カテゴリー: 改善事例

  • 【改善事例】心身ともに不安定な精神科の先生

    29歳 女性 東京都 新宿区

    主訴

    首肩こり 精神的なアップダウン イライラ 耳鳴り 腰痛 カゼ    

    症状

    8年来の古い患者さん。

    来院当時、一番の訴えは首肩こり。首が重苦しい感じ。

    中学、高校ぐらいから肩こりを感じていた。ひどい時は頭痛になる事も。お風呂や揉んだりすると軽減。

    3日前に馬に乗って股関節を痛めたが今は問題ない。

    先月に二週間ほど右下腹が痛くなった。

    以前、骨盤内腹膜炎になったことがある。

    治療

    首肩を直接的に緩めるための治療を中心におこなった。

    右腹部に直接アプローチした。

    経過

    一回目の治療は知人に連れられての来院だった。

    まだ精神科医であることも打ち明けられず、様子見的な来院だった。

    治療後、半年ほどは音沙汰なく、来院もなかった。

    半年後に来院した二回目の治療から、精神科医であることのカミングアウト。

    精神的に病んでいる患者さん達を相手にしていることで、自身も気持ちが落ち込んだり、不安定になると打ち明けられる。

    朝起きられず、午前に元気がない。仕事もずっと休んでいる。夜寝つきが悪い。

    などを訴えていた。

    4年にも一度同じような症状になり、3ヶ月ほど服薬をしていた。

    治療は瘀血、心包の問題、椎骨脳底動脈の問題などに対して行った。

    実際に使ったツボは、中封 三陰交 陰陵泉 曲沢 間使 滑肉門 百会 崑崙etcなどを使った。

    二回目の治療後、状態はかなり改善。

    その後、三ヶ月間、月に一回程度来院し、同様の治療を継続。

    気持ちは大分落ち着いてくるようになる。

    それからは、不定期で月に一回、二ヶ月に一回程度のペースで来院。

    その時々で、肩こり、腰痛、耳鳴り、風邪などさまざまな症状に対処しつつ、メンタルの状態も維持するようにサポートしていった。

    風邪っぽいことが多いので、免疫を高めるツボにお灸をすることで対処することも多い。

    また、耳鳴りが起こる事も多く、その都度耳の治療もしている。

    そのようなペースで、現在に至るまで8年間通われている。

    精神科医だって人間

    この精神科の先生は、東京でクリニックを開業しています。

    地元が群馬で、馬を持っているので、頻繁に群馬に帰ってきます。

    その時に、大成堂に来院します。

    色々な体の症状と、気持ちのアップダウンに対処しています。

    来院当初、一番の問題だったのはメンタルでした。

    精神科医として働いている中で、患者さんに罵倒されたり、殴られたりといろいろあったようです。

    それでメンタル的にもダメージを受けていました。

    医師も人間なのです。

    初期の治療で、その時のダメージからは復活しました。

    その後は、仕事で忙しい時や、嫌なことがあった時、またバイオリズムが狂った時などに気持ちにアップダウンがあるので、体を緩めることで精神的安定をさせる目的で現在も治療を継続しています。

  • 【改善事例】半月板に亀裂が入っていると言われた膝痛の60代女性

    68歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    膝の痛み 坐骨神経痛  

    症状

    9ヶ月前、突然寝ている時にズキンと膝の痛みを感じるようになる。

    昼間は痛みは感じていなかったので、そのままにしていた。

    だんだんと頻度が増えて、昼間も痛みを感じるようになってきたので、5ヶ月前に整形外科を受診してレントゲン撮影をしてが異常はみられなかった。

    ヒアルロン酸注射を二ヶ月半つづけた。

    3ヶ月前にMRI検査をしたところ、半月板に亀裂が入っていると言われ、痛み止めが処方される。

    2ヶ月前に再び違う病院でレントゲン、MRI検査をして、やはり半月板に亀裂が入っていると言われる。

    その頃より、膝の裏も痛みを感じるようになる。

    そんな時、長時間(6~7時間)の車の運転をしたところ、臀部から脚全体が痛くなり歩けない状態になる。

    現在、その時よりも脚の痛みはましになっているが、膝と共に臀部から脚全体の痛みに悩んでいる。

    夜寝ていて、じっとしている時でも痛みを感じている。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    半月板の亀裂が認められると診断されているが、膝窩の筋肉にも問題があり、また膝の部分の血流の問題もあり、そこを改善する治療をおこなった。

