥位で左肩を下にすると痛みが強くなる。

    毎年年末に仕事が忙しくなってくると、左肩が痛くなっていた。

    今までは腕が挙がらない程にまでなっていたが、今回はそこまでではない。

    仕事が忙しくなくなってくると、痛みも軽減している。

    タクシー運転手の仲間との人間関係によるストレスがある。

    お坊さんとして、人の悩みを効くこともストレスとなっている。

    20年来糖尿病だったが、現在は正常値になり服薬停止。

    心電図検査ではいつもひっかかる。

    父、姉は糖尿病。母はリウマチ。叔父は心カテーテル手術をしている。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    扁桃弱体、椎骨脳底動脈血流不全、糖代謝の異常がみられ、それを改善する治療をおこなった。

    肩の局所の治療もおこなった

    使用したツボは、曲池 手三里 陰陵泉 関門 四瀆 曲泉 シュガーポイント etc

    経過

    一回目の治療後、10→5~4程度に軽減。

    二回目の治療後、普段はほとんど大丈夫な程度に。

    腕を後ろに回したときに痛みが出る。

    全四回の治療で、肩の痛みはほぼ大丈夫になり、略治として治療を終了。

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    一年後、右ふくらはぎの痛み。左太もも後面の痛み。

    ブレーキを踏みこむときにチクッとした痛みを感じる。

    一回目の治療後、10→3程度に。

    二回の治療で、略治として治療を終了。

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    三か月後、今度は背中が折れそうな感じで痛いということで来院。

    一週間前のから痛みが出るように。

    糖代謝の治療をメインとして、一回の治療で改善。

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    二ヶ月後、右臀部の痛みを訴えて来院。

    一回の治療で改善。

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    半年後、ねむれない、胃痛で来院。

    一回の治療で改善。

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    三か月後、腰、背中、首の痛みで来院。

    一回の治療で改善。

    素直な心と素直な体

    この患者さんは、非常に治りやすい方で、いろんな症状を訴えて来院されるのですが、すべて速やかに改善していってしまっています。

    お坊さんということもあってか、お話しをしていると、心が非常にきれいで純粋な人だと感じられました。

    素直な心を持った人は、体も素直で、鍼灸の刺激に素直に反応するので、治りやすい傾向があります。

    現在も、時々体のトラブルが起こった時に来院され、すぐに改善して帰って行くことを繰り返しています。