カテゴリー: 自律神経失調

  • 産後の動悸と息切れに苦しんでいた伊勢崎市32歳の女性が元気に生活できるまでの経緯【改善事例】

    R・S様

    32歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年7月6日

    お悩みの症状

    切迫早産のため帝王切開による出産後、一ヶ月経ったごろに突然動悸が出現。

    R・S様が当院に来院された経緯

    Sさんは30代前半の女性。切迫早産のため帝王切開による出産をして一ヶ月経った頃に、突然動悸や息苦しさが出現しました。

    夜間の救急外来にかかって、心電図の検査をすると、不整脈はあるものの問題のあるものではなくて治療不要と判断され一旦帰宅しました。

    翌日、ふたたび循環器科で心電図や心エコー、採血、尿検査など詳しく検査をしても異常はみられず、気に病まなくて大丈夫だと言われてしまいます。

    そうは言われても辛い事には変わりなく、他に方法は無いか探したところ鍼灸が自律神経を整えられると知り、ネットで調べて大成堂をみつけ連絡をされてきました。

    一人で運転できない状態だったため、お母様に連れられての来院。

    初回カウンセリングの様子

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]Sさん、初めまして。本日治療を担当する院長の藤田です。

    小さいお子さんを育てながらの今のお体の状態は、さぞ大変なことでしょうね。

    まずは現在のお体の状態を教えていただけますか?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]今大変なのは、動悸と息苦しさがふとした時に出て来て、このまま死んでしまうのではと思ってしまいます。

    調子が悪くない時でも、またなるのではと不安に感じて、いつも無意識に心配してリラックスができません。

    育児も大変で、常に気をはって心も体も休めずに疲れてしまっています。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]それはとても大変ですね。

    病院の検査では異常が見つかっていないのですよね?[/baloon-line-left]

    [baloon-line-right img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/jyoseiwakai.jpg”]はい、循環器科でいろいろと検査をしましたが、心臓も甲状腺も異常は有りませんでした。

    動悸が出た時のために薬が出されて、2週間でに2、3回使いました。

    あまり気にし過ぎないようにと言われているのですが、辛くて・・・どうすれば良いのか分からなくて・・・

    自律神経に鍼灸がよいと目にしまして、何とか助けてもらいたいのです。[/baloon-line-right]

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]分かりました。早くSさんのお体の状態を向上させて、体の心配をせずに育児が出来るようにしていきましょう。

    まずはお体を調べて、いまどのような状態になっているのかみていきましょう。[/baloon-line-left]

    検査の結果

    脈を診ると早くて緊張しています。

    案の定、交感神経が高ぶっている状態を表す脈です。

    お腹を診ると、帝王切開の手術痕がみられ、これが実は精神活動に大きな影響を及ぼします。

    後頭下筋の問題が見受けられました。これは内臓の働きをコントロールする迷走神経に影響するため、心臓に異常がないのに動悸が出る原因となります。

    また、頚椎3番にも問題がみられました。

    これはの問題で、は東洋医学的にストレスに関連してきます。

    初回の治療

    まずは週一回のペースで通院することが最善だとお伝えしました。

    帝王切開の手術痕の状態を改善するためのツボを使用。

    後頭下筋の緊張を緩めて、迷走神経を健全な状態にする。

    頚椎3番を緩めて肝の状態を改善させる。

    以上を中心とした施術を行いました。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 四瀆 崑崙 風池 術痕etc

    更に毎日の自宅でのセルフ灸を指導。

    経過

    初診(7月6日)

    はじめて鍼灸を受けるため、小学生でも平気で受けられる無痛鍼による施術を行った。

    ツボへの刺激による体の変化が早く、非常に素直に刺激を受け入れられるタイプだった。

    このタイプは経過が速やかに改善していくので、その旨をお伝えた。

    また末梢の循環が悪いので、夏とはいえ就寝時にあまり冷えないように、そして自宅でのお灸のアドバイスをした。

    二診目(7月13日)

    前回施術の後、数日はやや不安が軽くなる感じがした。

    靴下をはいて、長袖で寝るようにしたら調子が良いとのこと。

    お灸はアドバイス通り、毎日しているとのこと。

    三診目(7月20日) 

