カテゴリー: めまい

  • 【改善事例】首は回せないのに、目は回るめまいの患者さん70代女性

    74歳 女性 群馬県 渋川市

    主訴

    めまい 首の痛み 頭痛  

    症状

    1年前に突然めまいに襲われる。

    朝起きた時にフワーっとなって、嘔吐した。

    次の日に入院し、10日後に一旦良くなり退院。

    その3日後に、群馬大学附属病院を受診し、脳循環不全と診断される。

    9ヶ月後、ご主人が胃潰瘍、すい臓、大腸の問題で入院しバタバタしていた。

    翌月から、再びめまいが出現し、首の痛みも強く感じるようになる。

    ふらつき、後頚部の痛み。

    左肩が痛い。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    頸椎の問題、椎骨脳底動脈不全が認められるので、それに対する治療もおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲泉 合谷 崑崙 天柱 etc

    経過

    一回目の治療直後、車に乗るまでめまいが起こりそうだったが、家に帰ってからだんだん軽くなった。

    後頚部の痛みは変わらず。

    二回目の治療後、めまいは10→5。

    三回目の治療後、めまい10→4.

    朝起きて、立ち上がる時にめまいが出る。

    後頚部痛い。

    四回目の治療後、めまいはほとんど無し。

    後頚部は治療後三日目頃より少し軽減した。

    五回目の治療後、めまいは落ち着いている。

    後頚部の痛み不変。

    六、七、八、九回と治療を重ねるも、後頚部の痛みは治療直後は楽になるが不変。

    そして「今日で治療を終わりにさせてくださいと」患者本人に告げられ、治療終了となる。

     

    治りにくい人の思考のくせ

    この患者さんは、五回目の治療辺りから、ご主人の知り合いで磁力線の治療をするところに、半ば強引にご主人に連れられて通い始めたと、本人より告げられました。

    患者さん本人は、気のりしてないようでした。

    また、息子さんから「家族に迷惑をかけている」と言われていると漏らしていて、いろいろと家庭事情が複雑なようでした。

    治療の最中、上記のような話(愚痴)を良くされていました。

    長年いろいろな患者さんを治療してきていると、治りやすい人と治りにくい人が見分けられるようになってきます。

    この患者さんは、完全に治りにくいタイプの部類に入っていました。

    ネガティブな所に意識を持っていきやすく、例えばめまいが改善してきているのに、そこはスルーしてしまい、今ある後頚部の痛みばかりにフォーカスしてしまっていました。

    コップ半分の水

    コップにいっぱい入った水を半分ほど飲んで、残り半分の水を見た時に、

    「まだ半分も残っている」と思うのか、

    「もう半分しか残っていない」と思うのか、

    同じ事実でも全く違った捉え方になります。

    前者の思考タイプの人は治りやすい傾向があり、後者の思考タイプの人は治りにくい傾向にあります。

     

  • 【改善事例】定年退職して、第二の人生を楽しもうとして矢先にめまいが出るようになって、人生楽しくない60代男性

    64歳 男性 群馬県 高崎市

    主訴

    めまい 首こり

    症状

    半年前に、ベッドに横になった時に回転性めまいが出現。5~10秒でおさまる。

    翌朝、すっと起きたらまためまいが出現。

    内科、耳鼻科、脳神経科を受診して、検査を受けたが特に異常は見つからなかった。

    首を後ろに曲げて、ソファに座りテレビを見ていることは多かった。

    60歳で退職、デスクワークと工場での現場作業を半々やっていた。

    3年前の大雪で雪かきをして、右膝半月板を損傷。

    手術という話があったが、受けずにそのままに。

    現在普段は問題ないが、冷えると膝の調子も悪くなる。

    高校生の時にラグビーをしていた。大けがはなかった。

    睡眠良。食欲佳。

    便通、ここ1、2年、月に一度2日間出ないことがある。

    毎晩、ビール350缶2本 日本酒1合

    親が農家をやっていた。それを受け継いだ畑があり、現在は野菜作りをしているため腰痛もあり。

    ゴルフ月に2回。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    椎骨脳底動脈不全の問題と、頚部の筋肉の過緊張があるので、それに対する治療をおこなった。

