カテゴリー: 生理痛・PMS

  • 生理前の発熱、ひどい頭痛に悩む前橋市の女性 改善までの経緯【改善事例】

    患者

    28歳 女性 群馬県 前橋市

    初診

    平成28年11月25日

    主訴

    発熱 頭痛 PMS(月経前症候群)

    症状

    生理の前になると、いつも発熱し、頭痛、ふらつきに悩まされていた。

    ひどい月には一日中寝込んでいることもある。

    平熱は35.5℃で、生理前になると37℃後半~38℃台が続く。

    頭痛薬を飲んでも、生理前の不調に効くといわれる漢方を病院からもらって飲んでも効果が無く、仕事も休みがち。

    今回は、生理が終わって一旦熱が下がったのが、また発熱し現在も続いている。

    子供が風邪をひいて発熱していたので、もしかするとそれがうつった可能性もある。

    現在も頭が痛い。

    小さいころから扁桃腺が弱かった。

    検査

    体を診ていくと扁桃腺弱体、頚椎3番、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。

    扁桃腺は、西洋医学では無くてもあまり問題にならない臓器という認識にされ方だが、実際には免疫において非常に重要な役割のある臓器。

    後頭下筋群にトリガーポイントが発生すると頭痛の原因となる。

    治療

    検査の結果より、扁桃腺の強化、頸椎3番、脳底動脈の循環の調整に対する治療をおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 曲池 四瀆 天牖 大椎 崑崙 次髎 etc

    経過

    一回目の治療(11月25日)、治療中から頭が楽になった感じがしはじめる。

    施術後は頭痛が無くなる。

    二回目の治療(12月17日)、2週間後に生理の予定。いつも生理1週間前から熱がでる。

    前回治療から、以前よりも体が楽に感じる。

    三回目の治療(平成29年1月7日)、昨年末28日から生理。今回は元旦から発熱し37.4℃。

    発熱し体のだるさを感じるが、頭痛はほとんど無かった。

    四回目の治療(3月21日)、生理が1週間以内に来る予定。

    先月、子供と一緒に発熱。

    現在微熱37.4℃。目、おでこ、軽い頭痛あり。

    五回目の治療(4月15日)、前回、生理1日目から1週間ほど久しぶりに38℃まで発熱。

    久しぶりに頭痛がひどかった。

    詳しく聴くと、先月我慢できずチョコをたくさん食べてしまったとのこと。

    ※チョコレートは、頭痛を引き起こす原因物質のチラミンが含まれています。

    ※治療継続中。

    治療のふりかえり

    この患者さんは、当院にめまいの治療で長年通われている患者さんの娘さんです。

    生理前の不調はPMS(月経前症候群)と診断されていました。

    発熱は一般的なPMSの症状ではありません。

    この患者さんは、小さいころに扁桃腺が弱く、また扁桃腺弱体化のサインもみられました。

    扁桃腺弱体化の問題は、いろいろな症状に関係してきますが、微熱にも深い関係があります。

    頭痛に関しては、頚椎3番の問題と後頭下筋群のトリガーポイントが原因となっていました。

    特に後頭下筋群のトリガーポイントは頭痛に直結してきます。

    第一回目の施術中にだんだんと頭痛が楽になってきましたが、これは後頭下筋群のトリガーポイントが緩んでくるのと同時に起こった減少でした。

    PMS(月経前症候群)の原因

    PMSというと、女性ホルモンとの関係が真っ先に思い浮かぶかと思いますが、実はそれだけではありません。

    確かに、生理周期にあわせて症状が強くなってくるので、女性ホルモンが関係していることは間違いありませんが、それがメインではないのです。

    頭痛に関しては、今回のケースのようにトリガーポイントが原因の場合は非常に多くあります。

    その上で、女性ホルモンの周期によって、トリガーポイントの状態が悪化すると、頭痛がひどくなるわけです。

    発熱に関しても同様で、扁桃腺弱体が主原因で、女性ホルモンの周期によってその原因を強化して、症状が強くなる仕組みです。

    人の体は複雑で体の中でつながりがあります。

    そのため「これが原因!」とか「これを飲めば、食べれば健康!」のように、一つの原因ですべてが解決することはほとんどありません。

    世の中にはこういった話が多いですが、あまり惑わされないでください。

  • 【改善事例】子宮内膜症で生理痛、PMS(月経前症候群)が辛く、会社にも行けなくなってしまう30代女性。そして妊娠へ・・・

    患者

    30歳 女性 群馬県 太田市

    初診

    平成28年9月

    主訴

    生理痛 PMS(月経前症候群)