    動悸、息苦しさはまだある。

    母親が何気なく言った一言が、グサッと来て不安が強まった。

    ※初診から母親が付き添いで来院していたが、一人で来院するように。

    四診目(7月27日)

    動悸、息苦しさはまだある。首肩こりを感じる。

    ランチには出かけられるようになる。

    昨日、雨で家の中にいて、胸にもやっとする感じがあった。

    ※出産後に以前のズボンが履けなくなっているので、骨盤矯正を受けたいと思っていると打ち明けられた。

    そのため、特別に骨盤矯正の施術も加えるようにした。

    五診目(8月3日)

    少し胸にもやっとする感じが出たことがあるが、それを引きずらなくなった。

    「また悪くなったらいやだな」という不安がある。

    ※前回の骨盤矯正の施術で、ズボンが履けるようになったとのこと。

    六診目(8月9日) 

    今日は、首肩の凝りを強く感じる。

    夜は良く眠れるようになった。

    冷えもあまり感じなくなった。

    七診目(8月23日) 

    調子は悪くなかった。

    最近、落ち込むことが無かった。

    首がこって、脈が速いなと感じることが一回あった。

    八診目(8月31日) 

    4日前、夜ご飯を食べている時に、急に呑み込めない感じになって、少しふっと不安を感じた。

    夜中に寒さをかんじて、胸が苦しい感じがした。

    気持ちがモヤモヤするのが一番嫌な感じ。

    九診目(9月7日) 

    前回の治療後、不安はかなり薄らいだが、まだ少し残っている。

    首がこわばっている感じがあった。

    昨日悪寒を感じたが、お灸をしたら大丈夫になった。

    十~十四診目(9月13日 28日 10月12日 25日)

    状態が安定してきたので、二週間に一回の施術ペースに。

    まだアップダウンはあり、時々の不安がふっと出ることもあるが長引かない。

    十五診目(11月1日) 

    娘を長時間抱っこしていたら肩こりが強くなった。

    次の日、朝起きたらどよーんと気分が落ちこんで、うつうつとした。

    その次の日も首がこわばって、気分がどよーんとして、気持ちの切り替えができない。

    十六診目(11月8日)

    だいぶつらかった。

    ドツボにハマっていた。

    実家に帰ろうか考えている。

    十七診目(11月15日)

    夢をたくさん見る。

    いろいろとネガティブなこと、最悪なことを考えてしまう。

    カウンセリングを受けることにした。

    十八診目(11月24日)

    カウンセリングに行って来た。

    納得するところがあったが、なにか机上の空論的な印象だった。

    嫌なイメージは無くなったが、子供と二人きりでいることは不安に感じる。

    母が来てくれたのに、イラッと感じてしまった。そばにいて欲しいのに、いて欲しくない矛盾。

    十九~二十二診目(12月1日~12月29日)

    やっと落ち着いてきて、すごく悪いという状態はなく、またなったら嫌だなという不安を感じる。

    年末、年越しで忙しくしているのが、気が紛れて良いほうに転んでいるよう。

    二十三診目(平成29年1月15日)

    疲れや空腹の時に、気分が落ちやすいのが分かったので、それを避けるようにしている。

    お正月はゴロゴロしていた。

    状態が良いので、ふたたび二週間に一回の施術ペースに。

    二十四診目(1月26日)

    特に不安はなかった。

    ※この後、二週間に一回のペースで施術継続。特に問題も無く、不安もほとんど出るようなことも無く、現在もメンテナンスで通院中。

    総括

    [baloon-line-left img=”https://taiseidou.ozaki-junji.com/wp-content/uploads/2018/01/fujitafukidashi_0112110806.png”]

    出産後に動悸、不安、息切れ、気分の落ち込みなどの症状に悩むSさん。

    救急搬送されるような状態でしたが、検査では異常が見つからず、家では初めての育児に対するストレスや不安もあって、にっちもさっちもいかない状況でした。

    当サイトのコラム、頭痛、めまい、メニエール、頚椎症、自律神経失調 首専門鍼灸師が教える、首が原因で起こる症状5つのタイプにも書きましたが、Sさんはまさにタイプ⑤が当てはまりました。