    また肝はめまいと関連があり、お酒も毎日飲んでいて、肝のポイントに反応が出ていたので、肝の治療も同時におこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 頚夾脊 天柱 風池 肝兪 etc

    経過

    一回目の治療後、めまいは10→5程度の軽減。

    家でのお灸もまじめにやっている。

    二回目の治療後、めまいが起こるのではということへの恐さ、不安な気持ちはずいぶん楽になった。

    三回目の治療後、めまいがピタッと止まった感じ。めまい出ていない。首を動かしても違和感がない。

    四回目の治療後、めまい、首こりはほとんど10→0の状態。

    二時間畑仕事をしたため、腰が痛い。

    全四回の治療で、めまい、首こりはほとんど無くなり膝の治療もしてほしいとのことだった。

    半月板の損傷があるので、膝のストレッチ、筋力強化、お灸による血流改善、サポーターの活用で乗り切るようにアドバイスし、膝治療も加えていくことになった。

    これ以降、月に一回の治療ペースに変更し、半年間の来院。

    めまいは全快し、膝の違和感もほとんど出ない状態になり、略治として治療を終了した。

    加齢と言われて納得できなかった

    この患者さんが最初来院した時、病院で加齢が原因だと言われて、それで諦めなければいけないのでしょうか?と打ち明けられました。

    確かに、加齢は原因の一つとなりますが、それが諦めるための納得要素になるかと言われれば、まったく違います。

    この患者さんにも、加齢は関係ないと伝え、しっかりと治していきましょうとお伝えしました。

    3ヶ月後に、娘さんの結婚式をひかえていて、自分がこんなにも調子が悪く、式に出られるか不安をもっていました。

    また、定年して第二の人生として、農家だったご両親が残した畑で、悠々と畑仕事をしていくつもりだったのに、それもままならなくなってしまい、人生を悲観していました。

    体の治療を通じて、多くの人の人生を明るくしたい

    この患者さんは、非常に速やかにめまいも首こりも改善していきました。

    それにともなって、悲観していた人生が、本来の理想の人生に転換することが出来ました。

    その転換させることができたものは、ちょっとの鍼と灸の刺激です。

    体の不調が人生にも影響するのであれば、それを改善させることもその患者さんの人生の改善にもつながるのだと実感できた症例でした。

  • 【改善事例】めまいと頭痛に悩む20代美容師

    29歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    めまい 頭痛 

    症状

    1年以上前から定期的にめまいがある。

    ここ2ヶ月ぐらいは、ほぼ毎日めまいと頭痛がある。

    内科や耳鼻科にいき、CT検査やその他いろいろと調べても、特に問題が見つからず、片頭痛か神経からくるものでしょうと言われ、特に治療をしていない。

    生理前後に特にひどくなる。

    生理痛はひどく、お腹が痛くなる。

    足の冷えあり。

    仕事が終わるのが遅く(21時~22時)、それから家に帰って食事をしたりしているので、就寝が1時で、起床が7~8時。

    治療

    瘀血、卵巣と椎骨脳底動脈に問題にあるサインが認められ、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 復溜 崑崙 天柱etc

    経過

    二週間後に来院。

    前回治療してから調子良かった。めまいもほとんど無く、少し頭が重い程度。

    来週生理になる。

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    二回目の治療から5ヶ月後に来院。

    前回の治療後、生理痛が楽だった。

    お灸は続けていたが、一度火傷をしてストップしてからまた痛みが強くなってきた。

    2週間ほど前に、生理中に一度めまいが酷くなった。

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    三回目の治療から一ヶ月後に来院。

    めまい、頭痛は10→2程度になっている。

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    その一ヶ月後にまた来院。

    ほとんど問題ない程度になっている。

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    二ヶ月後に再び来院。

    ほとんど問題ない。

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    それから七ヶ月後、久々の来院。

    調子悪く、動悸、息切れ、変な汗が出るようになってきた。

    一日の後半になるにつれて、調子が悪くなってくる。

    最近めまいもまた出てきた。

    お灸もしていなかった。

     