    症状

    初潮の時から生理痛を感じていた。

    高校で部活でバスケをしていた時は比較的楽だったが、高校卒業後からまた生理痛がひどくなった。

    生理の1日目と2日目が辛く、会社にも行けず、家事もままならない程の状態。

    2年前に子宮内膜症の手術をして、子宮周りの癒着は取り除いたが、大腸周りは婦人科の範囲ではないとのことで、その部分は手つかずだった。

    生理時に便が動く時に痛みが強くなる。普段も排便時に痛みを感じるが、生理の時ほどではない。

    PMSは、生理前に頭痛、肩こり、腰痛、イライラがある。

    治療

    週に一回のペースで骨盤循環鍼灸による治療をスタート。

    脈細緊数で、交感神経優位、ストレスフルの状態が示唆された。右関脈が弱く胃腸の弱さが見受けられた。

    腹部をみると、瘀血の問題、骨盤内血流の問題、副腎疲労がみられ、また椎骨脳底動脈の問題もあったため、それらに対する治療をおこなった。

    特に瘀血、とりわけ骨盤内の血流を改善することが、生理関連の症状には重要になってくる。

    使用したツボは、陰陵泉 四瀆 復溜 陰谷 中封 次髎 梨状 崑崙 天柱 風池 etc

    経過

    四回目の治療後、治療をスタートして始めての生理が来た。

    生理痛は、先月よりも軽減した。

    生理前のイライラはなかった。

    生理前の痛み、生理時の痛みともに10→8~6程度に軽減した。

    生理後の便秘がなかった。

    肩こりもなかった。

    五回目の治療後、便秘が大幅に改善し、現在は毎日出ているとのことだった。

    八回目の治療後、二回目の生理が来た。

    痛みは10→5程度に。以前は突き刺されるような痛みだったが、今回は違和感、重い感じだった。

    生理前にはイライラ、眠気、肩こりが少し出た。また便が出なかった。

    十回目の治療、生理が終わったあたりから便は出たり出なかったりという状態。

    十二回目の治療、便通は大分良くなり、毎日出ている。

    生理予定日だが、まだ来ていない。

    (実はこの時、妊娠していた)

    治療の振り返り

    この患者さん、最後の治療の後に次回の予約もされて帰りましたが、予約日の前日に熱発のためにキャンセルとなりました。年末だったので、そのまま年越しをしました。

    年が明けて、20日を過ぎてもご連絡がないので、お伺いのLINEを送ってみたところ、妊娠が分かったとのことでした。

    妊活を積極的にしていたわけでもなく、生理痛の改善を目的で大成堂に来院されたわけですが、思いもよらず妊娠もできて非常に喜ばれていました。

    私も非常に嬉しく思いました。

    骨盤循環鍼灸は、瘀血(おけつ)を取りのぞき、骨盤内の血流を改善するものです。

    女性の骨盤内には子宮と卵巣があるので、ここの血流が改善されると、生理痛の改善に良いのはもちろん、女性ホルモンのバランスも改善されます。

    大成堂では、不妊専門に治療をすることはありません。

    しかし、骨盤の血流の循環を改善することは、例えていうと畑の土を耕すようなものです。

    いくら種をまいても、良い土になっていなかったら芽は出ないものです。

    生理痛を目的にしていたにもかかわらず、骨盤循環鍼灸で土を耕し、芽が出やすい環境にしてあげたことで妊娠することができたわけです。

  • 【改善事例】自分が生理中なのを忘れてしまった、生理痛に悩む歯科衛生士20代女性

    患者

    25歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    生理痛 首肩こり  

    症状

    歯科衛生士の仕事をするようになって1年たったころより、首のこりを強く感じるようになる。

    仕事をしている日は、一日の後半にいくほどだんだん強くなってくる。

    休日の朝起きた時には、前日の首こりが残っている感じがあり、その後だんだんと軽くなってくるが、仕事がはじまるとまた元に戻る。

    今までに、4回交通事故に遭って、2回むち打ちなっている。

    一番最近は、半年前。

    生理前に便秘になる。

    生理一日目に痛みがある。

    PMS(月経前症候群)もある。

    チョコレートを食べ過ぎると、お腹がゆるくなる。

    二ヶ月後に、ハワイで挙式の予定なので、それまでに体の状態を良くしておきたい。

    治療

    二週に一回のペースで治療をスタート。

    甘い物の取りすぎ、頸椎の問題、椎骨脳底動脈不全、瘀血が認められるので、それに対する治療もおこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 左中封 四瀆 上太白 関門 崑崙 天柱 百会etc