    また、坐骨神経痛に関しては、梨状筋に問題があるので、そこを緩める治療を中心におこなった。

    使用したツボは、曲池 陰陵泉 商丘 陽陵泉 京門 環跳 委中 etc

    経過

    一回目の治療後、臀部から脚の痛みはほとんどない。

    膝窩の痛みはまだある。歩いていて膝の痛みあり。

    夜中に膝が痛くて目が覚めることがあったが、それは無くなった。

    二回目の治療後、膝窩の痛みは軽くなっていたが、治療後5日目ぐらいから徐々に痛みがぶり返してきた。

    臀部はだる痛い。

    三回目の治療後、膝窩の痛みは10→3ほどに。膝の前側の痛みは10→7程度に。

    臀部は一昨日は痛かったが、昨日、今日は忘れるぐらいに。

    腰のMRI検査をしてすべり症と診断された。

    病院で膝の水を抜き、水が茶色がかっていたのでリウマチの検査もした。10日後に結果が出るとのことだった。

    その後も同様のペースで治療を三ヶ月間継続、良くなると動いてしまいまた痛みが強くなるなど一進一退の中で、少しずつ軽減はしていました。

    その後、家庭の事情で、一旦治療が休止。

    三ヶ月後にまた週一回のペースでの治療を再開した。

    膝の水は大分たまらなくなってきていた。膝の痛みも10→3程度を推移していた。

    週一回のペースで治療を三ヶ月して、膝痛、坐骨神経痛とも小康状態に保てるようになってきた。

    旅行などで坂道を歩く事があっても、それで後にダメージが残るようなことが無くなる。

    現在も治療は継続中。

    膝の半月板に亀裂が入っていても

    半月板に亀裂が入っている場合、それを鍼灸で修復させることはできません。

    しかし、半月板の亀裂だけが、この患者さんの膝の痛みの原因ではありません。

    膝を取り囲む筋肉にも問題が波及して、それが痛みを増幅させます。

    特に膝窩の痛みは、膝窩筋という筋肉に問題があって痛みが起こることが多く、この筋肉を緩めることで痛みが速やかに軽減していくケースが多くあります。

    また、この患者さんは坐骨神経痛もあるので、これが膝の痛みをさらに複雑化させている可能性もありました。

    坐骨神経痛も、この患者さんはすべり症があると診断されていますが、それが直接の原因ではないとみたて、腰および臀部の筋を緩める治療を継続していくことで、痛みが軽減していきました。