    調子が良くなってもメンテナンスのために継続治療した方が良い理由

    この患者さんは、継続治療中です。

    一旦、めまい、頭痛も良くなっていましたが、それもぶり返しつつあり、また動悸などの症状も出るようになってきてしまいました。

    美容師として働いていて、お店の休みが大成堂の休みと合わずに、長らく来院できずにいたところ調子が急降下してしまいました。

    休日が合わないため、仕方ないところもありますが、一旦良くなったからといっても、その後もメンテナンスのためにも継続治療をした方が良いです。

    火事をたとえにすると分かりやすいのですが、仕事や生活習慣が変わっていなければ、治療で症状が良くなっても、症状をおこした原因は取り除いていないわけですから、また火事が起こる可能性が高いわけです。

    このとき、ちょっとしたボヤで消火活動を行うのか、メラメラ燃え盛る火事になってから消火活動を行うのかを比べたら、どう考えてもボヤの時の方が消化しやすいのです。

    このような理由から、メンテナンスで継続治療を受ける方が絶対良いのです。

  • 【改善事例】めまいでフラフラするフラダンスの先生

    78歳 女性 群馬県 桐生市

    主訴

    フラフラするめまい 眠りが浅い 

    症状

    1ヶ月ほど前から、座っているところから急に立ち上がるとフラフラとめまいがおこるようになり、2週間前からひどくなってきている。

    タヒチアン、フラダンス教室の先生。

    発表会が重なりストレスがあった。

    またご主人が倒れて入院し、その看病での疲労が続いた。

    3年前より、時々立ち上がる時にフラっとする事はあった。

    病院でさまざまな検査をしたが、すべて異常なし。

    「疲れですよ、ご主人の看病で」と言われた。

    4、5年前より睡眠が浅く、寝てから2、3時間ほどで目が覚める。

    目が覚めてからは1時間ほどゴロゴロしてうつらうつらして朝を迎える感じ。

    月に3日ぐらいはぐっすり寝られることもある。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    椎骨脳底動脈、頭部瘀血の問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、百会 陰陵泉 四瀆 崑崙 天柱etc

