カテゴリー: 首肩こり

  • 【改善事例】細かい作業で首こりがひどい設計士の改善までの経緯

    患者

    43歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成29年3月1日

    主訴

    首こり 自律神経失調 薄毛 花粉症

    症状

    12年ぐらい前から首こりを強く感じるようになる。

    設計の仕事をしていて、前かがみで根を詰める作業が多く、一日の終盤にこりが強くなってきて辛くなる。

    整形外科では頸椎がずれていると言われたことがある。

    4年ぐらい前から、めまいを感じるようになる。

    MRI検査をここ何年かは定期的に受けているが、特に異常が見つかったことはない。

    以前と比べて、血圧が高くなってきている。

    以前から食欲がなかったが、首こりがひどくなってきてから一層なくなった。

    春先は早く目が覚めてしまう。

    花粉症も毎年春先になるとひどくなる。

    検査

    体を診ていくと、頚椎3番の問題、扁桃弱体の問題、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。

    脈を診ると交感神経が高ぶっている状態と、パワーが落ちている状態をあらわしていた。

    また、東洋医学的にはの機能が落ちているサインが脈にみられた。

    腎は髪との関係が深く、薄毛の症状に関連してうることがうかがわれた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎3番の調整、扁桃強化、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチをおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 ネーブル 頭皮針 etc