    膝痛も坐骨神経痛も、器質的な問題が絡んでいるので時間はかかりますが、鍼灸治療を継続していくことで改善してきました。

    これが明らかな器質的な問題がなければ、もっと早く痛みは改善していたことでしょう。

  • 【改善事例】めまい、生理痛、踵のしびれ、他人にも聞こえる耳鳴りに悩む20代女性

    27歳 女性 群馬県 藤岡市

    主訴

    めまい 踵のしびれ 生理痛 他人にも聞こえる耳鳴り

    症状

    1年前にディズニーランドへ行って長時間歩いてから、左大腿外側の痛みが出現した。

    その後その痛みは落ち着き、やや違和感があるのみになる。

    しかし、その3ヶ月後に左足底や踵にしびれが出るようになり、現在までずっと続いている。

    しびれは整形外科で薬をもらったのみで特に診断はされていない。

    半年ほど前にめまいが出現し、現在もふわっとするめまいがする。

    めまいの出現と同時に、右耳が痛くなる。

    その2ヶ月後に耳閉感が出るようになり、ピキピキと音がするようになる。

    この音は他覚的にもピキピキと聞こえる。耳鼻科では原因不明とのこと。

    生理不順。

    生理前、月の半分は調子悪い。

    治療

    週に一回のペースで治療スタート。

    瘀血、副腎疲労、骨盤内血流不全、椎骨脳底動脈血流不全などの状態が見受けられ、それぞれに対応するツボを使用した。

    使用したツボは、中封 陰陵泉 照海 四瀆 環跳 大転子 難聴点etc

    経過

    一回目の治療後、踵のしびれは10→7~8程度に軽減。

    耳のつまる感じ、ふわっとするめまいも軽くなった。

    三回目の治療後、踵のしびれは10→4~8程度になる。

    耳閉感はしばらく無かった。のどのつまり感も感じた。

    五回の治療で、踵のしびれほとんど無くなる。

    耳は不調で、耳閉感はまだ強く感じている。

    しびれがひと段落してきたので、生理の状態をもっと改善させたいということで、引き続き今での治療をおこないながら、女性ホルモンバランス療法も加えることになった。

    一ヶ月後、生理前の状態が依然と比べだいぶ軽くなる。

    しかし、耳閉感、ピキピキと聞こえる耳鳴りは全く変わらない。

    ここで耳の状態を改善させるために、新たなツボを加える。

    その一週間後、耳のピキピキが10→7程度まで軽減した。

    計四回の治療で、耳は10→3程度までに軽減。

    その後、治療ペースを二週間に一回に広げ、同様の治療を継続。

    少し残っている足のしびれや、生理の調整、めまい、耳の状態の更なる改善をしていった。

    三ヶ月間経過し、生理前に少し調子を落とすこともあるが、それ以外はほとんど気にならない状態になり、治療を終了とした。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因?

    この患者さんは、若いながらもいろいろな症状に悩まされていました。

    坐骨神経痛の後遺症として踵にしびれが強く、この症状を軽減していくことを最優先にしていきました。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因と一般的には考えられますが、実際にはそうでないことが非常に多くあります。

    梨状筋という筋肉が問題のケースがほとんどだと言っても良いものです。

    実際、この患者さんも梨状筋を緩めていくことで、速やかに坐骨神経痛は改善していきました。

    梨状筋を緩めるポイントにお灸をすると、足先までピクんと刺激が通り、少し足が動きます。これは不快な感覚ではなく、患者さんも面白がっていました。

    この現象がでると、非常に効果があります。

    他人にも聞こえる耳鳴り?

    この患者さんを治療していて、効果を出すのが大変だったのがピキピキと聞こえる音でした。

    実際、静かな治療室で、二人とも黙っていると、患者さんの耳からプチッ、ピチッ、というような音が断続的に聞こえていました。

    多分これは、耳と喉の奥をつなぐ「耳管」という管に問題があるのだろうと推測はできました。

    しかし、初めてのケースで、最初はまったく効果を出すことが出来ませんでした。

    坐骨神経痛が改善していく中で、この耳鳴りをどうしたものか考え、あるツボを試しに押したところ、それまで頻繁に聞こえていた音の頻度が少なくなるではありませんか。

    これはしめたと思い、もっと音が少なくなる場所は無いかと思い、ツボを細かく探していくと、ピタッと音が止まるところが見つかり、そこに鍼をしました。

    そのことがあってから、その耳鳴りは改善するようになっていきました。

    一定期間の治療の後、ほとんど気にならないレベルまで音がしなくなったのでした。

    生理痛はなくてあたりまえ?

    生理痛もあるとのことで、そちらも女性ホルモンバランス療法で対処しました。

    基本的に、20代女性で、器質的な疾患が無い場合、生理痛の痛みを改善させることは簡単です。

    治療を開始して一回目の生理から薬を飲まなくても良くなるケースは多く、多くても三回目の生理までには軽減していることがほとんどです。

    女性の生理で痛みが起こる事は、本来は普通ではないことなので、器質的な疾患が無い限り、生理痛があることがおかしいのです。

    なお、器質的な疾患があっても、無い場合よりは時間がかかりますが、改善していく場合の方が多いことを付け加えておきます。

     

  • 【改善事例】10年以上続く膝痛の60代きゅうり農家のお母さん

    65歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    左ひざの痛み 指の関節の痛み 右肩の痛み

    症状

    10年以上前から左膝の痛みがある。

    膝を曲げるのが辛く、正座ができない。

    歩行、自転車に乗る時に膝の痛みが強い。

    指はへバーデン結節で変形している。

    曲げると痛い。

    右肩は挙げる時に肩の後ろが痛む。長年テニスをしていて負担をかけていた。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    膝の治療をメインに、扁桃弱体の状態が見受けられるので、それに対応するツボを使用した。