    経過

    一回目の治療後、二日間体がだるくめまいが出そうな感じだった。

    その後、フラフラ感は10→5程度に。

    首肩のはり、目の疲れを感じる。

    二回目の治療後、めまいはほとんどない。

    夜眠れるようになってきている。

    三回目の治療後、夜寝る時は英会話のCDを聴いているが、なくても寝られるようになっている。

    目がショボショボすると言うので、目のツボとして攅竹、太陽を加えたところ、治療直後に目がはっきりした。

    計六回の治療で、めまい、睡眠ともほとんど問題が無い状態になったため、略治として治療を終了した。

    素直な体の患者さん

    この患者さんは、高齢にもかかわらず非常に経過が良く、二回の治療でめまいはほとんど大丈夫な状態になった。

    睡眠の問題も数回の治療で改善し、六回の治療で終了となった。

    毎回の治療時に、速やかに体が変化していくので、短時間で治療は済んでしまっていた。

    基本的に、治療時の体の反応が速やかなケースは経過が良く、この患者さんも同様に速やかに改善していった。

    「素直な体」と呼んでいるが、これは患者さんが本来持っている体質と性格の二つの要因が関係していると思われる。

  • 【改善事例】めまい、生理痛、踵のしびれ、他人にも聞こえる耳鳴りに悩む20代女性

    27歳 女性 群馬県 藤岡市

    主訴

    めまい 踵のしびれ 生理痛 他人にも聞こえる耳鳴り

    症状

    1年前にディズニーランドへ行って長時間歩いてから、左大腿外側の痛みが出現した。

    その後その痛みは落ち着き、やや違和感があるのみになる。

    しかし、その3ヶ月後に左足底や踵にしびれが出るようになり、現在までずっと続いている。

    しびれは整形外科で薬をもらったのみで特に診断はされていない。

    半年ほど前にめまいが出現し、現在もふわっとするめまいがする。

    めまいの出現と同時に、右耳が痛くなる。

    その2ヶ月後に耳閉感が出るようになり、ピキピキと音がするようになる。

    この音は他覚的にもピキピキと聞こえる。耳鼻科では原因不明とのこと。

    生理不順。

    生理前、月の半分は調子悪い。

    治療

    週に一回のペースで治療スタート。

    瘀血、副腎疲労、骨盤内血流不全、椎骨脳底動脈血流不全などの状態が見受けられ、それぞれに対応するツボを使用した。

    使用したツボは、中封 陰陵泉 照海 四瀆 環跳 大転子 難聴点etc

    経過

    一回目の治療後、踵のしびれは10→7~8程度に軽減。

    耳のつまる感じ、ふわっとするめまいも軽くなった。

    三回目の治療後、踵のしびれは10→4~8程度になる。

    耳閉感はしばらく無かった。のどのつまり感も感じた。

    五回の治療で、踵のしびれほとんど無くなる。

    耳は不調で、耳閉感はまだ強く感じている。

    しびれがひと段落してきたので、生理の状態をもっと改善させたいということで、引き続き今での治療をおこないながら、女性ホルモンバランス療法も加えることになった。

    一ヶ月後、生理前の状態が依然と比べだいぶ軽くなる。

    しかし、耳閉感、ピキピキと聞こえる耳鳴りは全く変わらない。

    ここで耳の状態を改善させるために、新たなツボを加える。

    その一週間後、耳のピキピキが10→7程度まで軽減した。

    計四回の治療で、耳は10→3程度までに軽減。

    その後、治療ペースを二週間に一回に広げ、同様の治療を継続。

    少し残っている足のしびれや、生理の調整、めまい、耳の状態の更なる改善をしていった。

    三ヶ月間経過し、生理前に少し調子を落とすこともあるが、それ以外はほとんど気にならない状態になり、治療を終了とした。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因?

    この患者さんは、若いながらもいろいろな症状に悩まされていました。

    坐骨神経痛の後遺症として踵にしびれが強く、この症状を軽減していくことを最優先にしていきました。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因と一般的には考えられますが、実際にはそうでないことが非常に多くあります。

    梨状筋という筋肉が問題のケースがほとんどだと言っても良いものです。

    実際、この患者さんも梨状筋を緩めていくことで、速やかに坐骨神経痛は改善していきました。

    梨状筋を緩めるポイントにお灸をすると、足先までピクんと刺激が通り、少し足が動きます。これは不快な感覚ではなく、患者さんも面白がっていました。

    この現象がでると、非常に効果があります。

    他人にも聞こえる耳鳴り?

    この患者さんを治療していて、効果を出すのが大変だったのがピキピキと聞こえる音でした。

    実際、静かな治療室で、二人とも黙っていると、患者さんの耳からプチッ、ピチッ、というような音が断続的に聞こえていました。

    多分これは、耳と喉の奥をつなぐ「耳管」という管に問題があるのだろうと推測はできました。

    しかし、初めてのケースで、最初はまったく効果を出すことが出来ませんでした。

    坐骨神経痛が改善していく中で、この耳鳴りをどうしたものか考え、あるツボを試しに押したところ、それまで頻繁に聞こえていた音の頻度が少なくなるではありませんか。

    これはしめたと思い、もっと音が少なくなる場所は無いかと思い、ツボを細かく探していくと、ピタッと音が止まるところが見つかり、そこに鍼をしました。

    そのことがあってから、その耳鳴りは改善するようになっていきました。

    一定期間の治療の後、ほとんど気にならないレベルまで音がしなくなったのでした。

    生理痛はなくてあたりまえ?