    経過

    一回目の治療後(3月1日)、治療後、治療開始前の状態を10段階で10とした場合、10→3程度まで楽になった。

    その後、徐々に戻ってきて、夕方などの一番辛い時には8程度までに戻ってしまった。

    二回目の治療後(3月9日)、治療開始前のようなこりがとても楽になって、日中はあまり感じない。

    夕方になると徐々に強くなってくる。

    三回目の治療後(3月15日)、夕方の一番辛い時間帯でも10→5程度までになった。

    花粉症の調子が良い。

    四回目の治療後(3月22日)、少し風邪をひいたようだ。

    首こりは少しもどったが、それでも10→3~4程度。

    五回目の治療後(3月30日)、10→2態度に。

    六回目の治療(4月6日)、毎年春は鼻づまりがひどいのだが、今年は大丈夫。

    七回目の治療(4月21日)、首こりはほとんどなく調子良いため、略治として治療を終了した。

    治療のふりかえり

    この患者さんは設計士で、姿勢が悪く根を詰めることが多い作業を毎日している方でした。

    首のこりはひどい状態でしたが、ツボへの刺激に対する反応が良く、こりもスムーズに緩んでいったため、短期間で改善してしまいました。

    治療中に、毎回こりが緩んでいくことに驚いていたのが印象的でした。

    ツボへの刺激に対して非常に反応が良く治りやすいタイプの人と、ツボへの刺激に対して反応が悪く治りにくいタイプの人がいます。

    反応が良く治りやすいタイプの人は、だいたい性格が素直な人だということが、長年の経験から分かった結論です。

    この患者さんも素直なタイプの人で、初回の治療をする前に治りやすいタイプだと見ていましたが、案の定でした。

    性格や心理状況と体の治り方には関連が深く、

    昔の鍼灸医学の本には、治療をする前に患者さんの心を治療しなさいと書かれています。

    性格は変えることができませんが、心理状況は変えることができますので、大成堂では治療に入る前に、できる限り良い心理状況になるように心がけています。

  • 【改善事例】首肩の痛み、臀部痛、更年期の症状(ホットフラッシュ)などに悩むブラジル生まれの日本人Sさんの改善までの経緯

    患者

    Sさん 54歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年2月3日

    主訴

    首肩痛 臀部痛 更年期症状(ホットフラッシュ) テニス肘 花粉症

    症状

    以前より首肩のこりが強く、最近は目の奥の痛みも感じるようになっている。

    仕事で腕を酷使するためか左肘が痛く、腕を使うときに大変。

    最近、長時間車を運転する機会が多く、運転した後から右臀部の痛みを感じるようになった。

    2年前に閉経になり、ここ3ヶ月ホットフラッシュがひどくなってきた。

    花粉症もひどい。

    検査

    体を診ていくと、頚椎5番に問題がみられ、また副腎疲労のサインもみられた。

    右臀部は小殿筋、梨状筋にトリガーポイントが発生していて、また僧帽筋、後頭下筋群にもトリガーポイントが確認できた。

    左肘は上腕骨外側上顆の部分を押すと痛みがあり、いわゆるテニス肘という状態だった。

    治療

    検査の結果より、頸椎5番の調整、副腎強化、各筋肉のトリガーポイントを緩める治療、右肘への整体をおこなった。

    使用したツボは、四瀆 照海 各筋肉トリガーポイント 天柱 風池 etc

    また坐位で運動鍼(パイオネックス)をおこなった。

    経過

    二回目の治療(2月14日)、前回治療後、体が全体的に楽になった。

    右臀部はほとんど痛くない。

    三回目の治療(3月18日)、肩はだいぶ調子良い。左肘の痛みは少し残っている。ホットフラッシュはあまりない。

    花粉症がつらい。

    四回目の治療(3月30日)、花粉症は以前よりも楽になった。ホットフラッシュは多少ある。

    右臀部はややある程度。首肩もだいぶ楽に。

    ※体の状態がかなり良いので、ひとまず略治として中止。また調子が悪くなったら来院することに。

    治療のふりかえり

    この患者さんはブラジル生まれの日本人で、ご両親がブラジルに渡ってから生まれた方でした。

    非常にツボへの刺激に対する反応が良く、短い期間で体の諸症状が改善していきました。

    同じ症状でも、重症度によって治りのスピードが違ってくるのは当然ですが、治療を受ける患者さんの身体の感受性によっても治りのスピードは違ってきます。

    よく言われることですが、動物に鍼灸治療をすると非常に治りやすいと言われています。

    なぜだと思いますか?

    それはツボへの刺激に対して、素直に反応、変化をするからです。

    人は大脳が発達していますが、体に入った刺激に対して素直に受け入れず、さまざまな抵抗をしてしまいます。

    このため、人でも素直に受け入れるタイプの場合は治りやすいのです。

    今回のSさんはブラジル育ちですが、それも関係しているような思われました。

    三回目の治療の時に、花粉症がひどいという話になったのですが、

    「ブラジルには花粉症はありません。」

    「私もブラジルに戻った時は花粉症が無くなりますが、成田空港に着いたとたん花粉症になります」

    と言っていたのが印象的でした。

    環境は人に大きな影響を与えます。

    より良い環境で生活するためにも、もっと環境に対する意識を持ちたいものですね。

  • 【改善事例】片頭痛、ストレートネック、腰背部痛があり、首が回らないMさん46才の改善までの経緯

    患者

    Mさん 46歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年12月4日

    主訴

    片頭痛 ストレートネックによる首背中の痛み 首が回らない 腰痛

    症状

    20歳の時にアルバイトで重い物を持ち上げる作業をした時に、首や背中を痛めたことがあり。

    25歳の時に交通事故に遭い第6.7頸椎を痛めた。

    現在、首が常に張っている。

    首の痛みで左に向けない。下に向くと左の腰が痛い。

    首がつらくなってくると、目の奥の痛み、頭痛が出てくる。

    年に2.3回急性腸炎になる。過敏性腸症候群と診断された。

    検査

    体を診ていくと、左頚部の筋肉に異常な緊張がみられ、それに連動するかのように左背部から左腰部にまで筋緊張が広がっていた。

    また、瘀血の問題、第3頸椎の問題、後頭下筋群のトリガーポイントをあらわすサインも出ていた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果より、左頚部の筋緊張緩和、頸椎3番の調整、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチ、瘀血の解消に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 中脘 左大巨 委中 志室 崑崙 etc

    経過

    一回目の治療(12月14日)、治療直後に首の動きが大きく改善したことに驚いていた。

    二回目の治療(12月21日)、前回治療後上を向くときに首の痛みはかなり軽減、背中のつっかえがまだある。首を左右に限界まで向いた時の角度が広くなった。肩甲骨にツッパリはある。