    使用したツボは、陰陵泉 商丘 足三里 四瀆 曲池 失眠etc

    経過

    一回目の治療後、膝の痛みは10→3程度に軽減した。

    歩行時の痛み軽減。自転車に飛び乗れた。

    二回目の治療後、3日後に運動をしてその次の日に膝の痛みが一時的に悪くなったが、すぐに良くなった。

    膝の状態は良い感じ。

    きゅうりを植える準備で体が疲れる。

    三回目の治療後、一度つまずいて膝に負荷をかけてしまった。

    膝に違和感が残ったが、自分でお灸をしたら消失した。

    へバーデン結節は痛い。

    右肩は最初の時よりは軽くなっている。

    五回の治療で、膝の状態は悪くない。

    自転車に乗れる、段差を降りる時に膝が痛くない。

    現在も週に一回のペースで治療継続中。

    叔父さんが柔道整復の先生

    この患者さんは、前回の症例に登場したキュウリ農家のお母さんです。

    鍼灸を受けて非常に体が改善した息子さんに紹介されて来院されました。

    親子そろって、鍼灸の刺激に素直に反応して、体が改善の方向に向かいやすい体質でした。

    そのため、かなり順調に改善傾向を示していました。

    よくよく聞くと、叔父さんが柔道整復の先生だったそうです。

    そして、よく治療をしてもらっていたそうです。叔父さんが亡くなってからは、治療は受けていなかったそうですが。

    長年治療を受けていたことで、体が良い反応を起こしやすい状態に変化していか可能性も考えられます。

    中国では鍼灸の治療をする時に、気功の練習を同時に行っていくことで効果を出やすくすることがあります。

    これは、東洋医学的に言うと、気血がめぐりやすい状態に体を持っていくという意味があります。

    スポーツをしている人も、鍼灸の治療が効きやすいケースが多いのですが、これも同じ理由です。

    この患者さんの場合は、小さいころから柔道整復の叔父さんに治療を受けていたことで、同じ状態になっているとも考えられます。

  • 【改善事例】頭のモワモワ、首こりに2年前から悩む30代きゅうり農家の男性

    35歳 男性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    首肩こり 頭のモワモワ  

    症状

    2年前から、首こり、頭のモワモワを強く感じるようになる。

    きゅうり農家で作業で体に負担をかけ、以前から多少は首こりや頭のモワモワを感じていたが、大雪でハウスがつぶれたことや、さまざまなことが重なり強く感じるようになる。

    夏に熱中症にもかかり、更に酷くなる。

    酷い時はめまいも起こるようになり、後頭部がそわそわする。

    日中はずっと感じていて、夜が一番楽。

    天気の悪い日は調子が悪い。

    暑いところにいると、胸がドキドキする。

    休みがあまりとれない。

    目の疲れもあり、パソコンやスマホはあまり見れない。

    集中力が続かなくなった。

    三ヶ月前に初めての娘ができた。家に帰っても一人の時間が取れない。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタート。

    椎骨脳底動脈不全のための治療をメインにおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲泉 四瀆 崑崙etc