    経過

    一回目の治療直後、衝撃的に良くなったとのこと。

    眠りが深くなる。

    二週間後、二回目の治療。

    間が空いたので少し戻ってきたが、肩がやわらかい10→4。

    二週間後、三回目の治療。肩こりは10→3~5。

    一週間前に、重いバケツを持って腰がヒリヒリした。

    三週間後、四回目の治療。肩こりはあるものの、以前ほどではない。

    毎月22日間隔で生理が来る。一週間前に生理が来て、今回は生理痛はなかったが、下痢になった。

    ハワイ挙式の準備等で忙しくなるので、次回は一ヶ月後に予約を入れていった。

    一ヶ月後、五回目の治療。

    ハワイでの挙式は無事におこなわれた。

    ハワイでは外食が多く、本来はニキビが出やすくなるのだが、今回は出なかった。

    また生理痛が全くなく、自分が生理中である事を忘れて、生理用品を持たずにトイレに行き、そのことに気がついて非常にびっくりしたとのことだった。

    セクハラを一番しなさそうな先生

    初診時、大成堂に来院することを決めた理由をたずねたところ、「他の治療院がしそうというわけではないのですが・・・」と前置きをしながら、「一番セクハラをしなさそうな先生だったから」と言われました。

    だいたい本格的な鍼灸院というと、女性の鍼灸師も増えてきましたが男性が多い傾向にあります。

    大成堂も、今では女性スタッフがいますが、この患者さんが来院された当時は男一人でやっていました。

    そうしたこともあってか、20代の女性患者さんは少ない傾向でした。

    やはり男一人の鍼灸院となると、女性にとってはハードルが高くなるのでしょう。

    そうならないように、誤解を与えず、安心感を与えられるように意識してきたつもりです。

    この患者さんには、その辺りが伝わったのかと思われました。

  • 【改善事例】11年前に卵巣嚢腫の手術をしてから生理痛がひどい30代女性

    31歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    ひどい生理痛  

    症状

    11年前に右卵巣嚢腫になり、卵巣摘出手術を受けた。

    その後より、右下腹部の生理痛が出現するようになった。

    強い痛みで、刺すような痛み。痛みに波があり、強い月とそうでもない月がある。

    一時期、痛みがやわらいでいた時もあったが、ここ2、3年は痛みがずっと強い。

    手術を受ける前は、このような強い痛みは無かった。

    生理初日が一番痛みが強く、その後は多少鈍い痛みがあるのみ。天候による痛みの変化はない。

    結婚1年半だが、まだ妊娠していない。ご主人は異状なく、問題は患者本人にあると言われている。

    子宮後屈、子宮内膜症があると言われている。

    経血量少め、血塊がたまに出る。

    ストレスが強い。

    冷え性。

    体が疲れやすい。

    睡眠は熟睡間が無く、多夢。

    便秘気味。

    治療

    瘀血、肝、卵巣、骨盤内血流の異常がみられたので、それを改善する治療をおこなった。

    使用したツボは、三陰交 陰陵泉 中条流 次髎 小腸兪 上仙 etc

    経過

    一回目の治療後、次の日の午前中あたりまで、体がだるかった。

    生理痛は、激痛ではなかったが、鈍痛で会社を休んだ。

    一ヶ月後に二回目の治療、治療翌日に生理が来た。

    痛みはあったがかなり楽だった。10→5程度に。

    いつもの生理痛は、痛みの出方が徐々に強くなってくるものだったが、今回は最初まったく痛みの無い状態があり、その後痛みが出てきた。

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    一ヶ月後三回目の治療。

    今回は、生理前に集中して治療をする、中国方式を採用。

    四回目五回目と三日間連続で治療をおこなった。

    この治療後に来た生理は10→2程度になり、かなり楽で薬を飲まなくても大丈夫だった。

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    一ヶ月後、また同様に生理前に集中して治療。

    六回目七回目八回目九回目と四日間連続で治療をおこなった。

    この治療後、生理痛はまた10→2に軽減していた。

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    一ヶ月後、更に同様の治療をおこなった。