    三回目の治療(12月29日)、首はだいぶ良く、来院当初の痛みレベルを10とすると→3~4に。

    お腹にお灸をするようになってから、それまで3,4日に一回の排便が1日一回に。

    腰の痛みは無くなった。

    四回目の治療(平成29年1月12日)、背中のはりも楽になり体が軽い。

    正月2日から大掃除をして、背中に張りが出てもすぐに大丈夫になった。

    コンタクトを使うようになってから、ドライアイ。午後から調子が悪くなる。

    五回目の治療(1月19日)、今日の午前に右腹部に違和感があり、午後から右肩甲骨の痛みが出現した。寒い現場に出ていたのが原因なのではとのこと。

    昨日、今日と便秘。

    六回目の治療(2月8日)、背中がややはり気味。右肩甲間部の痛みあり。

    七回目の治療(2月22日)、左目の下がピクピクする。胸を開く動作で胸骨が痛い。

    肩甲間部の痛み10→7程度。

    八回目の治療(3月16日)、一昨日、急に寒くなった時に背中に痛みが出現した。

    それまでは、ほとんど首、背中とも痛みは無かった。

    九回目の治療(3月25日)、一昨日、仕事中に重い物を持って動かした時に、ツキンと腰に痛みが走った。現在左の靴下を履くのがキツイ。

    治療後、靴下は楽にはけるようになった。

    十回目の治療(3月29日)、朝起き上がる時に腰がこわばっていて動かない。

    日中の生活上では問題なく動ける。

    ※体の状態がかなり良いので、一旦略治として終了した。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、当院に通われている患者(ある会社の社長)さんの紹介で来院されました。