    経過

    一回目の治療から三日間は、10→2程度に軽減していた。

    その後は10→6程度までに戻った。

    暑いところでドキドキすることが無かった。

    二回目の治療後、ずっと10→3程度の状態が続いている。

    三回の治療で、首こりは10→3で落ち着いている。

    その後、きゅうりの収穫時期には、ずっと上を向いているので首の筋肉痛になるため、首の筋肉を緩める治療を。

    トラクターにのって長時間作業する時期には、背中の筋肉が張ってくるので、それを緩める治療を。

    と、その都度ケアをしながら、現在も治療継続中。

    スポーツトレーナーのように鍼灸院を活用してほしい

    プロスポーツの選手は体が資本ですから、さまざまな体のトラブルが起こった時、その都度対応しています。

    マッサージ、リハビリなどもありますが、鍼灸が多くの選手に活用されていることは、あまり表立っては知られていません。

    また、コンディションを整えて、体のトラブルが起こりにくい状態にしておくことにも、鍼灸は活用されています。

    これは、何もプロスポーツ選手だけの特権ではありません。

    体を資本として仕事をしているすべての人が、体をケアすることは当然必要なことです。

    それによって生活を成り立たせているわけですから、体のコンディションを万全に持っていきたいものです。

    今回の患者さんは、過酷な肉体労働をしている方です。

    それによって生活を成り立たせているわけですから、プロスポーツ選手と同じと考えて良いわけです。

    体のコンディションを整えて、万全の体制でキュウリの栽培が出来るように、スポーツトレーナーと同じスタンスでこの患者さんの治療には当たっています。

  • 【改善事例】生理不順になやむ40代セラピスト

    41歳 女性 栃木県 宇都宮市

    主訴

    生理不順 肩こり 腕の痛み

    症状

    昨年より生理不順に。

    一ヶ月生理が来なくて、婦人科へ行き検査をしたところ、卵巣機能の低下と診断される。

    ホルモン剤の注射、その後ピルを三ヶ月間服用した。

    ピル服用停止後、一ヶ月後に生理が来て、経血量は少ない。本日、生理4日目。

    小学校六年生で初潮、高校まで生理不順だった。

    20歳過ぎてから順調になった。

    胃もたれあり。裏内庭にウオノメあり。

    便通順調。

    治療

    女性ホルモンバランス療法を、月に一回のペースでスタート。

    瘀血、卵巣、骨盤内血流不全などの問題が見られ、それぞれに対応するツボを使用した。

    使用したツボは、中封 曲池 陰陵泉 復溜 陰谷 次髎 環跳etc

    経過

    一回目の治療後、25日目で生理が来た。

    2日目に血塊が大量に出た。

    二回目の治療後、25日目で来た。

    血塊は無く、生理痛もほとんど無かった。

    三回目の治療後、まだ生理は来ていない。10日遅れている。

    四回目の治療後、20日経って生理が来た。

    出血量多く、血塊も出た。

    五回目の治療後、一週間で生理が来た。今回は20日周期での生理だった。

    月一ペースで半年の治療を継続し、24、5日周期で生理が来るようになり、生理痛もほぼ無い状態に。

    女性ホルモンのバランスを整える

    この患者さんは、婦人科で卵巣機能が低下していると言われていました。

    生理不順になるということは、卵巣の中の卵子が正常に育っていない状況になります。

    卵子が育たないと、女性ホルモンが作り出されないので、女性ホルモンのバランスが乱れてしまいます。

    このため、女性ホルモンのバランスを整えるために、女性ホルモンバランス療法での治療をおこないました。

    月に一回の治療ペースでしたが、自宅でのセルフ灸もしっかりとしてもらっていたこともあり、順調に生理が来るようになりました。

    生理痛に比べ、生理不順は結果を出すのが難しいのですが、この患者さんは速やかに体が反応をしてくれ結果につながりました。

  • 【改善事例】首肩こり、手根管症候群、腱鞘炎に悩む50代更年期の女性

    52歳 女性 群馬県 前橋市

    主訴

    首肩こり 手根管症候群 腱鞘炎

    症状

    左首肩の痛み。こりが強くなりすぎたような感じ。

    以前は両方の肩こりがあったが、現在は左が強くなってしまった。

    右肩は半年前に痛くなり、リハビリやストレッチで対処した。

    両手の手根管症候群。一年前に右手、その四か月後に左手を手術した。

    手術をして指先のしびれは軽減したが、手術痕の手首の痛みがある。

    左拇指腱鞘炎の痛みがある。

    家事やパソコンで痛みが強くなる。

    左卵巣嚢腫の手術。

    昔から生理不順だった。

    治療