    数回の施術後、動悸や息苦しさなどは出なくなりましたが、不安感がしつこく出ていました。

    一時期、状態が良くなり、施術間隔を二週に一回にしましたが、まだ時期尚早で状態が後退し不安が強く出るようになってしまい、週一回のペースに戻しました。

    この時、首肩コリを強く訴えているので、これが状態後退の原因と考えられました。

    後頭下筋群と頸椎3番が原因であることが示唆されています。

    実際ここを緩めていくことで、状態も改善しました。

    約半年の施術で不安がほとんど出なくなり、二週に一回のペースで現在に至るまで施術を受け、状態は安定しています。

    [/baloon-line-left]

  • 【改善事例】細かい作業で首こりがひどい設計士の改善までの経緯

    患者

    43歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成29年3月1日

    主訴

    首こり 自律神経失調 薄毛 花粉症

    症状

    12年ぐらい前から首こりを強く感じるようになる。

    設計の仕事をしていて、前かがみで根を詰める作業が多く、一日の終盤にこりが強くなってきて辛くなる。

    整形外科では頸椎がずれていると言われたことがある。

    4年ぐらい前から、めまいを感じるようになる。

    MRI検査をここ何年かは定期的に受けているが、特に異常が見つかったことはない。

    以前と比べて、血圧が高くなってきている。

    以前から食欲がなかったが、首こりがひどくなってきてから一層なくなった。

    春先は早く目が覚めてしまう。

    花粉症も毎年春先になるとひどくなる。

    検査

    体を診ていくと、頚椎3番の問題、扁桃弱体の問題、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。

    脈を診ると交感神経が高ぶっている状態と、パワーが落ちている状態をあらわしていた。

    また、東洋医学的にはの機能が落ちているサインが脈にみられた。

    腎は髪との関係が深く、薄毛の症状に関連してうることがうかがわれた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎3番の調整、扁桃強化、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチをおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 ネーブル 頭皮針 etc

