カテゴリー: 子宮内膜症

  • 【改善事例】子宮内膜症、首肩こり、そして妊活へ20代主婦

    27歳 女性 主婦 群馬県 太田市

    主訴

    子宮内膜症 首肩こり 妊活  

    症状

    学生時代から生理痛があった。働いていた時はピルを服用していた。

    生理前に眠気が強く、一日目から出血量が多く、貧血になってしまった。

    生理痛が酷い月と、軽い月が交互にある。また半年サイクルで酷い生理痛が来る。

    中学生の時から首肩こりが強く、慢性的な頭痛になっていた。

    小さいころから扁桃腺が腫れていた。

    治療

    二週に一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、扁桃弱体、卵巣、骨盤内血流に問題があり、それに対応する治療をおこなって行った。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 陰谷 復溜 曲池 次髎 崑崙etc

    経過

    一回目の治療後、汗をかくようになった。体がポカポカした。

    二回目の治療後、自宅ベッドから落ちて腸骨にひびが入ってしまい、一旦治療を休止。

    一ヶ月後に三回目の治療。首肩が固くなってしまった感じ。足は冷たくない。

    治療後、生理になる。一日目重く、二、三日目は軽かった。※いつもは二、三日目が辛い。

    四回目の治療後、飛行機に乗った。いつもは乗るとむくんでしまうが、まったく大丈夫だった。

    体の冷えが以前よりも良くなっている感じ。

    六回の治療後、首肩こりからの頭痛が、以前のように酷いことが無い。

    生理痛はあるが、服薬しなくても大丈夫なレベル。

    妊活をする予定なので、そこに対しても治療をうけたいと言われ、それに対する治療も加えていった。

    二ヶ月後に妊娠

    すぐに悪阻が始まるので、それに対する治療も加える。

    悪阻は治療直後から数日は楽になるが、またぶり返してしまう。

    そうこうするうちに、車に乗っての来院が辛くなってしまい、一旦治療を休止。

    三か月後に悪阻も落ち着いてきたので、妊娠中のケアを中心に、首肩こり、頭痛などの治療をしていった。

    十三回目の治療時、首肩こり、頭痛、腰痛、動悸、脈拍上昇など。

    治療後、動悸や脈拍上昇は無くなる。

    掃除機を長時間かけた後に、お腹がキューっとはり、ソケイ部がしくしく痛んだ。

    このため、お腹のはり止めのツボも使用した。

    十四回目の治療後、悪阻はほぼなくなる。

    長時間歩くと下がってお腹がはる。

    その後、また一度胸が苦しくなることがあった。

    産婦人科では、緊急性はないので様子見と言われた。

    胎児の育ちが良く、お腹が大きくなるスピードが早い感じ。

    妊娠中のケアとして、体に現れたトラブルにその都度対処していった。

    一度カゼをひいたことがあり、その時に逆子になってしまい、逆子の灸もおこないすぐに元に戻る。

    出産2ヶ月前になり、車での移動が大変になって来たので、治療は一旦中止となっている。

     

    生理の問題、妊活、妊娠のケア

    この患者さんは、最初首肩こりや生理の問題に対しての治療からスタートしました。

    その治療を継続していく中で、今度は妊娠希望で妊活をするので、そのサポートをしてほしいと言われ、治療がシフトしていきました。

    それから二ヶ月後には妊娠をされ、妊娠中のケアへと移って行きました。

    患者さんは同一人物ですが、異なる三つのニーズにそれぞれ対応していくことができました。

    鍼灸は、鍼を刺したりお灸をすえるという単純な行為ですが、その同じ行為でさまざまな目的に添った治療をおこなうことが出来るわけです。

    揺り籠から墓場までという言葉がありますが、生まれる前から死ぬ直前まで、鍼灸は活用することができるので、さまざまな体の悩みを持った多くの人達に鍼灸の良さが伝わればと思います。