    十回目十一回目十二回目と三日連続で生理前の集中治療をおこなった。

    生理痛は抑えられたままで、強くならなかったため、略治として治療を終了した。

    生理痛には薬よりもぜったいに鍼灸が強力

    器質的な疾患がない生理痛、特に20代女性の場合、鍼灸ほど効果的なものはないと考えています。

    実際、生理痛が劇的に改善するケースが非常に多いのが実情です。

    器質的な疾患がある場合は、ない場合よりは落ちますが、それでも今回の患者さんのように長年悩んでいた激しい生理痛が速やかに改善するケースも多くあります。

    痛みがあって当然と誤解している女性も多くいるようですが、生理とは基本的に痛みのないものが正常です。

    ストレスや、生活習慣、食事など、さまざまな要因で、本来あるべきではない生理痛がおこってしまっているのですが、少しの刺激でそれは取り除かれることを、多くの女性に知って欲しいものです。

  • 【改善事例】めまい、生理痛、踵のしびれ、他人にも聞こえる耳鳴りに悩む20代女性

    27歳 女性 群馬県 藤岡市

    主訴

    めまい 踵のしびれ 生理痛 他人にも聞こえる耳鳴り

    症状

    1年前にディズニーランドへ行って長時間歩いてから、左大腿外側の痛みが出現した。

    その後その痛みは落ち着き、やや違和感があるのみになる。

    しかし、その3ヶ月後に左足底や踵にしびれが出るようになり、現在までずっと続いている。

    しびれは整形外科で薬をもらったのみで特に診断はされていない。

    半年ほど前にめまいが出現し、現在もふわっとするめまいがする。

    めまいの出現と同時に、右耳が痛くなる。

    その2ヶ月後に耳閉感が出るようになり、ピキピキと音がするようになる。

    この音は他覚的にもピキピキと聞こえる。耳鼻科では原因不明とのこと。

    生理不順。

    生理前、月の半分は調子悪い。

    治療

    週に一回のペースで治療スタート。

    瘀血、副腎疲労、骨盤内血流不全、椎骨脳底動脈血流不全などの状態が見受けられ、それぞれに対応するツボを使用した。

    使用したツボは、中封 陰陵泉 照海 四瀆 環跳 大転子 難聴点etc

    経過

    一回目の治療後、踵のしびれは10→7~8程度に軽減。

    耳のつまる感じ、ふわっとするめまいも軽くなった。

    三回目の治療後、踵のしびれは10→4~8程度になる。

    耳閉感はしばらく無かった。のどのつまり感も感じた。

    五回の治療で、踵のしびれほとんど無くなる。

    耳は不調で、耳閉感はまだ強く感じている。

    しびれがひと段落してきたので、生理の状態をもっと改善させたいということで、引き続き今での治療をおこないながら、女性ホルモンバランス療法も加えることになった。

    一ヶ月後、生理前の状態が依然と比べだいぶ軽くなる。

    しかし、耳閉感、ピキピキと聞こえる耳鳴りは全く変わらない。

    ここで耳の状態を改善させるために、新たなツボを加える。

    その一週間後、耳のピキピキが10→7程度まで軽減した。

    計四回の治療で、耳は10→3程度までに軽減。

    その後、治療ペースを二週間に一回に広げ、同様の治療を継続。

    少し残っている足のしびれや、生理の調整、めまい、耳の状態の更なる改善をしていった。

    三ヶ月間経過し、生理前に少し調子を落とすこともあるが、それ以外はほとんど気にならない状態になり、治療を終了とした。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因?

    この患者さんは、若いながらもいろいろな症状に悩まされていました。

    坐骨神経痛の後遺症として踵にしびれが強く、この症状を軽減していくことを最優先にしていきました。

    坐骨神経痛はヘルニアが原因と一般的には考えられますが、実際にはそうでないことが非常に多くあります。

    梨状筋という筋肉が問題のケースがほとんどだと言っても良いものです。

    実際、この患者さんも梨状筋を緩めていくことで、速やかに坐骨神経痛は改善していきました。

    梨状筋を緩めるポイントにお灸をすると、足先までピクんと刺激が通り、少し足が動きます。これは不快な感覚ではなく、患者さんも面白がっていました。

    この現象がでると、非常に効果があります。

    他人にも聞こえる耳鳴り?

