カテゴリー: 改善事例

  • 【改善事例】腰、臀部から坐骨、ふくらはぎまで痛い、スノボ大好きな40代女性

    46歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    腰、臀部から下肢の痛み めまい

    症状

    二ヶ月ほど前から、腰、両臀部(特に坐骨)、右膝、右ふくらはぎの外側、右足首が痛い。

    整形外科で診てもらうと、仙腸関節が悪いと言われた。

    右ふくらはぎは、仕事でいつも右脚に体重を乗せて作業をしているためだと思うとのこと。

    そのため、右足首も痛い。

    17歳の時に、臀部を強打したことがある。

    24歳の時に車の事故で、胸椎12番の圧迫骨折し腰痛が出るようになった。

    半年ほど前より、めまいが出るようになった。

    現在はだいぶ落ち着いている。仰向けで首を回すと出る程度。

    立ち仕事で、朝8時~夕方5時まで勤務。昨年までは昼夜シフト勤務だった。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    腰、臀部、下腿の局所治療と共に、副腎疲労、椎骨脳底動脈の異常がみられたので、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 照海 四瀆 腰部阿是穴 臀部阿是穴 屈伸 環跳 坐骨etc

    経過

    一回目の治療後、おしりの痛みは半分になった。

    めまいはほとんどない。

    二回目の治療後、おしりの痛み10→2~3程度に。

    仕事をすると強くなるが、以前ほどではない。

    めまいは一度、夜中にトイレで目が覚めて、起き出した時に出現した。

    三回目の治療後、めまいはちょっと感じるぐらい。

    右足首の痛みは強い。

    五回目の治療後、膝の痛みは無くなった。

    めまいは少しクラっとくる程度。

    計六回の治療で、足首10→6、おしり10→6~7、下腿外側10→6程度。

    七回目の治療後、足首10→1~2に。おしり10→5~6。

    この後も、同じペースで治療を継続、良くなっても、仕事での作業がハードになるとまた痛みが出たり、スノーボードシーズンに入り、滑りすぎると痛みが強くなったりして、アップダウンを繰り返していた。

    5ヶ月を経過し、一進一退が続いていたので、治療方針を変更して大成堂の裏メニューである剛の鍼をおこなうことにした。

    そこからは、月に一、二回のペースに治療間隔を広げて半年間経過し、現在はかなり痛みも軽減し、毎週末はスノーボードを楽しんでいる。

    大成堂の裏メニュー「剛の鍼」の詳細はこちら

    辞めないでずっと続けてくださいね!

    この患者さんは、以前行きつけの整体があったのですが、そこがいろいろな理由から閉店してしまったそうです。

    気に入っていた整体院だったので、とても残念でどこに行けばいいのか途方に暮れてしまったそうです。

    その後、縁あって大成堂に来院するようになり、しばらく経った時にその話題になって、この患者さんに言われました。

    「大成堂さんは辞めないでずっと続けてくださいね!」

  • 【改善事例】子供の運動会の前日、臀部の痛みで駈け込んで来た40代女性

    40歳 女性 群馬県 玉村町

    主訴

    臀部の痛み 

    症状

    飛び込みで来院。

    明日、子供の運動会があるのだが、左臀部をギックリ腰のように痛めてしまい、なんとか明日に間に合わせたいとのこと。

    腰を伸ばせない。

    治療

    瘀血と腰臀部の局所の治療をおこなった。

    使用したツボは、中封 太白 L4夾脊穴 屈伸 環跳etc

    経過

    三週間後に来院。

    前回治療翌日、何とか運動会は大丈夫だった。

    現在、臀部はやや違和感がある程度。

    首から肩が気になる。

    頭がふわふわする。

    ストレートネックと言われたことがある。

    前回の治療に加え、椎骨脳底動脈血流の不全を解消する治療もおこなった。

    加えたツボは四瀆、崑崙、天柱、風池。

    この後、三週から四週に一回のペースで定期的に来院するようになる。

    生理周期にあわせて調子が悪くなったり、強いストレスがあった時に調子が悪くなったり、無理をして体を痛めて調子が悪くなったりと、その時々の体のトラブルに対処している。