    週に一回のペースで治療をスタートした。

    瘀血、扁桃弱体、卵巣、副腎疲労、骨盤内血流不全などの状態が見受けられ、それぞれに対応するツボを使用した。

    使用したツボは、中封 曲池 陰陵泉 復溜 帯脈 次髎 環跳etc

    経過

    一回目の治療後、肩の痛みは10→8程度に軽減。

    二回目の治療後、日によって痛みが非常に楽のときもあれば、痛みがまだ強い時もある。

    五回の治療後、肩は10→2ほどに。

    その後仕事を始め、また肩の調子が悪くなる。

    同様の治療を継続して更に六回おこなった。

    基本的に、治療後は楽になり、辛い時は自宅でのお灸も継続してしのいでいた。

    改善傾向ではあったが、一進一退の状態が続いていたある日、この患者さんから電話がある。

    大雪が降った時に転倒して両手を骨折してしまい入院してしまったとのこと。

    仕切り直しで治療を再開

    両手骨折で入院してから二ヶ月後に治療を再開。

    左は肘、右は手首の骨折だった。

    骨折自体は既に治っていたが、このことにより手根管の痛みが強くなってしまった。

    今までの肩や手根管、腱鞘炎の治療に加え、骨折後のケアも加えていった。

    扁桃弱体、卵巣、副腎疲労、骨盤内血流不全に加えて、腱の状態を良くするためのツボも同時に使っていった。

    週に一回のペースで半年ほど治療を継続していき、骨折の後遺症はほとんど問題なくなる。

    完全にすべてが良くなるところまではいかず、治療や自宅でのセルフ灸を継続していくなかで、肩こり、腱鞘炎、手根管手術の後遺症など一定のラインで保っていられる状態だった。

    ある程度の体の状態になり、いままで辞めていた仕事を、新たに探して就職することとなった。

     

  • 【改善事例】2年前に痛めてから長びく腱鞘炎の女性

    39歳 女性 群馬県 前橋市

    主訴

    手首の痛み 腱鞘炎  

    症状

    左て腱鞘炎。2年前に、重い物を持った時にいためてからずっと痛い。

    整形外科で腱鞘内注射をしたりした。

    その後にまた痛め、くせになってしまったような気がする。

    リハビリを開始して、ずっと継続していたが、改善もある程度止まりで、一年ほど前に辞めてしまった。

    2年前にバセドウ病と診断される。

    体重35㎏ 食欲亢進 

    胃腸弱い 脂っこいものダメで整腸剤を服用している

    治療

    扁桃弱体、胃腸強化、バセドウに対するツボを使用した。

    また首にも問題があったため、首を緩める治療も同時におこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 築賓 中脘 関元etc

    経過

    一回目の治療後、腱鞘炎の痛みは良い感じ。使い過ぎた後に出る痛みの状態も、以前より比較にならない程軽い。

    二回目の治療後、手を動かしたときの痛みはほとんど無い。押しても痛くない。

    二回の治療で、略治となった。

    腱鞘炎の原因

    この患者さんは、バセドウ病ということもあり、非常に痩せていて筋肉量も少ない体でした。

    また生理の周期が長く、約7週間隔でした。

    腱鞘炎の原因として、女性ホルモンの乱れや、筋肉量の少なさがあげられていますが、この患者さんは両方ともその原因を持っていました。

    腱鞘炎になった原因の仕事や作業などが辞められない場合、腱鞘炎は長引いて増悪傾向になりますが、今回の患者さんはそのような状況ではなかったにもかかわらず、二年間も腱鞘炎がこじれていました。

    その理由も、二つの原因を持っていたことがその要因だと考えられます。

    しかし鍼灸によって、こじれていた状態から改善に向かう状態に変わることが出来たわけです。

    これも、腱鞘炎という表に現れた症状だけを見るのではなくて、その奥に潜んでいる根本の原因に対して施術をしていったからだと考えられます

  • 【改善事例】高校生の時からの頭痛、お腹のはり、腰痛の治療のためお姑さんに連れられて来た妊婦さん

    27歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    頭痛 お腹のはり 腰痛  

    症状

    頭痛は、高校生の時からあった。

    妊娠してから悪化して、毎日、夕方から夜にかけて痛みが酷くなる。

    カロナールを服用している。

    右腰の痛み。

    お腹の張りを良く感じる。

    花粉症がある。

    治療

    頚の問題があるので、それを改善するツボを中心に使用した。

    また腰を緩めるための治療も同時におこなった。

    お腹の張りや花粉症に対しての治療もおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 委中 崑崙 天柱 気戸