    この社長さんの紹介から三人が来院されたのですが、一番重症と思われる方でした。

    来院前に大成堂のホームページを読んで、「このような症状にお困りではありませんか?」という箇所に書かれている症状が全て自分に当てはまると言っていたそうです。

    非常に多くの薬にもたよっていた状態でした。

    ところが、初回の治療をおこなったところ症状が一回でかなり軽減し、患者さんも驚き、喜んでいました。

    結果的に三人の中では一番順調に良くなり、最初に卒業していきました。

    ストレートネックは原因ではなく、結果です

    ストレートネックがあるから首こりや首の痛みが頑固で治りにくいという言われ方をすることがありますが、それは正しくありません。

    この患者さんも、ストレートネックによる首の痛みと診断されていました。

    しかし、一回目の治療で首の痛みは半減し、数回の治療で痛みはほとんど無くなってしまいました。

    ストレートネックは、首の骨を支える筋肉の問題を解決していくことで、速やかに首の痛みや首こりか解消されていくのです。

    ストレートネックになったから、首の痛みや首のこりが起こるのではなく、首の筋肉の緊張があるから、ストレートネックという状態になると考えるのが一番自然です。

    ストレートネックだからといって、今の辛い首の痛みや首こりは簡単に治らないとは思わないことです。

  • 【改善事例】仮病?小学生なのに頭痛、吐き気、肩こりで学校を休みがちな11才少女の改善までの経緯

    患者

    Rちゃん 11歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成29年1月18日

    主訴

    頭痛 肩こり 吐き気

    症状

    2年程前から時々頭痛を感じることがあった。

    昨年12月にひどい頭痛が起こる。最初、目がかすみ、視野狭窄、吐き気などがあって、それから強い頭痛が発症した(一回目)。

    今年に入って1月8日に二回目の吐き気、頭痛が起こる。2時間ずっと吐きっぱなしだった。

    今回は、勉強後リラックスをしている時に出現した。

    昨日も同じ様な頭痛がでた(三回目)。

    群馬大学病院和漢診療部で、漢方(五苓散)が処方されて飲んでいる。

    時々お腹が痛くなることがある。食が細く、お腹が弱い。

    その他体で気になることは、不眠、疲れやすい、手足の冷え、肩こり。

    検査

    体を診ると頚椎3番の問題、胸鎖乳突筋の緊張、後頭下筋群トリガーポイントのサインがみられた。

    頚椎3番は、当院の患者さんの多くにみられる問題で、頭痛やめまいの大きな要因になる問題。

    胸鎖乳突筋の緊張は、自律神経の乱れで起こりやすい。

    後頭下筋群のトリガーポイントは、ダイレクトに頭痛につながってくる問題。

    脈を診ると、細く弱い中に、緊張の状態がみてとれ、体のエネルギーが落ちているのに、精神的な緊張、ストレスがあることが伺われた。

    治療

    検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、後頭下筋群トリガーポイントの解消に対する治療をおこなった。

    また胃が弱いため、それに対する治療も加えた。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 丘墟 左郄門 崑崙

    経過

    一回目の治療(1月18日)、治療後ずっと頭痛は発症しなかった。

    二回目の治療(1月28日)、頭痛なし。ここ一ヶ月鼻炎。

    三回目の治療(11月10日)、週に一回程度、やや痛いかなという感じの頭痛がある。鼻炎。

    四回目の治療(11月10日)、頭痛なし。甘いパンを食べすぎたためか、腹痛になった日があった。

    ※頭痛は全く出ておらず、略治として一旦治療終了となった。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、子宮内膜症の治療で来院していた患者さんの娘さんでした。

    お母さんは症状も良くなり、しばらくご無沙汰となっていましたが、ある日、娘の治療をして欲しいと連絡がありました。

    こんな小さな子でも、頚椎に問題がありました。

    頚椎の問題は、外部からの大きな衝撃(例えば交通事故)などが加わって起こるケースと、生活習慣の積み重ねのケース、生れつきのケースと原因が三つあります。

    この患者さんの場合は、この年齢で、特に外部からの衝撃もなかったこともあり、生れつきであったと考えられます。

    この頚椎の問題があったため、後頭下筋群のトリガーポイントの発生にもつながりました。

    不眠、手足の冷え、疲れやすい、肩こりなど、小学生の子とは思えないような訴えもありましたが、それは全て頸椎の問題と後頭下筋群のトリガーポイントがその原因です。

    仮病?小学生なのに肩こり!?

    最近、同じようなお子さんが、頭痛や首肩のこりを訴えて来院されています。

    仮病なのでしょうか?

    学校で嫌なことがあって行きたくないと思うことは、私たちにも経験があった覚えはありませんか?

    その気持ちが体に緊張をもたらして、痛みなどの症状が現れることは現実にあります。

    しかし、それだけでなく、純粋に体に問題があることがほとんどです。

    心と体は密接な関係があるので、ケースバイケースでどちらが主かが違ってきます。

    今回の患者さんの女の子は、首に問題があることが手に取るように見て取れました。

    実際、首の問題を解決することで、速やかに症状が改善していったことからも、見立てが正しかったことが分かります。

    あなたのお子さんが頭痛があって学校に行けないと言っているとしたら、それは仮病ではなく首の問題の可能性が高いですよ。

  • 20年前から呼吸が浅く、胸苦しさを感じていた前橋市50代男性の改善までの経緯【改善事例】

    患者

    55歳 男性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年4月14日

    主訴

    呼吸が浅い 首痛 肩こり

    症状

    20年前より、デスクワークが多く首こりを感じ、整体やカイロに通っていた。

    その当時より胸苦しさも感じていたが、それほどひどい状態ではなかった。

    昨年末に仕事が忙しく、その頃よりひどく感じるようになった。

    それとともに、左脇や左肩甲骨の下あたりの肋間部に痛みを感じるようにもなった。

    左腕にも痛みを感じている。

    本人は自律神経の問題?かと考えている。

    仕事の会議中や外食をしている時に、首が重苦しくなってきてしまい困っている。

    検査

    体を診ていくと案の定、頚椎3番に問題がみられ、また脳底動脈不全のサインもみられた。

    この問題によって自律神経に影響が起こり、動悸や息切れ、胸苦しさなどが起こってくることがある。

    へその少し上にある水分というツボに軽く触れると拍動が強く感じられ、脈を診ると緊張しており、自律神経が乱れて交感神経が高まっている状態がうかがわれた。 

    また、患者の訴える痛みの部位は左胸に集中しており、心臓の問題が伺われた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、脳底動脈の循環の調整、心臓に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 左郄門 左天宗 崑崙 右滑肉門 etc