    現在、三年経過。

    毎回治療をしていくことで体が楽になるため、定期的に継続して現在も来院中。

    鍼灸をする前に、まずは「治神」から

    この患者さんは、いろいろとストレスを抱えていて、単に体の治療だけでは追いつかない状況でした。

    実の父親との確執や、お子さんのこと、ご主人のこと、さまざまな問題が発生した時に、その悩みを打ち明けられました。

    その悩みに耳を傾けつつ、体の治療をしていきました。

    時には、治療に入る前に長い時間話を聴いたこともありました。

    これは中国医学でいう、「治神」というものになります。

    中国医学の古い書物には「治神」の重要性が書かれていて、体の治療をする前にまず「治神」をせよと書かれています。

    神とは中国医学で、意識、精神活動のことになります。

    それを治すということですので、心に対するアプローチと解釈できます。

    この「治神」を大成堂では重視しているため、結果的に多くの患者さんから「丁寧に話を聴いてもらえる」と言われるようになったのだと思います。

  • 【改善事例】めまいと頭痛に悩む20代美容師

    29歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    めまい 頭痛 

    症状

    1年以上前から定期的にめまいがある。

    ここ2ヶ月ぐらいは、ほぼ毎日めまいと頭痛がある。

    内科や耳鼻科にいき、CT検査やその他いろいろと調べても、特に問題が見つからず、片頭痛か神経からくるものでしょうと言われ、特に治療をしていない。

    生理前後に特にひどくなる。

    生理痛はひどく、お腹が痛くなる。

    足の冷えあり。

    仕事が終わるのが遅く(21時~22時)、それから家に帰って食事をしたりしているので、就寝が1時で、起床が7~8時。

    治療

    瘀血、卵巣と椎骨脳底動脈に問題にあるサインが認められ、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 復溜 崑崙 天柱etc

    経過

    二週間後に来院。

    前回治療してから調子良かった。めまいもほとんど無く、少し頭が重い程度。

    来週生理になる。

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    二回目の治療から5ヶ月後に来院。

    前回の治療後、生理痛が楽だった。

    お灸は続けていたが、一度火傷をしてストップしてからまた痛みが強くなってきた。

    2週間ほど前に、生理中に一度めまいが酷くなった。

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    三回目の治療から一ヶ月後に来院。

    めまい、頭痛は10→2程度になっている。

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    その一ヶ月後にまた来院。

    ほとんど問題ない程度になっている。

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    二ヶ月後に再び来院。

    ほとんど問題ない。

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    それから七ヶ月後、久々の来院。

    調子悪く、動悸、息切れ、変な汗が出るようになってきた。

    一日の後半になるにつれて、調子が悪くなってくる。

    最近めまいもまた出てきた。

    お灸もしていなかった。

     

    調子が良くなってもメンテナンスのために継続治療した方が良い理由

    この患者さんは、継続治療中です。

    一旦、めまい、頭痛も良くなっていましたが、それもぶり返しつつあり、また動悸などの症状も出るようになってきてしまいました。

    美容師として働いていて、お店の休みが大成堂の休みと合わずに、長らく来院できずにいたところ調子が急降下してしまいました。

    休日が合わないため、仕方ないところもありますが、一旦良くなったからといっても、その後もメンテナンスのためにも継続治療をした方が良いです。

    火事をたとえにすると分かりやすいのですが、仕事や生活習慣が変わっていなければ、治療で症状が良くなっても、症状をおこした原因は取り除いていないわけですから、また火事が起こる可能性が高いわけです。

    このとき、ちょっとしたボヤで消火活動を行うのか、メラメラ燃え盛る火事になってから消火活動を行うのかを比べたら、どう考えてもボヤの時の方が消化しやすいのです。

    このような理由から、メンテナンスで継続治療を受ける方が絶対良いのです。

  • 【改善事例】五十肩に悩むタクシー運転手でお坊さんの50代男性

    59歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    左肩関節痛

    症状

    タクシー運転手でお坊さん。

    1ヶ月前から左肩に痛みが出現。

    腕を前から上に挙げる時の痛みは無い。

    後ろに持っていく時に痛みを感じる。

    安静時痛は無い。側臥位で左肩を下にすると痛みが強くなる。

    毎年年末に仕事が忙しくなってくると、左肩が痛くなっていた。

    今までは腕が挙がらない程にまでなっていたが、今回はそこまでではない。

    仕事が忙しくなくなってくると、痛みも軽減している。

    タクシー運転手の仲間との人間関係によるストレスがある。

    お坊さんとして、人の悩みを効くこともストレスとなっている。

    20年来糖尿病だったが、現在は正常値になり服薬停止。

    心電図検査ではいつもひっかかる。

    父、姉は糖尿病。母はリウマチ。叔父は心カテーテル手術をしている。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    扁桃弱体、椎骨脳底動脈血流不全、糖代謝の異常がみられ、それを改善する治療をおこなった。