    経過

    一回目の治療後(3月1日)、治療後、治療開始前の状態を10段階で10とした場合、10→3程度まで楽になった。

    その後、徐々に戻ってきて、夕方などの一番辛い時には8程度までに戻ってしまった。

    二回目の治療後(3月9日)、治療開始前のようなこりがとても楽になって、日中はあまり感じない。

    夕方になると徐々に強くなってくる。

    三回目の治療後(3月15日)、夕方の一番辛い時間帯でも10→5程度までになった。

    花粉症の調子が良い。

    四回目の治療後(3月22日)、少し風邪をひいたようだ。

    首こりは少しもどったが、それでも10→3~4程度。

    五回目の治療後(3月30日)、10→2態度に。

    六回目の治療(4月6日)、毎年春は鼻づまりがひどいのだが、今年は大丈夫。

    七回目の治療(4月21日)、首こりはほとんどなく調子良いため、略治として治療を終了した。

    治療のふりかえり

    この患者さんは設計士で、姿勢が悪く根を詰めることが多い作業を毎日している方でした。

    首のこりはひどい状態でしたが、ツボへの刺激に対する反応が良く、こりもスムーズに緩んでいったため、短期間で改善してしまいました。

    治療中に、毎回こりが緩んでいくことに驚いていたのが印象的でした。

    ツボへの刺激に対して非常に反応が良く治りやすいタイプの人と、ツボへの刺激に対して反応が悪く治りにくいタイプの人がいます。

    反応が良く治りやすいタイプの人は、だいたい性格が素直な人だということが、長年の経験から分かった結論です。

    この患者さんも素直なタイプの人で、初回の治療をする前に治りやすいタイプだと見ていましたが、案の定でした。

    性格や心理状況と体の治り方には関連が深く、

    昔の鍼灸医学の本には、治療をする前に患者さんの心を治療しなさいと書かれています。

    性格は変えることができませんが、心理状況は変えることができますので、大成堂では治療に入る前に、できる限り良い心理状況になるように心がけています。

  • 20年前から呼吸が浅く、胸苦しさを感じていた前橋市50代男性の改善までの経緯【改善事例】

    患者

    55歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年4月14日

    主訴

    呼吸が浅い 首痛 肩こり

    症状

    20年前より、デスクワークが多く首こりを感じ、整体やカイロに通っていた。

    その当時より胸苦しさも感じていたが、それほどひどい状態ではなかった。

    昨年末に仕事が忙しく、その頃よりひどく感じるようになった。

    それとともに、左脇や左肩甲骨の下あたりの肋間部に痛みを感じるようにもなった。

    左腕にも痛みを感じている。

    本人は自律神経の問題?かと考えている。

    仕事の会議中や外食をしている時に、首が重苦しくなってきてしまい困っている。

    検査

    体を診ていくと案の定、頚椎3番に問題がみられ、また脳底動脈不全のサインもみられた。

    この問題によって自律神経に影響が起こり、動悸や息切れ、胸苦しさなどが起こってくることがある。

    へその少し上にある水分というツボに軽く触れると拍動が強く感じられ、脈を診ると緊張しており、自律神経が乱れて交感神経が高まっている状態がうかがわれた。 

    また、患者の訴える痛みの部位は左胸に集中しており、心臓の問題が伺われた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、脳底動脈の循環の調整、心臓に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 左郄門 左天宗 崑崙 右滑肉門 etc

    経過

    一回目の治療(4月14日)、当日は快調だったが、翌日朝起きた時に左脇に重さを感じたので、指導された自宅灸をおこなったら更に重さが強くなったと電話が入ったため(4月15日)、来院するように指示。

    来院し話を聞いていくと、時間の経過と共に軽減してきて、現在はそれほどでもないが重さを多少感じるとのことだったため、左四瀆に置き鍼を貼るのみで様子を見てもらう事に。

    二回目の治療(4月22日)、左胸の違和感は、今は気にならない。

    朝起きた時に首が重く、仕事へ行って動いているとだんだんと軽くなってくる。

    三回目の治療(11月10日)、左胸は大丈夫。一昨日肩が急に重くなってから、ずっと辛い。

    四回目の治療(5月7日)、胸の方は気にならなくなったが、首肩の重さを強く感じるようになる。

    会議や外食時に、だんだんと重くなって息苦しくなってくる。呼吸を整えるとだんだん落ち着いて来ることを繰り返している。

    ※斜角筋の問題も見受けられたので、それを緩める施術も加えるようにした。

    五回目の治療(5月13日)、昼食で外食する時に、食べ始めて15分ほどで首が重くなってくる。会議の時の重苦しさは少し軽くなって来た。

    六回目の治療(5月25日)、食事の時に首が重苦しくなるのは、毎回あったのが三回に一回に軽減。

    会議の時は大丈夫になった。

    七回目の治療(6月3日)、左胸(小胸筋)、左肘に痛みを感じる。ゴルフをしてからなので、単純に筋肉を傷めたことが原因と思われたので、痛みを起こしている筋肉を緩める治療を加える。