    生理痛もあるとのことで、そちらも女性ホルモンバランス療法で対処しました。

    基本的に、20代女性で、器質的な疾患が無い場合、生理痛の痛みを改善させることは簡単です。

    治療を開始して一回目の生理から薬を飲まなくても良くなるケースは多く、多くても三回目の生理までには軽減していることがほとんどです。

    女性の生理で痛みが起こる事は、本来は普通ではないことなので、器質的な疾患が無い限り、生理痛があることがおかしいのです。

    なお、器質的な疾患があっても、無い場合よりは時間がかかりますが、改善していく場合の方が多いことを付け加えておきます。

     

  • 【改善事例】4年前から起こるめまいに悩む70代女性

    70歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    めまい 首肩こり

    症状

    3、4年前から、少しくらくらするようなめまいがあり、2、3日で治る状態だった。

    1、2年前にめまいが出現し、内科を受診した。血圧160/80で、コレステロールも高く服薬がスタートした。

    3ヶ月前、夏カゼをひく。体がだるく、ダラダラとしていた。

    内科を受診し、カゼ薬、抗生剤を処方される。三日目にめまいが出現し、気分も悪くなった。

    一ヶ月間、調子が悪い状態が続き、その後一旦良くなる。

    その一ヶ月後、朝起きたら回転性めまいが出現し、救急車で病院に運ばれ点滴をしてもらった。

    それがあってから現在まで、ふらふらする、不安感、眠れない、横になれない、頭がカクカク振顫が出てしまう、といった症状が続いている。

    治療

    横になるとめまいが出てしまうので、座ったままで治療をしていく。

    週一回のペースで、大成堂のめまい専門治療で対処していった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 崑崙etc

    経過

    一回目の治療で、めまいは10→5以下に軽減した。

    二回の治療後、調子がやや悪い状態が続いた。

    人に会って話をしている時に気分が悪くなるので、あまり人に会わないようにしてる。

    三回目の治療後、頭のクラクラ、頭のコリ感が以前とだいぶ違ってきた。楽になって来た。

    下を向く機会があったが大丈夫だった。

    四回目の治療の次の日は、まだ頭がフラフラする感じがあったが、その後からずっと調子良い。

    風呂掃除をしたときに、少しフラーっとした。

    五回目の治療後、調子良く、特に悪い状態は出なかった。

    六回の治療で、状態がかなり良くなったので、治療のペースを二週に一回月に一回と広げていった。

    それから一年間月一の治療を継続した。

    疲れなどによって、多少調子が悪くなることもあったが、大きく崩れることもなく、一年経過した時点で略治とし、治療を終了した。

    心のツボにも治療が必要だった

    初診時、この患者さんは非常に不安を抱えて来院されていました。

    今後、自分はどうなってしまうのだろう、死んでしまうのかしら?

    といった思いに思考が支配されていました。

    そのため、患者さんの話を良く聴いて、患者さんの今の体の状態がどうなっているのか詳しく説明し、今後治って行く見込みを話して、希望を持てるように伝えて行きました。

    来院時の不安な表情から、治療が終わり帰って行く時の表情は、全く変わり別人のようでした。

    鍼灸は、体のツボにだけ治療をするだけでは、時としてあまり効果が無いこともあります。

    心のツボにまで、しっかりと治療をすることが重要です。

    大成堂では心のツボを外さない治療を心がけています。

     