    肩の局所の治療もおこなった

    使用したツボは、曲池 手三里 陰陵泉 関門 四瀆 曲泉 シュガーポイント etc

    経過

    一回目の治療後、10→5~4程度に軽減。

    二回目の治療後、普段はほとんど大丈夫な程度に。

    腕を後ろに回したときに痛みが出る。

    全四回の治療で、肩の痛みはほぼ大丈夫になり、略治として治療を終了。

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    一年後、右ふくらはぎの痛み。左太もも後面の痛み。

    ブレーキを踏みこむときにチクッとした痛みを感じる。

    一回目の治療後、10→3程度に。

    二回の治療で、略治として治療を終了。

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    三か月後、今度は背中が折れそうな感じで痛いということで来院。

    一週間前のから痛みが出るように。

    糖代謝の治療をメインとして、一回の治療で改善。

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    二ヶ月後、右臀部の痛みを訴えて来院。

    一回の治療で改善。

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    半年後、ねむれない、胃痛で来院。

    一回の治療で改善。

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    三か月後、腰、背中、首の痛みで来院。

    一回の治療で改善。

    素直な心と素直な体

    この患者さんは、非常に治りやすい方で、いろんな症状を訴えて来院されるのですが、すべて速やかに改善していってしまっています。

    お坊さんということもあってか、お話しをしていると、心が非常にきれいで純粋な人だと感じられました。

    素直な心を持った人は、体も素直で、鍼灸の刺激に素直に反応するので、治りやすい傾向があります。

    現在も、時々体のトラブルが起こった時に来院され、すぐに改善して帰って行くことを繰り返しています。

  • 【改善事例】セミプロゴルファーのゴルフ肘

    54歳 男性 群馬県 前橋市

    主訴

    ゴルフ肘(上腕骨外側上顆炎)