  • 【改善事例】子宮腺筋症による腹痛に悩む更年期のピアニスト

    49歳 女性 群馬県 高崎市

    主訴

    子宮腺筋症 下腹部痛

    症状

    20代のころより子宮内膜症で生理痛があり、28歳で子宮内膜症の手術をした。

    4年前より更年期に入り、現在、基礎体温で高温期が無い状態で、ルナベルを服用するようになる。

    1年前にルナベルの服用は辞めた。

    その後へそが腫れて、下腹部痛が生理以外の時にも続くようになる。

    下腹部痛から臀部痛、腰痛、下肢のだるさまで症状在り。

    3ヶ月前に子宮をMRIで検査をし、子宮腺筋症と診断される。

    食事を気をつけたりして、その後1ヶ月前までは痛みが治まっていたが、ここ1週間は痛みが強くなり腹部の下墜感が強い。

    ピアノ教師で、仕事上のストレスがここ最近強い。

    生理は2ヶ月前に少量の出血があったのみ。

    甘い物が大好き。

    三か月後に穴を空けられない仕事が入っていて、それを乗り切れるようにしたい。

    一年に一回程度、右目奥が痛む片頭痛が出る。

    治療

    週一回のペースで治療をスタート。

    瘀血、副腎疲労、右卵巣の問題、甘い物の摂りすぎ、骨盤内血流不全に問題が見受けられるサインがあった。

    使用したツボは、陰陵泉 中封 復溜 上太白 中条流 梨状 次髎 崑崙etc

    経過

    一回目の治療後、腹痛は無い。体の調子が良かった。

    便秘がちで、今週はまともに出ていない。

    二回の治療の翌日、生理が2ヶ月ぶりに来た。キレイな経血で、生理痛もなかった。

    腹痛も出ていない。

    最近考えることが多く、就寝しても2時間ほど入眠できない。

    3週間後に舞台でのピアノ伴奏の仕事がある。

    三回目の治療後、お腹の体調は良い。

    3日ほど前に、右卵巣辺りがキューっと一時間ぐらい痛んだ。エコーでも右卵巣は良くないと言われている。

    四回目の治療の次の日から三日間出血した。体だるく、右目奥の頭痛もあった。

    五回目の治療後、生理痛のような下腹部の重さが一日ほどあった。

    舞台でのピアノ伴奏の仕事は問題なくできた。

    庭の草むしりを二日間して筋肉痛。

    五回の治療で、軽度の不調が時々出てくるものの、子宮腺筋症による下腹部の強い痛みは全く出ていない。

    その後も同様の週一回の治療ペースで、合計3ヶ月の治療で状態も落ち着いているので、二週に一回のペースに間隔を広げての治療に変更した。

    婦人科で子宮ガン検診を受け問題なかった。

    瘀血と子宮内膜症と子宮腺筋症。

    子宮内膜症とは、子宮の内側にある膜が、子宮以外の部分にできてしまう病気です。

    特に多いのが腹腔内です。

    生理の時には子宮の内膜から出血をするので、子宮以外の内膜ができたところからも出血をしてしまいます。

    腹腔内にも出血し、血が溜まってしまいます。

    その血が最終的には吸収されるのですが、その過程で癒着がその場所にできてしまいます。

    この癒着のために、内膜症は強い痛みが起こることになります。

    これに対して子宮腺筋症は、子宮の筋肉の中に内膜が出来てしまうので、子宮の筋肉の中に血が溜まってしまいます。

    完全には血が吸収されないので、段々と溜まっていってしまい、子宮に強い痛みが出現するようになってしまう病気です。

    これらの状態は、東洋医学的にいえば、まさしく瘀血の範疇に入ります。

    血のめぐりが悪くなり、血が淀んだ状態を瘀血と呼びます。

    このため子宮内膜症、子宮腺筋症に対しては、瘀血を取り除き、血のめぐりをよくすることが基本的な治療方針になります。

    この患者さんも、お腹の瘀血の反応点にサインが出ていました。

    また、この患者さんは甘いものが好きでしたが、甘いものは瘀血になる原因の一つです。

    砂糖の摂りすぎの証として、シュガーポイントにサインが出ていました。

    このため、この患者さんは瘀血砂糖が重要なポイントでした。

    しっかりと原因を究明して、そこに対しての施術をしていったので、速やかに効果が現れたのだと考えられます。