    この患者さんを治療していて、効果を出すのが大変だったのがピキピキと聞こえる音でした。

    実際、静かな治療室で、二人とも黙っていると、患者さんの耳からプチッ、ピチッ、というような音が断続的に聞こえていました。

    多分これは、耳と喉の奥をつなぐ「耳管」という管に問題があるのだろうと推測はできました。

    しかし、初めてのケースで、最初はまったく効果を出すことが出来ませんでした。

    坐骨神経痛が改善していく中で、この耳鳴りをどうしたものか考え、あるツボを試しに押したところ、それまで頻繁に聞こえていた音の頻度が少なくなるではありませんか。

    これはしめたと思い、もっと音が少なくなる場所は無いかと思い、ツボを細かく探していくと、ピタッと音が止まるところが見つかり、そこに鍼をしました。

    そのことがあってから、その耳鳴りは改善するようになっていきました。

    一定期間の治療の後、ほとんど気にならないレベルまで音がしなくなったのでした。

    生理痛はなくてあたりまえ?

    生理痛もあるとのことで、そちらも女性ホルモンバランス療法で対処しました。

    基本的に、20代女性で、器質的な疾患が無い場合、生理痛の痛みを改善させることは簡単です。

    治療を開始して一回目の生理から薬を飲まなくても良くなるケースは多く、多くても三回目の生理までには軽減していることがほとんどです。

    女性の生理で痛みが起こる事は、本来は普通ではないことなので、器質的な疾患が無い限り、生理痛があることがおかしいのです。

    なお、器質的な疾患があっても、無い場合よりは時間がかかりますが、改善していく場合の方が多いことを付け加えておきます。

     