    症状

    ゴルフ歴20年。ここ5、6年ほどは毎日練習をしている。

    それまでも痛みを感じることもあったが、半年ほど前より両肘の痛みを強く感じるようになってきた。

    上腕骨外側上顆炎。

    ゴルフのスイングはできる。

    何気なしにペットボトルを持った時に強い痛みが出る。

    また、何もしていない状態でも痛みを感じることもある。

    高周波治療、シップなどをしている。

    治療

    扁桃弱体化があるので、それに対する治療と肘局所の治療をおこなった。

    使用したツボは、曲池 天牖 手三里 曲泉etc

    経過

    一回目の治療後、翌日は多少軽くなった程度。

    二回目の治療後も同様の経過。

    三回目の治療後もほとんど同様の経過。

    三回の治療で、今一つ効果がはっきりしなかったので、大成堂の裏メニューである剛の鍼をすることに。

    そこから二回の治療で、10→1程度までに軽減する。

    初回から数えて、全六回の治療で、ほぼ痛みはなくなり略治として一旦治療は終了した。

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    それから二ヶ月後、今度は腰痛で来院。

    腹筋マシーンのワンダーコアをしてから腰が痛くなる。

    一回の治療で痛みは10→1程度に。

    全二回で略治として治療を終了。

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    それから五ヶ月後、今度は肩の痛みで来院。

    結帯動作をすると肩から腋窩にかけて痛みを感じる。

    ゴルフのスイングでも痛みを感じる。

    一回の治療で10→3~4程度に軽減。

    全二回で略治として治療を終了。

    この時に、朝起きる時に腰が痛いことを相談される。

    朝起きた直後や、夜中に目覚めてトイレにいく時の動き出しに、イタタタタとなって素早く動けない。

    動いているとだんだんと軽くなって、日中は気にならない。

    この腰痛は長年のもので、今まで何をやっても改善しなかったのであきらめていたが、さまざまな症状が改善していることから、もしかしたらと思う。

    月に一回程度で治療を継続することに。

    現在10ヶ月ほど経過し、腰の痛みは10→6程度にまで軽減し、治療を継続中。

    最初のゴルフ肘は剛の鍼がポイントに

    最初の症状のゴルフ肘は、三回ほど治療をおこなっても今一つ改善がみられませんでした。

    そのため、裏メニューである剛の鍼をおこなうことにしました。

    肘痛に対する剛の鍼は非常に効果がある反面、刺激が強く痛い治療です。

    今まで剛の鍼でテニス肘、野球肘を治療した患者さん達は、みな歯を食いしばって痛みを我慢しながら治療を受けていました。

    この患者さんにも、剛の鍼の効果と痛みについて説明していましたが、最初は恐がってスタンダード治療をおこなっていました。

    しかし、経過が今一つな事もあり、剛の鍼をやってみるということになりました。

    非常に痛がって、歯を食いしばって剛の鍼を受けていました。

    大成堂の裏メニュー「剛の鍼」の詳細はこちら

    トレーナーのようにさまざまな症状に対して

    ゴルフ肘を改善したことから、体にトラブルが起こると来院するようになりました。

    その都度、そのトラブルを改善してきたことによって、信頼を得ることができました。

    肩の痛み、腰の痛みなどに対処し、長年のあきらめていた腰痛にも治療をお願いされるようになりました。

    体のトラブルだけでなく、体のコンディションを整える目的のためにも来院されるようになり、月一のトレーナー的な関係となっています。

  • 【改善事例】手袋、靴下のような範囲の手足のしびれに悩む60代会社経営者

    63歳 男性 群馬県 太田市

    主訴

    手足のしびれ 

    症状

    半年ほど前から、両手、両足に手袋、靴下のような範囲で、しびれと知覚のにぶい状態が出現するようになる。

    両腋窩から両脇腹にかけても同じ状態があるが、手足にくらべて弱い。

    症状の出始めのころは、日中ずっと出ていたが、現在は三分の二程度に。強さも三分の二程度に軽減はしている。

    入浴で若干軽減。気温や気圧で増悪傾向。

    2年前、5ヶ月前に、心臓にステントを入れる手術をした。

    5年ぐらい前より、睡眠時無呼吸症候群がある事に気づく。

     

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、免疫弱体、副腎疲労、糖代謝、酸素供給の異常がみられたので、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、中封 曲池 照海 太白 陰陵泉 中脘 魄戸 脾兪 etc