    経過

    一回目の治療(4月14日)、当日は快調だったが、翌日朝起きた時に左脇に重さを感じたので、指導された自宅灸をおこなったら更に重さが強くなったと電話が入ったため(4月15日)、来院するように指示。

    来院し話を聞いていくと、時間の経過と共に軽減してきて、現在はそれほどでもないが重さを多少感じるとのことだったため、左四瀆に置き鍼を貼るのみで様子を見てもらう事に。

    二回目の治療(4月22日)、左胸の違和感は、今は気にならない。

    朝起きた時に首が重く、仕事へ行って動いているとだんだんと軽くなってくる。

    三回目の治療(11月10日)、左胸は大丈夫。一昨日肩が急に重くなってから、ずっと辛い。

    四回目の治療(5月7日)、胸の方は気にならなくなったが、首肩の重さを強く感じるようになる。

    会議や外食時に、だんだんと重くなって息苦しくなってくる。呼吸を整えるとだんだん落ち着いて来ることを繰り返している。

    ※斜角筋の問題も見受けられたので、それを緩める施術も加えるようにした。

    五回目の治療(5月13日)、昼食で外食する時に、食べ始めて15分ほどで首が重くなってくる。会議の時の重苦しさは少し軽くなって来た。

    六回目の治療(5月25日)、食事の時に首が重苦しくなるのは、毎回あったのが三回に一回に軽減。

    会議の時は大丈夫になった。

    七回目の治療(6月3日)、左胸(小胸筋)、左肘に痛みを感じる。ゴルフをしてからなので、単純に筋肉を傷めたことが原因と思われたので、痛みを起こしている筋肉を緩める治療を加える。