  • 【改善事例】めまいでうつ伏せになれなかった50代女性

    56歳 女性 群馬県 前橋市

    主訴

    めまい 首肩こり 

    症状

    半年前にご主人にガンが発覚しする。

    ご主人の面倒をみるため、仕事も退職した。

    それから1ヶ月ほどたった時に、突然めまいが出現し、耳鳴り、動悸も出るようになった。

    病院ではメニエールの手前だと診断され、めまい薬、安定剤が出された。

    現在は、動悸は落ち着いているが、めまい、耳鳴りは依然としてある。

    特にめまいが辛く、頭を動かすとめまいが出てくる。

    仰向け、うつ伏せになれないので、横になって眠っている。

    車も運転できないので、ご主人に乗せて来てもらった。

    20年前に、目の前が突然真っ暗になり、めまいも出たことがあった。

    その当時は安定剤の服用をした。

    5~6年前に更年期だった。

    治療

    週一回のペースで治療をスタート。

    血のめぐりの問題と、首の問題が主な要因とみられたので、めぐらせ、首を緩める治療をおこなっておこなった。

    加えて耳の血流改善の治療もおこなった。

    使用したツボは、左中封 陰陵泉 上四瀆 崑崙 天柱 難聴点など

    経過

    一回目の治療で、めまい気にならない時があるようになった。

    耳鳴りの音も小さくなってきた気がする。

    二回目の治療後、すっと調子が良かった10→5程度に。

    孫と遊んでいてめまいが出現したことが一日だけあった。

    三回の治療後、めまいはこの一週間に二回あったが半日で気にならなくなった。

    以前は、一度めまいが出ると、2、3日は続いていた。

    五回の治療で、忙しくなってもあまりめまいが出ることもない。

    耳鳴りも10→2程度になってあまり気にならなくなった。

    状態が良いため、週一回の治療のペースを二週に一回に広げることにしたが、ここから長いトンネルに入って行ってしまう。

    今までの順調に良くなっていたのが嘘のように・・・

    二週に一回に治療間隔を広げたとたん、調子を崩してしまった。

    朝、正座から立ち上がろうとしたときに、太ももに力が入らなくなることがあった。

    その時から、調子が落ち始め、めまいも良かったり悪かったり。

    胃も痛くなり、心臓辺りも息苦しく感じるようになる。

    今までの状態が、初診時10→2~3にまでなっていたのが、10→8程度まで戻ってしまった。

    このため週一回の治療ペースに戻した。

    ここから、治療直後はスッキリするが、そのあとは調子が悪くなったり、多少マシな時があったりという状況が長く続いた。

    患者さんは、急に動悸が起こったり、胃の痛みが強くなったり、めまいが強く起こったりすると、電話をかけてきて大丈夫か聞いてきました。

    その都度、患者さんの今の体の状況を説明して、相談にのり、安心させ、勇気づけていった。

    三ヶ月もすると状態も安定して、症状もだいぶ軽くなって一安心。

    ここで、前回を教訓に、10日に一回の治療ペースに広げていった。

    ところどころで、胃の痛みや、首こり、頭重、腰痛などが起こることがあったが、大きな流れでは改善傾向を続けて、めまいはあまり出なくなった。

    三ヶ月後に、今度こそと二週に一回のペースに再チャレンジした。

    今回は問題なく、調子は良い状態のままでいられた。

    うつ伏せになれた!