    経過

    一回目の治療後、手足のしびれは10→5程度に。

    脇は変化なし。

    二回目の治療後、手足のしびれは10→3程度に。

    三回目の治療後、手足のしびれは大分軽減し、しびれの範囲も狭くなってきた。

    斜角筋の所の痛みが気になる。

    五回の治療で、手は残り1割、足は残り3割程度になった。

    脇腹や斜角筋の痛みがまだ気になる。

    七回の治療で、手足は残り位置一割程度、その他全ての症状が三分の一以下にまで軽減した。

    この後も、一年ほど週に一回のペースで治療を続け、日常生活で仕事をしている時などはほとんど気にならない程度で維持し続けた。

    その後は、二週に一回のペースでさらに一年間治療を継続し、仕事の忙しさもあり、略治として治療を終了した。

    しびれに対する鍼灸治療3つのポイント

    今回のしびれに対して、大成堂でメインスタイルとしている長野式鍼灸治療の考えで重視している三つのポイントに治療をしています。

    ポイント①

    太白:糖代謝の問題によりしびれがおこってくるので、この場合に使うツボです。

    必ずしも血液検査で血糖が異常値を示していなくても使えます。

    ポイント②

    魄戸:酸素供給不足によってもしびれは起こり、この場合に使うツボです。

    肺に関係するツボは、気を主り酸素供給を増加させていきます。

    魄戸以外にも、肺に関係するツボをしびれに対して使います。

    代表的はツボは経渠です。

    ポイント③

    中脘:このツボは胃腸などの問題にも多用されますが、神経繊維そのものに対する治療で使います。

    以前、抗がん剤治療による足のしびれの患者さんにも、この中間を使ったケースがあります。

    その患者さんは、とても面白い反応を示して、中脘に鍼をすると、足先まで一旦しびれが強くなり、その後しびれが改善していきました。

    臀部に鍼や灸をすると、坐骨神経を刺激して足先まで刺激が届くことはよくあり、それは解剖学的にも納得できる現象です。

    しかし、中脘があるのはお腹で、足まで解剖学的にはまったく繋がりがありませんので、とても不思議な現象でした。

    以上3つのポイントに、今回の患者さんも治療をおこなっていき、速やかにしびれが改善していきました。

    鍼灸治療の中では、一般的にしびれは治りにくいと言われています。

    しかし、この3つのポイントを外さず治療をしていくと、多くの場合改善していくケースがほとんどです。

  • 【改善事例】皮膚の湿疹に悩むエステ店長

    38歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    湿疹 皮膚のかゆみ 腰痛

    症状

    2年前に足に湿疹がではじめたことがきっかけで、現在は全身に出ている。

    9月10月にひどくなる。

    病院ではステロイドとかゆみ止めが出されて、使い続けていくことと言われている。

    小さいころにはアトピー性皮膚炎だった。

    5、6年前にぎっくり腰になった。

    寝つき悪く、夜中に目が覚める。

    エステティシャンで、お店の店長であり、仕事が終わるのが遅く、帰宅が夜9時過ぎになってしまうので、食事も遅く、就寝も遅くなってしまい夜更かしをしてしまう。

    毎晩ビール500mlを飲んでいる。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、肝臓弱体、扁桃弱体、椎骨脳底動脈に問題があり、それに対する治療を中心におこなった。

    毎晩お酒を飲んでいて、肝臓弱体の反応が出ているので、休肝日を作るようにアドバイス。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 太衝 肩髃 築賓 崑崙 天柱etc

    経過

    美容鍼に以前から興味を持っていて、当院でも受けられるとしり、二回目からは上記の症状に対する治療と同時に美容鍼も一緒におこなっていった。

    二回目の治療後、かゆみ軽減。かきむしる事は無くなった。

    お酒の量も少なくしたとのこと。

    美容鍼の効果は、顔の触った感じがとても良い。化粧水のしみ込む感じが全然違う。

    三回目の治療後、腹部のかゆみは無くなって来た。膝窩はかゆい。下腿もかゆい。かゆみが強い時は、むくみが強くなる。

    四回目の治療後、強いかゆみは無い。体調も良い。

    五回目の治療後、足首の内側の一部分だけがただれてかゆみが強い。

    その他はかゆくない。

    六回目の治療後、足首のかゆみは変わらず。

    お店のスタッフに、美容鍼のことは何も言っていないのに、肌の状態が良いことに対して「何かやっているんですか?」と言われた。

    その後、体の治療、美容鍼ともに間隔を広げ、二週に一回、そして月に一回としていった。

    半年後、かゆみもほとんど無い状態になった。

    皮膚の症状に使えるとっておきのツボ

    皮膚の症状全般、特に湿疹や皮膚のかゆみに使えるとっておきのツボがあります。

    それが、肩髃築賓です。この患者さんにも使用しています。

    この二つのツボは解毒のツボとして有名です。

    皮膚の症状は、体内の毒が体表に出てきたために起こることが多く、皮膚だけをみてどうにか治療を使用とすることは的外れになってしまいます。

    このため、東洋医学では、体内の毒をデトックスすることで皮膚の症状を改善させていくわけです。

    この二つのツボには、鍼も良いですし、お灸も良いです。

    また特筆すべきは、パッチ鍼のような、ずっと貼っておけるミニ鍼がとても使い勝手が良いです。

    貼ってある間はずっとかゆみが抑えられていて、剥がれるとスグにかゆくなるというケースが多く、ヘタなかゆみ止めを使うぐらいなら、このツボにパッチ鍼などを貼っている方が効果が高い印象です。