    八回目の治療(6月15日)、左胸(小胸筋)の痛みは無くなる。左肘はまだ痛い。

    九回目の治療(6月24日)、左肘の痛みは半分以下。

    十回目の治療(7月5日)、左胸は疲れてくると重苦しく感じることがある程度。

    一週間前にボーリングをしてから右手首が痛いとのことで、そこに対する治療も加えた。

    十一回目の治療(7月13日)、右手首はまだ痛い。

    十二回目の治療(7月21日)、久しぶりにゴルフを2日間したら、肋間筋が痛い。

    右手首の痛みは10→3程度に軽減。

    十三回目の治療(8月3日)、肋間筋は大丈夫。右手首は10→1程度に軽減。

    十四回目の治療(11月10日)、右手首10→1程度。2、3日前に胃がムカムカした。

    十五回目の治療(8月24日)、左胸肋間部に多少の痛み。右手首もやや痛い。

    また左かかとの痛みを感じ、足をつくときに痛みが強いとのことで、その治療を加えた。

    十六回目の治療(9月1日)、頭が重い。仕事が忙しく、全身の疲れを感じる。こういう時には左胸が重くなってくることがある。

    十七回目の治療(10月15日)、首こり、頭重、頭がボーッとすることがある。

    十八回目の治療(11月10日)、全身的に特にこれといった体の問題は感じない。

    十九回目の治療(11月4日)、一週間前に風邪をひき、それが抜けきらない。

    ※風邪対策の灸を加えた

    二十回目の治療(11月11日)、カラ咳、喉のイガイガ、風邪が抜けきらない。

    二十一回目の治療(平成29年4月7日)、久々の来院。

    前回の治療後、体にあまり不具合を感じずに過ごしてきていた。

    昨日より、首の硬さ、左胸の一点に痛みを感じるため来院したとのこと。

    治療後「また辛い時にはよろしくお願いいたします」と帰っていかれた。

    治療のふりかえり

    この患者さんは営業マンなのですが、身につけているもの、乗ってくる車など、すべてがスタイリッシュな方でした。

    そして施術に入る時に、服を丁寧にたたんでいたのが印象的でした。

    やや神経質な感じがあって、それが体の症状に現れていました。

    頚椎に問題があり、それが自律神経に影響を与えて胸苦しい状態と作り出していました。

    首から背中、胸周囲の筋肉が緊張しやすく、それが胸苦しさの大きな原因です。

    呼吸は肋骨が上下することで、胸郭が広がって空気が肺に入って来るのですが、ここの筋肉が緊張すると、胸郭の動きが悪くなって呼吸が苦しくなることが多くあります。

    強いストレス、神経質な性格などメンタルの原因で、持続的な筋緊張が起こる事で、息苦しさにつながるのです。

    現代社会では、非常に多い症状です。

    あなたは何となく息苦しいと感じることはありませんか?

    未病を治す東洋医学

    更にこの患者さんは、左の胸周辺に痛みを感じていて、前面、側面、後面のピンポイントでの痛みも訴えていました。

    これは心臓に何らかの問題があるサインです。

    検査では心臓に異常が見つかっていない状態でも、健康な状態から病気の状態に近づいてきている時に、左胸周辺にこのようなサインが出ることがあります。

    これを放っておくと、検査で引っかかるほどの状態になる事が多いので、この段階で対処できるのは理想です。

    これを東洋医学では「未病を治す」といいます。

    火事をイメージすると分かりやすいのですが、ボヤのうちに消火するのと、ボウボウ燃えているのを消火するのでは、大変さが違いますね。

    ボヤのうちに消火しておきたいものです。

    総括

    こちらが良くなると、今度はあちらが痛いというように、モグラたたきのように施術を継続した患者さんでしたが、しっかりとこちらの指示通りに通院してくれたこともあり、最終的にはほぼ問題ない体の状態になりました。

    現在は、忙しくお仕事をされ、メンテナンスとして時々来院いただくまでになっています。

    また一人、お役にたてたことを嬉しく思います。

  • 右口角から頬のピリピリした感じと目の奥の痛みに悩む前橋市40代看護師の改善までの経緯【改善事例】

    Y・K

    40歳 女性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年10月14日

    お悩みの症状

    ストレートネック、右口角から頬のピリピリした感じ 首こり 頭痛 目の奥の痛み

    Y・K様が当院に来院された経緯

    昨年夏より、右口角から頬にかけてしびれが出現。MRIで検査したが問題は見つからなかった。

    その年の冬に入って一旦おさまったが、今年の6月~7月ごろより再び出現するようになる。

    目の疲れ、天候などで症状の増悪軽減がある。

    ストレートネックと言われていて、首こりも強い。

    朝起きたときに、めまいや頭痛、目の奥の痛みを感じることが月に1回~2回ある。

    血圧低い。

    首のこりや、頭痛、目の奥の痛みで、痛み止めを内服する日が増えてしまい、休みの日も寝て終わってしまうので、休みの日はたまった家事をスッキリ終わらせるようにしたいとのこと。

    看護師で夜勤もあり、また休みの日には子供が所属する野球チームの付き添いで、寒い中、外に立っていることも多い。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈不全の問題、瘀血の問題、顎関節の問題、骨盤内血液循環の問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲泉 築賓 崑崙 外関 上仙 次髎 etc