  • 【改善事例】家事にも影響するPMS(月経前症候群)に悩む30代看護師

    38歳 女性 群馬県 前橋市

    主訴

    PMS(月経前症候群) 頭痛 腹痛 腰痛 乳房の張り 倦怠感 イライラ 抑うつ

    症状

    7~8年前よりPMS(月経前症候群)で生理前の不調がひどい。

    頭痛、イライラ、抑うつ状態、やる気が起きない。

    ひどい時は一日中布団から出られない事もある。

    医者にかかりピルを服用していたが、ここ2年は服用せず。

    2ヶ月に一回、非常に強い頭痛があり、痛み止めの内服、注射、漢方薬の内服、サプリメント等色々試していた。

    日常生活に支障がある事が多かった。

    治療

    週一回の治療で三ヶ月を目安に治療する方針でスタートした。

    瘀血、骨盤内血流不全、卵巣の問題に対するツボを使用した。

    頭痛に対しては、首を治療した。

    使用したツボは、中封 陰陵泉 復溜 陰谷 外関 次髎etc

    経過

    一回目の治療の二日後に生理になる。

    生理が大変な月と、生理が大変じゃない月が交互にあり、今回は大変な月だった。

    二回目の治療から4日後、頭痛があった。

    朝起きた時は軽い頭痛だったが、日中出かけてだんだん強くなり、夜には酷い頭痛になってしまった。

    次の日も痛みは残っている感じだった。

    四回目の治療時、一週間後に生理が来る予定。

    生理前の症状がある。疲れやすい。イライラ。

    五回目の治療。本日生理。

    生理前の状態は、今までで一番良かった。ここ数ヶ月生理が一週間ズレていたが、今回はピッタリだった。

    その後も同様の治療を、同様のペースでおこなっていった。

    軽い頭痛や頭重などが出ることがあったが、おおむね調子が良い状態が続いていた。

    治療を開始して、三回目の生理では生理前も調子良く、生理の時もほとんど調子が崩れず、今までにないほどの良い状態だった。

    その後もずっと良い状態のまま、四回目の生理を向かえ、三ヶ月間週一回の治療は終了した。

    ここで治療は中断とならず、更に二週に一回のペースにして治療継続していった。

    食費も浮いて経済的

    もともと、この患者さんの息子さんの治療のために付き添いで来院されていました。

    待合室で、息子さんの治療が終わるのを待っている時に、大成堂の女性ホルモンバランス療法の存在を知り、治療を受けることになりました。

    看護師さんで夜勤もあり、ハードな生活を送っていました。

    治療をしている時に、ふと食費が浮くようになったと言われました。

    食べ盛りの息子さんが二人いて、食材を大量に買い込んでいても、生理前のに調子が悪くなって、料理もままならならず、食材をダメにしてしまうことが良くあったそうです。

    それが食材をダメにすることがなくなったため、食費が浮いたと喜んでいました。

    息子さん達にも辛く当たることもなくなり、家庭の平和にも、家計にも貢献できたようでした。

     

     

  • 【改善事例】鍼が恐かった、腰痛、生理痛、PMSに悩む30代主婦

    33歳 女性 群馬県 伊勢崎市

    主訴

    腰痛 首痛 生理痛 PMS(月経前症候群)

    症状

    最初は大学生の時。ボールの上に間違って乗ってしまって、尻餅をついた。腰の骨が少しくだけたがそのまま治療をしなかった。

    それ以来、時々腰の痛みが出るようになる。

    今回の腰痛は、4日前に発熱(37.8~38℃)し、その次の日から腰痛が出るようになる。

    昨日がピークだった。今日はやや軽減している。腰をかばった姿勢をしていたためか、首も痛い。

    生理痛は、生理前から生理二日目まで、腰痛、腹痛、イライラがある。

    便通は長いと1週間に一回。

    2年前にストレスで食欲低下、眠れないことがあり、半年間で15kg体重が落ちたことがある。

     

    治療

    瘀血、副腎疲労、骨盤内血流不全、扁桃弱体などの状態が見受けられたので、それぞれに対応するツボを使用した。

    また首にも問題があったので、首を緩めるための治療、そして腰を緩めるための治療も同時におこなった。

    使用したツボは、陰陵泉 左中封 照海 曲池 陰交 次髎 環跳etc

    経過

    一回目の治療で、腰の痛みは10→4態度に軽減した。

    二回の治療で、腰の痛みは落ち着いてきたので、女性ホルモンバランス療法による、生理の問題の対処をメインの治療に変更した。

    三回目の治療時、生理一日目、腰痛、胸のハリ、体のほてり、気分のしずみ等がある。

    背中が重く、肩こりあり、首がボキボキ鳴る状態。

    卵巣、瘀血、首、骨盤内血流低下などに対しての治療をおこなった。

    三回目の治療から一ヶ月経過し、生理は二日遅れで来た。

    生理前の不快な状態は軽かった。首肩こりは強くなった。

    それから更に一ヶ月経過し、生理が来る。量が少なく、痛みも少なかった。

    また更に一ヶ月経過し、生理痛はだいぶ良い。

    排卵時出血があった。むくみあり。

    半月後、排卵痛のある時期だったが、それがなくとても気持ちよく過ごせた。

    この後、月一回のペースで来院するようになる。

    生理痛はほとんど苦にならない状態で来ている状況が続いている。

    時に、生理前に首のこりが強くなったり、排卵時出血がおりものと共に出たりはしている。

    もう一人子供を出産したいと思うようになる。

    PMS(月経前症候群)の症状が楽になり、生理痛も軽くなったことで、この患者さんは生理に対してのネガティブな意識がなくなり、治療終盤ではもう一人子供を欲しいと思うようになりましたと言っていました。

    PMSや生理痛は、器質的な疾患が無い場合、鍼灸の効果は非常に高くおススメです。

    また器質的な疾患(子宮内膜症、子宮腺筋症など)があっても、生理痛や生理前の諸症状が軽減するケースも多くあり、女性疾患と鍼灸はとても相性がよいです。

    この患者さんは、最初腰痛の治療を目的として来院されましたが、最終的には生理の状況を改善したくて、鍼灸の治療を受け、また自宅でのセルフ灸もやっていました(比較的不真面目でお灸をやらなかった日も少なくなかったようですが・・・)。

    それが奏功したのかと思われます。

    セルフ灸は女性にとって、とてもおススメできる方法です。

    現在は手軽に自宅でできるおお灸があり、女性向けのオシャレなものもありますので、女性としてのサイクルを健康的に過ごすためにもお灸をお供にしてもらいたいと思います。