    エステティシャンも認める美容鍼の効果

    この患者さんが店長を務めるエステ店では、外部から美容鍼灸の先生が月に一度やってきて美容鍼の施術をしていくそうです。

    そういったこともあり、以前から美容鍼にも関心を持っていました。

    大成堂には、体の治療目的で来院されましたが、美容鍼のメニューもある事を知って、治療と美容鍼を同時に受けられることになりました。

    美容鍼の効果に対しても、エステティシャンという職業柄、明確に実感をされていました。

    また、美容鍼を受けていることを知らないスタッフから、顔の状態が良いことを指摘されることもあり、絶対の信頼をいただくことになりました。

    美容に意識の高い人ほど、その効果を実感されています。

  • 【改善事例】介護の仕事で腰をいためてから坐骨神経痛に悩む60代女性

    63歳 女性 埼玉県 本庄市

    主訴

    右坐骨神経痛 腰から足先まで痛みがあり、特に膝裏が痛い

    症状

    4ヶ月前、介護の仕事で重い人を動かしたときに、腰と臀部に違和感を感じ、徐々に下肢まで痛みが出現するようになる。

    当時、ペインクリニックを受診して、坐骨神経痛と診断され腰と膝にプロック注射をしたが改善せず。

    鍼灸治療も受けたがダメだった。

    歩行時に、痛みで右膝に力が入らない。

    脚の付け根も痛く、歩行が不安定。

    この痛みのためか、肩が凝って仕方ない。

    血圧150/90あったため、服薬し130/80にコントロールされている。

    心音に多少雑音があると指摘されている。

     

    治療

    週一回のペースで治療をスタート。

    坐骨神経痛に関しては、梨状筋に問題があるため、そこを緩める治療を中心におこなった。

    また、瘀血、扁桃弱体化も見られたので、同時にその治療もおこなった。

    使用したツボは、中封 曲池 陰交 中殿筋トリガーポイント 陽陵泉etc

    経過

    一回目の治療直後、歩行時の痛みが軽減し、驚き喜んで帰って行った。

    10→5程度にまで軽減。

    四回目の治療後、10→3程度まで軽減する。

    階段の上り下りはまだぎこちない。

    腰から脚にかけて重くなることがある。

    その後も、10→3程度に安定していた。

    一度階段でガクッとなり、膝に違和感が残りやや腫れることがあったが、合計七回の治療で10→2程度に安定。

    その後も、二週に一回のペースで治療を継続。

    仕事で使い過ぎた時など、違和感がでることがあったが、順調に軽減していき、月に一回のペースにまで間隔を広げ半年間治療を継続。

    ほとんど違和感もなくなったため略治として、治療を終了した。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因ではない

    多くの坐骨神経痛は、ヘルニアが原因ではありません。

    整形外科ではレントゲン撮影して少しでも変形していると、「ヘルニアが」とか「骨棘が」とか言い、それを原因にしたがります。

    それが原因の場合も無いことは無いですが、ほとんどのケースでは、それが原因ではありません。

    この患者さんもそうでしたが、梨状筋とか小殿筋、中殿筋などが原因の場合がほとんどです。

    そのため、これらの筋肉にアプローチして、過緊張を緩めることで、坐骨神経痛の症状は速やかに改善していくことが非常に多いのです。

  • 【改善事例】めまいでフラフラするフラダンスの先生

    78歳 女性 群馬県 桐生市

    主訴

    フラフラするめまい 眠りが浅い 

    症状

    1ヶ月ほど前から、座っているところから急に立ち上がるとフラフラとめまいがおこるようになり、2週間前からひどくなってきている。

    タヒチアン、フラダンス教室の先生。

    発表会が重なりストレスがあった。

    またご主人が倒れて入院し、その看病での疲労が続いた。

    3年前より、時々立ち上がる時にフラっとする事はあった。

    病院でさまざまな検査をしたが、すべて異常なし。

    「疲れですよ、ご主人の看病で」と言われた。

    4、5年前より睡眠が浅く、寝てから2、3時間ほどで目が覚める。

    目が覚めてからは1時間ほどゴロゴロしてうつらうつらして朝を迎える感じ。

    月に3日ぐらいはぐっすり寝られることもある。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    椎骨脳底動脈、頭部瘀血の問題があり、それに対する治療をおこなった。