    八回目の治療(6月15日)、左胸(小胸筋)の痛みは無くなる。左肘はまだ痛い。

    九回目の治療(6月24日)、左肘の痛みは半分以下。

    十回目の治療(7月5日)、左胸は疲れてくると重苦しく感じることがある程度。

    一週間前にボーリングをしてから右手首が痛いとのことで、そこに対する治療も加えた。

    十一回目の治療(7月13日)、右手首はまだ痛い。

    十二回目の治療(7月21日)、久しぶりにゴルフを2日間したら、肋間筋が痛い。

    右手首の痛みは10→3程度に軽減。

    十三回目の治療(8月3日)、肋間筋は大丈夫。右手首は10→1程度に軽減。

    十四回目の治療(11月10日)、右手首10→1程度。2、3日前に胃がムカムカした。

    十五回目の治療(8月24日)、左胸肋間部に多少の痛み。右手首もやや痛い。

    また左かかとの痛みを感じ、足をつくときに痛みが強いとのことで、その治療を加えた。

    十六回目の治療(9月1日)、頭が重い。仕事が忙しく、全身の疲れを感じる。こういう時には左胸が重くなってくることがある。

    十七回目の治療(10月15日)、首こり、頭重、頭がボーッとすることがある。

    十八回目の治療(11月10日)、全身的に特にこれといった体の問題は感じない。

    十九回目の治療(11月4日)、一週間前に風邪をひき、それが抜けきらない。

    ※風邪対策の灸を加えた

    二十回目の治療(11月11日)、カラ咳、喉のイガイガ、風邪が抜けきらない。

    二十一回目の治療(平成29年4月7日)、久々の来院。

    前回の治療後、体にあまり不具合を感じずに過ごしてきていた。

    昨日より、首の硬さ、左胸の一点に痛みを感じるため来院したとのこと。

    治療後「また辛い時にはよろしくお願いいたします」と帰っていかれた。

    治療のふりかえり

    この患者さんは営業マンなのですが、身につけているもの、乗ってくる車など、すべてがスタイリッシュな方でした。

    そして施術に入る時に、服を丁寧にたたんでいたのが印象的でした。

    やや神経質な感じがあって、それが体の症状に現れていました。

    頚椎に問題があり、それが自律神経に影響を与えて胸苦しい状態と作り出していました。

    首から背中、胸周囲の筋肉が緊張しやすく、それが胸苦しさの大きな原因です。

    呼吸は肋骨が上下することで、胸郭が広がって空気が肺に入って来るのですが、ここの筋肉が緊張すると、胸郭の動きが悪くなって呼吸が苦しくなることが多くあります。

    強いストレス、神経質な性格などメンタルの原因で、持続的な筋緊張が起こる事で、息苦しさにつながるのです。

    現代社会では、非常に多い症状です。

    あなたは何となく息苦しいと感じることはありませんか?

    未病を治す東洋医学

    更にこの患者さんは、左の胸周辺に痛みを感じていて、前面、側面、後面のピンポイントでの痛みも訴えていました。

    これは心臓に何らかの問題があるサインです。

    検査では心臓に異常が見つかっていない状態でも、健康な状態から病気の状態に近づいてきている時に、左胸周辺にこのようなサインが出ることがあります。

    これを放っておくと、検査で引っかかるほどの状態になる事が多いので、この段階で対処できるのは理想です。

    これを東洋医学では「未病を治す」といいます。

    火事をイメージすると分かりやすいのですが、ボヤのうちに消火するのと、ボウボウ燃えているのを消火するのでは、大変さが違いますね。

    ボヤのうちに消火しておきたいものです。

    総括

    こちらが良くなると、今度はあちらが痛いというように、モグラたたきのように施術を継続した患者さんでしたが、しっかりとこちらの指示通りに通院してくれたこともあり、最終的にはほぼ問題ない体の状態になりました。