    このような状況で、調子が良くなっていく中で、印象的なことがありました。

    この患者さんはうつ伏せになれなかったので、ずっと仰向けと、横向きで治療をおこなっていました。

    ある日、治療の際に、うつ伏せになってもらうように指示しました。

    もううつ伏せになっても問題ないとわかっていたためです。

    あとは、うつ伏せになった時に、酷いめまいを感じていた記憶を乗りこえてもらうだけという段階だったので、心配もせずうつ伏せになってもらいました。

    患者さんは、久方ぶりにうつ伏せになれたことに、非常に感激していました。

    治療をする側としても、今までの長くつらい状況を共に進んで来たので、感動してしまいました。

    この後も、三週に一回と治療間隔を広げていき、現在はメンテナンス、予防的な意味合いで月一回のペースで来院されています。

    ガンのご主人もその後ずっとお元気でいるし、初診時の時が遠い過去のように、今は非常に幸せな日常を過ごされています。

  • 【改善事例】温泉にいって目がぐるぐる回っためまいの50代男性

    57歳 男性 群馬県 前橋市

    主訴

    めまいによるふらつき

    症状

    一ヶ月前に温泉に行った。

    マッサージを受け、その後温泉に入り10分ほどしたら気分が悪くなり、外に出た時にふらつきが出現し、外湯で座っていたら回転性めまいが出現した。

    1~2時間すわっていて、嘔吐もあり、車いすで家に帰った。

    家でも嘔吐して立てない状態になったため救急車を呼び、一日入院し点滴をした。

    次の日に退院、帰宅。

    耳、脳には異常は見られなかった。

    近所の耳鼻科を受診し、市の病院に紹介され2週間の入院をした。

    現在のめまいの程度は、一番ひどい時を10とすると5程度になっている。

    高血圧140/100~110(現在は90)

    肩こり、左拇指痛風

    治療

    週一回のペースで治療をスタート。

    腹診では、瘀血の反応がみられたので、瘀血の治療をした。

    更に椎骨脳底動脈の反応が出ていたので、そこに対する治療をメインとした。

    経過

    一回目の治療後、血圧がさがり、頭痛が無くなった。めまいも軽減傾向。

    二回目の治療後、血圧は落ち着いた。

    歩行時にふらつく。寝る時、横になった時に目が回る。

    三回目の治療後、歩行時のふらつきは軽減。

    寝る時はぐるっと目が回る。

    頭がスッキリしない。

    五回目の治療後、頭のもやっとした感じはあるが、ふらつきはほとんど無い。

    寝る時に目が回るのはまだある。

    その後も、週一のペースから、二週に一回のペースにして治療を継続し、頭がもやっとする感じや寝る時の目が回る感じは、軽減しつつも残っている状態が続いた。

    三ヶ月経過し、めまいはだいぶ良くなり、疲れた時に少しふらつきを感じる程度。

    月一回のペースに変更し、さらに治療を半年継続し、ほぼ良くなり治療終了。

    めまい

    この患者さんは、以前大成堂でめまいの治療を受けて良くなった患者さんからの紹介で来院されました。

    その方はフラダンスの先生で、そこの生徒さんのご主人です。

    フラダンスの先生が、ひどいめまいに悩んで教室を辞めようかという話になっていたところ、そのめまいが良くなったのでした。

    その生徒さんも、ご主人がめまいになり、迷わず大成堂に行くようススメたそうです。

    毎回、治療を重ねるごとに、徐々にめまいが改善していったので、長期にわたる治療にもしっかりと通われて、最後まで良くしていくことができました。

  • 【改善事例】車やバイクの運転で気分が悪くなるめまい

    50歳 男性 伊勢崎市

    主訴

    めまい 気分の悪さ 

    症状

    一年前のゴールデンウィークに仕事で四国へ車で行って、非常に疲れた思いをした。

    首のこりや、体のだるさ等を強く感じるようになります。

    7月に入ってめまいが一回出現し、8月にも同様にめまいが一回出現。

    その後は大丈夫だったのですが、10月に車を運転していて、降りたとたんにクラクラするめまいが出現するようになります。

    普段から、頭がボーッとして調子が悪い。

    群大で脳の検査をしたり、整形外科で首の検査をしても異常が見つかりませんでした。

    治療も、注射や電気などでした。

    冬になってから良くなって、その後も大丈夫でした。

    今年の夏、お盆休み明けに、会社が始まり車を運転した後、再びめまいが出現して今に至る。

    治療

    めまいの原因の一つ椎骨脳底動脈不全を解消するためのツボを中心に治療を行い、週一回のペースで治療を進めていきました。

    経過

    初回治療後、週末の二日間バイクで温泉に旅行に行った。肩こりが出て、息苦しさを感じたが、めまいは出なかった。

    2回目の治療後、日曜日に車の運転をしたが大丈夫だった。

    その後も、週一ペースの治療で、時々調子がくずれて気持ち悪くなったり、頭がボーッとすることはあったが長くは続かずに、基本的にはずっと調子が良い状態が続いていました。