    使用したツボは、百会 陰陵泉 四瀆 崑崙 天柱etc

    経過

    一回目の治療後、二日間体がだるくめまいが出そうな感じだった。

    その後、フラフラ感は10→5程度に。

    首肩のはり、目の疲れを感じる。

    二回目の治療後、めまいはほとんどない。

    夜眠れるようになってきている。

    三回目の治療後、夜寝る時は英会話のCDを聴いているが、なくても寝られるようになっている。

    目がショボショボすると言うので、目のツボとして攅竹、太陽を加えたところ、治療直後に目がはっきりした。

    計六回の治療で、めまい、睡眠ともほとんど問題が無い状態になったため、略治として治療を終了した。

    素直な体の患者さん

    この患者さんは、高齢にもかかわらず非常に経過が良く、二回の治療でめまいはほとんど大丈夫な状態になった。

    睡眠の問題も数回の治療で改善し、六回の治療で終了となった。

    毎回の治療時に、速やかに体が変化していくので、短時間で治療は済んでしまっていた。

    基本的に、治療時の体の反応が速やかなケースは経過が良く、この患者さんも同様に速やかに改善していった。

    「素直な体」と呼んでいるが、これは患者さんが本来持っている体質と性格の二つの要因が関係していると思われる。

  • 【改善事例】子宮内膜症、首肩こり、そして妊活へ20代主婦

    27歳 女性 主婦 群馬県 太田市

    主訴

    子宮内膜症 首肩こり 妊活  

    症状

    学生時代から生理痛があった。働いていた時はピルを服用していた。

    生理前に眠気が強く、一日目から出血量が多く、貧血になってしまった。

    生理痛が酷い月と、軽い月が交互にある。また半年サイクルで酷い生理痛が来る。

    中学生の時から首肩こりが強く、慢性的な頭痛になっていた。

    小さいころから扁桃腺が腫れていた。

    治療

    二週に一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、扁桃弱体、卵巣、骨盤内血流に問題があり、それに対応する治療をおこなって行った。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 陰谷 復溜 曲池 次髎 崑崙etc

    経過

    一回目の治療後、汗をかくようになった。体がポカポカした。

    二回目の治療後、自宅ベッドから落ちて腸骨にひびが入ってしまい、一旦治療を休止。

    一ヶ月後に三回目の治療。首肩が固くなってしまった感じ。足は冷たくない。

    治療後、生理になる。一日目重く、二、三日目は軽かった。※いつもは二、三日目が辛い。

    四回目の治療後、飛行機に乗った。いつもは乗るとむくんでしまうが、まったく大丈夫だった。

    体の冷えが以前よりも良くなっている感じ。

    六回の治療後、首肩こりからの頭痛が、以前のように酷いことが無い。

    生理痛はあるが、服薬しなくても大丈夫なレベル。

    妊活をする予定なので、そこに対しても治療をうけたいと言われ、それに対する治療も加えていった。

    二ヶ月後に妊娠

    すぐに悪阻が始まるので、それに対する治療も加える。

    悪阻は治療直後から数日は楽になるが、またぶり返してしまう。

    そうこうするうちに、車に乗っての来院が辛くなってしまい、一旦治療を休止。

    三か月後に悪阻も落ち着いてきたので、妊娠中のケアを中心に、首肩こり、頭痛などの治療をしていった。

    十三回目の治療時、首肩こり、頭痛、腰痛、動悸、脈拍上昇など。

    治療後、動悸や脈拍上昇は無くなる。

    掃除機を長時間かけた後に、お腹がキューっとはり、ソケイ部がしくしく痛んだ。

    このため、お腹のはり止めのツボも使用した。

    十四回目の治療後、悪阻はほぼなくなる。

    長時間歩くと下がってお腹がはる。

    その後、また一度胸が苦しくなることがあった。

    産婦人科では、緊急性はないので様子見と言われた。

    胎児の育ちが良く、お腹が大きくなるスピードが早い感じ。

    妊娠中のケアとして、体に現れたトラブルにその都度対処していった。

    一度カゼをひいたことがあり、その時に逆子になってしまい、逆子の灸もおこないすぐに元に戻る。

    出産2ヶ月前になり、車での移動が大変になって来たので、治療は一旦中止となっている。

     

    生理の問題、妊活、妊娠のケア

    この患者さんは、最初首肩こりや生理の問題に対しての治療からスタートしました。

    その治療を継続していく中で、今度は妊娠希望で妊活をするので、そのサポートをしてほしいと言われ、治療がシフトしていきました。

    それから二ヶ月後には妊娠をされ、妊娠中のケアへと移って行きました。

    患者さんは同一人物ですが、異なる三つのニーズにそれぞれ対応していくことができました。

    鍼灸は、鍼を刺したりお灸をすえるという単純な行為ですが、その同じ行為でさまざまな目的に添った治療をおこなうことが出来るわけです。

    揺り籠から墓場までという言葉がありますが、生まれる前から死ぬ直前まで、鍼灸は活用することができるので、さまざまな体の悩みを持った多くの人達に鍼灸の良さが伝わればと思います。