    経過

    一回目の治療後(10月19日)、首は10→5に。痛み止めを服用しなかった。

    肩が重いと、目の奥の痛み、吐き気につながって行くのだが、肩止まりだった。

    顔のしびれも軽減した。ピリピリが強くなるとジンジンまで行くのだが、そこまで行かなかった。

    二回目の治療後(10月29日)、首の凝りがなく、痛み止めを服用しなかった。10→2に。

    顔は違和感程度に。

    三回目の治療後(11月3日)、首は大分楽になった。顔のしびれは口角に少し。

    疲れにくくなった。便通が良くなった。

    四回目の治療後(11月8日)、首のこり、口角のしびれ更に軽減した。

    五回目の治療後(11月16日)、首のこり、めまいは無いが、後頭部にシャワシャワと感じる。

    顔に一枚張り付いている感じ。

    先週、お知りにボールが当たり、坐骨神経痛のような痛みがある → 臀部の治療も加えた。

    六回目の治療後(12月1日)、ずっと顔のしびれは無かったが、昨日から少し感じる。

    頭痛、めまい無い。

    七回目の治療後(12月13日)、先週、突然額が痛く感じた。

    残業が多く、救急車の搬入が多くて忙しかった。

    八回目の治療後(12月27日)、子供が咳をしていて、それがうつったようで先週から空咳が出る。

    顔のしびれは出なかった。

    九回目の治療後(平成29年11月10日)、咳はすっかり良くなったが、咳の時に首がむち打ちっぽくなった。

    先週末に出かけて体が疲れたら、口角がピリピリしてきた。それまではずっと大丈夫だった。

    疲れが抜けにくく感じる。寝起き悪く、寝つきが良い。

    十回目の治療後(1月18日)、先週、寝て起きた時に腰に痛みを感じたことがあったが、自分でお灸をしたら良くなった。

    右口角にやや違和感がある。便通が戻ってきた。疲れが抜けてきた。

    ※状態が良いので、ここから二週に一回の治療ペースに。

    十一回目の治療後(2月1日)、一昨日、寝ている最中から首に違和感を感じる。寝違え?

    昨日から口角に違和感が出現。左眼が疲れやすい。

    十二回目の治療後(2月18日)、ちょっと口角にしびれを感じる程度。左腰の痛み。

    ※来院時に比べ格段に良い状態となり、現在も二週に一回のペースで来院継続中。

    顔の症状は顔を治療しない?!

    この患者さんの場合、右顔面頬の部分にピリピリとしびれを感じることが主訴でした。

    顔の感覚神経は三叉神経です。

    よく顔面神経痛と言う人がいますが、顔面神経は運動神経であって顔の筋肉を動かく神経です。

    なので、顔面神経は痛みを感じません。

    顔の痛みは三叉神経痛となります。

    この患者さんのしびれを感じるというのも、三叉神経の問題です。

    三叉神経に問題がある場合、大成堂では基本的には顔に治療をしません。

    首肩の問題がある部分を緩めていくことで、症状は治まっていくものです。

    それとは反対に、顔面神経の麻痺の場合は話が変わってきます。

    この場合は、顔の筋肉に直接刺激をして、麻痺筋に刺激を与えていきます。

    この辺りが分かっていない治療家もいますので、注意した方が良いでしょう。

     

  • 【改善事例】2年前に突然起こっためまいの後遺症で、ふわふわと浮くようなめまいや頭痛に悩む20代男性

    患者

    28歳 男性 群馬県 太田市

    初診

    平成27年5月

    主訴

    ふわふわと浮くようなめまい 頭痛 耳の奥の痛み 首肩こり

    症状

    20代後半から肩こりを感じるようになり、35才ごろより背中の張りまで出るようになる。

    夜寝ている時に、大胸筋の凝りで目が覚めるようになった。

    天候の悪い日、雨の前に状態が悪くなっていたが、最近ではそれほど影響を受けないようになってきた。

    肩こりがひどくなってくると、頭痛も出てきて、気持ち悪くなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、菱形筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 四瀆 生辺 膏肓 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    一回目の治療後、10→4程度に軽減。今日は6~7に戻った。

    三回目の治療後、全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 【改善事例】お酒を飲むと首肩背中がこってきてしまう、スキューバが好きな53歳男性

    患者

    53歳 男性 群馬県 北群馬郡

    初診

    平成27年7月

    主訴

    首 肩 背中のこり 腰痛

    症状

    20代後半から肩こりを感じるようになり、35才ごろより背中の張りまで出るようになる。

    夜寝ている時に、大胸筋の凝りで目が覚めるようになった。

    天候の悪い日、雨の前に状態が悪くなっていたが、最近ではそれほど影響を受けないようになってきた。

    肩こりがひどくなってくると、頭痛も出てきて、気持ち悪くなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、菱形筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 四瀆 生辺 膏肓 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    一回目の治療後、10→4程度に軽減。今日は6~7に戻った。