    現在は、忙しくお仕事をされ、メンテナンスとして時々来院いただくまでになっています。

    また一人、お役にたてたことを嬉しく思います。

  • 【改善事例】心身ともに不安定な精神科の先生

    29歳 女性 東京都 新宿区

    主訴

    首肩こり 精神的なアップダウン イライラ 耳鳴り 腰痛 カゼ    

    症状

    8年来の古い患者さん。

    来院当時、一番の訴えは首肩こり。首が重苦しい感じ。

    中学、高校ぐらいから肩こりを感じていた。ひどい時は頭痛になる事も。お風呂や揉んだりすると軽減。

    3日前に馬に乗って股関節を痛めたが今は問題ない。

    先月に二週間ほど右下腹が痛くなった。

    以前、骨盤内腹膜炎になったことがある。

    治療

    首肩を直接的に緩めるための治療を中心におこなった。

    右腹部に直接アプローチした。

    経過

    一回目の治療は知人に連れられての来院だった。

    まだ精神科医であることも打ち明けられず、様子見的な来院だった。

    治療後、半年ほどは音沙汰なく、来院もなかった。

    半年後に来院した二回目の治療から、精神科医であることのカミングアウト。

    精神的に病んでいる患者さん達を相手にしていることで、自身も気持ちが落ち込んだり、不安定になると打ち明けられる。

    朝起きられず、午前に元気がない。仕事もずっと休んでいる。夜寝つきが悪い。

    などを訴えていた。

    4年にも一度同じような症状になり、3ヶ月ほど服薬をしていた。

    治療は瘀血、心包の問題、椎骨脳底動脈の問題などに対して行った。

    実際に使ったツボは、中封 三陰交 陰陵泉 曲沢 間使 滑肉門 百会 崑崙etcなどを使った。

    二回目の治療後、状態はかなり改善。

    その後、三ヶ月間、月に一回程度来院し、同様の治療を継続。

    気持ちは大分落ち着いてくるようになる。

    それからは、不定期で月に一回、二ヶ月に一回程度のペースで来院。

    その時々で、肩こり、腰痛、耳鳴り、風邪などさまざまな症状に対処しつつ、メンタルの状態も維持するようにサポートしていった。

    風邪っぽいことが多いので、免疫を高めるツボにお灸をすることで対処することも多い。

    また、耳鳴りが起こる事も多く、その都度耳の治療もしている。

    そのようなペースで、現在に至るまで8年間通われている。

    精神科医だって人間

    この精神科の先生は、東京でクリニックを開業しています。

    地元が群馬で、馬を持っているので、頻繁に群馬に帰ってきます。

    その時に、大成堂に来院します。

    色々な体の症状と、気持ちのアップダウンに対処しています。

    来院当初、一番の問題だったのはメンタルでした。

    精神科医として働いている中で、患者さんに罵倒されたり、殴られたりといろいろあったようです。

    それでメンタル的にもダメージを受けていました。

    医師も人間なのです。

    初期の治療で、その時のダメージからは復活しました。

    その後は、仕事で忙しい時や、嫌なことがあった時、またバイオリズムが狂った時などに気持ちにアップダウンがあるので、体を緩めることで精神的安定をさせる目的で現在も治療を継続しています。

  • 【改善事例】不安感、動悸、更年期症状、首こり

    K子さん 58歳 女性

    症状

    一ヶ月前より、不安感や動悸がひどく、一人で家にいるのも大変で、誰かにそばにいてもらわないと耐えられない状態。

    同居していた娘さんが結婚して、家を出て行ったのを機に上記の症状が出てきました。

    K子さんには二人の娘さんがいて、上の娘さんは既に嫁いで行っています。

    下の娘さんが今年結婚をして家を出て行ってからというもの、K子さんは不安で不安で仕方なくなってしまったそうです。

    朝起きた時から、胸がしめつけられ、不安感、動悸がしていて、 特に夕方日が暮れてくる時には、不安感が強くなり胸もパクパクして、いたたまれなくなってしまいます。

    ご主人は単身赴任で、普段は家にいませんが、毎月定期的に帰って来ます。 初診時は、ご主人に連れられて来院されました。

    首、背中のコリも強く、手足の冷え、疲れやすい、顎関節症、唾液が出ない、などもありました。

    三日後に、ご主人がまた単身赴任で家を出てしまうので、それについて行こうか迷っているとのことでした。

    治療

    大成堂オリジナル首療法にて、首を緩めることを中心に治療をしました。

    首肩こりが強いこともあって、首が原因になって、不安感や動悸、更年期症状が出ていることが考えられました。

    更年期というと、卵巣からの女性ホルモンの分泌が減ってくるために症状が出るわけですが、K子さんのケースではそれは当たらないと考えました。

    閉経が54歳の時で、今回の症状がでたのは58歳。

    婦人科では、更年期?かもと言われても、それまで更年期の症状が出ていなかったことも考えると、今回が更年期からの症状とは考えにくいわけです。

    動悸や更年期症状は、交感神経型の範疇に入ってきます。

    首こりがメンタルに影響することも多く、K子さんの症状はほぼ首が原因と判断しました。

    経過

    二回目の予約時、K子さんは「もしかするとキャンセルするかもしません」と言われました。

    ご主人が再び単身赴任で家を出ていく時に、ついて行くかもしれないとのことでした。

    そのため、次回の予約日までの間、いつキャンセルがかかって来てしまうのか、とても心配をしていましたが、結局キャンセルはされず二回目の来院となりました。

    お話しを伺うと、治療して二日後より体調が上向きになり、ご主人について行かなくても大丈夫になったそうです。

    初診時の状態を10⇒5程度まで良くなったとのことでした。

    現在までに6回の治療をおこない、まだ完治まではいきませんが、小幅のアップダウンをしながらも小康状態を保っています。

    完治に向けて治療継続中です。