    しかし、5ヶ月が経ったときに、群馬で大雪が降り、その時に家の物置が壊れてしまいます。

    それがストレスとなり、きっかけとなったのかは定かではないですが、この時期を境に調子の良さが一変し、調子悪い状態の長いトンネルに入って行ってしまいます。

    半年間、一進一退で、どちらかというと悪い状態の時が多く、患者さんと共に辛抱の時でした。

    男性更年期を疑い、検査を受けに行く一幕もありましたが、結果は異状なしでした。

    めまいと深い原因になる東洋医学でいう五臓の中の「肝」に対する治療を強化することで、この苦境は乗りこえられました。

    それ以降は、時々調子悪い時はありましたが、基本的に調子よく、めまいも気分の悪さも出なくなっています。

    現在も月に一回のメンテナンス治療に通われています。

    肝とめまいの関係

    東洋医学でいう五臓:肝・心・脾・肺・腎は、さまざまな症状に関わってきます。

    その中で、肝はめまい、自律神経、ストレス、女性では生理などと深く関係があります。

    ある種のめまいは、体の中で風が吹いている状態と、東洋医学では捉えます。

    肝に問題があると熱が籠り、これを肝火と呼びます。

    この肝火が風を巻き起こすことで、めまいが起こるのが、ある種のめまいの発生メカニズムです。

    このため、めまいの治療では肝のツボを多用するのです。

    今回の症例では、めまいの治療で第一選択肢となる椎骨脳底動脈不全治療ですすめていきましたが、ある時から効果が出にくくなっていました。

    そこで、原点に帰り「肝」の治療を加えるようになってから、状況が改善してきたのでした。

    ちなみに肝の治療で使ったツボは、右天枢、右章門、右肝兪、右攅竹などを使用しました。

     

  • 【改善事例】めまい、生理痛、イライラ、首こり

    34歳 女性 パート 伊勢崎市

    主訴

    生理前になるとめまい、首こり、つかれ、イライラがひどくなる。

    症状

    普段から、頭がスッキリとしない、ふわふわするなどの症状があり、首すじが凝ってくるとそれがひどくなります。

    そして生理前には、それが顕著になります。

    この方は、生理痛もひどく、経血量も多く、生理時には下腹部痛やむかむかもありました。

    一年前、喉の腫れ、エコー検査の結果、甲状腺嚢胞が見つかっています。

    半年前に橋本病と確定診断されています。 いとこに5~6人、甲状腺疾患の人がいるとのことでした。

    治療

    この方は、首こり、甲状腺、女性ホルモンバランスに問題があるため、上記のさまざまな症状が出現していました。

    腹診では、瘀血、副腎、免疫、子宮、卵巣に反応がでていました。

    経過

    大成堂オリジナル首療法を中心として、めまい治療と女性ホルモンバランス療法を併用して施術していきました。

    一回目の治療後、2日目からだいぶ首筋のこりが軽くなって、それに伴いめまいも軽くなります。

    (首こりがめまいと関連している証拠です)

    その後、三ヶ月間、週一回のペースで治療を継続していきました。

    生理周期もある程度順調になり、めまい、首筋のこりも初診時から比べると軽減していますが、完全にはなくなっていません。

    そこで、大成堂の裏メニューである剛の鍼の中の首鍼を併用しました。

    その後は月一回のペース施術を継続していきましたが、生理時に血塊がたくさん出たり(瘀血が排出されている証です)、首筋のこりも緩んでいき、めまいの状態も良くなっていきました。

    そして現在は、首筋のこり、めまい、生理時の不調なども、あまり気にならない程度になり、月一のメンテナンスに通われています。

    今回は裏メニュー剛の鍼の首鍼がポイント

    大成堂で施術する鍼灸は、基本的に「小学生でも平気で受けられる優しい刺激」です。

    ですが、今回の症例では、首のゆるみが今一つだったことと、患者さんの感受性が強刺激でも問題なかったので、総合的に判断し剛の鍼を加え、好結果を得ることが出来ました。

    大成堂の裏メニュー「剛の鍼」の詳細はこちら