    三回目の治療後、全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 【改善事例】もうヘルニアを原因にしないでください。首が痛くて動かせない作家の40代女性

    患者

    49歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年11月

    主訴

    首が痛くて顔を上に向けない 左右に回せない 首肩背中のはり

    症状

    3日前より首の痛みを強く感じて、上を向けない。

    朝起きた時に、「あれ?」という感じで、それから痛みが強く感じるようになった。

    痛みの起きる3日前にご主人の三回忌があり、ずっと気がはっていた。

    2年前にご主人が亡くなる、その少し前にも同じような体の状態になったことがある。

    今年の夏に背中の痛みを感じ、整形外科を受診し胸椎ヘルニアと言われ、リリカを出された。

    また腰椎椎間板がすり減っていると言われた。

    パソコン、スマホの使用時間が多い。ストレスも感じていた。

    児童書の物語をパソコンで創作するので、首、肩、腕が重いと辛い。

    小さいころ突発性難聴で鍼治療の経験がある。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、瘀血の問題、副腎疲労、僧帽筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 中脘 中封 照海 肩背部の阿是穴 etc

    経過

    一回目の治療直後、首がスムーズに動くようになる。10→2程度に軽減。

    まだ肩甲間部の所が固くて、つまる感じがある。

    二回目の治療後、週末に風邪気味全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。

  • 【改善事例】育児のストレスと疲れによる首肩こりとめまいに困っている40代女性。

    患者

    45歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    初診

    平成28年1月

    主訴

    首肩こり めまい

    症状

    20代後半から肩こりを感じるようになり、35才ごろより背中の張りまで出るようになる。

    夜寝ている時に、大胸筋の凝りで目が覚めるようになった。

    天候の悪い日、雨の前に状態が悪くなっていたが、最近ではそれほど影響を受けないようになってきた。

    肩こりがひどくなってくると、頭痛も出てきて、気持ち悪くなる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、菱形筋に問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 四瀆 生辺 膏肓 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    一回目の治療後、10→4程度に軽減。今日は6~7に戻った。

    三回目の治療後、全体的には大丈夫な状態。昨日はやや肩が張っていた。

    夏は体調をくずしやすく、頭痛、手の震えがでることがある。

    四回目の治療時、円形脱毛症の相談を受け、その治療も加える。

    ※症状が改善してきたため、ここから二週に一回の治療ペースに変更。

    その後二ヶ月間、四回の治療をおこない、症状安定しているので略治として終了となる。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    半年後に、突発性難聴になり発症一週間後に来院。

    病院でステロイド治療を受けている。

    週一回の治療で合計三回の治療で、耳の問題は無くなり略治として終了。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、大成堂に通院されていた職場の同僚に紹介されて来院された方でした。

    肩こりがひどく、頭痛にまで発展することもありました。

    治療の経過中に、上司がストレスとなり、円形脱毛症になってしまいます。

    そのため、その治療も同時に行っていきました。

    ストレスを受けると体に出やすい状況で、後に突発性難聴にもなってしまいました。

    肩こり、円形脱毛症、突発性難聴とも、ストレスが原因で起こりうる症状です。

    東洋医学では「肝」の問題になってきます。

    ストレスによって「肝」の働きに影響が及ぶと「気」のめぐりが悪くなります。

    「気」のめぐりが悪くなると「血」のめぐりも悪くなり、「血余」と呼ばれる髪に栄養が行かず脱毛してしまいます。

    突発性難聴は、ウイルスの感染と血流障害が原因と西洋医学的には考えられていますが、東洋医学からも「血」のめぐりが悪いことで発症すると考えます。

    以上から、東洋医学的な考えでは、気血をめぐらせることで、三つの違った症状が一つの治療方針で改善させることができたわけです。