    経過

    一回目の治療後、それまで毎日あった頭痛が、3、4日大丈夫だった。

    その後、頭痛が出たが、以前よりも痛みが軽かった。

    甥っ子が家に来ていて、ずっと見たり抱っこしたりして肩こりがある。

    お腹の張りは昨日あったが、以前よりも軽くなった。

    二回目の治療後、ずっと頭痛は無かった。

    昨日、一昨日から頭痛が出た。

    二週間後に三回目の治療。

    治療後、頭痛が4日ぐらい続き、服薬も久しぶりにしてしまった。

    お腹の張りは大丈夫。

    花粉症も大丈夫。

    四回目の治療後、頭痛は大丈夫だった。

    花粉症、お腹の張りも大丈夫だった。

    最近、足のむくみが気になるとのこと。

    五回目の治療後、頭痛ほとんど無し。

    花粉症、お腹の張り大丈夫。

    五回の治療で、頭痛は治まり、花粉症、お腹の張りも落ち着いているので、定期的な継続治療は一旦ストップした。

    一ヶ月後、2,3日前に頭痛になりそうな感じがあったので来院。

    それまでは、ずっと大丈夫だった。

    お腹の張りがやや強くなった。花粉症は時々でることがあった。

    更に一ヶ月後、出産準備で実家に帰るので、その前に一度治療を受けておきたいとのことで来院。

    頭痛は、たまに変かな?という時がある程度。

    動きすぎるとお腹が張ることがあった。

    胃が圧迫されるので、多くは食べられない。

    出産前の最後の治療を受けられて、帰って行かれました。

    出産前の体調管理に、薬を使わない鍼灸は非常におススメです

    この患者さんは、大成堂にめまい・頭痛の治療で来院されている女性がお姑さんです。

    お姑さんご自身が、めまいや頭痛が改善したので、お嫁さんにもススメて連れて来られました。

    結婚する前は、エステサロンで働いていたので、鍼灸治療に非常に興味を持っていました。

    一つのツボに刺激をされるたびに、体に痛みとしてでていたサインが瞬時に消えていく体験に驚き、面白がっていました。

    一回の治療で、頭痛がしばらく無くなっていたので、更に鍼灸に信頼を持たれていました。

    出産までの期間、体調を整えるための最重要手段として、お姑さんと一緒に来院されていました。

  • 【改善事例】4年前から起こるめまいに悩む70代女性

    70歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    めまい 首肩こり

    症状

    3、4年前から、少しくらくらするようなめまいがあり、2、3日で治る状態だった。

    1、2年前にめまいが出現し、内科を受診した。血圧160/80で、コレステロールも高く服薬がスタートした。

    3ヶ月前、夏カゼをひく。体がだるく、ダラダラとしていた。

    内科を受診し、カゼ薬、抗生剤を処方される。三日目にめまいが出現し、気分も悪くなった。

    一ヶ月間、調子が悪い状態が続き、その後一旦良くなる。

    その一ヶ月後、朝起きたら回転性めまいが出現し、救急車で病院に運ばれ点滴をしてもらった。

    それがあってから現在まで、ふらふらする、不安感、眠れない、横になれない、頭がカクカク振顫が出てしまう、といった症状が続いている。

    治療

    横になるとめまいが出てしまうので、座ったままで治療をしていく。

    週一回のペースで、大成堂のめまい専門治療で対処していった。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 崑崙etc

    経過

    一回目の治療で、めまいは10→5以下に軽減した。

    二回の治療後、調子がやや悪い状態が続いた。

    人に会って話をしている時に気分が悪くなるので、あまり人に会わないようにしてる。

    三回目の治療後、頭のクラクラ、頭のコリ感が以前とだいぶ違ってきた。楽になって来た。

    下を向く機会があったが大丈夫だった。

    四回目の治療の次の日は、まだ頭がフラフラする感じがあったが、その後からずっと調子良い。

    風呂掃除をしたときに、少しフラーっとした。

    五回目の治療後、調子良く、特に悪い状態は出なかった。

    六回の治療で、状態がかなり良くなったので、治療のペースを二週に一回月に一回と広げていった。

    それから一年間月一の治療を継続した。

    疲れなどによって、多少調子が悪くなることもあったが、大きく崩れることもなく、一年経過した時点で略治とし、治療を終了した。

    心のツボにも治療が必要だった

    初診時、この患者さんは非常に不安を抱えて来院されていました。

    今後、自分はどうなってしまうのだろう、死んでしまうのかしら?

    といった思いに思考が支配されていました。

    そのため、患者さんの話を良く聴いて、患者さんの今の体の状態がどうなっているのか詳しく説明し、今後治って行く見込みを話して、希望を持てるように伝えて行きました。

    来院時の不安な表情から、治療が終わり帰って行く時の表情は、全く変わり別人のようでした。

    鍼灸は、体のツボにだけ治療をするだけでは、時としてあまり効果が無いこともあります。

    心のツボにまで、しっかりと治療をすることが重要です。

    大成堂では心のツボを外さない治療を心がけています。